地震、謎の赤マント、津波、邪神の目覚め。この狂気を、あなたは直視できるか?

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日本版クトゥルフ神話として始めたこの企画、ついにハーメルンに上陸。オリジナルの世界観でやってますが、時たま元祖クトゥルフ神話のキャラがでる…かも?(この話にはでません)


目覚め

なあ、あんた。怖い話は好きかい?まあ待て、そう怪しむな。暇そうにしてたから話しかけただけだ。怪しいもんじゃねえから安心しろ。ま、唐突に怖い話が好きか?なんて知らないオッサンに話しかけられたら、そりゃ怪しむわな。え?聞いてみたいって?あんたは面白い人間だな。普通逃げるとこだぜ?よし。お望みとあらば話してやろう。

2011年3月11日のことだ。まあお察しの通り例の震災関連だ。あの地震は邪神が目覚めたことによるものだって話だ。…まあそう落胆するな。最後まで聞け。実はな、あの地震の前日、色々な異常事態が起こってたんだよ。犬がめちゃくちゃ吠えたり、ミミズがめちゃくちゃ干からびて死んでたり、多くの人間が変な夢を見たりとかな。まあよくある話だ。重要なのはここからだ。当時俺は福島の沿岸…特に津波の被害を受けた地域に住んでたんだが、3月10日…まあ地震の前日だな。その日、近くの森がどこか変だと思った。なにか、いつもと違う。そう思った俺は、近くまで確かめに行ったんだ。そこはたまに変な声が聞こえるとかいう噂が立つ、いわば心霊スポット的な所だったんだが、昼間だってこともあったんで、近づくのにそこまで勇気は必要無かった。んで、近くまで行って、違和感の正体に気づいた。木がな、1部の木がな、行く手を塞ぐかのようにクロスしてるんだよ。しかも奥までそう続いてるんだ。周りの木は何ともないのに、その方向の木だけ一直線にバツ、バツ、バツ、バツ…ってなってるんだ。当時の俺はいい大人だってのに好奇心が湧いてな、木が行く手を塞ぐ方向に、あえて向かったんだ。森は昼間だってのに薄暗いんだ。しかもまだ違和感がある。心にしこりがのこっている。しばらく歩いて気づいた。植物以外の生物がいないんだよ。そりゃ3月上旬だからいないのは当たり前かもしれないが、気配すらないんだ。それでしばらく歩いていたら、変な山小屋みたいなのにたどり着いた。しばらく眺めてたらな、なんか声が聞こえるんだよ。呪文みたいな。それで好奇心はどこへやら、すっかりビビったしばらく硬直してたんだが、我に返ったんだ。それで改めて山小屋を見たらな…思い出しただけでも寒気がするよ。山小屋の、窓という窓から、赤いフードみたいなの被った奴らが一斉にこっちを向いてたんだよ。微動だにせずにな。窓は結構狭いから、ぎゅうぎゅうになってるんだが、まるで人形みたいに、ガッチリ固まってこっち向いてんだ。しかもな、そいつらの顔、全部真っ黒なんだよ。本来顔があるはずの所が、黒く塗りつぶされたみたいになってんだ。そっからの記憶はあんまない。覚えてんのは走って逃げたことぐらいだ。そんで次の日、地震がおこったわけだ。俺はたまたま近くの山に登ってたんで、逃げる必要はなかった。あんとき、津波に飲まれてく自宅を見届けてたが、あの赤マント達が逃げてく姿は、一切見かけなかったな。そんでしばらくしてから、自宅跡に行ったついでに、あの山小屋跡にも行ったんだが、瓦礫の中に変なものを見つけたんだ。手のひらぐらいの大きさの石版みたいなやつだ。片面には今まで見たことない文字のようなものが刻まれていて、もう片面には…今でもはっきりと思い出せる。アメーバみたいな奴が掘られていてな、そいつの体?にでっかい穴が1つ空いていて、その周りに牙みたいなのが生えてるんだ。確信したよ。あいつらが震災の元凶だってな。あの変な呪文で、この邪神を目覚めさせて地震を起こしたんだってな。それでしばらく邪悪な姿を見て、佇んでいたら、どんっと体当たりされたんだ。その当たってきた奴を見たらな、赤マントで顔が真っ黒だった。んで石版掴んで意味不明な言葉を言われた俺は、何故か力が抜けて、手を石版からはなしちまった。あいつは石版を抱えて、人間とは思えない速度でどこかに走り去って行ったさ。3月だってのに、異様に汗を滴らせていたのはよく覚えている。それとその時言われた変な言葉も覚えてるぞ。お前この言葉の意味がわかるか?「どぅーた!しゅごにぐらす!」…ちょっと違うな。どぅーだ!しゅごにぐらず?うーん違う違う違う。どぅーだ、どぅーだ、どぅーだどぅーだどぅーだどぅーだどぅーだどぅーだどぅーだどぅーだどぅーだどぅーだどぅーだどぅーだ!そうだ。そうだった。どぅーだどぅーだどぅーだどぅーだどぅーだどぅーだどぅーだどぅーだどぅーだどぅーだどぅーだ!俺は元々こうなる運命だったんだ。どぅーだどぅーだどぅーだ!!!しゅごにぐらす!どぅーだ!どぅーだ!ほんるしゅ!しゅご=にだらりんす!れ、りり!どぅーだにだれんす!


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