この作品はある小説の一部ですので、そちらが投稿されるのもお待ちください。
初めての書き方だったのでいろいろ混乱もあったと思いますが、楽しんでくれたのなら幸いです。
次は、宮中シリーズから離れます。
次もお楽しみに。
「という話なんだ。」
「…なんとか面白く出来そうだ。文章はいつ送れば良い?」
「やってくれるか?」
「もちろん。…ただ」
「なんだ?」
「劇の脚本だから村人A村人B、霊媒師の名前はそのままでいいかもしれないが、主人公の名前はどうする?名前もお前のでいいか?」
「俺は構わないさ。」
「分かった。」
「頼むぜ。頑張れよ。」
そう言われた勇気は、聞かされたことを思い出しつつ、自分でオリジナル部分をつけた作品を『月光城』という名前で、劇団に売り込んだ。
「なかなか話の展開が面白いですね。」
「ありがとうごさいます。」
「ただ、一つよろしいですか?」
「はい。」
「このラスト、なぜ宮中は出てこないのにここまで的確に書かれているのですか?まるで、この場に自分が居合わせたようにできてますね…」
「………。」
勇気はなにも喋らなかった。まるでなにかに脅されているように…
裏話 これは、第一幕で宮中が入り込み、なにか驚くシーン撮影中に起きた事件である。この映像は監督、カメラ、ADの三人で実際の月光城跡地で撮影したときに起こったことである。
映像監督「それじゃあ、月光城跡地での撮影、最後だそ!一幕目、宮中の頭の上を通り抜ける謎の生き物を撮るぞ!」
「カメラ、了解でーす。」
「人形係、いいか?!」
「………。」
「人形係?ADくん!どうした?」
「………。」
「一応人形がふれてるから大丈夫か。よし!行くぞ!」
撮影が開始される。
映像監督はカメラから映された生の放送をテレビで見ている。当初二十秒で人形が飛ぶ予定だったが、開始七秒程度で人形が飛んだ。しかも、監督がカットしてないのにカメラが止まった。
「カット、早い!人形係はなにしてんだ!カメラも早いぞ!何やってんだ?」
「………。」
「返事しろ!なにしてんだ!」
監督は、ADとカメラを確認しに行った。
「………。」
「………。」
「………。」
「………。」
「………。」
ガサガサと音がして、ADが人形を投げた地点と違うところを歩いている。
「参ったな、演出家から頼まれごとの電話に対応してたら撮影用の車も俺の撮影機材もなくなっちまった。撤収したのかな?」
頭に手を当てて辺りを見渡す。
ふと、カメラマンが使用していたカメラを発見した。
「あれ?なぜかカメラだけ残ってる…カメラマンがカメラを忘れて帰るなんて変わったことがあるな…ところで、みんなは本当にどこにいったのだろう?」
こうして、ADはろくに確認もせず帰ったため、監督とカメラマンの失踪届は次の日出され、しばらく連日報道されたがとくに二人は見つからず、このとき回収されたカメラの映像は、なぜかそのまま劇で使用された。しかも、このことについてADはなにか隠すように否定を続けていて、公開一日前に失踪し、公開終了後に遺体として月光城跡地で発見された。