犯人は…
あと、後書きもチェック!
登場人物(先ほどと同じ格好)
宮中志
村長
村民
舞台
畑
舞台中央にむしろがかかった人がいる。
数名集まっている。宮中、村長登場後も何人か増える。
舞台上手より、宮中と村長が登場
村長:誰が見つけた?
村民:それが…あの、白鷺姫なんです。
村長:なに?
宮中:えっ?
村民:探していた白鷺姫が飛び出してきて、ここに誘導されたんです。
村長:そん…そんなバカな話があるか!白鷺姫はあの場から逃走してたんだぞ。
宮中:白鷺姫はどこに?
全員 見渡す。
村長:どこへ行った?
村民:詳しく言いますと、白鷺姫に呼ばれて走っていったため、捕まえてはいないんです。
宮中 むしろの中を確認しようと、少しめくる。(観客と逆側)
宮中:きもちわる…
村長:よし。これで確定した。白鷺姫が困って、新田氏を殺すことによってこの城主決めをうやむやにしようとしているんだな。
宮中:ちょっと待ってください。…このような内臓を引き出される殺され方、子守唄にありませんか?例えば…子守唄の一番は?
村民:たしか…
細い夜道にネズミがおって
驚き わけさせ
引っ張りまわり
楽にさす
というのが一番です。
プロジェクションマッピングに歌が表示される。
宮中 あたりを見渡す。
宮中:皆さん、ここに来るまで何本か道が分かれてましたよね?なぜです?
村民:確か…この周辺は城の機能を持っているから、通路を意味しているからで?
宮中:…この道は、夜になると「細い夜道」になっていると思いませんか?
村民数名:!確かに…
宮中 下手を指差し、その指を下に回し上手を指す
宮中:「細い夜道に」
宮中 むしろを指差す
宮中:「ネズミがおって」
宮中 自分の腹を手刀で切腹する真似
宮中:「驚き」が分かりませんが、「分けさせ」
宮中 自分の腹から腸を引っ張る真似
宮中:「引っ張りまわり」、楽にさせると…
一同 一瞬沈黙
村長:つまり、これは子守唄になぞらえられていると…
宮中:私はそう思うのですが…
村長:ただ、宮中さん。それはおかしくないですか?もし、子守唄になぞらえているのなら、宝田がいないですよ。
宮中:そうなんですよ。さっきからここで宮川さんが死んだというのに魔法使いが一人も現れないのは不自然ではないですか?
村民達 あたりを見渡す。
村民:まさか、もう勝手に殺し合いを始めてる?
宮中:ない話ではないかと…
(ピアノの不協和音が一回ジャーンと鳴る。)
村民:村長!はや…(「早くしないと、被害者が拡大しますよ!」と言うつもり)
村長:探せ!探し出して、とりあえず暴走することは止めるんだ。マジックのトリック破りは良いが殺し合いになってはいかん!
(大声)
一同:はい。
(大声)
村民 上手、下手に退場。
宮中と村長のみ残る。
宮中:村長、警察!なぜ警察を呼ばないのですか?
村長:これから呼びますが…しかし、最低でも一日はかかるのでは?
宮中(なにか言いたいが、言葉が思いつかない感じで黙る。手を前に出してもいい。)
村長:宮中さん。さっき、宝田がやるのではないか?とおっしゃってましたが、今回は白鷺姫でしたが…
宮中:…(ちょっと考える。考えていることが分かる動作なら顎でも頭でもかかえても良い)白鷺姫が、宝田にトリックを解かれて、その仕返しに、宝田が魔法を使う前に、子守唄を再現してやろうという魂胆かもしれません。宝田に恥をかかせるために。
村長:師弟関係にも関わらず、
村長:やはりそうならば、この村で一番の危険人物は…
宮中:岸奈でも、新田でも里見でも宝田でもなく…白鷺姫…
村長 上を見上げながら
村長:日が落ちます…
ゆっくり灯が落ち、真っ暗になる。
闇のなか、村長と宮中はゆっくり退場。
蛙は鳴かず
登場人物
白鷺姫
▪️▪️▪️(最終章に明記)マントのようなものをかぶり、顔や人相が分からない。演者は男性でも女性でも良い。(声は女性。)
暗状態。宮中と村長は暗闇に乗じて退場。大道具も暗闇に紛れて退場させる。
舞台
白鷺姫だけにスポットライト
▪▪▪は、光が当たらないように調整。(最悪照明が届いてもマントで顔は隠れている。
白鷺:あなたもなかなかなことを考えるのね?みんなを引きつけておいて、私に宮川っていう紙切り芸者を子守唄になぞらえることが出来るような感じで殺せだなんて…
白鷺姫 暗の中にいる人物にスポットライトが当たらないようにその人物の周りを回る。
白鷺:で、次はなにをすればいいの?私はあなたが威羅夢の幹部になれると思ったから、推薦して協力してるのよ?この宗教団体 威羅夢 他宗教連携代表兼交渉代表魔女の白鷺姫に…
… :うるさい
白鷺:えっ?
… 白鷺姫の胸ぐらをつかもうとした瞬間、映らないようにスポットライトが消える。
すぐにライトが光り、二人が映る。
マントは白鷺の首を右腕で締め上げて、白鷺はそれをなんとかはずそうとしている。
…:私はね、あなたがいなければ、速攻でこの村の魔法使いとして君臨して、ホットケーキに認めてもらいたいんよ。あなたは、邪魔。
白鷺:か…あなた…
白鷺 宮川を斬った刀を腰から抜き、その人物の押さえつけている腕を下から上に斬る。
白鷺姫を掴んでいた片腕が転がる。
白鷺姫は刀を▪️▪▪の目の前に突きつける。
▪️▪▪は右手をかばい、倒れこむがゆっくり立ち上がる。二人は時計回りに回転し、…が奥、白鷺姫が手前で、影が重なる。
白鷺:あなたの思想は威羅夢を壊す。あなたは組織の「輪」の中には必要ない。
…:そうですね。ですからそろそろご退場してください。
… いきなり、五本の腕が体の上横に現れる。
(影絵の技術でも、後ろに何人もついて手が増えたことをアピールするなど行なって良い。
(仏像に刺す後光のイメージ)
… 二本の腕で白鷺姫の刀をさばき、二本の腕で首を絞め上げ、残りの一本で空いた腕を抑える。
…:たしか…あんたと同じ白鷺についての子守唄もあったな…
白鷺:な、なにを…
白鷺 蛙を丸呑みし
蛙が腹で大騒ぎ
口で腹をつついてみれば
中から蛙がこんにちは
歌い終わったら、刀を奪い取り、両腕を一本ずつの手でさばき、残った一本の腕で刀を構える。
…:あなたのくちばしで腹を突いたら蛙が出てくるのかしら?…やってみよ。
白鷺:やめなさい!あなたは何をしているのか分かっている?…
… 聞く耳を持たず、白鷺姫を二、三回突き刺し、腹を切り裂く。切り裂いたら、刀を捨て、内臓を引き抜く。
白鷺 力の限り泣き叫ぶ。だが、内蔵が引っ張り出されたあたりから静かになる。
…:あら?蛙もなにもいなかったけど、邪魔は、いなくなった…わたしには…私を拒むものはなくなった…
白鷺姫を投げる。投げたら暗転
…:ハハハハ…やったよ…やったよホットケーキ…私がトップだ…私がトップだよ!ホットケーキ!私が一番になったよ!…褒めてよ!…私、頑張ったんだから褒めてよ!
感情の爆発。踊り出しても良い。
(最後の方は金切り声になる。)
幕を下ろす。