ヒーロー組織を解雇されたので、敵味方問わず肉奴隷にすると決めた。   作:胡椒こしょこしょ

2 / 4
何ですか!チ〇コなんて!こんなものはシゴけばいい話だ!(G3-S〇X兄貴)


変態日記その2

△月〇日

私の力作、戦いながら調教できるヒーローのスーツ自体は完成した。

しかし、依然として二つの問題は私の前にはあった。

一つはスーツの着用だ。

大体ヒーローというのはその場でアイテムを使ってスーツを敵の目の前で高速で形成する。

所謂変身シークエンスと言う奴だ。

それの格好良さもヒーロー物の魅力と言えるだろう。

かくいう装光神姫たちも形は様々なれど身に付けている装玉から瞬間的に装光を展開して着装していた。

しかし、現状私の知識では一つのアイテムからスーツを形成するということが出来ない。

そうなると、現場に着ていくしかないのだ。

でなければ敵の目の前で着るしかないのだが、流石にそんな猶予を相手が与えてくれるとは思えないのだ。

そしてもう一つはメカである。

当初はトレーラーでも買ってそこに機材やメンテナンス器具とスーツを収納して出向いた先で修理したり、調整したりしようかと思っていた。

しかしそうなると運転手はどうするのだろうか?

まさかこの私が運転とメンテナンスと戦闘全てこなさなければいけないのか?

それは流石にオーバーワークだ。

それにトレーラーの運転をAIに任せても、AIが正しく動くとも限らない。

やはり手っ取り早いのは人なのだ。

だからこそ、トレーラーにするのは後回し。

ただ移動手段にするのであれば小回りの利くバイクで良いだろう。

つまり、現状私がやるべきことはスーツの瞬間的着装機構の開発と、バイクの調達及び改造だ。

改めて用意してみるとヒーローというのは大変な物だ。

そりゃ組織単位になるわと納得した。

 

△月×日

今更だが、スーツの瞬間的着装機構については装光を参考にすれば良いことに気づいた。

装玉が装光になる時の粒子の流れなどを観測してあのスーツで再現すれば良いのである。

ただ、マスクはKⅡ- Acme protocol(以下この日記ではケツアクメと呼称する)を搭載しているので一度粒子化するのは心配であるが。

つまりは着装機構については装玉を手に入れてから。

そしてバイクの調達については良い感じのバイクを見つけた。

これにコンピューターを搭載して、コードを送れば自動で来る感じにしたい。

それにカタログスペック上では最速で分速19.19㎞出るような天才的なバイクにしたいもんだ。

先日、時間が出来たので少し酒を嗜んでいたら飲み過ぎでふらついてしまった。

その際にスーツを倒してしまい、ジェットパックが地面に激突してしまっていた。

少し見てみる必要がありそうだ。

酒は飲んでも飲まれるなとはよく言った物だ。

それと最近忙しくてオナニーもしてないしなぁ...ちょっと休んでみるのも良いかもしれない。

私程になると自分のパフォーマンスを最大限出すにはどうすべきか分かるのである。

 

△月?日

バイクについての改造は終了した。

スピードを計測したが、普通のオートバイよりも早いが分速19.19㎞には及んでいなかった。

ただ呼び出し機能には対応させたし、簡単なAIを搭載して呼び出した際に最短距離で駆け付けられるように改造した。

速度以外は納得のいくレベルである。

あとは追々速度も分速19.19㎞出るように改造を続けよう。

ジェットパックを起動してみたら、水っぽい変な音は出るが、飛行自体にはなんら問題はないので、ヨシ!

天才的な私の作品だ、この程度の負傷で飛べなくなるわけがない。

まぁ直す必要がないのであれば、このままにしよう。

なお、今日装光機関の後ろ盾とも呼べる境界安全維持庁の立案一部部長である坂之上平吾の明日会談を行うという話を傍受出来た。

どうやらその会談に近づくにつれて東京の魔族勢力が俄かに不穏な動きをしていると言う。

まぁ彼は装光機関の彼女たちが護送するからと途切れ途切れではあるが言っているのが聞こえた。

つまりは、そこに行けば魔族と彼らの交戦に出くわすかもしれない。

そこで手柄を横取りして、神姫より活躍。

そして神姫をアヘらせて、私が活躍。

それを見た坂之上が奴らよりも私に価値を見出す。

ヨシ、完璧な作戦だ。

奴らの面子に泥を塗りつつ、連中をアヘらせられる。

そうと決まれば翌日に向けて用意しないと。

 

△月&日

今回の出撃は失敗とも言い難く、成功とも言い難い。

案の定、目論見通り装光神姫と魔族が戦闘をしていたのでそこに空から乱入。

戦闘をしていたのがちょうど私にお礼参りをしたガキだったので、私であるということを気づかせた上で戦闘。

バキバキにアヘらせることに成功はした。

しかし、その場に居た魔族もボコしていたら他の神姫が坂之上とアクメ顔晒して倒れているガキ拾って逃げて行ったので、結局お持ち帰りは出来なかった。

私は大声で如何に私が彼らよりもヒーローらしいかを遠のいていく坂之上に叫ぶことにした。

そもそも魔族を倒すのは私ではなく、彼らの仕事であるからだ。

聞いてくれるかは分からないが、一応行動には起こしたのだ。

スーツを着て活躍はしたし、アヘらせられた。

しかしお持ち帰りは出来ないし、俺は以前性処理できないままだ。

装玉もないので機構の開発も出来ない。

今日はあまり良い日とは言えないな。

2か月たっている間にもう一人の神姫が使えなかったはずの武器が使えていた。

どうにも彼ら自身も私が知らない間に成長しているのだろう。

懸念事項が増えた。

ただ帰り際にバイクに乗ると、所謂風になる感覚を味わえたのでこれで良しとしよう。

これ以上速くするのかコイツを....(困惑)

....それにしてもその場のノリで付けた名前、考え直す必要があるかもな。

他に良い名前が出てこなければこれにするしかないが。

...スーパーヒーロー着地は膝の装甲が傷ついてしまうので今度から控えるようにしよう。

そう思った。

 

 

 

 

 

 

とある高速道路。

そこで車が燃え、周囲の車は立ち往生。

その渋滞の先にはぽっかりと大きなスペースが空いていた。

 

そしてその真ん中にはその指揮をしているであろう厳ついオーガ。

身体のあちこちが焼けたオークが何人も横たわっており、苦し気に呻く。

ただ一人、筋骨隆々のオーガだけがその場で確かに立っていた。

 

彼の視線の先には横向きに止まっているベンツ。

そしてその前には不敵に笑う黒髪ロングの少女が立っていた。

その姿はどこか異様。

乳バンドの上に特攻服のような物を纏い、手には真っ赤な木刀のような物。

そして特攻服の端や木刀が炎を纏って、揺らめき輝く。

それはさながら背中に刻まれた文字、気炎万丈を体現しているようだった。

 

「魔族にしてはやるじゃねぇか。」

 

少女が笑ってそう言うと、目の前のオーガは表情を変えずに言葉を吐く。

 

「皮膚に耐火処理を施していなければ私は今頃倒れている連中に仲間入りか....だが燃えないのであればあとは腕力の勝負、負けるつもりはないぞインフェルハート。」

 

そう言うオーガに向けて冷笑を向ける少女

 

「ハッ、インフェルハートじゃない。アタシは院笛瑠覇痕だ。忘れねぇように心に刻み込んでやるよ....真正面から腕っぷしでぶっ飛ばしてェ!!!」

 

そう言って一歩彼女は踏み出す。

彼女の纏う炎はその一歩に呼応して激しく燃え上がる。

相手のオーガも手に持っている斧をしっかりと構える。

対立する両者。

しかしその両者の緊張をある音が破った。

 

『ジュボボボボボボボ!!ジュボッジュルルルルル!!!ジュポッバーバババーババチュボボボボボ!!!!』

 

人間が何かを啜っているかのような水っぽい音。

そんな如何にも場違いな音がその場を響きまわる。

 

「んだぁ....これは....?」

 

「何事だ.....。」

 

対峙していた二人も困惑した様子で周りを見回す。

するとその音の出所はすぐにわかる。

空を見上げる。

すると自分たちの真上を円を描くように飛行している黒い影。

その影からそんな音が発せられていた。

そして黒い影から男性の声が聞こえてくる。

 

「やぁ、今日は随分と精が出るじゃないか雌豚と雄豚ァ!天才である私を仰ぎ見るとは殊勝な心掛け.....!!」

 

自信満々に真下の二人にそう言い放つ影。

そしてそれが勢いよく二人の間に直陸することでようやく二人はその影の正体を知る。

成人男性くらいの背丈。

艶やかに輝く赤と銀のボディ。

顔面は虫を模したような形のフルフェイスマスクに覆われていてその人物が何者か分からない。

しかし、一つ分かることはその要旨はさながら特撮のメタルヒーローを彷彿とさせるということだ。

 

「....なんだテメェ。」

 

少女は目の前の装甲男に牽制も兼ねてそう尋ねる。

すると、彼は鼻で笑いながらも彼女の方を向く。

 

「おいおい、忘れてしまったのか?私は君にお礼参りされた時の事は、今でも昨日のことのように思い出せるんだがな。」

 

そう言うと、彼女は目を見開く。

 

「その声...それにその言葉....、てめぇ変態医師か!?何でこんな所に居やがる!!?」

 

彼女は目の前の装甲男の正体に勘づく。

その装甲男は彼女の言葉に答えた。

 

「何故ここに居るのか?...その答えは一つ、私は君をイカセに来た。」

 

「....は?」

 

想定の斜め上の返答をされて呆気にとられる彼女。

そんな彼女に向かい合う男。

彼は彼女の様子を見て、言葉を続ける。

 

「私の卓越した才能、それを認めずに解雇した組織と、私を殴ってくれた君に対しての復讐だよ。私は今から君の股をびしょびしょにした挙句に家に持ち帰って、身体を味わわせてもらう。」

 

「....随分と下品になっちまったもんだな。」

 

「これが私の素だよ。生まれながらに私はお下劣な物が大好きでね。組織に入る上で私の才能を活かす為に猫被っていたのだよ。」

 

「猫被ってる癖にセクハラしてたのかよテメェは.....ああ!もう!」

 

まるで理解できないと言った様子で顔を歪めると髪を掻き上げる彼女。

それも当然、さっきまで命のやり取りをしていたところに、急に自分に性的快感を与えるなどと抜かす奴が入ってきたのだ。

調子が狂って仕方がないだろう。

彼女は木刀を彼に向けて、大声を出す。

 

「よーするに、テメェはアタシの敵ってことだな?後悔すんなよお前!!」

 

そう言い放つ彼女。

そんな彼女に対して人差し指を立てる

そして彼は口を開いた。

 

「一つ、朝起きてすぐに無様エロで抜いた。」

 

「....は?」

 

「二つ、飯食った後に女子高生痴漢モノで抜いた。」

 

急に自分の自慰を報告し始める目の前の男に呆気にとられる彼女。

彼の背後に居るオーガも状況について行けずに暫く様子を見ると言わんばかりに傍観している。

男は言葉を続ける。

 

「三つ、スーツのメンテナンスを終えてすぐに母子相姦モノで抜いた。」

 

「テメェ、何を言ってやが.....!!?」

 

そう言って声を荒げようとする彼女。

しかし、その言葉に被せるように立てた三本の指を収める。

 

「俺は自分のアクメを数えたぜ。さぁ、お前もアクメを....数えろ。」

 

そう言って握った拳の中指と人差し指の間から出した親指で彼女を指さす。

それは、フィグ・サイン。

侮蔑的な表現である卑猥なジェスチャーだ。

 

それを突きつけられて、遂には彼女は目の前の装甲男を睨みつける。

 

「意味分かんねぇ....舐めんなァ!!!」

 

そう言って木刀を振りかぶり、彼に向かって走り出す。

それを見て、彼は肩を竦めた。

 

「....やっぱり数えなくてもいい。これから数え切れなくなるッ!!」

 

そう言って彼は、拳を構えて走って来る少女に対峙する。

彼女の剣は炎を纏い、駆けた地面には烈火の轍。

それを真正面で見据えると、彼の耳元に機械音声が鳴り響く。

 

<熱源接近中。攻撃を受けた場合、熱によって本機の機能7割使用不能。>

 

「そんなこと言われなくても分かってる.....だからお前が居る。KⅡ - Acme protocol....起動。」

 

<Accept...Battle Fuck System All Clear!!>

 

そのメッセージが視界に表示されると、目の前の風景が一変。

ルート説明や、右端での演算過程...相手の情報をクラウドと照合して攻撃パターンを解析し始める。

そして、そこに表示された攻撃指針。

それを見て、マスクの内で男は笑みを浮かべた。

 

「...流石は私の才能の結晶、私もそう思っていた!!」

 

そう言うと、彼は左足を前に出して手を添えて体重を掛ける。

そしてその言葉を口にした。

 

「コード、WSO8721。」

 

<OK, Worm suddenly orgasm.ワームランチャー射出準備完了>

 

剣を横薙ぎに振ろうとする。

そんな彼女に、左足を突き出した。

 

「ッ!!!」

 

何をするのかと身構える彼女。

そして次の瞬間、彼が口を開く。

 

「ファイア!!」

 

その瞬間、左足の裏から埃のような物が大量に出てくる。

それを斬りはらう彼女。

 

「何しやが....りゅ!!?」

 

肩に痒みを感じた瞬間、膝を突いて手元から木刀を取り落としてしまう。

呂律すら回っていない。

 

(身体に....力が入らない......なんで!!)

 

頭のふらつきを感じながらも、戸惑う彼女。

それを見た男は地面を蹴る。

すると背中のジェットパックが稼働して、水っぽい音を響かせながら上空へと昇っていく。

 

『ジュボボボボボ!!!ジュルルッジュバッジュボボボボ!!!!』

 

そして左足を彼女に向ける。

左足にはさっきの埃のような物が足裏から湧き出して足裏全体にまで広がっていた。

ジェットの噴射口の向きが変わり、彼女目掛けて男を推進し始める。

 

「セイハーッ!!!」

 

裂帛の叫びを挙げて、蹴りが彼女目掛けて迫る。

 

「っ...!!?」

 

迫る男を見上げる彼女。

しかし、息を吐く暇もなく彼女にキックが命中する。

弾ける様な音と共に、吹き飛んで少し先の地面に全身を強打してしまう。

 

「あうぐぅぅ...よ、よきゅも....っ!な、なに...きゃらだが...あちゅい.....ひぎっ!テメェぇ...なにを...なにをしゅたぁ!!?」

 

ビクンと身体を揺らしだす彼女。

男は着地した姿勢から立ち上がる。

 

<殺虫シークエンス、完了。本機表面及び内部は清潔です。>

 

その音声を聞くと、へたり込んで震え出しながらもこちらを睨みつける彼女を見た。

そして指を鳴らす。

 

「あっ..にゃ、にゃんで、い、嫌..イクッ、イクイクイクゥゥゥゥ!!!ああぁあぁああああ!!!おっ♪おっおぉおぉおおお!!!にゃんで...こんにゃのでぇぇ❤にゃんでにゃんでにゃんでぇぇぇぇ❤❤❤」

ビクビクと身体を痙攣させながら、戸惑いを含みつつも嬌声を張り上げる。

足はまるで電極を突き刺された蛙の足の如き有り様。

それがヒーローの姿と言われても誰も信じやしないだろう。

ただ突然の感覚に戸惑っている一人の少女でしかない。

 

「フンッ、下品な女だ。」

 

その有様を見て、一言ニヤケながらも呟く男。

男としては実にいい気分だろう。

自分をぶん殴ったガキが自分の蹴りでこの有様なのだから。

 

「お、おっ❤おまえぇ...わっ❤私に何をした!なんでこんな....」

 

「媚緩虫って知ってるかね?魔界に居る寄生虫の一匹なんだが、最初人体に着いた瞬間には宿主に強力な筋弛緩成分を持つ体液を流し込む。そして死んだ瞬間、体内の肛門にためていた媚薬成分の体液を放出するんだ。私は今、お前の身体にその虫を付けて筋弛緩させた後に、足にその虫を纏わせて蹴ることで媚薬成分をぶちまけたということだ。」

 

「そんな...わかりゅわけぇ❤っンヒッ!...ないだろぉ!!!」

 

そう吼える彼女。

しかし吼えられようと男が顔色を変えることはない。

 

「当然だ。私を誰だと思っている。世界を覆わんばかりの才能を持ち、医療顧問とはいえ君たちの健康管理などをしていた男だぞ。君がどれほど強くて、君の炎がどれほど脅威かは分かっている。おそらく、真正面から戦えば今の私では勝てやしないだろう。せっかく作ったこのスーツもダメになるだろう。だから....。」

 

彼は真っ直ぐに彼女を見つめる。

そして言葉を続けた。

 

「初見殺しをした。相手が自分よりも強いのなら、先手を取って相手が対応できない物をぶつけてしまえば良い。完全に自分のペースに巻き込んでしまえば良いんだ。」

 

そう言うと、彼女は悔し気に歯を噛み締めながらビクビク震える。

しかし言葉を何とか振り絞る。

 

「お、お”っおまぇ...にゃにものだ!?」

 

彼女の問いに対して彼は顎に手を置いて考え込む。

 

「何者...か。名前については考えていなかったな。....いや、ここで決めるよりもっと考えて決めたいが、答えられないのもなんか負けた気になるし...そうだ。確か貴様はハート、もう一人の神姫はクローバーとトランプに沿っていたな。ならば....。」

 

彼は自分の胸を叩く。

そして両手を広げた。

 

「私がやろうとしていることとトランプを組み合わせることにしよう。私は君達を凌辱して肉奴隷にする。であるからして、仮の名前はリョウジョーカー!!」

 

高らかに名乗りを上げる男。

そして彼が彼女に歩み寄ろうとする。

するとその前に、オーガが後ろから彼の隣に立つ。

 

「支援感謝する。援軍だったのか....では、奴にとどめを。」

 

そう言って彼女に歩み寄ろうとするオーガ。

そんな後ろ姿を見て、彼は溜息を吐く。

 

「はぁ....確かに私は奴の敵だ。だが.....。コードFF524。」

 

<Ok, Fist Fuck リキッドスティンガー充填完了>

 

機械音声と共に、彼の右腕についている針のような物に液体が充填されていく。

そしてそのまま拳を振りかぶった。

 

「ッ!!...味方ではなかったのか....!」

 

その拳を腕を交差させて防ぐ。

針が腕に刺さる。

しかし、深く刺さってはいない。

 

「私はこれでもヒーローのつもりでね!まぁ、見た目を見れば態々そんなこと言わなくても分かるだろうがッ!!」

 

「そう...かっ!!」

 

交差させた腕を開いて男を弾く。

そして傍らの斧を振り下ろす。

男の目の前には斧の軌道が予測として現れる。

それをくぐる様に避けていく。

 

(はやくこの雄豚を倒して坂之上を救出、からのそこのメスガキでLet's Party!!...ん?)

 

相手の攻撃を避けながらもそう考えると、ある物が目に付いた。

 

「坂之上さん、大丈夫ですか!?」

 

「あ、あぁ...私は大丈夫だ...。」

 

車のドアを開けて中から坂之上を連れ出すボブカットの少女。

その服装は白と黒メイド服のようなデザインをしていた。

坂之上の視線の先を見て、慌てて駆け寄る。

 

「玲緒奈さん!大丈夫ですか!?...なんて熱さ.....。」

 

「恵美....あひっ!」

 

「....駄目そうですね。大丈夫です。ここは引き継ぎます。私が坂之上さんと玲緒奈さんを連れて行きますから!」

 

そう言って彼女は二人の担ぐようにして持ち上げる。

坂之上は立てると断ろうとするも、彼女の押しの強さに負けて結局持たれている。

そしてそのまま地を蹴ろうとする。

 

「!お、おい!待て!!これは貴様らの敵だろ!!肉奴隷の材料をどこかへ勝手に持っていこうとするなど許さんぞ!!...うおっ、オイ雄豚ァ!空気を読め!!!」

 

男は慌てて制止しようとするも、オーガの振るう斧に阻まれる。

すると遂には彼女は飛び去っていく。

男はそんな彼女の持っている坂之上に対して叫びを挙げた。

 

「坂之上部長!見たかこの有様!!私は見た目も健全でカッコよく、敵とも戦っている。そこのコスプレイヤー小娘とどちらがヒーローらしいか一目瞭然でしょう!?彼らのような腰抜けマ〇コに費用を出すのは国民の血税の無駄です!!!」

 

叫ぶも、もはや緑の神姫ごと遠くへ行って見えなくなってしまう。

視界の隅に見える軌道を避けて、相手と向き合う。

 

「クソ....穴があるなら大人しくハメられていればいいものを.....っ。」

 

悔し気に言葉を漏らす。

そんな彼に対してオーガが言葉をかける。

 

「ここまで無視されながらも攻撃が一度も当たらないと自信がなくなるな...。」

 

そんな彼に対して特に関心もないと言わんばかりの声色で言葉を吐く。

 

「そろそろ野郎の顔にも飽きてきたところだ。コードBIK1919。」

 

<Ok, Motor Bike.>

 

そう告げた瞬間、オーガは後ろに飛び退く。

コードを目の前の敵が口にしたからである。

コードを使用した時、彼は何か強力な攻撃を繰り出す。

それが見ていて分かったからである。

しかし、飛び退いた瞬間空気を裂くような排気音が聞こえる。

後ろを見ると、凄まじい速さでバイクがオーガ目掛けて突っ込んでくる。

 

「っ!?...グァァァ!!!!」

 

気付いた頃には既に距離も近く、避けようするも轢き飛ばされてしまう。

男はその様子を見て、言葉を口にした。

 

「コードFF524。」

 

<Ok, Fist Fuck リキッドスティンガー充填完了>

 

そして、地を蹴るとジェットパックを軌道する。

 

『ジュポジュポ...ジュバババッバババ!!!!』

 

ジェットの稼働音と共に彼は宙を舞い、そして拳を振りかぶる。

腕の針には液体が満ちている。

 

「ハッ!!!?」

 

背後を見て、声を上げるオーガ。

しかし、空中で体勢を変えることが出来ず、彼目掛けて飛んでいく事しか出来ない。

そしてそのまま振りかぶった拳をオーガの背中目掛けて振りぬく。

ブスリと針が背中に突き刺さった。

バイクでオーガが勢いよく自分の方へ飛ばされたからこそ、硬い皮膚に深く突き刺すことが出来たのだ。

どちゅどちゅと音を立てて、針の内部の液がオーガに注入される。

そして振りぬかれた勢いのまま殴り飛ばされる。

 

地面を転がるオーガ。

オーガはなんとか右手で身体を起こして、彼を見やる。

一方、男はジェットでゆっくりと地面に着地する。

バイクはまるで意思を持っているかのように、男の傍で止まる。

 

「まさか、不意を突くとは....おっ!くっ...来たか...自分がどうなるか..んぐぅ!.....恐ろしい...いぎっ!」

 

男は最早オーガからは視線を外して、バイクに跨る。

まるで終わったと言わんばかりに。

ただ一言残す。

 

「....野郎に相応しい死を与えよう。...テクノブレイクだ。」

 

そう言ってエンジンを吹かして、アクセルを踏む。

その直後。

 

「ア”ッ”――――――――♂♂♂♂」

 

張り裂けるような野太い声が大きく響く。

オーガはビクビクと釣りたてのマグロのように痙攣を起こし、そのまま泡を吹きながら倒れてしまった。

そんな彼の声を背に、男はその場を走り去っていく。

立ち往生している車の間を縫うように走行して、高速から降りていく。

ふと、自身の膝の装甲に白い傷が入っているのが目に入り、マスクの中で男は溜息を吐くのだった。




これがヒーロー.....?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。