やぁ、みんな大好き!マーリンお姉ちゃんだよ~♪ 作:クレナイハルハ
マーリンside
やぁやぁみんな、ご機嫌いかがかな?
みんなのマーリンママだよ?
さて、今私は何をしているかと言うとね、遊戯王をする準備をしている。
と言うのも、何も遊びの為じゃないよ?このアヴァロンにて保護しているデュエルアカデミア、つまりは遊戯王GXの世界から転移してきた
そろそろ彼も心も安定したし、この場所での生活にも慣れてきたことだろう、彼がもし元の世界に向かうのならデッキが必要になる。
だからこそ、早めにカードを買い、オリジナルカードも作った。取り敢えず彼には遊戯王をして貰おうと思っている訳である。
違うよ?遊戯王やるフレンズか転生したことに寄って消えちゃって、やっと遊戯王できる人物が現れて遊戯王熱が爆熱まで上がってるとか違うよ?久しぶりにドライトロンやウィッチクラフトを回したいとか、そんなんじゃないんだからね!
そうして私は自分の部屋に閉まっておいていたサイレントマジシャン強化カード達の入ったデッキケースを取り出してポケットへと入れる。ついでに自分のデッキケースもポケットへと仕舞う。
さぁて、ご対面だね。君たちのマスターとなる人達と。
そう呟きながら、手に持ったデッキケースに触れた。
白上 遊我side
ボクとサイレントマジシャンがアヴァロンに来てから、だいぶ時間が過ぎた。
デュエルアカデミアでのボクの扱いがどうなっているのだろうか?退学、だろうか?オシリスレッドのボクはきっと、いなくなっても誰にも心配されない。
そう考えたら、この世界で暮らすのも良いかな。そう感じた、マーリンさんは言っていた。ここに残るか、元の世界に帰るかは自由だと。
このまま、この世界でサイレントマジシャンと共にマーリンさんの元で平和に過ごして行きたい、そう思う一方で、アカデミアの生徒やボクの大切なカードを奪っていったアイツらに仕返しが、復讐がしたいと思っているボクがいた。
でも、今のボクにはお金なんて無い。サイレントマジシャン、ボクがパックを買って偶然引き当てることの出来たカード。
元の世界に戻ったとしても、ボクのデッキに入っていたカード達を揃えるのには、一体どれだけの額が掛かるだろう?10万?いや100万?それ以上かもしれない。
思わずため息を付いた。
『どうしたのですか?ユーガ、ため息をしたら幸せが逃げますよ?』
そう言いながらボクの事を見つめるサイレントマジシャンに何でも無いよ、そう言おうとして、止めた。
「アイツらに、仕返しが出来たらって。考えたんだ……もし、ボクに力があれば君や他のカード達も守れたのにって。」
『……』
「もし、元の世界に帰ったらデッキを作るのに一体どれだけのお金と時間がかかるか」
『そう、ですね。』
サイレントマジシャンもそう言って目を伏せる。
「いつか、仕返し出来たらなぁ」
『そうですね、マスターを傷付けたヤツラを許すことなんてできません』
「はぁ、デッキがあれば………」
その時だった、部屋の入り口からコンコンとノックされた音がなり響く。
「やぁ、マーリンお姉ちゃんだけども今良いかい?」
「は、はい!」
その声と共に入ってきたのは、腰ぐらいまで伸びたふわふわした髪に白いローブを羽織っている少女。この施設を管理してボクを保護してくれている?マーリンさんだった。
何かボクに用事があるのだろうか?
「遊我くんにちょっとお話があってね」
「お話、ですか?」
そう言いながらチラリとサイレントマジシャンを見たマーリンに、不思議に思いつつ部屋に入れて椅子に向かい合って座る。
まさか、この人は彼女のカードを狙っている?いや、まさかそんなことをあり得ない。この人は彼女も見えている、それに盗むならボクが眠っているところを盗めばいいはずだ。
なら、話って一体………。
『あの、話って一体?』
「サイレントマジシャンちゃんにも関わる事だからね、遊我くん」
そう言いながらマーリンさんはその容姿からはあり得ない程に、真剣な様子で服のポケット?からカードケースを取り出して、机の上に置いた。
『カードケース?』
「えっと、これって?」
そう言いながら首を傾げると、マーリンさんは楽しそうに、笑いながら口を開いた。
「私から君へのプレゼントさ!」
「プレゼント?それって、どういう──」
そう聞こうとしたとき、マーリンさんは思い出したと言った様子で手のひらに拳をぶつけ、席をたった。
「っと、そろそろ洗濯しないと……本当なら一緒に見ていたかったんだけど、仕方ない。また来るね、あ!カードケースの中身が君へのプレゼントだからね」
そう言いながら小走りで部屋を出ていくマーリンさんを見届ける。扉がガチャンと閉まりボクはプレゼントだと言って渡されたカードケースにてを伸ばした。
「何だろう、プレゼントって」
持ち上げてみると、デッキ1つ分くらいの重さとカードが倒れる音が聞こえる。デッキケースを開ける。
『え!?』
「これって!?」
カードケースの1番前に置かれていたのは『サイレントマジシャンLv4』と描かれたカードだった。
「さ、サイレントマジシャンのカード!?……」
カードを全部手に取り、カードを捲るとそこにも同じく『サイレントマジシャンLv4』のカードがあった。
そして更に捲れば3枚の『サイレントマジシャンLv8』のカードが入っていた。
『8の姿の私まであるなんて……』
あの日無くしたはずのカード達、彼女のデッキに必要不可欠のカードがそこにはあった。
更に捲れば『サイレントバーニング』が3枚あった。この下には何が?そう思いながら更にカードを捲ると、そこには見たことのないカードがあった。Lv4でもLv8でもない、レベルの表記が存在しない、彼女のカード。
「『沈黙の魔術師サイレントマジシャン』、こんなカード、見たこと無い……」
『私もこんな姿があるなんて……』
効果を読んでみて、ボク達はまた驚いた。このカードは破壊されると『サイレントマジシャン』を特殊召喚できる。今まで『レベルアップ』や相手にドローさせる系統のカードでサイレントマジシャンを特殊召喚していた。でもこの効果があれば、『レベルアップ』のカードを使わず、別のカードを入れる事が出来る。
そう思いながら、更にカードを捲った。その時だった。
『初めまして、新たなマスター』
「うわ!?」
目の前にサイレントマジシャンと同じように半透明となった金髪で片目を隠したポニーテールの少女が現れた。見ると彼女の着ている服は先程の『沈黙の魔術師サイレントマジシャン』のような青と白の服を着ている。
カードを見ると『沈黙の魔導剣士サイレント・パラディン』と書かれていた。このカードは2枚あった、効果を見るとサイレントマジシャンとソードマンを手札に加える効果がある見たいだ。
「また、見たこと無いカード……」
『マスター、早くカードを捲って下さい。彼も待ってます!』
『ま、待って下さい!彼ってまさか──』
彼?サイレントマジシャンが何か言おうとしている中、ボクはカードを捲った。
『君が、ボクの新しいマスターなんだね』
そしてさっきのサイレント・パラディンと同じように現れたのはサイレント・マジシャンと同じくらいの少年だった。青と白のコートに黒と銀のヘルメット?を着けた金髪の少年は笑顔を浮かべながらそう言った。
「さ、サイレント・ソードマン!?」
あのデュエルキング、武藤遊戯がサイレントマジシャンと一緒に使っていたカードがあるなんて。
『なんか私の時と反応違くないですか?マスター……』
そう言って何処か不機嫌な様子でサイレント・パラディン。
『仕方ないですよ、サイレント・パラディンなんてカード私たち知りませんでしたから。』
『へ?可笑しくないですか?サイレントマジシャンデッキ組むなら私必須ですよ!?』
『ボクのデッキの時もだね』
「そ、そんな!?少なくともサイレントソードマンなんて、武藤遊戯さんが使ってるだけで数百万、いやそれ以上の額があるのに、ボクかんかが買えるわけ無いよ……」
『そうですよ!そもそも世界でサイレントマジシャンを持っているのはユーガと武藤遊戯ぐらいしか──』
『?何で
そう言って肩を竦めたサイレントパラディン、そしてサイレントソードマンも不思議そうに首を傾げている。
「どういう事?それに武藤遊戯さんがアニメの主人公だなんて……」
ボクの呟きに、何度も頷くサイレントマジシャン。
『あー、もしかしてこれ……』
『もしかしたら、あの人が言っていた事は本当なのかも知れないね。』
『一体…どういう』
『まぁまぁ!そんな事は後ですよ!!早く他のカードも見ましょうよ!』
サイレントパラディンがそう言って早くカードを捲るよう急かしてくる。取り敢えず、さっきの事は後で考えよう。そう思いながらカードを捲ると『サイレント・ソードマンLv5』『サイレント・ソードマンLv7』そしてさっきのサイレント・マジシャンと同じように知らないカードである『沈黙の剣士サイレント・ソードマン』があった。サイレントマジシャンの方と同じ効果を持っていてとてつもなく強いカード。
更にカードを捲る、底からは驚きの連続だった。あの武藤遊戯が使っていた『光の護封剣』や『光の護封霊剣』、更には『聖なるバリアミラーフォース』に『ドレインシールド』や『使者蘇生』、『強欲な壺』や『マジックシリンダー』等の沢山のカードが全てレアの加工された物ばかりだ。
しかも、これだけ沢山のカードがあればきっとボクのデッキはアイツらを倒せるくらい強いデッキが出来上がる。
これだけの、しかもレアカードをマーリンさんは買ってボクにプレゼントしてくれた。そう考えると、マーリンさんは凄いお金持ちなのかな?そんな疑問が浮かんだ。
新たなカード達で新たなデッキを完成させた白上遊我、彼は新たなカード達と共にマーリンとデュエルする。
次回,遊我VSマーリン、白き殺戮者の旅立ち
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さて、旅行先は何処にしようか
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