やぁ、みんな大好き!マーリンお姉ちゃんだよ~♪   作:クレナイハルハ

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〔マーリンの保育日誌2〕運命を壊された少女

???side

 

 

──その日、少女は自信の運命を壊された

 

唯一の家族は目の前で惨殺され、知りもしない男が少女の名前を知っており

 

そして少女と言う天然の聖杯を狙う

 

───その日、少女は絶望した

 

目の前の自信に温もりを、愛情を注いでくれた兄を殺され知りもしない男に襲われる

 

本来ならば救われるはずの少女は救われず、知りもしない男から追いかけられる

 

少女は魔術を使えない

 

必死に走る少女の頭の中では兄が最期に放った言葉が反芻する

 

『ごめんな………海に連れてくの、ダメそうだ。逃げ、ろ………』

 

そう言って瞳を閉じていく兄の姿に、少女は涙を流しながら駆け出し何度転んで膝に傷が出来ても立ち上がり再び走り出す

 

だが、少女には分かっていた

 

このまま投げ続けても、どうせ逃げられない

 

あの男に捕まり、そして…………

 

その後の事を想像し、少女は喉に込み上げてくる気持ち悪さと吐き気を抑え込む

 

少女の名は『遡月 美遊』後の美遊・エーデフェルトと呼ばれるはずの『衛宮 美遊』

 

………この世界に転生した1人の転生者によって兄を惨殺され、救いも希望もない絶望へと引きずり込まれようとしている『Fate/Kaleid linerプリズマ☆イリヤ~雪下の誓い~』のifの世界

 

本来の美遊とは違う平行世界の少女

 

「グフフゥ、ドォコにいるのかなぁ~?美遊ちゃ~ん」

 

あの男のねっとりした口調の独特な声が聞こえ思わず叫び声をあげそうになるのを押さえ、足を止めてしまう

 

「み~つけたァ」

 

「ひっ!?」

 

そう言ってニタリと笑う

 

恐怖心に思わず足がすくんで地面に座り込んでしまう

 

いや、嫌………

 

そう思い足を動かそうと足に力を入れるが、橋が動かない

 

あまりの恐怖に足がすくんでいる

 

助けてくれる、自分にとってのヒーロー(お兄ちゃん)はもういない

 

男が段々と近付いてくる

 

「はぁ、はぁ、ようやく捕まえ──」

 

そう言って男と私の距離が2メートルぐらいの距離まで近付いてきた

 

その時だ

 

「『武装完全支配術(エンハンス・アーマメント)』凍てつくせ、青薔薇」

 

その場に恐らくは私より少し幼く、舌足らずな声が聞こえた

 

すると突如として目の前まで迫っていた男の足元から氷で出来た蔓のような物が現れて男の体へと絡み付く

 

「な、なんだ!?これはァア!?」

 

そう言うなか、段々と男が足から上へと段々と凍らされていく

 

私が呆然として、気が付くと男は氷塊の中にいた

 

「大丈夫かい?」

 

先程と同じ声が背後から聞こえ、思わず振り返る

 

そこには幻のような風景が広がっていた

 

荒れていたはずの道には色とりどりの花が咲き、そこには少し大きそうな白いフード付のローブを纏い腰まで伸びる綺麗な銀髪、私より身長が低く幼女だと思われる少女が左手に大きな杖を

 

右手には青薔薇の装飾が付いた綺麗な水色の剣を持って佇んでいた

 

「だ、誰!?」

 

思わず私はその子に向けてそう叫ぶ

 

この少女が敵である可能性も少なからず存在し少女は思わず身構える

 

「おや?これは失礼。私は───」

 

そのときだった、ピシリと言う音が聞こえ私は思わず振り返ると先ほどの男が凍らされている氷塊に少しヒビが入っていた

 

「ちっ、腐っても転生者と言う訳か……やれやれ、先にあちらをどうにかしないとね」

 

白いローブの少女がそう言って私の近くに歩み寄る

 

それに連れ足元の花も少女が歩いた場所を追いかけるように咲いていく

 

少女はまるで私を守るかのように前に出る

 

「このまま出てこられたら厄介だし、直ぐに終わらせるとしよう」

 

そう言って少女が右手に持った剣を逆手に持ち地面に突き刺す

 

「『記憶解放術(リリース・リコレクション)』……咲き誇れ、青薔薇」

 

そう言うと剣の刺さった所から先程と同じ氷の蔓が再び氷塊へと絡みつく

 

そして綺麗な青い薔薇が蔓から何輪も咲いた

 

すると何故か中にいたあの男が何処か苦しそうな顔をする

 

「さて、これじゃあ死なないだろうし。彼の弔いにもならない、徹底的にやらないとね」

 

そう言って少女が左手大きな杖を掲げると、空中に粒子のような何かが集まり2つの形を作る

 

片方は先程少女の持っていた青薔薇の装飾が施された剣と似ているが色は青ではなく赤色の剣

 

もう片方はどちらとも違う真っ黒でシンプルなデザインの剣

 

そして少女が手に持っていた青薔薇の装飾が施された剣を宙へと放る

 

すると合計3つの剣が宙に浮き、男の方へとその剣先を向ける

 

「みちゃダメだよ」

 

そう言って突如として少女が私の顔を覆うように抱きしめ耳を塞ぐ

 

「さて………夜空、青薔薇、赤薔薇!」

 

微かに少女がそう言ったのは聞こえたがその後は何も聞こえなかった

 

しばらくして少女が離れる、視界の端にさっきの男が倒れているのが見えた

 

「さて、改めて自己紹介だ」

 

そう言って少女は優しそうで、少しだけ胡散臭い笑みを浮かべて言った

 

「私はマーリン、人呼んで花の魔術師。遡月美遊ちゃん、君を助けに来たのさ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マーリンside

 

 

ふぅ、どうにか助けが間に合って良かった

 

やっぱり世界を越える魔術、いや魔法になるのかな?

 

それを実行するのが大変で、助けるのが凄くギリギリになってしまった

 

美遊ちゃんを襲おうとした奴に関してはアヴァロンにある自室に飾っている

 

投影魔術で投影した『ソードアート・オンライン』に出てくる剣

 

青薔薇の剣の武装完全支配術(エンハンス・アーマメント)で拘束した後

 

記憶解放術(リリース・リコレクション)で生命力を吸い出しながら赤薔薇の剣と夜空の剣と宙に放した青薔薇の剣で貫いて殺した

 

思ったより殺したことに関する罪悪感のようなものを感じなかったのは、さっきの奴がよっぽど悪党で変態だったからなのか

 

それともこの体が夢魔だからなのかは分からない

 

改めて自身が人でなくなったのだと感じる

 

まぁ、さっきの奴に関してはこの子の唯一の救いである衛宮士郎を美遊ちゃんの前で殺したことには少し頭には来てたから

 

あのあと更にアヴァロンからFFの合体剣を取り出して『超究武神覇斬ver5』を撃っても良かったかな?

 

一応、アルトリアに剣を与えただけあってこの体になってから剣とかは結構使えるしSAOの剣に至ってはソードスキルを使える

 

流石はチートマーリンボディ

 

でも、見た目幼女だし幼女がFFの合体剣持ってたら違和感が凄いな

 

取りあえず美遊ちゃんには謝罪しないとね

 

酷く攻められるかもしれないけど、仕方ない

 

結果的に衛宮士郎と言う人間を助けることが出来なかった私は既にある程度文句を言われる覚悟は出来ている

 

「美遊ちゃん、ごめんね」

 

そう言って座り込む美遊ちゃんの目の前に立つ

 

「え?」

 

「ごめんね……君しか助けてあげられなくて、もっと早く来てあげられなくて、本当にごめんね」

 

そう言って美遊ちゃんを抱き締める

 

「──たが、貴女がもっと早く助けに来てくれたら!!」

 

美遊ちゃんはまるで抑えていた感情を吐き出すように目から涙を流しながらに近付き私の胸に握った拳を叩きつける

 

「貴女が早く助けて来てくれたら!!お兄ちゃんは殺されなくて済んだのに!」

 

「………うん」

 

「お兄ちゃんと、ずっと一緒に入れたのに!!」

 

「……うん」

 

「返して………お兄ちゃんを返してよぉ……」

 

そう言って何度も何度も私の胸に拳を叩き付けてくる美遊ちゃん

 

私は何度も謝罪しながら、美遊ちゃんが落ち着くまで頭を撫で続けた

 

それしか、今の私に出来る事がない

 

流石のマーリンでも魂を操作することは出来ないし、人の蘇生なんで出来ないのだから

 

少しして美遊ちゃんが落ち着き、私を叩くのを止めて泣き止んだので話しかけてみる

 

「落ち着いた?」

 

そう言うとコクりと頷くので私は抱きしめていた手を放す

 

「君は彼らに捕まりたくないんだよね?」

 

そう問うと同じように頷くので、頭を撫でながら優しい声色で言う

 

「なら、私と来ないかい?」

 

「え?」

 

「私と来れば、誰も君には手を出せないし私が出させない。遡月美遊ちゃん、私と一緒にアヴァロンに来ないかい?実は君みたいは境遇の子供を自立できるまで助けて育てる事を始めたんだ」

 

「そうなんですか」

 

「でも君が最初だからアヴァロンには君と私しかいない。美遊ちゃん、君はどうする?」

 

「マーリンさんに、付いていきます」

 

「良いんだね?」

 

「お兄ちゃんも、私を逃がそうとしてくれたから。きっとあの人達に捕まらない方が安心してくれると思います」

 

そう言って少し悲しそうに美遊ちゃんが笑った

 

「分かったよ。それじゃあ行こうか」

 

そう言って美遊ちゃんの手を握ってアヴァロンへと転移する

 

転移したのは『保育園&孤児院あゔぁろん』の前

 

美遊ちゃんはどちらかと言うと花畑の方に気を取られちゃってるみたいだけどね

 

「改めて美遊ちゃん。ようこそ、そしてお帰り『保育園&孤児院あゔぁろん』へ。」

 

「はい!」

 

そう言って笑う美遊ちゃんを、必ず不自由なくに暮らせて、楽しく過ごせるよう頑張らないと!

 

こうして、『保育園&孤児院あゔぁろん』に

 

1人の少女『遡月美遊』ちゃんが入居した

 

後に美遊ちゃんがあゔぁろんの広さに驚き、個人の部屋を貰えること

 

マーリンの料理が非常に上手いことに次々と驚かせられる事になるが、それはまた後のお話

 

 

 







ご愛読ありがとうございました

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よろしくお願いします

さて、次は誰を保護しようかなぁ~

  • Fate『間桐桜&間桐慎二』
  • シンフォギア『立花響』
  • ハイスクールDD『塔城小猫』
  • Fate『間桐桜のみ』
  • 東方『フランドール・スカーレット』
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