やぁ、みんな大好き!マーリンお姉ちゃんだよ~♪ 作:クレナイハルハ
美遊side
私がマーリンさんに引き取られてから少し立ち、この生活に慣れてきました
最初こそは、この施設に凄く驚いた
花畑の広がるなかこんなに大きな建物があって
更には私の部屋となったこの部屋、本当に私の個室なのだろうか?
少し子供には豪華すぎると思うほどだった
私のような引き取られた子供の部屋にはテレビが設置されていて、他には電気ポッド
小さな冷蔵庫、勉強机と椅子
そして、シャワーと浴槽トイレが完備された個室内の部屋
前にテレビで見たビジネスホテルみたいな感じで、何でか聞いたら皆でお風呂に入るのが苦手な子もいるから
それに、風邪を引いたりした時に便利でしょ?
と返された
この人は本当に保護する子供の事をちゃんと考えているんだと思った。
他にも大浴場には何故か脱衣所に冷蔵庫が置かれており、中には瓶の牛乳やらコーヒー牛乳が入れられていて
浴槽には適当な温泉からお湯を転移させて入れて魔術で保温しているらしい
何でそんなに大変な事をしているのか聞いたら
マーリンさんは苦笑いしたあと、何処か悲しそうな顔をして話してくれた
『美遊ちゃん、ここに来る子供はね?少なからず心の何処かに闇を抱えていたり、傷付いていたり、そんな感じの子達なんだ。だからね、その子達にとって心から安心できて、楽しく過ごせて、癒せるような、私はそんな場所を作ってあげたいんだ』
と、そう話してくれた
また、ご飯は毎回食堂に集まってマーリンさんが作ってくれるご飯を食べる
マーリンさんの作るご飯はお兄ちゃんとは違って、美味しくて何処か安心する
そんな感じがする
今日は、図書室から借りてきた小説を1巻から9巻まで借りてきて読んでいた
基本的に、マーリンさんは引き取った子達には自由に過ごして貰うらしくて
自由にさせて貰ってる
そして最初から私は個室を貰ったのだけど、お兄ちゃんが目の前で殺されてしまった事を夢で見てしまい
寝ているマーリンさんを起こして、その後数日は一緒に寝て貰っていた
最近は大丈夫だけど、マーリンさんは『怖い夢を見たりしたら遠慮しないで私を頼って良いんだよ?』と優しく言ってくれた
そんなマーリンさんが、出掛けていった
直ぐに戻ると言われ、私は部屋で本を読んでマーリンさんの帰りを待つ
私は基本的にテレビはあまり使わず、お茶を飲みながら本を読んでいる事が多い
その時だ、部屋の扉がノックされるので私は本にしおりを挟んで扉を空ける
「やぁ、ただいま戻ったよ」
そう言って笑うマーリンさんの後ろに翠緑の髪を小さなツインテールにした私と同じくらいの少女が立っていた
「お帰りない、マーリンさん。あの、後ろの子は?」
「さっき拉……新しく保護したんだ」
「あの、間桐 桜……です。その、よろしくお願いします」
…………え?
間桐桜って、確か
頭の中に浮かぶのはお兄ちゃんと一緒にいた、お兄ちゃんの学校の後輩で良く家に来ていた紫色の髪の人
なのに、目の前にいるのは髪の色が全く違う桜さんだった
「遡月 美遊です。よろしく」
「美遊ちゃん、よろしくお願いします」
「さてさて、今日は桜ちゃんの歓迎会でも開こうかな…………沢山料理を作らないとね。所で美遊ちゃん出来ればで良いんだけど、桜ちゃんにこの建物を案内して貰えないかな?」
「分かりました」
「助かるよ、私は食堂にいるから何か会ったらきてね。それじゃあ私は料理しに行くからねー!」
そう言ってマーリンさんが去っていくのを見届け、私は部屋の鍵を持ってから部屋の外に出る
「桜さん、まずはこの建物を案内するから着いてきて」
「は、はい。」
そう言って二人で歩く
「まずは一階から紹介しましょう」
そう言ってエレベーターで子供用の個室がある2階から下の1階に下がる
「まずは一階です、一階には大浴場です」
そう言って湯と書かれた暖簾の女湯に入る
そこには脱衣所が広がっており、棚には籠が入っていてその中に着替えを入れるように作られている
「わぁ!凄いですね、まるで銭湯に来たみたいです」
「お風呂の浴槽にはマーリンさんが何処かの温泉からお湯を持ってきて入れています。また、そこの冷蔵庫に飲み物が入っているのでお風呂から上がったら飲むのも良いですよ」
そう言って大浴場を出て、次に向かったのは図書室
「ここは図書室です、沢山の本があるので桜さんの好きな本もあると思います。」
「凄い、こんなに沢山本があるなんて」
「マーリンさんが子供には沢山の本を読んでほしいからね、と。この隣にある遊具室にはマーリンさんが買ってきてくれたゲームやDVDがあるので、見たいときは自分の部屋に借りていくんです」
そう言って図書室を出て少し歩くとドアに『マーリン』とまるっこい文字で書かれた名前の付いた扉の前に付く
「ここはマーリンさんの部屋です。何か困ったことがあったりしたらここに来ればマーリンさんが出てくれます」
「ここですね、しっかりと覚えないと……」
「次に食堂です、基本的に私たちはここでご飯を食べます。料理は全てマーリンさんの手作りで、とても美味しいんです。もし皆と一緒に食べるのが嫌ならマーリンさんに言えば自分の部屋まで届けて貰えます」
「へ、マーリンさんってお料理も出来るんですか!?」
そんな風に話しながら、私たちは食堂に入ると沢山の料理が並んでいてマーリンさんがエプロンを付けた姿で出迎えてくれた
やっぱりマーリンさんがエプロンを着ると、まるで親の料理を手伝う子供のように見えてしまい、思わず笑ってしまう
「さて、残りの紹介は後にして。ご飯をたべようか二人とも!ほら座って座って!」
「はい、行きますよ。桜さん」
「あの、美遊ちゃん。私達、おんなじくらいの年齢だよね?なら『さん』じゃなくて『ちゃん』って呼んでくれませんか?」
戸惑ってしまう、頭のなかで紫髪で年上だった女の人が今は同い年でしかも、ちゃんずけで呼ぶよう頼まれる
少し困っちゃったけど、私は頷いた
その日、私はこの場所で初めて友達を作った
やぁ、『保育園&孤児院あゔぁろん!』の管理人
強くて優しいマーリンお姉ちゃんだよ
新しく、活動報告で私に救ってほしい子達を大募集だ
詳しくは活動報告にきてくれ!
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=259391&uid=276685
ご愛読ありがとうございました
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