やぁ、みんな大好き!マーリンお姉ちゃんだよ~♪   作:クレナイハルハ

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幕間の物語:美遊

 

美遊side

 

 

朝、目覚まし時計のアラームが部屋に鳴り響き私は目を覚ました

 

枕元に置いている目覚まし時計のアラームを止めて体を起こす

 

夢を見た

 

お兄ちゃんが私を救おうと並行世界に飛ばす為に黄金の鎧を纏った金髪の女の人と戦っている夢

 

私にはどうしてそんな夢を見るのか分からない

 

でも、何故か目から涙が流れていた

 

私は頬に伝っている涙を脱ぐってベットから降りて洗面所に向かい少しだけ涙の後が残っている顔を洗いタオルで拭く

 

最近、マーリンさんは色々な人を保護して連れてくる

 

いや、どちらかと言うと世間的には拉致となるかもしれない

 

でも、私にとっては

 

いや、私だけじゃない

 

このアヴァロンに住んでいる桜さんや響さん

 

白音さんや黒歌さんからすればマーリンさんの行動は救いだ

 

あの人のお陰で私は生きているのだから

 

普段の服に着替えていると部屋の扉からノックが聞こえ、私は扉を開ける

 

「やぁ、おはよう美遊ちゃん。使ったタオルを貰いに来たよ」

 

「おはようございますマーリンさん。今持ってきますね」

 

そう言って私は洗面台にかけられたタオルを取ってマーリンさんの持っていた籠に入れる

 

籠の中身を見るに、私以外のタオルは回収し終わっていたようだ

 

「ありがとう。今日のご飯は食堂に準備してあるからね、それじゃあ私ははこれで」

 

そう言ってマーリンさんは私の頭を撫でて扉の前から消えた

 

恐らくは魔術で洗濯をする部屋に飛んだのだろう

 

先ほどのマーリンさんは、どうみても小さな子がお母さんを手伝うためにカゴを持っているようにしか見えない

 

私はそんな様子に少しだけ笑いながら、部屋に戻って鍵を持ってから部屋を出る

 

「あ、美遊ちゃん。おはようございます」

 

そう話しかけてくるのは私の隣に部屋に住む桜さん。

 

「おはようございます」

 

そう言って二人でエレベーターに乗って食堂のある下の階に向かう

 

「今日のマーリンさんのご飯は何が出るのか、楽しみですね」

 

「そうだね」

 

ここに来て暮らし初めてから分かったのだけど、マーリンさんは私たちのご飯に対して手を抜かない

 

しかも作る料理はバリエーションが豊かで和食の日もあれば洋食の日もあって

 

パンの日もあればごはん、ナン、麺の日もある

 

「そう言えば美遊ちゃん。前から気になってたんですけど、マーリンさんって何時ごはんを食べてるんですか?」

 

「え?」

 

「何時もマーリンさんってご飯の時は私たちが食べるのを見ているだけで、マーリンさんがご飯を食べているのを私は見たことがなくて」

 

そう言えば、確かに私はマーリンさんが食事をしているのを見たことがない

 

マーリンさんはここに私とマーリンさんしか居なかった時も料理は何時も私に食べさせるだけで、マーリンさんは食べていなかった

 

なら、一体いつマーリンさんはご飯を食べているの?

 

それに、もし食べていなかったとしたらさすがに変だ

 

どの生き物も、ご飯は必要だ。食べないと生きられないはず

 

もしかしたら皆が部屋に戻った時に食べている?

 

すると、エレベーターが止まり扉が開き私たちはエレベーターから降りる

 

「お、来たにゃんね」

 

「おはようございます。桜さん、美遊さん」

 

するとそこには先に起きてきていたのか少し前に新しく入居した白音さんと黒歌さんがいた

 

「おはようございます白音ちゃん、黒歌さん」

 

「桜は今日も元気にゃんね、美遊ちゃんも」

 

「ありがとうございます。所で、そろそろご飯の時間ですよね?」

 

「む、そうにゃんね。でもあの子がまだ来てないし」

 

「うわぁぁあ遅れたぁぁぁぁぁあ!!!!」

 

階段の方からそんな叫び声が聞こえ、私は思わず口を開けポカーンとしてしまう

 

「どうやら、来たみたいですね?」

 

「そ、そうですね。」

 

すると会談から私や桜ちゃんより身長が少しだけ高く、寝癖がそのままの女の子、最近新たに入居した立花響さんが降りてきた

 

「す、すいません!二度寝しちゃって遅れました!」

 

「いやいや、そもそも遅れてないから。取り敢えずこっちくるにゃ、寝癖直すから」

 

そう言って黒歌さんが取り出した櫛で響さんの寝癖を直す

 

「ありがとう黒歌さん!」

 

「これぐらいお姉ちゃんなら当然にゃ。それじゃ皆が集まったし食堂にいくにゃ」

 

そう言って歩いていく黒歌さんに着いていき、食堂に入ると、厨房からマーリンさんが出てきた

 

「やぁ、おはようみんな。ご飯はもう出来てるからご飯ならテーブルに用意してあるよ。今日も沢山食べてくれ!」

 

そう言ってマーリンさんはまた厨房に戻っていく

 

テーブルに座って置いてある料理を見る

 

ご飯、味噌汁、卵焼き、焼き魚。朝から本当にマーリンさんは手を抜かない

 

「やったー!ご飯&ご飯!」

 

「今日も美味しそうですね!」

 

そう言ってそれぞれがそれぞれの好きな席に座る

 

字に表すならこんな感じです

 

私 、桜さん、響さん

    机

黒歌さん、白音さん

 

「それじゃ、手をあわせるにゃ」

 

黒歌さんの声に皆がパン!と手を合わせる

 

「「「「「いただきます!」」」」」

 

そう言って皆で一斉に食べ始める

 

「んー美味しいーー!」

 

「そうですね」

 

「朝から凄く豪華にゃんねぇ………」

 

「モグモグ………お魚、美味しいです」

 

ご飯を食べながらふと響さんの方を見る

 

立花 響、最近マーリンさんが連れてきた一年間だけの入居者

 

こんなに元気で明るい人なのに、どうしてマーリンさんに選ばれたのか

 

恐らく、響さんも過去は私たちと同じように抱えているものがあるのかもしれない

 

そして、何でか分からないけど響さんといると良くお兄ちゃんの事を思い出す

 

何で、なんだろう?

 

そんな事を思いながらも私は朝御飯を食べた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最近、桜さんと図書室でマーリンさんに着いて調べていた

 

調べている理由は、ただ自分を助けてくれた人物を知りたい

 

それだけだった

 

花の魔術師マーリンについて分かったことは

 

『ブリテンの騎士王、アーサー王の誕生を予言し、王を生み出し、導いた存在』

 

『ウェールズ王妃と夢魔の間に生まれた混血児』

 

それしか分からなかった

 

そして、部屋の本を調べていく内に図書館の奥の方にまるで隠すかのように置かれたある一冊の本を見つけ私と桜さんは時が止まったかのような錯覚を覚えていた

 

そこにあったのは『Fate/stay night』と言う小説と共に描かれたお兄ちゃんや桜さん達のイラスト

 

そして『Fate/Kaleid linerプリズマ☆イリヤ』と描かれた何冊かの小説と表紙に描かれている私とイリヤ

 

その内容は更に私達を驚かせることになった

 

本来なら私はお兄ちゃんに助けられ、別世界に飛ばされそこでイリヤと出会う

 

桜さんの場合は本来ならば蟲に身体中を変えられ、他にも沢山の悲しみと苦しみ、絶望するほどの運命を味わう

 

それを見た私たちはそっと、その本を閉じ私達は体を震わせた

 

見た内容はとても誰かが考えた空想の話ではなく、私と桜さんのあり得たかもしれない可能性の風景だと私たちはそう感じた

 

その日、私と桜さんは改めてマーリンさんに感謝した

 

あのような事になる以前に私達を救いだしてくれた

 

私たちにとっての親である、あの人に

 

 

 







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