ミサトさんを好きになってしまったシンジ君のお話 作:井上ああああ
碇ゲンドウが死んだ。
彼の遺言通り、葬儀は行われなかった。
形だけのユイの墓にゲンドウの名が刻まれた。
息子を庇い、父は死んだ。
最後の使徒であるカヲルも四号機パイロットとして存続することとなった。
恐らくは最後の戦いが始まろうとしていると多くのものは感じた。
ゲンドウが死んだのと同じころ、キール議長含む人類補完委員会全員の死がネルフ本部に報告された。
それを意味するものは人類補完計画やサードインパクトとは別の形の「世界の破滅」だとミサトは感じた。
そして、ゲンドウの死から数日後。
テレビでは衝撃的なニュースが流れた。
『世界中で巨大なロボットが街を襲撃』
碇ゲンドウなき後の総司令代理となった冬月は静かに言った。
「量産型エヴァンゲリオン……」
シカゴ、北京、モスクワ、パリ、ワシントン これらの都市で巨大な量産型エヴァが街を破壊し人々を虐殺する様がみられた。
本来はサードインパクトの依り代、人類補完計画の要であった彼らは今や人類を虐殺し街を破壊するただの怪獣に成り下がっていた。
コンラッドの目的はこれだったのだろうと冬月は考えた。
それと同じころ、世界中のテレビ局が同時時刻に電波ジャックされる事態がおきた。
ピエロの魔物のような皮膚をした巨漢がテロ達成を報告する映像。
その報道をマンションのテレビで男の声にシンジとミサトは聞き覚えがあった。
コンラッド。
生きていたのだ。
シンジはその異形に絶句した。
まるで人をやめたようになっている。
毒液と硫酸で顔を焼かれたコンラッドは魔物の如き狂人になってしまったのだ。
モニターの中でコンラッドは要求をした。
『世界中にいる犯罪者を解き放て』
『現在いる世界中の警察・司法をすべて解体せよ』
『国連が隠蔽している特務機関及びそこで扱っている兵器の情報を開示せよ、並びにその兵器をこちらによこせ』
『これらの要求一つでも拒まれれば、我々は何度も破壊を行う』
『N2ではなく核兵器を使う、世界中のすべての人間を核の炎で焼き尽くす』
『我々が持っているロボットはもっと大きく強いものがある、それを使い地球そのものを破壊しつくす』
『我々はゼーレである』
『猶予期間は与えよう、1週間やる』
最後に野太い声で高笑いをしていた。
支配者が策略家から暴君に成り下がった、もはやゼーレはおしまいだろうとミサトは感じた。
しかし、それを意味するのは「世界の終焉」。
国連も日本政府もこのような要求はのめない。
ミサトはこれらは要求ではなく、あくまで建前。
彼が行いたいのは「ゲーム」そのものだと認識していた。
戦略自衛隊の『1部』がネルフ関係者に対しての犯罪行為を行った事についての謝罪ももらった。
国連・日本政府から公に「エヴァに対抗できるのはエヴァだけ」というお墨付きまでもらった。
1週間ということは1週間の間にエヴァをできるだけ強くしてかかってこいという意味だろう。
妙なところでスポーツマンシップをもったコンラッド一味らしい考えだ。
旧東京、ミサトはある人を訪ねそこに訪れていた。
かつては日本の首都であり、世界最大の人口密度を誇る街でもあった東京。
それもガレキの街になっている。
VTOL機の中、ミサトはリツコに告げた。
「これを行ったのもあの、コンラッドなのかしら」
「私に聞かれてもわからないわよ」
でも、たぶんそうだろうとリツコは思った。
「ねえ、リツコ……。碇司令のこと好きだった?」
するとリツコが窓を覗いて小さく言った。
「好きだったわ」
ミサトはそれ以上何も聞かないようにした。
親友の心を弄びたくないから。
かつて日本重化学工業共同体があった場所。
現在は売却予定といわれているが、ここでひっそりと研究をしている男がいた。
ミサトはVTOLから降りると、リツコを呼んだ。
「早く来なさいよ、アンタだってこの人を破滅させた原因を作ったんだから……詫びないと」
リツコは罰が悪そうな顔をした。
二人は進んでいくと、貧相な顔をした男性が立っていた。
「葛城さん、お久しぶりです」
「時田さん、元気そうで何よりです」
時田シロウ。
「ご存知の通り、日本重化学工業共同体は解散し建設予定であったJA改も打ち切りになってしまいました……」
JA改、作り出されるはずだった日本政府だけのロボット兵器。
中国資本かアメリカ資本に売却させられる予定だったが、時田はそれを拒絶したとミサトは聞いた。
その顔は沈痛そのものであった。
リツコは少し申し訳なく思っていた。
JAに裏工作をしたのはネルフのせい。
ミサトの発案であった。
中国やアメリカに売却されるぐらいなら、ネルフがその技術を買おうと。
時田も最初は嫌がったが、ミサトは何度も頼み込んだことでその権利を得た。
「ニュースは観ました、世界中がただでさえ疲弊しているのにあんな迷惑なテロリストがきたもんじゃたまったもんじゃありません。あれに対抗できるのはエヴァだけ……葛城さんのおっしゃるとおりです。打ち切りになったJA改の技術、あなた方に使っていただけるなら幸いです」
「ありがとうございます」
ミサトは肘でリツコをつついた。
「あ、あの……時田さん……」
「赤木博士、そのあの時は失礼なことをしました」
「いいえ、こちらこそ……だからその‥あなたをネルフにお呼びしたいと思いまして……」
「わ、私をネルフに!?」
時田は驚いていた。
「実は先日の使徒ゼルエルの攻撃により、二号機・零号機は大破しました。また初号機は体内にS2機関を取り入れました。現在暴れているエヴァ量産機は、これらを反映した最新の機種です。したがって、初号機を改良しようと思いまして……」
「わかりやすくいえばエヴァのパワーアップにあなた方の力が必要ということです、手を貸していただけますね」
時田は少し考えこんだ。
わかっている、我々を破滅させたのはネルフだ。
しかし、葛城さんは自分の危険を顧みず乗り込んでくれた。
もしもあれがなければ私は今頃多額の負債を抱えていただろう。
「いいでしょう、人類の危機だ。手を貸します。葛城さんには恩がある」
リツコはムッとした。
「やっぱ、あたしが乗り込んで止めたの正解だったでしょ」
「そうね。あなたが正しかったわ」
リツコの考えはこうだ。
大破した二号機をJA改と合体させる、これで二号機をアップデートするというもの。
そして、初号機をより改造したF形装備の実現。
これらを行うことで、量産機に挑もうというものだ。
だが、勝てるのか?
リツコの心の中には不穏なものがあった。
加持も加持で別の動きをしていた。
第三新東京市近くの港……。
国連軍の艦隊「オーバー・ザ・レインボウ」が停泊していた。
加持に頼まれた兵器を届けにきたのだ。
マゴロク・E・ソード。
本来はエヴァ量産機にアメリカが持たせようとしたものだった。
だが、アメリカ政府はこれをゼーレに渡さなかった。
アメリカ政府独自のロボットに持たせようとしていたのだ。
ATフィールドを反映させたロンギヌスの槍以上の力を持つ特殊兵器。
日本刀をベースにしたデザインをしたそれは、全部で四つあった。
その中で最も大きなビザンオオフネは初号機専用にする予定だ。
情報提供者の一人であるダニエル・ソーンバーグは来日していた。
そのわきには艦長がいた。
今回の一件、アメリカ政府と国連も協力するというものだ。
加持はアスカも交渉に連れてきていた。
顔なじみの艦長にそういった。
「おじさん、お久しぶりです!」
「久しぶりだね、アスカちゃん」
加持はさっそく切り出した。
「艦長、ATフィールドを武器に変換した兵器の開発がアメリカ政府で進んでいたと聞きましたが……」
「そうだ、それだ……。マゴロクEソードというものだ。ネルフ本部に運ばせてもらうよ。大変になったもんだ。ネルフの技術ならあれの量産化はできるだろう。当初はエヴァ量産機に持たせるつもりでいたが、アメリカ政府はネルフとゼーレと天秤にかけていたのさ」
艦長は葉巻をくわえた。
すると加持はライターを持ち、火をつけた。
友好の証だ。
「ありがとう」
「どういたしまして」
「こうなったら世界中で協力した助けあわんとあの狂人と怪物には勝てん。使徒には人間の狂気がない、だがヤツには狂気という武器がある。だったら我々も武器を持とうではないか」
「艦長のご協力感謝します。ぜひ、この懇意無駄にはしません」
「まさか、人間の敵は所詮同じ人間だったとはな……」
すると、ソーンバーグはアスカの肩にふれていた。
ナンパだ。
艦長はため息をついた。
加持は少し肩をそくめて怒らせた。
「なあ、君アスカちゃんってんだ。俺の名前はダニ……」
加持が文句を言う前にアスカの動きは早かった。
ダニエルの腕をひねると、アームロックの形をきめはじめた。
ミサトに教わったやり方だ。
「いてっ!」
「さわんないでよ」
艦長はその姿をみて、大笑いしていた。
「相変わらず鼻っ柱の強い娘だよ!」
「もういい、やめろアスカ……」
加持の言葉を聞くとアスカは手を離した。
ソーンバーグは少し、引いた顔をすると手に持っていた資料を手渡した。
「エヴァ量産機の情報だ、S2機関があるから不死身にみえるが中にあるコアを潰せばお陀仏だよ」
「ありがとうな、ソーンバーグ」
「高くつくぞ、加持」
加持はアスカの肩を抱くと小声で言った。
「あいつはサイテーの男だ。よくやった」
「サイテー!!!」
アスカは中指をたてるとソーンバーグにつきつけた。
艦長はその光景をみて、大きく笑い転げていた。
「どうやら、CIAのスパイには若い女の扱いがわかっとらんようだ。わしのほうがマシだろう。アスカちゃん、パフェでも食いに行くかね」
「行きまーす!!」
すると、艦長は小声で聞いた。
「君も戦うのか?」
「ええ‥それが私の宿命だから」
こんな小さな子供に世界の命運が託されている。
なんと愚かなことだろう。
かれは、彼を残して先に逝った娘を思い出した。
初孫を産むときに死んでしまった娘。
あの娘の小さいころはこの娘にそっくりだったな。
「じゃあ、絶対に生き残りなさい。生きて会いに来なさい。その時には美味しいパイを作ってまっているからね」
アスカはふと感じた。
この人、私たちの身を案じている。
そうだ、私にはエヴァ以外でこの世で必要としている人がいる。
その人たちのためにも世界を救おう。
そんなアスカを観ていた加持はソーンバーグに向き直った。
「で、他に話があるんだろ」
痛めた腕を大事そうに抱えると、ソーンバーグは語った。
「ああ、アメリカ政府によってギアナ高地で作られていた13号機だが……行方不明になった」
「なに?」
「基地とともに行方不明になった。というのは建前で、基地を破壊してそのまま姿を消したっていうのがスジだろうな、恐らくあれがコンラッドたちの最後の切り札になる。言っておくが、かなり強いらしいぞ」
ソーンバーグはそういうと、データを手渡した。
そこにはエヴァ初号機の兜を被った竜人のようなものがうつっていた。
「これが、そうか?」
「元々あった13号機を改造したものだ。データによると口から1兆度の火球を吐く。1兆度といえば宇宙が簡単に破壊できる火力だ。かなり気合を入れないと勝てない」
「こんなバケモノを良く生み出したな」
「企画書にあると、コイツの頭の中に人工知能がある。君のとこのマギシステムみたいなモノの改良版だ。これがダミープラグを洗脳して操っている。コアの数は四つある。これをすべて潰さないといけない」
厄介だな、勝てるのか。
加持は頭をひねった。
その頃、父の墓の前にシンジは立っていた。
そこには綾波レイもいた。
二人でそろって墓参りをしていた。
「父さんはずっと野心だけしかなかった、そこに母さんが来た。母さんがいなくなったときに父さんは僕を捨てた。ずっと憎悪しかなかったけど、父さんは僕がミサトさんを好きになったと聞いた時に父親としての気持ちを取り戻したんだ」
「あなたが変わっていなければ、碇司令も変わらなかった」
「そうだ、だから……父さんとトウジを奪ったあいつが憎くて仕方ない」
シンジは決意した。
トウジと父の命を奪う遠因になったコンラッドを許すことはない。
仇は打つ。
決意した夕焼けにたたずむシンジをみて、綾波はふと思った。
自分は碇シンジが好きだ。
だが、彼が好きなのは葛城ミサト。
自分は入ることすらできない絶対領域にいる女だ。
夕焼けに駆られるシンジのうなじがすごくきれいにみえる。
だったら、自分は碇君を支えたい。
「碇くん、世界中が敵になっても私はあなたの味方でい続けるから」
綾波レイはそういった。
「ありがとう、綾波……」
シンジは綾波に手をさしのべた。
「なに?」
「握手だよ、こういう時は握手をするんだ」
碇君の手が私と触れる。
レイは少し顔を赤らめがら手を差し伸べた。
シンジとレイは握手をすると、友情を分かち合った。
すると旧東京から帰ってきたミサトの乗ったVTOL機が轟音とともに降り立った。
「お待たせ、二人とも……帰りましょう!」
ドアが開くと、ミサトはシンジに手を差し伸べた。
ミサトは赤い軍服を着ていた。
さっそうとした姿にシンジはうっとりとみとれていた。
「はやく手、取る」
ミサトはせかした。
シンジは顔を赤くしてその手をとった。
ミサトはシンジをひょいと掴み上げるとその胸の中に抱いた。
「ミサトさん、その恰好すごくカッコイイ。なんだか……すごく素敵だな。その恰好したミサトさんが大好きだよ」
そばにいたリツコは思わずブッと笑っていた。
横に座っていた時田は不思議そうな顔をした。
ミサトは二人の反応をみて、顔を羞恥心で赤く染め上げるとシンジのケツをやさしくたたいた。
「いーから座れ! もう!」
次にミサトは綾波レイに手を差し出した。
「おいで、レイ」
レイは少し悲しそうな顔をしていた。
ミサトはその時気が付いた。
綾波レイはシンジが好き。
だが、ミサトは知っていた。
レイの正体は碇ユイとリリスを混ぜたクローンのようなものだ。
どうあがいても、彼女の恋は報われない。
レイはミサトの手をとると、VTOLの中に入っていった。
飛行機の中でミサトとシンジは相席になった。
ミサトはシンジの肩を組むと言った。
「あなたの父さんはね、セカンドインパクトが起きることをしっていた。そのうえで私の父をハメていた」
ミサトさんの長い間の復讐の標的は使徒であった。
その本当の標的は父さんだったのか。
シンジはミサトの顔をみた。
少女のような顔をするときもあるが、時々ひどく哀愁がある悲しそうな顔をする。
「もしもあの状況であなたの父さんが死んでいなかったら……もしかしたら私は殺していたかもしれない。そうなったらあなたとは永遠にいられなくなってしまっていた。私はそれも嫌なの。あなたにはどこにもいってほしくない。あたしをもう一人にしてほしくない。」
「僕はあなたのそばを離れません。絶対に!」
シンジはミサトの手を強く握った。
「ありがとう、その素直で優しいところが一番あなたの好きなところ」
ミサトはシンジをみつめた。
この子に出会う前、私は復讐しかなかった。
だが、この子と出会って初めて復讐以外の道がみえた。
人はそれを愛と呼ぶのだと思う。
私はこの子を愛している。
「ありがとう、ミサトさん。」
ミサトは自分の肩に強くシンジを寄せると、さらに強い力で抱き上げた。
そして小さい声で感謝の言葉を述べた。
ミサトもふと思った。
あのコンラッドのことだ、ただではいかない。
恐らく、私とヤツにも最後の戦いがくる。
彼が世界を救うなら、今度こそヤツを、これ以上シンジ君を傷つけようとするあの悪魔をシンジ君に代わって消してやろう。
私はシンジ君の銃になり、あいつを倒す。
シンジ君は私の銃になり、世界を滅ぼすモノを倒す。
彼を傷つけるものがたとえ神仏であっても、私は討つ。
それが今の私の生きる意味なのだから。
シンジ君の生きる世界を守りたい。
ミサトは誓うと、シンジを強い力で抱いた。
アメリカ、ニューヨーク
15歳のテッドは幼馴染のジェーンと夜景を見に来ていた。
「空奇麗だね」
テッドはジェーンにそういった。
こげ茶色の髪と青目をしたテッドは初々しい見た目をしたハンサム。
ジェーンは亜麻色の髪をした美少女だった。
幼いころから友人知人であったが、二人の間には壁があった。
上流と下流の壁。
テッドは貧乏な家庭で生まれた。
ジェーンは裕福な家庭で生まれた。
テッドは彼女に近づきたいために年上の女性の男娼として働き、金を稼いだ。
そして、上流階級の女たちの取り入りその結果、ジェーンの母親と懇意の仲になった。
テッドはジェーンと付き合うためにジェーンの母親に抱かれた。
ジェーンには別の男性と考えていたが、見送りになった。
その結果、テッドは稼いだ金でスーツを買い上流階級にふさわしい男になった。
今日は記念すべき初デート。
自転車をかけこみ、自由の女神の近くで星空をみていた。
「でも、君のほうがこんな星空よりきれいだ」
「テッドったら……」
ジェーンは気づいていた。
テッドが自分にあうため
テッドの気持ちは多幸感で溢れた。
そんな時だった。
空から青白い光がふってきた。
「みて、あれ! きっと彗星だわ!」
ジェーンはそういった。
だが、テッドは気が付いた。
「違う……アレは彗星なんかじゃない!!!」
ふと、気がつくと天空からふってきた『それ』はNYに降り立った。
摩天楼の光が怪しく包む中、『それ』は超高層ビルを踏みつぶしながら地面に降り立った。
ズゴォォォォォォォォォン……!!!
大きな轟音と衝撃波があたりを駆け巡った。
テッドはジェーンを抱き、その衝撃波からジェーンを守ろうとした。
砂埃が彼らを襲った。
数分後、テッドたちはようやく視界が明るくなったことに気が付くと『それ』をみた。
『それ』は紫色の兜をした、黒い岩肌のヒトと爬虫類を混ぜたような不気味な姿をした怪獣であった。
まるで恐竜の着ぐるみを着た人間が紫色の兜をかぶっているように……。
NYの高層ビルを足蹴にしたそれは1000m以上はあるようにみえた。
ふと、みれば紫色の兜の目の部分に白い光が輝いていた。
光でできたような翼を広げるとやかましい咆哮をあげた。
グォォォォォオオ!!!!!
テッドとジェーンはあまりのうるささに耳を手で覆った。
しかし、手遅れであった。
ピキーン。
テッドとジェーンの耳は一瞬で鼓膜が破れ血が溢れた。
二人はお互いに声をあげたが、何も聞こえない状況にいた。
『それ』は口から青白い光をためこむと、空中高く吐き出した。
やがて、それは花火のように爆破した。
その地獄の花火はNY中に降り注いだ。
その1部がテッドとジェーンにも降り注いだのだった。
テッドとジェーンはここで死ぬのだとわかった。
二人は抱き合いキスをした。
そして、お互いに声は聞こえない状況でも愛を誓い合った。
やがて、青白い光の炎は二人ごとマンハッタン島を焼き尽くしていった。
『それ』は高笑いをした。
『それ』が放った光はNYだけではなく、キンシャサ、リバプール、上海、バクダット、など様々な都市に降り注いだ。
やがて複数の街がクレーターの一部と化した。
特にニューヨークは一瞬でクレーターとかしていたのであった。
襲撃したのは『破壊』をつかさどるエヴァ13号機であった。
それをみていたコンラッドはほくそ笑んだ。
「これが俺の力だ、誰が勝てるのか。」
世界の救済は魂の補完などではない、物理的な破壊で行われるべきだ。
そして、あわゆる法秩序をなくすことにある。
邪魔するものは八つ裂きだ。
それにも飽きた日が来たとすればその時は地球そのものを焼き尽くし世界を焼き、そして俺も消えよう。
コンラッドは大笑いをすると、決戦の時を待っていたのであった。
続編はやったほうがいいですか?よくないですか。
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やったほうがいい
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やらなくてもよい