レッドきゅんをhshsしたい   作:ミ゙ヅヅヅ

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誤字脱字報告、感謝します!いま、1話からちょっと修正作業しているので、もう少し待ってて。



7話

 

──道に迷った。

 

 

 

 

 今の状況を端的に表すとこうなる。

 

 

 ゲーム時代だったら、適当に歩いても、ものの数分で目的地に着けていたのに。

 何で……何でトキワの森が、こんなに迷宮になってんの!?

 

 

 私は心の中で、声を荒らげる。

 

 

 取りあえず、今に至るまでの行動を記すとする。

 22番道路でグリーン君と別れた後、私たちはトキワシティに戻ったのだ。レッド君が回復薬の予備をもう少し買いたいと言うからだ。

 私が持っていると言っても、自分用にもう少し欲しいと。

 

 

 先ほどのグリーン君との会話を聞いて、不安に思ったのだろう。

 そして、その流れで旅に必要な準備を再確認した後、トキワシティから出た。この頃には時間は午後になっていた。

 

 

 一応、ついでみたいなものだが、トキワジムも確認してみた。でも、やはりゲーム通りに、ジムリーダーのサカキ不在で閉まっていた。

 

 

 とまあ、この町にこれ以上用はなくなったので、私たちは2番道路に向かったのだった。

 

 

 道中、明らかに進行を邪魔したいがためにあるような、"いあいぎり"出来そうな木があったり、上からだと何とか下りられそうな段差があったりしたが、通り過ぎた。

 

 ゲームの都合とは言え、もう少しバリアフリーを考えて整備して貰いたいものである。

 

 そして私たちは、2番道路を過ぎて、トキワの森に入った。しかし、そこで問題が起きたのだ。

 

 

 

 

──あれ?一体ここは、どこを歩いているんだ?と。

 

 

 

 

 有り体に言えば、迷ってしまったのだ。

 

 

 思えば、森に入ったときから嫌な予感がしていた。

 どうして、出口は一つなのに、分かれ道がこんなにあるんだ……とか、進行方向を示す看板はないのか……とか。

 

 

 そもそもの話、私は方向音痴なのだ。

 

 

 グーグ○マップを使っても、目的地周辺を30分ほど彷徨(さまよ)うことも多いし、案内標識を見ても、つまりどっちなんだってばよ……とピンと来ないことも多いし。

 

 

 いや、同建物内の施設って、グーグ○マップじゃ案内されないよね。この店に行きたいと打っても、目的地まで0メートルと表示されるし。

 

 そして、コミュ障だから人にも聞けないし……ぐすん。

 

 

 

 

 私の地理のレベルは47都道府県全部覚えてないほど。つまり、壊滅的だ。

 義務教育どうしたんだと思うほどの為体(ていたらく)

 

 

 歴代総理大臣とか歴代征夷大将軍を(そら)んじられるぐらいには、暗記力あるんだけどなあ……。

 

 場所と名前のセットって、覚えられないよね。

 

 

 

 

 

 ここで重要なことが一つ。

 

 

 レッド君も方向音痴だったことだ。地図の見方ぐらいは分かる程度には、地理は分かるそうだが。

 しかし、そんなことは今回に於いては意味がなかった。それは、彼の持っているマップがゲームのタウンマップ程の尺度の地図であったからだ。

 

 

 GPSが付いているのか、現在地点がトキワの森なのは分かるが、縮尺が狂っているため、トキワの森にいることしか分からない。

 精々、町のある方角ぐらいしか分からないものだ。

 

 最悪、方位磁針はあるので、森の道なき道を突き進めばゴールに辿り着けはするかな。

 

 ……本当に最悪なんだけど。

 

 

 

「……ねえ、シオリ。どうして森に突っ込もうとしてるんだい。もしかして、バカだったのかい?」

 

 

 散々な言われようだ。実際に森を突っ切れるか、試みてみようとしたけど止められてしまった。

 

 

「崖があったら危ないだろう。木の枝で怪我するかも知れないし」

 

 

 しかし、正論であるため言い返せない。

 

 

 ううむ、奈何(いかん)ともし難い。

 

 歩いていた道は行き止まり、戻るにしても結構クネクネ曲がっていた所為でどうなっているか分からない。

 

 

「取りあえず、この辺りでトレーナーを探してみよう。ぼくたちだけでは駄目だ」

 

 

 レッド君はそう言う。

 

 

 トキワの森のトレーナー。

 

 私が覚えている限りでは、虫取り少年がトキワの森を徘徊していたはずだ。彼らに頼るのが一番だろうか。

 

 

「……そうだ。テレポートは?」

 

 

 今、思い出した。ミュウのテレポートは使えるのではないだろうか。

 

 テレポートとは、野生のポケモンと遭遇したときに逃げることの出来る技のことだ。

 

この技の凄い所は、役の立たなさだ。

 

 

 野生のバトルでは普通に逃げれば良いだけだし、トレーナーバトルでは効果がない。ネタ技だ。

 

 

 どのくらい役に立たない技かと言うと、97年公式大会で、テレポートを覚えたフーディンが出場したことが、未だにネタになってるレベル。

 

 これ、地方大会じゃなくて、全国大会の話なんだぜ……。

 

 

 

 と、まあこんな感じにネタにされるテレポートだが、この技は戦闘外では、ある程度重宝される。

 

 この技は戦闘外で使用すると、以前に寄ったポケモンセンターの前まで移動することが出来るのだ。

 

 

 これは"そらをとぶ"の下位互換のようなもので、"そらをとぶ"入手前まではとてもお世話になる技だ。

 

 

 この技をミュウが覚えていた理由?何か知らないけど、ウチのミュウ全部の技覚えてたよ。技制限なんて現実世界にはなかった。

 

 これで、強力な技を覚えるために、"なきごえ"を、3.2.1.ポカンしてしまうポケモンはいなくなる訳だ。

 

 

 鳴き声を忘れるって、舌でも抜かれてしまったのだろうか。恐ろしい話である。

 

 

「……うーん、テレポートかあ。トキワシティに戻るにしては、ここまで結構歩いたからね」

 

 

 

 レッド君はそう言う。どうやら、テレポートは最後の手段にしたい模様だ。

 

 確かに、ここまでの道中長かったし、安易に戻りたくない。例え、一瞬で戻れるとしても、今日という日が無駄になった感が否めない。

 

 

 こんなことなら、グリーン君にニビシティまででも案内して貰えば良かった。

 

 

 私はレッド君の言葉にコクリと項突(うなづ)いた。

 

 

 一先ず、道を遡ることにする。トキワの森には、ゲームでは三、四人ほどのトレーナーが居たはずだし、現実世界ではもっと多いかも知れない。

 何となく分かってきたのだが、ゲームで居たキャラクターは、大体現実世界でもゲームと同じ場所に居ることが多い。

 

 グリーン君があの場所に居たのも、世界の強制力なのかも知れない。

 

 

 まあ、気休めのような物で、もし、誰も居なかった場合はテレポート。居た場合には、道を尋ねる……ぐらいに考えておいた方が良いかも知れない。

 

 

「ねーえ、テレポートってミュウ?それとも、別のポケモンの技?」

 

「……ミュウの技だね」

 

「あのポケモン、浮いてて、エスパータイプっぽかったもんね」

 

 

 分かる。

 宙に浮いてたら、エスパータイプ感あるよね。エスパータイプって安易に浮きすぎだと思うんだよ。

 

 

 

 他の私の手持ちも、ある意味、浮いてるから、エスパータイプの可能性が微レ存してそう。嫌な浮き方だなあ。

 

 

 他のポケモンのタイプとか覚えてないし、エスパータイプと言おうか。

 辛うじて、ゆうれい先輩のタイプが電気というのは覚えているぐらいだ。

 

 

 お前、あの見た目して電気タイプなんかよ……。

 

 

 ニドリーノパイセンは毒タイプだよ。名前発音出来ないから、便宜上はニドリーノ

で行くよ。

 

 

「……ミュウはエスパータイプ。でも、知能が高いからタイプ関係なしに。大体の技を使えるよ」

 

 

 大体……と言うか全ての技だけど。

 あれ?性別ないからメロメロとか一部の技は使えないんだっけ?よく覚えてないな。

 

 

「へえ、凄いポケモンだね。他にはどんなポケモンを持っているの?」

 

「……え?」

 

「ミュウとニドリーノ以外の手持ちポケモン。6匹持っているんだろう」

 

 

 あっ、終わった。私の人生終了のお知らせ。唐突に、答えられない質問がきた。

 

 

 うがあああ!まだ、野生のポケモン捕まえられてないんだよ。どうやら思っていた以上に、ポケモン捕まえるセンスがないのだ。

 体力バーがないから、攻撃の止め時が分からないし、そもそもボールを投げても当たらない。

 

 

 小学5年生の夏祭りで、輪投げをして、何も獲得できずお金が尽きたエピソードを思い出した。

 

 

 トキワの森ってピカチュウが出るんだ。伝説的マスコットのピカチュウが。でもね、絶対に当たらないの。最後の方とか、同情して自ら当たりにきてくれるのに、当たらないのよ。

 果ては、ピカチュウ自身がボールに体当たりしにきたけど、捕まらなかった。そして、私のボールが尽きて終わった。

 

 

 結局、そのピカチュウは無事、レッド君に捕まえられることになった訳だが。

 

 

 そんなこんなで、手持ちは一切変わっていない。

 

 

 ……手札を簡単には見せる訳にはいかないぜ!キリっ……みたいなこと言えば、見逃してくれるかな?

 

 

「……みたい?」

 

「うん、見てみたいかな」

 

「……くっ、一匹だけなら」

 

 

 ショタの懇願に敗れてしまいました(二敗目)。まあ、もう一匹、ミュウを出せば良いか。ミュウ・ミュウ・ニドリーノ(仮)の三匹を出せば……。

 

 

 私はボールを投げる。

 

 

「みゅう!!」

 

 

 二匹目のミュウだ。若干、見た目が違うので一匹目とは区別できる。

 

 レッド君の反応を窺う。すると、どうにも、コレじゃない感の顔をしていた。分かるよ。もっと、別のポケモンを期待していたのだろう。でも、他にマトモなポケモンは居ないんだ。

 

 

 居るのは鳴き声のないコラッタと、ベアビヲ9先輩、後ろ姿モザイク先輩なんだ。

 

 一番マトモそうなコラッタも、声なき鳴き声にSAN値奪われそうになるんだ。残りの二体は見た目の時点でSAN値奪われるけど。

 

 

「へえ、ミュウ二匹持っているんだ。ぼくが言いたかったのは、別の種類のポケモンなんだけどね」

 

 

 私は彼の言葉を無視する。分かってるよ。でも、その言葉通りにするとSAN値削れちゃうから。

 

 既に昨日、"ライバル"を使って壁抜けして懲りたのに。バグったことは極力しないと誓ったのだ。

 

 

 

 

 

 ……実は、波乗り出来るアイテムである『?????』を使う機会を窺っているのは内緒である。

 見た目クトゥルフってるから、余り使いたくないけど。

 

 

 後『トレードセンター』とか面白かった。これ使うと、めちゃくちゃ石投げたくなるアイテム。私は無言で石を投げた。

 

 

 

 はい。誘惑に負けてバグアイテムは使っております。

 

 

 安全に考慮して、一人になれるタイミングでだけ、使ってるのでセーフ判定です。ほら、いざというときのために、アイテムの効果を確かめないと駄目じゃない。

 

 そんな言い訳をしていると、レッド君が私に歎息しながら話し掛けてくる。

 

 

「まあ、良いよ。今度見せて貰うし」

 

 

 あっ、拗ねたレッドきゅん可愛い。

 何だろう、ちょっと、右頰がぷくっとなった所に幼さを感じた。

 

 

「それじゃあ、道案内してくれる人を探しに行くよ」

 

 

 レッド君は気合を入れてそう、声に出して言った。私はおー、と小さく手を挙げて応えた。

 

 この話の結論?

 

 方向音痴同士、更に迷ってトレーナーにも会えず、テレポートして帰ったよ。

 

 

 一日が無駄になったぜ!!

 

 ……はあ。




豆○ばじゃないけど、知ってる?

空白ポケモンのモザイクぱいせん、タイプは「゛゛゛…」と「マニア」なんだよ。

……タイプ相性どうなるんだろう。
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