マブラヴ大好き青年が行くIS世界   作:王選騎士団

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思ったより早く書けました。


2話

〜〜翌日〜〜

 

崇継とパウル、ソフィアはショッピングモールに来ていた。衣服や歯ブラシなどの生活用品、ノートパソコンを買い揃えるためである。また、買い物のついでに街や、パウルが勧めてくれた大学などを見て周った。パウル達が住んでいるのは都会に近いらしく、あまり遠い距離を歩くことは無かった。家に帰ると、パウルが取り寄せた資料や過去問を見てみると意外といけそうだったのでそれをパウルに伝え、勉強していく事になった。また、パソコンでISについて調べようとパソコンに触れたところ、軽く目眩がしたがパソコンに

 

ーー00Unit. starting upーー

 

と書いてあったのでこれも転生特典だと理解した。しかし、安易にこの力を使うわけにはいかないのでパソコンを使用するときはちゃんとキーボードを使うことにする。

ISについて調べようおすると、運良くYahoo!ニュースに白騎士事件の特集記事が載っていたので閲覧する。

 

(白騎士事件はもう起きているのか。そうなると今は原作開始の10年前になる。あと4年で第1回モンド・グロッソが開催される筈だ。その時には国家代表のIS整備チームのメンバーには入っていたい。とすると大学で呑気に勉強する時間はないわけだ。・・・まあいけるだろ。しかし、今の俺が18歳だから原作開始時には27、8歳になるのかぁ。いい大人が高校生とはきついものがあるな。まぁ俺はエンジョイするけどね)

 

そう考えているとパウルが寄ってきて、

 

「タカツグ、武術を嗜んでみないか?」

 

と言ってきた。崇継は問い返す。

 

「武術、ですか?」

 

「あぁ。まぁ武術と言っても私がやっているのはクラヴ・マガという近接格闘術でね。CIAやFBIも導入しているものだが、そうだな、とりあえず1回やってみた方が分かりやすいかな」

 

「じゃあとりあえずやってみます。下手くそでも怒らないでくださいね?」

 

崇継はそう言ったものの、内心喜んでいた。クラヴ・マガはあまり良く知らないが体づくりや護身術を学びたいと思っていたので、この申し入れは願ってもない事だったからだ。

崇継は先に運動場に行き、運動着に着替えて待っていた。すると、いきなりパウルが竹刀を持って襲ってきた。

 

(は!?つぅかまずい!)

 

咄嗟の判断で竹刀をしゃがんで避けたはいいものの、次の瞬間には蹴り飛ばされていた。

 

「痛たた・・・なるほど、何となくわかったぞ。これは確かにCIAやFBIも採用するわけだ」

 

崇継は少し考えて納得した。その様子を見てパウルは問いかける。

 

「どうだ、何を感じた?どう思った?」

 

崇継は正直に答える。

 

「まず武器を使うことに驚きました。まぁちょっとズルいとは思いました。しかし、よく考えれば当たり前のことです。格闘術とは相手に近づいて攻撃するための物ですが相手が武器を持っていないとは限りませんし、何なら持っていないことの方が珍しいはずです。このことから、恐らくクラヴ・マガはかなり実戦的な格闘術だと思います」

 

崇継の答えにパウルは驚いた。先程の一瞬の攻撃からクラヴ・マガの特徴、そして本質を見抜いたのだ。彼が驚くのも無理はないだろう。しかも、普通の人ならここで文句の1つでも言ってくるのだが崇継()は文句を言ってくるどころか目をキラキラさせているのである。

 

(これは・・・将来大物に成るかもしれんな)

 

「その通りだ。クラヴ・マガではスポーツと違い、実生活で起こりうる状況で効率的に動ける事に重点を置いている。そのため、学習者、今の場合はお前に不利な状況を想定してトレーニングを行なっている」

 

この説明を聞いて崇継はさらに満足する。

 

(良い、良いぞ!体づくりしながら運動できる上に護身術まで学ぶことができるとは!ありがとう神様、パウルさん!)

 

こうして崇継はクラブ・マガを習う事にした。

 

この日から、受験勉強しながらも護身術のレッスンを受けるという生活を送った。イギリスの大学は日本の大学と違い、高校を卒業後、直接大学に入ることはできないがそこもパウルが何とかしてくれる事のなった。

 

 

 

 

〜3ヶ月後〜

崇継は玄関でパウルとソフィアに向き合っていた。

 

「では、行ってきます」

 

「うむ。君なら受かる。胸を張って行きなさい」

 

「ふふ、リラックスして受ければ大丈夫よ。頑張ってね」

 

パウルとソフィアからの激励を貰い、緊張もほぐれた崇継は力を出し切り、結果的に合格することが出来た。

 

 

崇継は工業に適正がかなりあり、また、本人もISのために勉強に余念が無かったため、3年で学習する所を半分の1年半で終わらせてしまった。また、それを見た教授に誘われて教授のラボに参加した。

それから3ヶ月ほど経ったそんなある日、崇継は教授にある話を持ちかけられていた。

 

「俺が、ですか?」

 

「あぁ。君は優秀だ。それに情熱もある。私としてはぜひ君を推薦したいんだが」

 

そう。今崇継は軍のISの開発チームへの参加を打診されているのだ。崇継としては願ってもないことだったが、この3ヶ月彼は開発より整備の方にのめり込んでいたのだ。整備ならともかく開発の役に立てる気がしなかった。なので教授には出来れば整備チームに籍を置きながら整備員の目線から開発に参加したいと話した。すると教授は

 

「分かった。軍からは君が参加さえしてくれればある程度の融通を聞かせると言っていたからね。ではそのように伝えておこう」

 

崇継は混乱した。

 

(なぜ軍が俺の事を知っていて、さらにはこんな高待遇で迎えてくれるんだ?)

 

答えは分からずじまいだったが、それを見透かしたかのように

 

「なぜ自分がスカウトされたか気になるかい?」

 

と聞いてきたので頷くと、

 

「なるほどね。君はこの3ヶ月自分が何をやったか自覚がないようだね」

 

崇継はこの3ヶ月のことを思い出す。ラボの仲間の相談に乗ってアドバイスしたり仲間が作った物を分解整備して問題点をあげたりしたぐらいである。それがなぜ軍に目をつけられているのか、崇継には全く分からない。そう答えると教授はため息をつき、

 

「それがすごいんじゃないか。いいかい?君がそうやって関わった人は皆素晴らしい成果をあげている。そこから君が全てに関わっているとわかり、軍は君を欲しがっているという訳さ」

 

いまいち自分の偉業をうまく認識できない崇継であったが、好都合なのでそのまま話に乗ることにした。

 

「じゃあ明後日にノースウッド司令部に行ってくれ。君の名前を告げて、ジョセフ・ホプキンス少将に繋いでくれといえば大丈夫なはずだ」

 

わかりました、と返して崇継は帰宅する。

 

「ただいま帰りました」

 

「おかえりなさい」

 

崇継が玄関に入るとソフィアが出迎えてくれた。リビングに向かうとパウルがソファーに座っていた。手を組んで目を閉じている姿を見て崇継はただならぬものを感じ、パウルの正面に座った。

 

「・・・・」

 

「・・・・」

 

5分程の沈黙を破ったのはパウルだった。

 

「軍に勤める事になったようだな」

 

「はい。技術者として誘われましたが、整備員として勤めることになりました」

 

「・・・そうか」

 

再び沈黙が訪れる。その沈黙を破ったのはまたもやパウルだった

 

「おまえが望んだ事なら文句はない。だが・・・何事にも全力を尽くせ」

 

崇継ははっきりと目を見て答える。

 

「もちろんです。技術者の端くれとして全力を尽くします」

 

夕食を食べ、片付けをして少し勉強してから崇継は眠りについた。崇継が眠りについた後リビングでソフィアとパウルが話していた。

 

「あの子もついに独り立ちですか。子が離れていく親の気持ちがようやく分かりましたよ」

 

「あぁ。だが良い目をしていた。彼なら大丈夫だ」

 

「ふふ、そうですね。では私達も寝ましょうか」

 

そうしてラダビノッド邸の電気は全て消えた。




次話からようやくISが登場する予定です

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