Side 崇継
・・・・・・・????彼らは何をしているんだろうか? うるせぇぞ!(地声) 何よ!あんたこそ!(裏声)なんて言ってたな。喧嘩か?それにしてはレベルが低い。低すぎる。そこいらの中学生ですらもっとマシな事言えるぞ。それにしても中学かぁ、前世では受験したけど今となってはいい思い出だなぁなんて呑気な事を考えていたら
ゴゴゴゴゴ・・・・!!
隣りに阿修羅が降臨してたYO!ヤベェな、この人。笑顔なのは変わらないのにオーラが違う。俺この人だけは怒らせないようにしよ。
「ふふふ。ヴォルフガング・ブラウアー少尉、イルフリーデ・フォイルナー少尉?」
!?ゾクってしたぞゾクって!全身の毛が逆立っているッッッッッッッ。名前を呼んだだけなのにッッッッッッ!
「今日も仲が良くて結構。で・す・が、今日は外部から招聘されてくる方がいらっしゃると、言いましたよね(怒)?」
あ〜あ。中尉は目が笑ってないし少尉2人は中尉の圧で縮こまってるし散々だな。流石に可哀想だし助けてあげるかぁ。
「まぁまぁ中尉。落ち着いてください。元気があっていいと思いますよ」
「・・・あなたがそうおっしゃるならそういうことにしておきましょう。両少尉とも今後失礼の無い様に。良いですね?」
このやりとりを見ていた大隊のメンバーがざわめき出しそうになる。その雰囲気を感じとったのか、うるさくなる前に少佐が1歩前に出て隊員に号令をかける。
「総員、傾注!こちらが本日から我々の大隊が招聘、派遣されて来た新しい隊員だ。これから自己紹介してもらう。それでは、頼む」
俺は1歩前に出る。
「では、改めまして皆さん初めまして。本日より本大隊に招聘されました、斑鳩崇継です。知らない事の方が多いと思いますので色々教えて貰えれば、と思っています。これからよろしくお願いします。何か質問あればどうぞ」
そういうと先程喧嘩していた片割れ、イルフリーデ・フォイルナー少尉が一目散に手を挙げる。元気だなあの人。
「ではそこの方、どうぞ。名前もお願いします」
「イルフリーデ・フォイルナー少尉よ!貴方の階級はなに!!?」
大隊の殆どが気になっているであろう事をフォイルナー少尉が質問してくる。他のメンバーもこちらに興味の視線を向けてくるが・・・まったく。少尉はさっき何を学んだんだろうか?まぁいい、現実を見なさい。
「はは、今回も先程のように大目に見ますが、初対面の人に対する言葉遣いは気をつけましょう。そうしないと、ほら」
そう言って少尉の後ろの方を指さす。もちろんそこにはA☆SYU⭐︎RAが鎮座している。フォイルナー少尉はガクガク震えているが、俺はそんな事は気にしない。それより
「あれ?そう言えば自分はどちらの階級として自己紹介すべきで?」
と少佐に質問する。そうすると両方言え、と言われた。少尉に中尉から制裁が下る前に言ってしまおう。
「それでは、先程の質問ですが。自分は今、2つの階級の人物としてここにいます。まず1つ目は曹長。俺はここに来る前は工科大学に籍を置いていましたので、機械にはそこそこ強いつもりです。なので整備員をメインとしていくつもりです。次に・・・」
俺が続きを話そうとすると
「じゃあアタシの方が階級高いわね!新入りだからって容赦しないわよ〜?そしてアタシを敬いなさい!」
なんて言いやがる。俺は別にそれでも良いんだが、中尉が許さないだろう。だってまたA⭐︎SYU⭐︎RAになってるんだもん。
「少尉?斑鳩曹長は階級が2つあるとおっしゃっていましたよね?人の話は最後まで聞きましょうね?」
少尉はガクガク震えて縮こまっているが今度はフォイルナー少尉以外の大隊の隊員が訝しむような視線を向けてくる。
「それではもう1つ。俺はこの大隊の技術顧問、つまり技術方面のトップとしての階級も持っています」
そう言うと俺に訝しむような視線を向けていた隊員達が唖然としている。そりゃそうだ。片方の階級がこの中で1番下だと思ったらもう片方の階級は技術方面のトップ、つまり上司として赴任してきたんだから。なんて考えていると眼帯が特徴的な人が手を挙げる。どうぞ、と発言を許可すると
「ブリギッテ・ヴェスターナッハ中尉です。先程そうちょ、その、あなたが仰った技術顧問というのは一体?」
「一応今は曹長としてここに立っているので曹長で構いません。技術顧問というのは・・そうですね・・・」
Side ヴィルフリート・アイヒベルガー
曹長が回答に困っているな。そもそも軍歴が全く無い中ここにいるのが異例なのにいきなり技術顧問というのは異例を通り越して彼が最初で最後の唯一になるのだろう。ここは私から話すべきだな。
「斑鳩曹長、そこは私が話そう」
「分かりました。ではお願いします」
そう言って曹長は1歩下がった。
「現在、我々ツェルべルスは先月からIS研究開発及び運用任務に就いているが、本大隊には技術方面の隊員が少ない。そのため外部から技術者を招聘する必要があった。そこで招聘されたのが彼だ。彼の優秀さは階級とその事実が証明しているし、軍本部のお墨付きもある。だがこの大隊に所属するにあたり、他人の評価は気にするな。己の目で見た彼を評価しろ。斑鳩技術顧問も、それを理解した上でその能力を遺憾なく発揮してほしい。いいな!」
「「「「はい!!」」」」
曹長と大隊メンバーが返事と共に敬礼したので敬礼で返す。
「よし。他に斑鳩曹長に質問はあるか?・・・無いようだな。それでは開発チームと運用チームに分かれて本日の仕事を始めろ!」
Side 崇継
こうして俺のIS整備員兼開発者としての日々が始まった。最初は開発チームのメンバーと自己紹介をしたが、ここで本日1番の驚きがあった。何があったかっていうと、ツェルべルスメンバーのうちIS操縦者(候補)は4人しかいないらしい。他の隊員はほとんど開発やその他の雑務を片付けているらしい。
一通り自己紹介が終わると会議室みたいに所へ連れて行かれISについての座学が行われた。なんかブラウアー少尉も罰ゲーム的な感じで一緒に受けるらしい。
「それではこれから曹長とそこの馬鹿者の為にISについての座学を始める。先程も自己紹介させていただいたが改めて。ゲルハルト・ララーシュタイン大尉だ。よろしく頼む」
「よろしくお願いします、大尉」
「うむ。それでは早速始めよう。ISとはインフィニットストラトスの略で、宇宙環境下でも活動可能なパワードスーツだ。これは曹長も知っているかね?」
もちろん知ってる。流石に前世の記憶のおかげで、とは言えないが。
「はい。白騎士事件なんてのもありましたから、この業界にいて知らない方が珍しいと思います。軍もあれを見たからISの研究を始めて俺を呼んだんでしょう?」
「フハハ。確かに、その通りだ斑鳩曹長。だが今現在のところISについて、恐らく我々が知っている事の方が少ないだろう」
ここで初めてブラウアー少尉が発言した。
「でもよー、なぁんで
は?
「は?・・・やべっ言っちまった」
「少尉ィ・・貴様、これまでの座学で何を聞いていたァ!」
他の隊員も絶句している。こいつ本当に軍人か?大尉もこりゃガチでキレそうだな。
「少尉。貴様には後でファーレンホルスト中尉にから直々に説教してもらう」
「ヒィッ!?そ、そんな・・・」
「それでは続けよう。ISにはPIC、絶対防御などの機能や先程話した宇宙空間でも活動できる汎用性がある。だが最も重要なのは、ISが『現行の兵器にあらゆる点で優っている』かもしれない、そして『女性にしか起動できない』という事だ。それはすなわち世界が変わるかも知れないということ。我々は世界の変革についていかなければならない。その為に私達はここにいる。心してくれ」
スゴイな、この人。この世界の未来を完全に当てている。
この後の座学は知っていることばかりだったので省略させてもらう。
ただ1つ、思った、いや理解した。ISは
ツェルべルスメンバーは戦術機甲大隊の衛士(パイロット)36人となっています。
前回のあらすじいる?
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いる
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いらない