試作   作:剣崎 一真

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大変お待たせいたしました!!
こ、今回出なかったのは理由があるんですよ!就職活動や学校行事、ゲームなど!!!

はい、ゲーム5割ですすみませんでした。しかし最近ネタが出ないのでまたしばらく更新出来ないと思います…。では、本文(∩´。•ω•)⊃ドゾー


27話

27話

「うーん...所々熱くなったが、他がちょっと感動薄いな」

「じゃあお前は相当ハードル上がるな。少なくとも木場と同等かそれ以上で働いてもらわねぇと」

「うへぇ、言わなきゃよかったぜ...ん?」

 

悠と相田が話していると放送が始まる音が聞こえた。

 

『只今より、棒倒しを大将倒しに変更します。学年ごとに1人ずつクラスの中で選んでください。選ばれた大将は運営の方に来てください』

 

放送が終わる音が聞こえた。

 

「どういうこっちゃ?」

「ようは棒の代わりに大将3人倒せってことだ」

「んじゃあウチのクラスからは長谷川か大神だな!」

「俺はパス。悠に任せるよ」

「あっ、クソ!遅かった!」

 

伊東の悠かミカかの提案をミカが辞退して悠がやることになった。

 

「らら〜いお〜ん」

「え?獅白先輩じゃないですか。一体どんな用事で?」

「ん〜?代表決まったなら一緒に行こうと思ってさぁ〜」

「なぁ長谷川。お前今代表辞退しようとしてたよな?やっぱ代表はお前じゃなくてこの俺、伊東駿一がやるべきだと思うんだよね」

「いやいや、何を言っているんだ伊東。代表はお前より俺、相田正樹が...」

「いやいやいやいや...」

「いやいやいやいや...」

「「...」」

「「死に晒せゴラァァァァ!」」

「さ、先輩行きましょう」

「あれは放っておいていいの?」

「あれの相手してたら向こうに着いた時怒られますよ」

「あー...それもそっか」

 

伊東と相田が殴り合いを始め、終わった頃にはもう代表は決まっていたのだった。

 

 

 

一方その頃、先程まで悠達がいた位置に黒也とオルガ、雄二がいた。

 

「いやぁ、さっきは凄かったな。やられたよ」

「運が良かっただけさ。俺の予想なら5分もかからないと思っていたがまさかあそこまで抵抗されると思わなかった。最初5分超えた時に相当焦ったからな」

「確かに、そんぐらいの時P2020の照準が乱れまくってたな。まぁ抵抗出来ただけマシかな。うちはチームワークなんてものは無かったから」

「自由に動け、なんて言ってたレベルだもんな」

「そうそう。どうせ指示しようにも聞かなそうだったからな。えっと...」

「坂本雄二だ」

「分かった。俺は木場黒也だ。黒也でいいぜ」

「なら俺も雄二でいい」

「オッケー。雄二も凄かったな。まさかウチのクラス最強と名高い百鬼を倒すなんて」

「いや、あれを倒したとは言わねぇ。あいつは今度戦う時は白黒付けなきゃ気がすまねぇ...」

「え?あれで?はたから見たら決着ついてるように見えたが」

「アイツ、軽く手加減してやがった...今度は手加減なんて考える暇なんて与えねぇ...」

 

 

 

「俺は3年代表の田中だ。よろしく」

「私は2年代表の獅白です。よろしくお願いします」

「自分は1年代表の長谷川です。お願いします」

「君が長谷川君か。噂は聞いてるよ」

「噂?」

「あぁ、バトロワで唯一窓を割って侵入したって」

「それ噂じゃなくて実際にあったことですね...」

「ハッハッハ!これはいい土産話ができたな!ウチのクラスは全員嘘だと思っていたんだ、当然だろ?なんせあそこまでの高さは少なく見積もっても8mはあるんだ。それをひとっ飛びだろ?嘘だと思われてもしょうがないじゃないか」

「アハハ...」

「田中先輩、そろそろ作戦会議としましょう」

 

ぼたんが田中に告げ、田中は意識を変える。

 

「ん、確かに。相手は魔術科、もしかしなくとも魔術でくる。それをどう対処するかによるな」

「俺が知ってるのは1人氷を使う子が居ます」

「氷...あぁ、白上家か。1回戦ったことがある。あれは厄介だ、範囲凍結の範囲が広すぎる」

「え?フブキとやり合った事があるんですか?」

「ん?あぁいや、そちらの白上家は知らないんだけど、現当主が1回こちらに訪問なされてな。私たちをボコボコにして満足して帰っていった。その子供のことだ、範囲はそれと同等もしくはそれ以上になるだろう」

「その範囲はどれくらいなんですか?自分を中心に円で来るのか、一直線で飛んで来るのか」

「俺の時は円だな。大きさは...半径6m程だったはずだ」

「6m...」

「一旦白上家は置いといて、他に注意すべき人物はいるか?正直いうと3年はいない」

「2年にも特に気をつけろ、って人物は思い出せませんね…」

「1年は一応2人いますね。大神って女の子と金子っていう男です。」

「大神…大神家か。もう1人は聞いた事ないな…」

「いや、金子に関しては性格が曲がりすぎてどんな戦法で来るか分からないってところにあります。もしかしたら爆発系の魔術を味方につけて特攻させるかもしれません。気をつけるというより、ソイツに火力を集中砲火した方がいいかも」

「了解した。その金子の容姿を教えてくれ」

「あいつの容姿は…」

 

 

 

 

 

『これより、戦闘科4組と魔術科の大将倒しを始めます。では、スタートのタイミングはシルバ先生に任せます』

「おう!俺の持ってるグレネードが爆発したらスタートだぜ!」

 

シルバがグレネードを上の方に思いっきり投げ、落ち始めるタイミングでシルバが

 

「何回いいねが貰えるかなっ!?」

 

そんなことを言いながらウィングマンでグレネードを撃ち抜き、爆発させた。

 

「スゲェ…!あのくっそ小さい的に命中させんのかよ…!?」

「驚いてる暇はねぇぞ!相手が驚いてる間に突っ込むぞ!」

「あ、そうだったな!了解!」

「1年が突っ込みます!先輩方援護頼みます!」

「了解ッ!味方の射線に入るなよッ!」

「だってよ!お前ら当たんじゃねぇぞ!」

「俺らは弾避けの訓練してねぇんだぞ!?出来るわけねぇだろ!やるけどさぁ!」

 

悠達は前に走り始める。それを見た金子が冷静に指示を出す。

 

「迎撃用意。属性は雷、形状は問わん。奴らに身の程を思い知らせてやれ」

 

それを聞いた魔術科1年はそれぞれの魔術を展開し始め、全員が用意出来たタイミングで撃ってきた。

 

「てぇぇっ!!」

「全員滑ろ!」

 

一斉に放たれた雷の魔術はとてつもないスピードで飛んできて4組を襲うが、悠の指示に従った1年はスライディングすることで何人か雷がかする程度で済んだ。後ろで援護射撃してくれていた先輩らは持っていた銃を自分の前に投げることで雷を受け流した。

 

「1年の援護射撃をアサルトからマークスマンに変更!30-30でもG7スカウトでもトリプルテイクでも構わん!」

 

田中の指示によって盾にしたアサルトライフルを捨て新たにマークスマンライフルを持って援護する。

 

「チッ!アイツらの武器はひとつじゃないのか!先輩方、もうそろそろ撃てそうですか?」

「あと少し待て。1分でいい」

「了解しました。白上!奴らの前に壁を貼れ!横一直線だ!」

 

指示を受けたフブキは魔術科の塊から1歩前に出た。

 

「アイスウォール!」

 

フブキが両手を地面に力強く叩きつけると叩きつけた所から魔法陣が出現し、フブキの前に校庭を真っ二つに分断する高さが5m程の厚い氷の壁を生成した。

 

「他の奴らは氷の上から入るように魔術を撃て!属性と形状は問わん!氷は溶かすなよ!」

 

各々魔術の準備をしていると氷の上に影が出来た。そう、すでに悠達がそこに立っていたのだ。

 

「なっ…!?あの高さだぞ!?そんなに速く登れるはずはない!!」

 

 

「アサルトライフルに2〜4倍スコープ付けてる奴はここから単発にして狙撃、他の奴らは俺と一緒に凸るぞ。いいな?」

「2〜4どころか2倍スコープ付けてる奴がいるのかも怪しいし、そもそもアサルトライフルは壁に刺さったままだぞ」

 

そう、伊東達はアサルトライフルを投げて氷の壁に突き刺し、それを足場にして登ったのだ。だが悠はウィングマンを2発撃って足をかける場所を作り登ったのでアサルトライフルが手元に無いことを知らなかった。

 

「…OK、俺が狙撃する。お前らは好きなように撃ってこい。避ける訓練と射撃訓練の合わせだと思ってくれ。んじゃあ行ってこい!」

 

悠がそう言い終わると伊東と明久が目を合して頷き、氷を登る為に一旦しまっていたサブ武器のサブマシンガンのボルトやショットガンのピースキーパーを持ち一斉に息を吸い、氷の上から降りる。

 

「「天皇陛下!!」」

 

意図に気づいた相田達が一斉に降りて全員で叫びながら突っ込む。

 

「「「「バンザーイ!!」」」」

「ハッ!そういう馬鹿なところ好きだぜ!」

 

悠は背中にマウントしていたスナイパーライフル、センチネルを取り出し、マガジンを装填、スコープ装着、コッキングを済ませる。

 

「まずは戦力を削ぐ。あっちの主戦力というと…ミオとフブキか。やっぱり金子は後回しでいこう。それでいいですね、ぼたん先輩?」

「ありゃ、気づいてたか」

 

悠が後ろを見ると氷をまばらに削って足場にして登ってくる先輩達が見えた。

 

「ぼたん先輩はどうするんです?前行って暴れます?」

「んー、いいや。自分は」

 

ぼたんはマークスマンからスナイパーであるクレーバーに持ち変えスコープを覗き、撃つ。その弾は魔術科の生徒の頭に直撃した。それを見たぼたんはスコープから目を離してコッキングする。

 

「こっちの方が性にあってるからね」

「…そうですか。んじゃあ奥の指示出してる奴は撃たないでくださいよ?あれは元々俺らの獲物になんで」

「あれが金子君?思ってたよりもオーラないね。言われなきゃ撃ってたよ」

「言わないでやってください。多分あいつはそういうの気にするタイプなんで」

 

そう言ってると何発か金子から飛んできた。2人はスナイパーの銃身で弾く。

 

「ほらね?」

「地獄耳タイプか〜」

 

話すのをやめ、狙撃に集中し始める2人。

 

「田中先輩!先輩方は前に出られますか!?」

「行けると思う!」

「じゃあアイツらに混ざっちゃって下さい!出来れば白上と大神をやって頂けると!」

「了解!」

 

3年生が氷の上からおり、着地狩りを避ける為に着地と同時に斜め前に転がる。それと同時にフラググレネードを投げることで1年の援護もする。

 

「援護か!助かる!」

「流石3年…!動きが洗練されてるな!」

「俺らも動きだけなら負けてねぇこと見せてやろうぜ!」

「がってん!」

 

伊東が相田にR-301を投げ渡し魔術科に対して背を向け手を組み開いて構え、即席のジャンプパッドを作る。相田がその手を踏み、ジャンプする。それと同時に伊東が腕を思いっきり上げ飛距離を伸ばす。

 

「うぉぉぉぉりやぁぁぁ!!」

 

跳んだ相田は下にいる魔術科の生徒に向かってR-301を2丁持ちして乱射する。着地の時に魔術科の生徒を下敷きにして自分のダメージを軽減させながら相手に与えるのも忘れない。

 

「弾切れッ!」

 

相田が某FPSの真似をしながら弾切れになったR-301を伊東に投げ、返す。

 

「弾切れの状態で渡してくんじゃねよ!」

 

伊東は受け取った瞬間にマガジンを交換する。2人は合流し、背中を合わせる。

 

「…さて。この状況どうすっか?」

「これもしかしなくても俺らが凸ったのが原因じゃね?」

「まずここ突破してから考えようぜ?」

「せやな。突破方法はある?」

「1つある」

「ほぅ。それでいこう。して、作戦は?」

「俺ら2人を犠牲にして2年もしくは3年の代表を潰す」

「それ突破って言えるか?」

「じゃあ諦めてアイツらに任すか?」

「やらねぇとは言ってねぇだろ?」

「やっぱそう来なくちゃ。行くぜ!」

 

今度は相田が手を組み、その上に伊東が足を乗せる。

 

「さっきのお返しだ。思いっきりぱなしてこい!」

「当然!」

 

相田は真上に思いっきり上げる。伊東は空中ひねりをしながらグレネードをばら撒き、着地する。

 

「なんで真上なんだよ!?」

「いやぁ、考えてみたら俺ら代表のいる方向知らないから一か八かやるよりまだ安定してる上を選んだ」

「なるほど理解」

 

相田の説明に伊東が納得していると明久が合流した。

 

「相田!伊東!大丈夫だった!?」

「おう。お前はなんで独りでこっち来たんだ?」

「なんか相手の攻撃避けてたらこっち来てた」

「なんだ、救援じゃないのか」

「まぁある意味助けに来たから救援だよ」

「どこがある意味だよ。お前助けに来てもらってる側じゃねぇか」

「じゃあ言うけど、ここ端も端だから代表は来ないよ。もっと中心の方行かないと」

「マジ?結構中枢に入ったと思ったんだが」

「いや、それは間違ってないよ。相手の塊が移動したことで端になっただけ」

 

3人は話しながら相手の攻撃を避けながら反撃するが、魔術科に決定打は与えられていない。

 

「おっかしいなぁ。そろそろ胴体に一発位は当たってもいいと思うんだけど」

「じゃあ大神みたいに動いてみれば?」

「大神みたいに?」

「ほら、あっちの方」

 

明久が指さした方向をチラリと見ると肉弾戦に持ち込んでいるミカが見えた。たまに魔術科の攻撃を魔術科の生徒を盾にして防いでいる。もしフレンドリーファイアがあったら盾にされた生徒は既に死んでいるだろう。

 

「わお…もうあの動きはあいつしかできねぇだろ」

「違いない」

 

 

 

一方悠とぼたんは倒した人数で競っていた。

 

「ヨシヨシ。これで10人目。先輩はどうです?」

「まだまだ。20人しかやれてないよ」

「もう20ですか!?俺も負けてらんねぇ!」

 

悠はセンチネルのリロードとコッキングを2秒程で済ましスコープを覗き直す。

 

「長谷川君リロード速くなったね」

「え?そうですか?」

「うん。ここで撃ち始めた時モタモタしてて4秒位かかってたから」

「感覚を掴めてきたんでしょうね。マガジンを刺す位置が段々分かってきましたもん」

 

そんな会話をしながら魔術科の生徒を狙撃していく。2人のおかげで段々戦闘科が押してきた。

 

「さて、もうこの場所はダメだな。溶けてきて狙撃しにくい。俺詰めてきます。狙撃は任せました」

「うぃー。頑張って」

 

悠は飛び降りて着地すると目の前に2人のケモ耳が現れた。

 

「おはこんきーつね!」

「おはみおーん」

「…ガチかぁ?」

 

悠はフブキとミオを見てセンチネルをしまい腰のホルスターからウィングマンを取り出す。フブキは魔術で生み出した氷の刀を、ミオは犬〇叉で出てくるような太刀を抜いて構える。

 

「おかしいな、お前らは先輩方に頼んだはずだが」

「うん。苦戦したけど、倒したよ」

「2人まとめてじゃなくて1人ずつだったら確実にやられてた。それだけあの人達はチームワークが良かった。先輩の名は伊達じゃないね」

「まぁ、私達タッグにはギリギリ勝てなかったけどね」

「あとはもう君達と2年生の代表だけだよ」

 

フブキが刀の先を悠に向ける。悠は肩を竦めながら言う。

 

「そうかい。まさかお前らが先輩らに勝てるとは思わなかったよ。あっても片方落ちてると思ってた」

「じゃあ当てが外れたね。でも安心して!悠を倒したらすぐ大神君もそっちに送ってあげるよ!」

「やってみな!返り討ちにしてやるよ!」

「ッ!」

 

悠は瞬時にウィングマンの銃口をミオに向け撃つ。ミオはギリギリ反応できて避けることができた。ミオが避けたと同時にフブキがつっこんで悠を刺しにくる。

 

「おっと、手が滑ったぜ」

 

が、悠は自分の足元にピンを抜いたフラググレネードを落とし、後ろに飛んで離れる。

 

「全く、気をつけて下さい…ねっ!」

 

フブキは剣先を横にしてフラググレネードの下に入れ、前に弾くように振る。それによって悠の前にフラググレネードが落ちる。

 

「ヤッバ」

 

グレネードが爆発して悠が爆風に煽られて更に後ろに飛ばされる。悠が着地出来るか後ろをチラッと見るとそこにはミオが太刀を腰に納刀したような状態で構えて立っていた。

 

「さっきのお返しさせてもらうよ!」

 

そう言うと太刀に薄い赤のオーラが纏われる。

 

「(チッ!切れ味強化か!)」

 

悠は事前に田中から聞いていた。

 

 

 

「大神家は能力強化系が強い家だ。あのミオという子は特にその血を継いでいるらしい。君と同じクラスの大神君は兄弟だというがそういうのが使えないらしい。何故かは知らないがな」

「そんな情報どこから持ってくるんですか?」

「うちの家系が情報収集が強みの家なんでね。とはいっても探偵の1歩手前みたいな情報しか集められないんだけどさ」

「それは後で聞くとして、能力強化の特徴ってどんなのがありますか?」

「なんと言ってもオーラを纏う事だね。それも強化内容によって色が違う」

「色?」

「そう、色。イメージはゲームさ。攻撃なら赤、防御なら黄色、素早さなら青ってな具合にね。ただ薄い赤には気をつけてほしい。あれだけオーラを飛ばして攻撃してくる。まぁ歴代の大神家に扱える奴は子孫の中には出てきてないみたいだけどね。頭の片隅に入れておく程度でいいと思うよ」

「へぇー。了解です」

 

 

 

ミオが思いっきり太刀を横になぐ。するとオーラが太刀から離れて三日月状になって飛んできた。

 

「ゲッ!?」

 

太刀には赤が纏われていると思っていた悠は驚く。

 

「(間に合うかっ!?)」

 

悠は咄嗟にウィングマンを地面に撃つ。反動で回転し、擬似的にバレルロールをしてオーラを回避した。

 

「嘘っ!?」

 

回避した後直ぐにウィングマンを身体の中心に持ってきて空に向けて撃ち、強制的に着地する。着地の衝撃を緩める為にミオ側に前転して立ち上がる瞬間と同時にアークスターをミオの足元に刺す。しかしミオは刺さったアークスターをすぐに拾って悠に投げ返した。

 

「人に物は投げないのっ!」

「人の事言えなくねぇか!?」

 

返ってきたアークスターをギリギリのところで回避する。このタイミングでフブキが後ろから追いついてきた。

 

「ミオ!このまま挟むよ!」

「分かった!…イタタ、さっきの手裏剣触ってから手が痛いや」

「それはそうだろ。放電してる途中なんだから。俺としてはあの状態のアークスターを投げ返してくるのを初めて見たよ。今度はちゃんと避けるようにするんだな。普通に危ないぞ」

「気をつけるよ。さて、仕切り直しといこうか?」

 

ミオは今度こそ赤のオーラを太刀に纏わせ、フブキも刀をもう一振り作り、二刀流になる。

 

「(この2人グレネードをものともしないのが厄介すぎるな…銃撃戦に持ち込むか?いや、詰められたらリーチで負ける。だが他に方法はあるか?せめて別の銃があったらいいんだが…)」

 

2人を交互に見て警戒してる風にしながら周りを見る。すると遠いところにピースキーパーが落ちているのが見えた。

 

「(おっ、良いのあんじゃねぇか。だが結構距離があるな。2人の攻撃を捌きながら取りに行くには遠すぎる。どうするか…)」

 

悠は自分のポケットを確認すると2つフラググレネードがあるのが分かる。

 

「(…一か八か、賭けてみるか)」

 

悠がフラググレネードを1つ持ち上に軽く投げて遊ぶのを2人が見ると

 

「またそれ?もうその手には乗らないよ?」

「今度はちゃんと返球してあげる…よッ!」

 

同時に突っ込んで来る。2人がトップスピードに乗ったのを見ると

 

「お前らにはやんねぇよ」

 

悠はそれだけ言ってフラググレネードのピンを抜いて自分の足元に落とす。

 

「嘘っ!?」

「間に合わ…!」

 

突然の行動に2人は刀を地面に刺して止まろうとする。悠は横に向かって2歩ズラしてから走る。フラググレネードが爆発し、爆風が周りを飛ばしていく。悠はその爆風の威力を利用してピースキーパーをスライディングしながら掴み、すぐコッキングして2人がいる方向に構えながら視線を向ける。2人は氷の壁のようなもので爆風を防いでいた。フブキが咄嗟に作ったのだろう、所々ヒビが入っている。

 

「ギリギリ間に合った…!ミオ!大丈夫!?」

「うん!フブキが守ってくれたお陰でね!」

「良かった…」

 

フブキは自分とミオの壁を解除すると悠を見る。

 

「…何か変わった?」

「多分…背中の。左肩の方に新しく武器持ってる」

 

フブキは氷の壁を作るのに使った一振りを地面から抜き、ミオの方に刺したもう一振りは腰の鞘に戻す。ミオは黄色と赤のオーラを自分とフブキに纏わせる。

 

「多分あの武器はやばいよ。2対1になっても捌けるレベルなのかも」

「じゃああの武器には特に気をつけないとね」

 

悠は横の方をチラリと見る。そちらを見ると魔術科が総出でミカを狙って魔術を乱射しているのだがミカにかすり傷すら付けられてないようだ。証拠に焦った顔をしている魔術科と涼しい顔をしているミカがいた。悠が見ていたことにミカが気がつくと手を軽く上げた。相当余裕らしい。悠も手を軽く上げて返した。

 

「…さて、仕切り直しといこうか。今度は俺から行くぜ!」

 

悠が2人に向かって走り出す。

 

「来るよ!」

 

フブキが足止めをする為に2m程の氷の壁を悠とフブキの間ぐらいに生成する。それと同時にミオは太刀に薄い赤のオーラを重ねがけして斬撃を飛ばした。悠が壁を越えると斬撃が目の前に来ていた。だが悠は登ると同時に前に飛び、空中で直角に曲がる事で回避した。

 

「えっ!?」

 

直角に曲がって着地した瞬間にスライディングし、ジャンプした後また直角に曲がって2人の方へ走る。

 

「動きが人間じゃないよ!」

 

ミオが嘆きながらまた太刀にオーラを入れ直す。どうやら1回斬撃を飛ばしたら斬撃にオーラが持っていかれて太刀からは消えるようだ。悠はウィングマンをミオに撃つ。

 

「ッ!」

 

ミオはオーラを入れるのを辞めて防いだ。チャンスといわんばかりに前に詰める悠の前にフブキが立って刀を振る。

 

「白上を忘れないでくださいっ!」

「それを待ってた…!」

 

悠はまたスライディングしてからジャンプして直角に曲がる。そうすることでフブキの刀の攻撃を頬をかする程度ですました。

 

「えっ…」

 

それと同時にピースキーパーをフブキに撃つ。フブキは防御出来ず直撃し、倒れ、粒子化していった。悠はすかさずコッキングしてミオの方へ走る。ミオも冷静に濃い黄色のオーラを纏う。

 

「(ほぼフル体力のフブキ+防御力強化を一発で落としたって事は相当威力が高い。そうなったら出し惜しみなんてしてられない!)」

 

ミオはもう一度太刀に赤のオーラを入れて濃い赤にし、鞘に収めるような状態で構える。悠は刀があるミオの左側に突っ込み、ピースキーパーを一発撃ち込む。しかしミオは倒れなかった。

 

「グゥゥッ!」

「耐えたっ!?」

 

コッキングを入れながら走って来る悠を見たミオは好機とみて横に薙ぐ。しかし悠に刀は当たらなかった。両膝でスライディングしながら上半身を後ろに逸らしギリギリ回避したのだ。

 

「えっ!?」

「(あぶねぇ!?真島の兄さんと桐生さんの闘技場見てて良かったぁ!!)」

 

悠はそのスライディングの勢いのままノールックでミオにピースキーパーを撃つ。が、方向がズレてミオには当たらなかった。一瞬ほっとするミオだが悠はコッキングしながらジャンプして今度は空中で180°曲がった。

 

「ッ!?」

「これで終わりだッ!」

 

ピースキーパーをミオに直撃させ、倒した悠は、その場で尻もちを着いた。

 

「…ブハァ!ハァ、ハァ……さっきの動きのせいで疲れがドッと出てきたな」

 

APEXではスライディングジャンプの後すぐ角度を付けて曲がる動きをストレイフと言うのだが、悠はその事を知らずにやっていた。これを知るのは後のお話…。

 

 

 

一方、ミカは動き回っていた。悠と2人の勝負を邪魔させないようにしながら着実に1人ずつ倒していたのだ。それが終わった今、抑える必要は無くなった。

 

「さて」

 

ミカはそこら辺にあったマークスマンライフルを拾い、銃口側を持つ。肩をライフルでトントンと当てながら

 

「行くかぁ!」

 

まず近い奴に一瞬で近づき、ライフルを相手の頭に直撃させる。

相手が倒れると後ろから攻撃が飛んできたがミカは倒した奴を素早く掴み盾にして防ぐ。

盾にした後にライフルを持ち替え心臓部に撃ち捨てる。

盾にされた生徒はそれが致命傷となったのか粒子化した。

ミカはいつの間にか持っていたグラウンドの砂を撃ってきた生徒にぶつけ、その砂が目に入った生徒が目を押えながら下がる。

ミカは詰めようとしたが他の生徒が壁になって詰めれなくなった。

なぐりだと時間がかかると判断したミカは可能性にかけることにした。

下がっていく生徒の頭を一瞬だけ狙って撃つ。しかしその弾はかするだけで当たらなかった。

 

「チッ!」

 

ミカは諦めて近くの生徒に集中することにした。

下がった生徒が1度ミカの近くから離れ回復しようとをルーンを書いていると横から撃たれて粒子化した。

 

「漁夫の利、ってね」

 

撃たれた方向にはグラウンドの色に似た布を被ったぼたんがコッキングしていた。そう、悠と別れた後降りて擬態して隠れていたのだ。

 

「さて、私も動きますかぁ」

 

布を畳んでクレーバーと一緒にポシェットの中にしまうと今度はサブマシンガンのプラウラーを取り出す。

 

「さ、狩りの時間だ」




はい、前書きでも言った通り、しばらく更新できないと思いますのでよろしくお願いいたします!
では、(・ω・)ノシ
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