試作   作:剣崎 一真

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どーも、剣崎一真です!
新社会人になってから環境の変化や機種変更、そもそも話が浮かばないなど色々あって遅れましたが、長ーい目で見てくれれば嬉しいです!
では、(∩´。•ω•)⊃ドゾー


29話

29話

 

「もーしつこいなー」

 

ぼたんがプラウラーをリロードして迎撃する。しかし防御魔術がプラウラーの弾丸を全て弾く。

 

「やっぱその魔術だるいね。生存能力アップってのはいいけど」

 

1人の生徒がファイアーボールの形状を変化させ、ナイフにして突撃してくる。

 

「戦闘科相手にナイフで勝負か。チャレンジャーだね、君」

 

ぼたんは自分もデータナイフを取り出して逆手に持つ。

生徒がぼたんを真正面から突いてくるのをそれを左手でいなして右手に持っていたナイフで首元を刺して一瞬で終わらせる。

 

「でも、それを仕掛ける相手が悪かったね」

 

ナイフを軽く振って血を払い、しまう。

そしてプラウラーに持ち替え、近づいて魔術を練っていた生徒達を一掃する。2年生か3年生かは分からないが数人は防御魔術を同時に展開する事で耐えた。

 

「やっぱり初めは同時展開とかできないよね。わかるわかる」

 

ぼたんはプラウラーをリロード、コッキングを済ませる。

魔術が飛んで来るのをバックステップで避け、第2陣の魔術の狙いを砂を巻き上げる事で妨げる。

砂の煙幕の中で動かずにしっかり防御魔術を張っていつでも打てるように構えながらぼたんを探す生徒達。

そこをぼたんが狙う。

ゆっくりと防御魔術に入り、首を狩る。首を取られた生徒の外に出ていた魔力が暴発し、音を出す。

 

「なんだ!?どうした!!」

「(次はそっちね)」

 

次は味方の身を案じて声を出した生徒が首を狩られた。それを繰り返していき、砂の煙幕が張られた時間は10数秒だが、煙幕が晴れた時にはもう、魔術科の生徒は1人しか立っていなかった。

 

「チッ。やはり白黒の獅子は伊達ではないか」

「あんま好きじゃないんだよねぇ、その名前。モビルスーツ乗ってる時もパイロットスーツ着てる時も、どっちも白要素ないじゃん?」

「誰が付けた名なのかは知らないが、俺は良いと思うぞ。どっちも知っている者にとっては確かにと思えるからな」

「だといいけどねぇ」

「さて。都合のいい事に、俺の得意魔術が武器複製でね」

「それで?」

「銃器勝負といこうじゃないか。俺もサブマシンガンは得意だ」

 

そう言って男はぼたんの持っていたプラウラーをコピー、複製した。

 

「私の武器で良いのかな?私のはフルカスタムで私にしか合わないようにしてるけど」

「それもまた、複製の面白さだ」

「面白いね。乗った」

 

男はそこら辺にあった小石を拾う。

 

「これが地面に落ちたらスタートだ。いいな?」

「いいよ」

 

男は小石を投げる。投げられた小石は空中で1度止まり、落下し…地面に落ちる。

銃声がなり始めた。

 

 

 

目が一時的に見えなくなったミカは勘で飛んでくる魔術を避けていく。しかし勘で全てが避けられる筈もなく、何度も被弾する。

 

「グッッ!!…チッ。もうそろ限界か。ならせめて」

 

ミカは太刀を横なぎで投げ、避けられなかった生徒を切った。

 

「1人はやれたっぽいな。なら、いいや。ごめんミオ姉、太刀雑に扱っちゃった」

 

ミカが満足したような顔をすると横から打たれ、粒子化した。

 

「よし!これで相手は相当戦力が削られている筈だ!このまま詰めるぞ!」

「やれるもんならやってみな」

 

悠が士気を高めようと声を荒げた生徒の後ろから近付きいつの間に拾っていたウィングマンの銃口を頭に押し付け撃ち抜く。

 

「防御魔術を使えないのなら、相手じゃないな。このまま潰す…!」

 

慌てて魔術を展開する生徒達の頭をウィングマンで撃ち抜きながら飛んでくる魔術を避ける。

 

「避けながら弾を当てる…そうだ!これならいけるか!?」

 

悠はウィンドミルをしながらウィングマンの弾をばら撒く。

それによって回避は出来るが弾が全然当たらなくなった。

 

「やっぱ駄目か。止めよ」

 

ウィンドミルを止めて飛び起き、前に転がりながらウィングマンのリロードをする。

 

「さっきよりかは明らかに数減ってるな。……10人位か?ミカが減らしてくれたのか。」

 

悠がそう呟いていると魔術科の生徒達がジリジリと間を詰めてきて、一斉にほぼゼロに等しい距離で魔術を打つ。

 

「少しの犠牲で仕留めようって事か。考えは良いが…」

 

悠は高く跳んで回避すると同時に悠の真下から爆発が起こる。

悠の手にはフラググレネードのピンが握られていた。

 

「それは俺にとっては悪手だったな」

 

グレネードで仕留めきれなかったのか、数人が立ち上がる。

悠は着地してピースキーパーを取り出す。

 

「C○Dモバイルのバトロワではこんな状況よくあったな。ま、あっちは1体1でやってるから漁夫もないし、ゆっくり楽しもうぜ?」

 

 

 

ぼたんと男はあれから100発は撃っているが、どちらも一発も当たっていない。

 

「やるじゃないか」

「そっちもね。まさかここまで出来るとは思わなかった」

 

男はぼたんの攻撃を基本は避け、避けられないのは防御魔術で防いでいき、ぼたんは男の攻撃を余裕と言わんばかりに全て避けていく。

 

「それっ。結構痛いよ〜?」

 

ぼたんが軽い感じでフラググレネードをばら撒く。

 

「甘いッ!」

 

防御魔術を足元に張り、タイミング良くぼたんに向かって飛ぶ。

それによって下のグレネードの爆風で上に飛び、上からぼたんに向かって一直線に突っ込んでくる。

 

「おっと」

 

ぼたんはプラウラーを撃って撃ち落とそうとするが男は防御魔術を目の前に張って突破する。

ぼたんのプラウラーが弾切れになると男は防御魔術を解いて着地しながらプラウラーを覗き込む。

男が射撃するとぼたんは地面スレスレのバレルロールで回避し、男に向かって砂を飛ばす。

弾丸といわんばかりのスピードで飛んでくる砂を防御魔術で弾く。

 

「君、随分と防御魔術乱発してるけど魔力は大丈夫なのかな?」

「問題ない。全体に長時間ならまだしも、1部に短時間ならば後数時間は行ける」

「あちゃあ、しっかり魔力増やすタイプか。まぁ、魔力回復が速いタイプじゃないだけマシかな」

 

ぼたんはプラウラーのリロードを終え、男を睨むように見る。

 

「(魔術科っていうのは味方にいると心強いけど敵になると凄い厄介だよねぇ…。防御魔術の弱点は魔術の内側に入れば攻撃が入るけど、アイツはカウンタータイプだから入った方がキツい…)」

「どうした、その程度か?」

「多分ねー。その防御魔術をどう対処するか思いつかないよー」

 

男の問いにヘラヘラとして応えるぼたん。

 

「弱点は分かっているのだろう?それでやれば良いじゃないか」

「普段ならね〜。君カウンター得意でしょ?」

「ほう?どうしてそう思った?」

「さっきから自分から攻撃してくる事がないからさ〜。もしかして、カウンターが得意なんじゃなくて、自分から仕掛けるのが苦手なのかな?」

「……そうだな。近距離はどうにも恐怖を感じてしまう。認めよう」

「今はそれで良いのかもしれないけど、いつかは自分から近距離で攻めなきゃ行けないときが来るんじゃない?」

「…確かに。では、ここで克服するとしよう!」

 

男は小さめの魔法陣を6つ展開し、全て紙を丸めるように動く。

 

「最近作ってみたんだ。名前は…『自律射撃魔術(オートノミーファイア)』としよう。行け!」

 

男が指示を出すと6つの丸まった魔法陣がぼたんに向かって不規則な動きをして飛んできながら様々な属性の魔術を撃って突撃してきた。

 

「クッ!」

 

ぼたんは回避行動をとるが1つは避けれても他の魔法陣の攻撃が当たる。

 

「グゥッ!(プラウラーだけじゃ不利すぎる!せめて一発で仕留められる武器があれば…!)」

 

せめてもの時間稼ぎとして男に砂を飛ばすぼたん。

しかし攻撃は止まない。

 

「ちゃんと自律してんのね…!」

 

ぼたんがプラウラーで弾を魔法陣にばら撒くが、ジグザグに動かれかすりもしなかった。

そしてリロードと同時に男と自律射撃魔術が突っ込んでくる。

ぼたんは砂を自分の周りにばら撒き、姿をくらませる。

自律射撃魔術はさっきまでぼたんがいた大体の位置に射撃する。しかしぼたんには当たらなかった。

自律射撃魔術が第2射の射撃方向を修正する一瞬で砂の煙幕から弾幕が飛んできて魔法陣6つ全て落とされる。

 

「自律とはいえどもサーモグラフィーとかは乗ってないみたいだね!」

 

ぼたんのプラウラーにはサーモグラフィーの付いたデジタルスコープが付いている。ぼたんはそれを使って魔法陣の射撃時の熱を目印に射撃したのだ。

 

「あいつは化け物か…!?初見の魔術をこんな短時間で落とすなんて!」

「先輩!こっちは終わりましたよ!」

 

男が嘆いていると悠がぼたんに近づいて行く。

 

「今合流されたらこっちが不利だ、悪いが仕留めさせてもらう!!」

 

男がもう一度自律射撃魔術を展開し、今度は悠に向けて射撃を開始する。

 

「うぉっ!?」

 

その攻撃を膝からスライディングしながら上半身を反らして回避し、第2射を真横に飛んで回避する。

 

「なんだ今の動きは!!?人間の動きじゃないぞ!?どんな反射神経と運動神経したらそんな避け方出来るんだ!??」

「私の事忘れないでよね?」

 

ぼたんが男の近くまで来て銃口を男の体に押し付け、射撃する。しかし、血が出るだけで男の体を貫通する事は無かった。

 

「グッ!!」

「あれ?」

「オラァ!」

「おっと」

 

男がぼたんを振り払うように拳を振る。ぼたんはそれを後ろにステップする事で難なくかわす。

 

「おかしいなぁ。確実に貫通すると思ったんだけど」

「防御魔術を体の周りにしか張れないと思うなよ!!」

「あぁなるほど、そういうことね」

 

男はぼたんの方を向くと後ろから悪寒が走り、咄嗟にしゃがむ。

さっきまで男の頭があった場所に弾丸が通って行った。

 

「あれを避けられんのかよ!?」

 

悠が驚きながらセンチネルをコッキングして再装填し、もう一度撃つが今度は拳に防御魔術をまとわせ、弾かれた。

 

「フンッ!!」

「あの様子じゃセンチネルじゃ無理そうだな…!」

 

悠がセンチネルをしまってナイフを持って距離を詰めようとする。が、周りに飛んでいる自律射撃魔術が邪魔をする。

 

「クソッ!」

 

悠はウィングマンで自律射撃魔術を撃つが全て避けられる。

 

「ちょこまかとっ!」

 

ウィングマンが弾切れになったタイミングで自律射撃魔術は射撃を再開する。

 

「うぉっ!?こっちの弾切れのタイミングが分かんのか!めんどくせぇ!」

 

悠はリロードの隙もない弾幕を四方八方に張られダメージを受ける。

 

「クッ、もう無理だ…!」

 

最後の一発を撃とうとした自律射撃魔術が直前で消え、そのまわりにあった魔術も消えていった。チャンスと見た悠は医療キットで回復を始める。

 

「魔力切れ…?いや、術士はまだあっちでピンピンしてる。あのタイプは術士から常に供給されるんじゃないのか…?術士が供給を切ったのか?」

 

疑問が絶えず思考する悠だが、医療キットの回復の終わりを知らせる音で現実に戻る。

 

「まぁいいや。供給が切れた、そういうことにしておこう」

 

悠はぼたんから離れるように走っていった。

 

 

 

 

「いい加減倒れてくれないか!!?獅白ぼたん!!」

「その言葉、そっくり返すよ。何時になったら魔力切れるの?大分使ったんじゃない?」

「問題ない!!まだ4分の1はある!」

「いやありすぎでしょw」

「(不味いなぁ...こっちのプラウラーはもうそろ弾切れ。まさか身体の内部に防御魔術が仕込まれてるとはね...)」

 

ぼたんは何時もマガジンを入れているポシェットに手を入れるが、後1本しかなかった。

 

「(結構持ってきたつもりだったけど、もうワンマガしかない。1人相手に使い過ぎたかな。しょうがない)」

 

ぼたんはプラウラーをしまいデータナイフを逆手に持つ。

 

「血迷ったか?防御魔術には近接武器 も通じないんだぞ?それに、自分で言ってたじゃないか、カウンター型って。そのカウンターを喰らうのか?」

 

「分かってるよ?でも」

 

ぼたんは一瞬で男との距離を詰める。

 

「はやッ...」

「このスピードとナイフならどうかな?」

 

男の首にぼたんのデータナイフが迫る。

男はそのナイフに異質なものを感じとり、掴もうとするが間に合わず防御魔術を貫通し、体内の防御魔術も貫通。

しかし男は諦めずぼたんのこめかみに銃口を押し付け、トリガーを引く。

1人は頸動脈を切られ、1人は頭を撃ち抜かれた。その2人は同時に倒れ、粒子化した。

それによって戦場には生き残ったのは1人だけになった。

 

「...へ?」

 

そう、悠である。

体力を回復した後ミカが投げたクレーバーとそのマガジンを拾い、リロードして男が隙を見せた瞬間に撃とうと構えていたら2人が相討ちしてしまった。

 

『戦闘終了!勝者は戦闘科4組!』

 

 




今回で大将倒しは終了です!
次回はあのクラスとの戦い、書いてる側も結構楽しくなってます。
次回もお楽しみに!では、(・ω・)ノシ
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