転送先が死後の世界→異世界だった件   作:厄介な猫さん

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てな訳でどうぞ


転送先が死後の世界→異世界だった件

「……なあ、アリス。ここは地球外惑星だよな?」

「はあ?何当然のことを言ってるんだ?やはりお前はバカだな」

 

秘密結社『キサラギ』の三大幹部の《黒》のリリスが開発した美少女型高性能アンドロイド“キサラギ=アリス”はバカを見る目で今回の派遣任務に(サイコロで)抜擢された最古参のメンバーでもある“戦闘員六号”を見やる。

普段ならバカ呼ばわりされたことに六号は悪口を吐きながら怒るのだが、当の本人にはその余裕は一切ない。

何故なら―――

 

「なら何で彼処に“クロスブレードマン”がいるんだよ!?」

「はあ?本当に何バカなことを―――」

 

六号が指差す方向に視線を向けたアリスの先には、黒い狼らしき存在が何体も真っ二つにされた遺体が転がっており、その中心には三角形の青い複眼と銀のV字アンテナが特徴的な黒いヘルメット、各部に黒色のプロテクターが取り付けられた灰色のスーツ、そして右手には機械的な形状をした剣を握っている人物がいた。

アリスはその人物―――正義のヒーロー“クロスブレードマン”が本当にいたことに瞬く間に目が曇っていく。

 

「……マジか。三日前に適当に転送したヤツがよりにもよってこの星にいるなんて」

「ねえ今、何て言った?本当に今何て言ったの!?」

 

今、聞き捨てならないセリフを吐いたアリスに六号は肩を鷲掴みにして問い詰めていく。

が、それはクロスブレードマンが六号とアリスに顔を向けたことで中断された。

 

「「「……………………」」」

 

数十秒か数分か。互いに見つめ合い、長く感じられる沈黙が辺りを支配する。

 

そして。

ゴッ!!

 

「逃げるぞアリス!!」

「合点承知だ!!」

 

クロスブレードマンが両手で剣を握って突撃してきたことで、六号はアリスを脇に抱えて全力疾走。必死の逃亡を図る。

 

「あんな最強クラスのヒーローと戦えるか!!べリアル様でさえやられたのに、平社員である俺が勝てるか!!」

「今は喋ってないでとにかく足を動かせ!追い付かれたら一巻の終わりだぞ!!」

 

六号はクロスブレードマンから逃げる為にアリスを抱えて全力で走る。対するクロスブレードマンは―――

 

「地球外惑星に転送すると言いながら、嘘をつきやがったなぁあああああああああっ!?絶対に血祭りに上げてやるぅううううううううッ!!!!」

 

……正義のヒーローらしくない、というか私怨全開で二人を追いかけていた。

 

 

――――――――――――

 

 

悪の秘密結社『キサラギ』の世界征服。それがすべての始まりだった。

いや、元凶は悪の組織なんだけど、オレが恨み節を飛ばしているのはキサラギではなくバイト先である正義の組織だ。

給料は時給制。仕事内容は物資の整備、もしくは戦闘区域となった場所にいる住民の避難誘導。平日三時間、土日は休み。

本来はその程度の筈だった。

 

「やるな、クロスブレードマン!!この《業火》のべリアルとここまでやり合えるとは!!」

「何初対面のように言ってんすか。何度もやられてるのに」

 

それが何の因果で戦場、それも最前線にいるんでしょうかね?

やっぱアレか?最初の避難誘導の時に突撃してきた怪人を殴り倒したのが原因なのか?

それでキサラギの超テクノロジーの装備を強奪、解析して作ったらしい試作品の厨二病感満載のヘルメットと戦闘服、ヘンテコな形状の剣を給料増額をかさに押し付けられ、改造手術を受けた怪人やら戦闘員やら、目の前の幹部やらと戦わされる羽目となった。

おかげで朝から晩まで毎日戦闘、二日に一回の確率で真夜中も戦闘。通っていた学校は無断欠席と成績不振、バイト先のせいで追試も補習も受けれず退学。有休はもちろん、最低限の休みも一切なし。

食事はくそ不味いカロリー○イトモドキにビタミン剤、飲み物はエナドリオンリーの不健康まっしぐらの食生活。

給料は当たり前の如く最低賃金……ではなく、様々な理由で天引きされて子供の小遣い程度。労働組合に訴えていいレベル。

まさに絵に描いたようなブラック企業。これじゃどっちが悪なのか本当に分からない。向こうは休暇も有休もあるみたいだし!!

 

「オレの休みと健康のために……今日もさっさと帰れぇええええええええッ!!!」

 

地面に叩きつけるように振るった剣から衝撃波を放ち、軍服をコスプレ風に改造した痛々しい紅い服を着た金気混じりの赤髪女をいつものように彼方へと吹き飛ばす。

 

「覚えてろよクロスブレードマン!!次会った時は今度こそ―――」

 

金髪女はそんな捨て台詞と共に星となって戦場から消えた。明日になったらまた現れるだろうけど。

 

「べリアル様がまた倒された……」

「クソッ!こうなったら逃げるぞ!!」

 

幹部が星となったことで、残りの怪人と戦闘員達は一斉にその場から逃げ出していく。

え?追撃しないかって?そんな面倒なことよりも早く帰って寝……

 

『クロスブレードマンさん。急いで次の戦闘区域に向かってください。中幹部クラスの怪人が複数人暴れていて他のヒーロー達が苦戦を強いられているので』

 

……もう、やだ。

こんなブラックなバイト、もうやりたくない。バイトを始めて一年半、体も心も限界です。

一秒でも早く辞めたいのに、バイトのクソ上司は『次の人が見つかるまで~』とか、『機密事項が~』とかで全然辞めさせてくれない。

第一、『ヒーローになればバイト代は十倍だぞ』と言ったからしぶしぶ受け入れたのに、そのバイト代は増えるどころか逆に減る始末だ。

 

「こうなったら……自滅覚悟でキサラギ本社に突撃してやる」

 

このまま過労で死ぬなら、僅かな可能性にかけて単独で敵の本拠地に突撃してやる。

本拠地の場所?キサラギ社員に聞き出せばいいだけの話だ。

 

『ちょっ、クロスブレードマンさん!?一体何を言ってるんですか!?そんな馬鹿な真似―――』

 

オペレーターの言葉が五月蝿いのでヘルメットに内蔵されている通信機能をOFF。こんな真似したらさらに給料カットだが最早どうでもいい。

 

「……チェンジカラー、IV(フォー)

『ウィンドカラー!緑の色は疾風(かぜ)を吹かせる!!』

 

この地獄から抜け出せるならな!!

そんなわけで。

戦闘員一人をボコボコにして本拠地を聞き出した後、マッハでそこへ突撃しました。

 

「クロスブレードマン、何故ここに!?」

「緊急事態発生!!クロスブレードマンが―――」

 

驚きを露にするペンギン怪人とバッタ怪人を問答無用でぶっ飛ばし、剣をチャリチャリと鳴らしながら引き摺って進んでいく。

キサラギのボスはどこだ?ボスを倒せばヒーローはお役御免となって万事解決だからな。それがヒーローモノのお約束だ。

そんな思考で襲いかかってくる怪人共をぶっ倒しつつ部屋をしらみ潰しに探していき、やがて一つの部屋に辿り着く。

 

「くっ、まさかこの部屋の扉を力づくで壊すとは……!」

「こいつがクロスブレードマンか。なるほど。確かにヤバいヤツだな」

 

剣でぶったぎった扉の先には黒髪おかっぱの中学娘と可愛げゼロの金髪幼女がいて、アニメでみる転送マシーンのような機械を守るように立っている。

……ここもハズレか。キサラギのボスがいる部屋は本当にどこなんだ。

とにかく、さっさとこの部屋から立ち去って……

 

「この地球外惑星への転送装置は絶対に壊させん!!アリス、君は下がっていたまえ!!」

「了解だ、リリス様」

 

……地球外惑星への転送装置?

その言葉にオレの思考が高速で回転する。

地球外惑星への転送→ブラック企業の正義の組織から逃げ出せる→転送装置の話は一切出ていなかったので転送装置はここにある一つだけ→連れ戻そうにも敵の本拠地だから不可能→つまりは自由。

……………………これだ。

 

「……わせろ」

「え?」

「ん?」

「その転送装置を使わせろぉおおおおおおおおおおおっ!!!!」

 

オレはそう叫ぶと転送装置に一直線。一瞬で装置の中へと入る。

 

「ええええええええっ!?」

「マジか。成功率五割の装置に自ら飛び込むとか。しかし、クロスブレードマンの能力は本当に凄まじいな」

 

おかっぱ娘は驚き、金髪幼女は呆れているがそんなことはどうでもいい。

 

「さあ、早くオレをこの星以外の場所に転送しろ!!正義の味方の皮を被った、学生の小遣いしか給料を与えず、くそ不味い保存食しか食わせない、そんなブラック企業が存在しない場所に!!」

「そ、そうか。お望み通りにこの星以外の場所に転送してやろう」

 

おかっぱ娘が若干顔を引き攣らせながら装置を操作していく。

さあ、さらばだ!!オレは自由に生きるぞ!!

そして、オレの視界は暗転した。

 

 

――――――――――――

 

 

「ええ!?何で此処に死んでない人間が!?」

 

気がつくと変な着物を着た灰髪女が意味不明なことを叫んでいるが、そんなことはどうでもいい。

オレは今、外国の金持ちの家の応接室のような立派な部屋にいるからだ。

つまり、ここ外国。おかっぱ娘、嘘を付いた。流石悪の組織。約束の反故は息を吸うようにやってくれる。……ブラック企業のように!!

 

「すぐに戻ってコテンパンにした後、今度こそブラック企業があるこの地球から逃げる」

 

オレは怨みが籠った声で応接室の扉へ向かって歩いていき、そのまま部屋の外へ出ようとする。

しかし、扉はガチャガチャ音を上げるだけで全然開かない。

……よし、斬ろう。

オレは扉に向かって剣を振るうも、固い音を響かせるだけで扉には掠り傷一つつかない。

こうなったらカラーI(ワン)で……

 

「止めろと言ってんだろうが!!」

 

その瞬間、頭に稲妻を叩きつけたかのような衝撃が走りオレはその場で蹲った。後ろ振り返るとハリセンを振り抜いた灰髪女がいる。

 

「ここでは暴れないでください。い・い・で・す・ね?」

 

額に青筋を浮かべて笑顔でそう告げる灰髪女のその圧力に、オレは屈し無言でコクコクと頷く。

それを見た灰髪女は溜め息を吐くと瞬間移動でもしたのか、如何にも立派な机の前へと一瞬で座っていた。

 

「それで?どうして死んでない貴方がこの死後の世界に来られたんですか?」

 

目の前の怪奇現象に目を白黒させる中、灰髪女はにこやかな表情で此方に質問してくる。

え?死後の世界?

 

「ここが死後の世界でしたら……オレは死んだんですか?」

「いえ。本当に信じられませんが、貴方は生者です」

「……チッ」

「死んでないのになんで舌打ちしてるんです!?普通は嬉しい筈ですよね!?」

 

灰髪女は信じられないといった表情だが、あんなクソブラック企業から解放されてないから当然だろ。

 

「ちなみに天国ってあるんです?」

「ありますよ。だらだらと無為に過ごすだけの場所ですが」

「今すぐ天国に連れて行ってください」

 

オレは速攻で灰髪女にそこへ連れて行ってほしいとお願いする。

だらだらと過ごせるだけなら、そこは文字通り本当に天国だからだ。

 

「無理です!!天界ルールで天国は死んだ方しか行けませんから!!」

「なら、ここで死にます!!」

「それも駄目です!!下手したらランダム転生しちゃいますよ!?」

「ランダム転生?アニメや小説にある異世界転生で、その転生する場所がランダムになるとか?」

「違います。犬やドラゴン、スライム、魚、植物、ロボット……端的に言えば魂の定着先がランダムになるんです」

「……もう、それでもいいかな。あんなブラックな場所に帰るくらいなら……」

「だから駄目ですって!!わ・た・し・の責任問題になりますから!!」

 

私の責任って……なんで死ぬことがそっちの責任になるの?

 

「第一、あんた誰?」

「知らずに天国へ連れて行けと言ったのですか……いや、知っている方が異常ですけど……」

 

灰髪女は呆れたように呟くと、背筋伸ばして自己紹介を始めた。

 

「名前は立場とルール上伏せますが、私は時間と空間を司る神に仕える女神です。貴方の世界の神話で登場するクロノスのような存在と認識していただければ理解が早いかと…………本名名乗れないとかホント最悪。ポンコツアクアやパッドエリスは普通に名乗れてるのに

 

後半は小声過ぎて聞こえなかったが、この灰髪女は自称女神の痛い娘のようだ。

 

「そんなわけないでしょ?自称ではなく本物の女神です」

 

あれ?オレ、口に出して喋りましたっけ?

 

「話を進め易くする為に貴方の記憶を少し覗いたんですよ。間違いなくその転送装置とやらが原因ですね……魔法が発展した世界にはランダムテレポートもあるけど、大抵はここ以外に転送されて終わるのに……本当にどんな確率なんですか…………本当に最悪。その装置のせいで私の仕事が増えるとか。せっかくの休暇を台無しにしてくれやがって。本来はアクアやエリス達の仕事で、天国を管理、整備している私の仕事じゃないのに

 

自称女神はまた何かぶつぶつ呟いているけど、頭を抱える案件であることには違いないようだ。

……オレにはどうでもいいけど。

 

「とにかく、貴方は元いた場所に送り返し―――」

「それだけは止めてくださいお願いします」

 

オレは自称女神に対して速攻で土下座して懇願する。元いた場所に返されたら、またブラック企業に酷使されてしまうじゃないか。

 

「残念ですが規則―――」

「なら自殺します。彼処に戻されるくらいなら、今すぐ死んだ方がマシです」

「分かりました!上と掛け合いますから自殺しないでください!!…………こいつホントマジでめんどくせぇな。定められたルールと罰則さえなければお望み通り死なせてやれるのに。第一、こんな事例は一切ないぞ。後で対処マニュアルに今回の事例への対処法を追加するように文句言ってやる

 

自称女神はそう言うと机の上にあった受話器を手に取ってどこかへ電話している。

―――数分後。

 

「……交渉の結果、特例で貴方が住んでいた星と酷似した環境の別惑星へと転せ―――転送します。これ以上の譲歩はできません。後、今回のやり取りは夢として処理されますので悪しからず」

「元いた場所に戻されないなら何でもいいです」

 

あんなクソブラック企業から逃れられるなら、本当に何でもいい。

それと、これは夢だったんだな。こんな夢を見るだなんて……本当にヤバい。

 

「後、私の権限で貴方の装備を破壊不能にしときましたし、言語も自動翻訳されるようにしておきました。ですから自殺しないでくださいね?…………本当は転生だから下手したらオーバーフローで死ぬかもだけど、自殺志願者だから別にいいだろ。むしろ向こうで詰まないようにサービスしてやったんだから感謝しろよ?

 

自称女神がそう告げた直後、オレの足下にアニメで見た魔法陣のようなものが展開される。

 

「ではクロスブレードマンさん!貴方の人生に祝福が多からんことを!!」

 

その言葉を最後に、オレの視界は真っ白となった。

 

―――そして、現在。

 

「待ちやがれぇえええええええええええええええええ―――ッ!!!!」

「誰が待つかバカヤロー!!」

 

オレはキサラギの戦闘員とあの金髪幼女を追いかけている。

やけに鮮明に覚えている夢から目が覚めると、岩場だらけの場所だったから本当に別の惑星に来れたと思っていたのに、今追いかけている二人によって見事にぶち壊された。

さっき襲いかかってきた狼モドキもキサラギが開発した生物兵器に違いない!!

 

「地球外惑星に転送すると言ったのに普通に嘘つきやがって!!そこの金髪幼女は絶対にぶっ飛ばす!!」

 

オレは金髪幼女が構えたショットガンから放たれる銃弾を剣で悉く弾き飛ばしながら、確実に距離を縮めていく。

 

「チェンジカラー、IV(フォー)!!」

『ウィンドカラー!緑の色は疾風(かぜ)を吹かせる!!』

 

相変わらず痛い音声が流れると同時に黒のプロテクターとヘルメットが緑色へと変わり、プロテクターの隙間から風が吹き始めていく。

同時に剣からも風が吹き、その状態で剣を縦横無尽に振るっていく。

 

「ぎゃあああああああっ!?斬撃を飛ばしてきたぁああああああっ!?」

「いや、これは鎌鼬だ」

 

キサラギの戦闘員は飛ばした斬撃を全部紙一重で避けているが、それは別にいい。

だって、もう目と鼻の先だからな!!

 

「くたばれ金髪幼女ぉおおおおおおおっ!!!」

「いやぁああああああああああああっ!?」

 

オレは容赦なく剣を振り下ろすも、戦闘員は悲鳴を上げながらも体を捻ってギリギリで避ける。

しかし、剣はそのまま地面を叩き、その衝撃で二人は派手に吹き飛び地面へと放り出される。

 

「フ、フフフフ…………」

 

オレは嘘を付いた金髪幼女へと、壊れたように笑い声を上げながら剣を引き摺って近づいていく。

 

「いいのか?私に暴力を振るえば、内蔵している動力源が暴走してお前諸とも消し飛ぶぞ」

「それは最高だな。あんなブラック企業から文字通り解放されるからな!!」

「こいつマジでやべぇええええええええッ!!?頭のネジがぶっ飛んでるぞ!?」

 

戦闘員が涙を浮かべて叫んでいるが、泣きたいのはオレの方だ!!

絶対に血祭りに上げて嘘を付いたことを後悔させてやる!!

オレは剣を頭上に掲げ、そのまま金髪幼女に向かって―――

 

「待て、クロスブレードマン。ここは本当に地球外惑星だぞ」

「そんな見え透いた嘘が通用すると―――」

「信じるならお前にカツ丼を腹いっぱいになるまで食わせてやる」

「信じます」

 

オレは速攻で振り下ろそうとした剣をしまい、その場で正座する。

え?信じるのかって?嘘なら今度こそ問答無用でぶったぎればいいだけの話だ。

そして数分後、何もないところから現れたカツ丼を美味しく頂きました。

 

「……なあアリス。アイツの目の隈が凄くヤバいんだが。髪も明らかに自分で切ったと分かるくらいだし」

「どうやら相当不健康かつ不自由な生活を送っていたようだな。給料も学生の小遣い程度とか言っていたし」

「何そのブラック過ぎるブラックは……てっきりめっちゃ優遇されていると思っていたのに……手取金十八万のキサラギがホワイト企業に見えるぞ。悪の組織なのに」

「その言葉だけには同意だな」

 

戦闘員と金髪幼女が何か言ってるけど今はどうでもいい。久々の人間らしい食事を腹いっぱいになるまで食べるのが重要だ!!

 

「おかわり!!」

「まだ食うのか?これで十杯目だぞ」

「俺の悪行ポイントが……カツ丼でどんどん減っていく……」

 

こうして本名鈴木こと“クロスブレードマン”はカツ丼を合計二十杯も食べ尽くすのであった。

 

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臨時報告

 

派遣先の惑星にて、適当に転送したヒーロー“クロスブレードマン”と遭遇。

遭遇早々襲いかかられたが、カツ丼を腹一杯になるまで食べさせたことで一時休戦。

本人の証言から正義の組織はかなり劣悪な職場環境であった模様。

交渉次第ではキサラギに引き込める可能性が高い為、今後のクロスブレードマンに直接関係する悪行ポイントは必要経費で免除されるよう打診させていただきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クロスブレードマンに破壊されかけ、パンツを見られたキサラギ=アリス

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以下プロフィールです。

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クロスブレードマン
本名:鈴木
学費を稼ぐ為のバイトの筈が何故か酷使されるヒーローとなった憐れすぎる男。年齢18。
戦闘能力は(四割ほど)試作スーツと武器のお陰で最強クラス。寝不足、栄養不足で最悪なコンディションにも関わらずキサラギ幹部に勝っているから明らかにおかしい。
後、ロリコンではない。(ここ重要)
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