転送先が死後の世界→異世界だった件   作:厄介な猫さん

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てな訳でどうぞ。


バカは瀕死になっても直らない

「これってどう見てもロボットだよな」

「だな」

「どっちかと言うと戦闘マシーンじゃないのか?」

「どっちも同じじゃね?」

 

調査を開始してすぐに見つけたオーク達の死体と壊れた戦闘マシーンの残骸の数々にオレと六号、アリスは顎に手を当てて考察する。

 

「たぶん、この遺跡を警備する巡回用の戦闘マシーンの可能性が高いな。性能重視かモノアイだし」

「モノアイは悪のロボットの定番だろ」

「取り敢えず先に進むか。あんまり距離が開くと連中に追い付けないしな」

「待てクロスブレードマン。コイツを持って帰ればそれなりに……」

 

スノウはそう言ってガラクタとなった戦闘マシーンを持ち上げようとしている。結構重いのか、持ち上げるのに苦戦しているが。

 

「余計な荷物になるから置いてけ」

「そうだぞ!アリス。お前からも……」

「興味深いな。こいつらの動力源はどうなって……」

 

……アリス、お前もか。スノウは金目的だが、アリスの場合は調査目的だな。

見ればロゼまで件の戦闘マシーンを見つめているし。

 

「お前までそいつが気になるのか?」

「……いえ。あたし、この子たちと遊んだことがあるような……それにここも……どことなく見覚えが……」

 

六号の質問に対してロゼは周囲も見回しながらそう答える。

……もしかしたらロゼもこういった遺跡の関係者だったのかもしれないな。

アリスの話ではあのバカキメラは過去の記憶持ちだし、もしかしたらロゼは此処とは別の似たような遺跡で暮らしていたのかもしれない。

 

「オークの死体に幾つもの穴……もしかしてここには凄い飛び道具が……」

 

……フレアも本質はスノウ達と同じかもしれない。

そう考えていると、戦闘音らしき音が奥の通路から響いてきた。

オレ達は顔を見合わせ、慎重に音が聞こえた方へと進んでいくと……

 

「ハイネ様にラッセル様、少しは休まれてはいかがですか?」

「あたしはまだまだ大丈夫さ」

「ボクは戦闘キメラだからね。魔力は無尽蔵で食べ物さえ切らさなければ一日中だっていけるさ」

 

雷や炎、水を周囲に踊らせるように展開したハイネにロータス、バカキメラが背中合わせで戦っていた。周囲には例の戦闘マシーンの残骸が幾つも転がっている。

ちなみにアレは放置した。やっぱり荷物になるからな。

 

「ロータスは魔王様からの四天王昇格を受けていれば、ボク達と同格になれたのに……」

「嫌ですよ。四天王になったら危険地帯に放り込まれるじゃないですか…………アレと戦うなんて二度とごめんですし……」

「あれだけ四天王になりたがってたのに……あの戦いで心に深い傷を負ったんだね……」

 

どこか顔を青くしているロータスに、ハイネは目尻に涙を浮かべて沁々と呟く。

……ロータスってメンタルが弱かったのか?

 

「いえ。アレを目の当たりにしたら当然の反応ですよ?」

「そうね。むしろ副隊長の攻撃で死ぬかと思ったわ」

「ロゼとグリムに同意見です。アレは本当に死ぬかと思いましたよ」

 

オレが首を傾げたらロゼ、グリム、フレアの三人から一斉に呆れられた。

本当に解せぬ。キサラギの戦闘員や怪人、軍服コスプレ女は何度もオレに挑んでいたのに。

 

「……本当にお前たちとクロスブレードマンは敵対関係だったのか?例の爪跡を見た私としても、絶対に敵対したくないと思ったんだが……」

「事実に決まってるだろ。俺は一回負けて以降は逃げに徹したし」

「戦闘員や怪人たちは基本バカだからな。自分の目的の為なら何度でも戦うぞ」

 

六号たちが何か話してるが、無視だ無視。今は古代兵器の対処が優先だからな。

 

「しかし、私達以外は倒れてしまいましたね……」

「そうだね……早く目的のものを手に入れて、こんな不気味なところから早く出たいよ」

「ボクにとっては故郷みたいなものなんだけどね。まあしょうがないか。二人は現代環境に適した魔族だしね」

 

……隠れて話を聞いていたら、何か重要なことを喋っていたな。

 

「現代環境に適した、か……どうやら魔王軍はキサラギと同じみたいだぞ」

「別惑星の侵略者の可能性か……ますます同業者として負けていられないな」

 

オレの言葉にアリスはもちろん、六号も瞳にやる気の炎を宿している。

本当に別惑星の侵略者かどうか分からないが、少なくとも自然発生したり最初から存在した種族ではないことはほぼ間違いないだろう。

その後も三人に気づかれないように尾行を続けるのだが……

 

「へっへっへっ。やつら、何も知らずに油断してやがる」

「こうしてあいつらの頑張りを見てると躊躇してしまうな……」

 

六号のしめしめな言葉に、三人の奮闘を見ていたスノウは罪悪感を感じる声色でそう呟く。

 

「なあ、アリス。例の兵器はやっぱり破壊しないか?ハイネの言葉からして、例の兵器を動かせるのはあのバカキメラだけみたいなんだが」

「自分たちで動かせなくても調査したいからできれば回収したい。よって却下だ」

 

オレの意見はアリスに速攻で否決される。

どうせ使えないなら、解体すれば本当に楽なのに。

 

「グリム、この距離からコッソリ呪うことは出来ないか?」

「誰かを呪う場合にはそれなりの声量が必要だから無理ね。でも、なかなか良い手ね。隊長」

 

……本当にグリムは使えないな。

 

「アタシが矢で射ち抜きましょうか?今なら気づかれる前に頭を狙えますよ」

「お前は自分の異常さを自覚してから言え」

 

お前は奇声上げるからその時点で向こうが気付くだろ。後、考えなしに矢を射つだろ。

 

「あたしもう、いたたまれないんですが……」

 

良心は捨てろ、ロゼ。情で動けば後悔するぞ。オレみたいに。

 

「ロゼ、帰ったら美味い飯食わせてやるから」

「どうせ美味しいもの食べたら忘れるんだから気にするな」

「お二人はあたしのこと、ご飯さえ与えておけばなんでも聞くと思ってませんか?」

 

思ってないぞ。飯を与えないと危険だと思ってるくらいだ。

 

「それにしても戦闘マシーンに迎撃レーザー……明らかに科学を感じるな。もしかして魔族はとんでもない科学力を持ってたんじゃないのか?」

「あのラッセルのガキの言葉からもその可能性は高いな。どんな原因でその技術が失われたのか、非常に気になるところだな」

 

そんな感じで三人の後をつけながら進んでいくと、三人は目的の場所らしき大きな部屋へと辿り着いた。

 

「……これが“砂の王”に対抗できる切り札かい?」

「大きいですね……」

「ああ。本来コイツは地上の猿どもを駆除するための兵器さ」

 

ハイネとロータスの呟きに、バカキメラは頷きながらそう答える。

 

「これで“砂の王”を駆除した後は、うざったい人類を根絶やしにできるね」

 

……どうやらデカイカプセルのようなモノにしまわれている目的の兵器は人間と戦うことを前提としたもののようだ。それをあの怪獣巨大モグラ退治に利用するのだから……面倒になりそうだな。

 

「私としては“砂の王”を倒したら大人しくしたいんですが……あの化け物と戦いたくないので」

 

そんなバカキメラに、ロータスは弱腰でそう呟く。

化け物って……まさかオレのこと?

そう思って六号達に顔を向けると、全員ウンウンと頷いて肯定していた。解せぬ。

 

「化け物ってクロスブレードマンっていう猿のことかい?ソイツのせいで魔王軍が敗退したと聞いてるけど……どうせただの誇張だろ?ガダルカンドだって汚い手で倒したに決まってるよ」

「ラッセル様……それ、本気で言ってます?」

「あたしは事実だと思うんだけどね……」

 

……本当にラッセルはバカキメラだな。

 

「当事者のロータスが言ってるのに誇張扱いか……本当にバカだろアイツ」

「あのガキは六号以上のバカでほぼ確定だな。そいつは腕切られてたってのに」

「全くだ。ハイネでさえ事実だと言ってるのに信じないとはな」

「本当にラッセルさんが同族なのか疑いたくなります……」

「あれだけの被害でそう言ってる時点でバカ決定ね……」

「第二の勇者と知れ渡っている副隊長さんを舐めてるなんて……あの子は本当にバカですね」

 

改めてバカ認定されたラッセル。後フレア、第二の勇者言うな。

 

「そもそもハイネとロータスはあいつらが憎くないの?」

「これは戦争だしね……」

「先程も言いましたが……」

 

バカキメラの言葉を否定しようとしたハイネとロータスだが、何かを思い出してか黙りとなる。

 

「……いや、やっぱり憎いわ。あの男だけはどうにかしたいわ……!」

「同じく……!あの変態だけは絶対に黒焦げにしてやりたいです……!」

「そ、そう……」

 

そういえば二人は六号の被害者だったな。同情はしないけど。

 

「それってトリスであったあいつだろ?機会があったらトドメは譲るよ。ついでにクロスブレードマンやトリスでボクを蹴っ飛ばした猿もこれで潰してやるよ」

 

……本当にバカだな。アイツ。

 

「なあ、六号。アリス。普通に戦闘仕掛けていいか?」

「おう。やったれ。あのガキンチョやった後で俺らも突撃するからな」

「自分もいいぞ。あそこまでバカなヤツが、不様に負けた時の反応が見たいからな」

 

六号とアリスの許可が降りたので、普通に登場しよう。

 

「……うん。状態もいいし、どこかが故障している様子もない。この分なら……」

「そこまでだ」

 

オレが三人のすぐ後ろで声を上げると、三人は驚いたように後ろを振り返る。

 

「―――ク、クロスブレードマン!?」

「何であんたがここにいるのよ!?」

 

ハイネとロータスはめっちゃ驚愕してるな。ロータスに至っては一目で分かるほど身体が震えてるし。

 

「……こいつが第二の勇者のクロスブレードマン?正面から現れるなんてバカ―――」

 

ドゴンッ!!

 

「誰が第二の勇者だ!?このバカキメラが!!」

「「……ラッセル(様)ーッ!?」」

 

オレに殴られて床に顔がめり込んだバカキメラに、ハイネとロータスが涙を浮かべて叫ぶ。

てかコイツ、本当に弱いな!本当に四天王なのか疑うわ!

バカキメラが一撃で沈んだそのタイミングで六号達も突入。瞬く間にハイネ達を囲っていく。

 

「六号!?お前たちまで……!?」

「まさか……後をつけてたの!?」

「その通りだ。この巨大兵器は俺達が回収する」

 

ロータスの言葉に六号は肯定しながら銃を突き付ける。

 

「にしてもこのバカキメラ、本当に弱いな。トリスで蹴っ飛ばした時もそうだったし」

「あのパッとしない男はお前だったのかい!?」

 

ああ、そういえば戦場じゃずっとヘルメット被ったままだったな。それじゃ顔知らなくて当然か。

 

「おっと。下手な抵抗はするなよ?したらそこで沈んでいるバカを先に攻撃するからな!」

「卑怯!卑怯よ!!」

「後をつけたことと言い、お前たちは本当にズルいよ!」

 

ハイネとロータスはめっちゃ文句言ってるけど、戦略的にも何も間違ってないだろ。

現に、六号から悪行ポイント加算音声が鳴らないし。

 

「それよりハイネさんにロータスさんよお?“あの男だけはどうにかしたいわ”とか、“あの変態だけは絶対に黒焦げにしてやりたいです”って誰のことだ?」

「「ひぃ!?」」

 

六号の嫌らしい顔での質問に、ハイネとロータスは揃ってビビっている。

 

「おいアリス。そのバカから情報引き出してやれ」

「任せとけ」

 

アリスはそう言って頷くと、顔が床にめり込んでピクリとも動かないラッセルの様子を窺うと……

 

「……こいつ、脈が止まってるぞ」

「……え?」

 

アリスの報告にオレは嘘だろ?と思いつつ髪の毛を掴んで引き上げると……バカキメラは白目向いてた上に息してなかった。

 

「マジか。コイツどんだけ弱いんだよ?」

「「ラッセル(様)ーッ!!」」

 

オレの呟きを聞いて、ハイネとロータスが狼狽えるように叫ぶ。

 

「ど、どうすんだよ!?このままじゃ……」

「ふんっ!」

 

六号もまさかの事態に狼狽えたタイミングでオレはバカキメラの心臓を殴る。

 

「ごふっ!?」

 

バカキメラが殴られた衝撃で唸るも、復活せずに口から泡を吹いてぐったりし続ける。

 

「……ダメか。前にシュールストレミングの臭いで心肺停止したロゼと同じ方法なんだが……」

 

オレのその呟きに六号たちはドン引き。アリスは半目となり、ロゼは遠い目となる。

 

「……普通は心臓マッサージや人工呼吸じゃないの?」

「セクハラで訴えられるから却下」

 

六号の顔を引き攣らせた質問にオレは素っ気なくそう答える。

 

「一応、カンフル剤を打ってみるか……後、このバカはマジで弱いな」

 

アリスからも酷評されつつ、バカキメラは蘇生処置を施され続け……

 

「う……」

 

バカキメラの蘇生は成功し、何とか息を吹き返した。

 

「おう、おはよう。お前はクロスブレードマンの一撃で瀕死になったんだ。でもまあ、俺たちは優しいから治療してやったのさ」

 

六号の言葉にスノウ、ロゼ、グリム、フレアは何故か引いている。

むしろ、コイツが弱すぎるだけだろ。殴られただけで瀕死になったんだからな。

 

「……なるほど。キミはこの兵器を横取りするためにボクの復活を待っていたんだね」

「オレとしては爆弾セットして壊したいんだけど」

 

正解を言い当てたバカに、オレはうんざり気味にそう口にする。

 

「……ふぅん。そこのキミでもこの兵器には勝てないってことかい?」

「単にメンドイだけだ。お前たちの手に落ちた場合、戦闘でスクラップにするという余計な仕事が増えるんだからな」

「……冗談が本当にうまいね」

 

バカキメラがオレをバカにするような笑みでそう言った瞬間、ハイネとロータス以外は全員、バカを見る目でバカキメラを見つめた。

 

「……なんだいその目は?ひょっとしてボクをバカにしてるのかい?」

「いや。バカにしてるもなにも、お前は正真正銘のバカだろ」

「だな。この瞬間、お前は六号以上のバカだということが完全に確定したんだからな」

「そうだな。これはどうしようもないバカだ」

「はい。ここまでバカだと逆に同情しますよ……」

「“砂の王”さえ退けた副隊長の実力を見抜けないなんて、本当にバカよね」

「実際に負けてこれですからね。死んでも直らないバカですよ」

「バカバカうるさいよ!」

 

全員からバカ呼ばわりされてラッセルは怒りを露に吠えるが、事実なんだからしょうがないだろ。

 

「今、とんでもないセリフが混じっていた気がするんだけど……あの“砂の王”を退けたって……」

「奇遇ですねハイネ様。私にもそう聞こえました。不思議と納得できている自分がいますが……」

「本当にクロスブレードマンは人間なのかい……?」

 

ハイネとロータスが何かぶつぶつ呟いているけど知らん。今は仕事を終わらせることが重要だ。

 

「お前がバカなのは一旦置いておいて……まずはコイツを開けてもらおうか」

 

六号はバカキメラ……ラッセルの胸ぐらを掴んで銃を突きつけると、コンソールらしき箇所へ背中を押し付ける。

 

「スノウさん。あたし、極悪人になった気分です」

「これは国のため……そう、国のためなんだ……」

「その通りです……これは国を守るために必要なことなんです……」

「二人とも、私の目を見て言ってみなさいな」

 

六号のその所業にスノウ達はドン引きしているが、下手したらその兵器と戦う羽目になりかねないんだぞ?

どうせ報酬貰ったらその良心は吹き飛ぶんだからとっとと捨てとけ。

 

「おい六号。開ける前にオレ達でも動かせるかどうか聞くのが先だろ。ホントか嘘かはアリスに任せて……」

 

オレがそう六号に進言していると……ラッセルはコンソールらしき端末に手を置いていた。

その瞬間、ラッセルの身体が光った。

 

「おまっ!?」

「残念だったね。この兵器はこの施設の関係者なら誰にだって動かせるんだよ」

 

驚く六号にラッセルがそう告げた直後、まるでアニメで見たファンタジーロボットのような方法でデカイカプセルへと吸い込まれる。

同時に警報音も鳴ってデカイカプセルの向こう側からも駆動音が聞こえてくる。

……完全に余計な仕事が増えた!

 

「チクショウ!やっぱりこうなるのかよ!」

「もう手遅れくせえな……!」

「六号、クロスブレードマン。予定通り破壊に移行だ!」

 

オレが泣き出したい心境でカラフルセイバーとクリアライズエネルギーブレードを構えると、デカイカプセルから突き破るように巨大な鋭利な手が現れる。

そして、デカイカプセルから現れたのは……人型の巨大ロボットだった。

武器は……両腕の鋭利なブレードのみか?手持ち武装の警戒もしないと。

 

「動くなあああああ!」

 

六号はハイネを人質に取ってそう叫ぶ。

 

「……ラッセル。後は任せていいかい?」

『ああ。コレさえあれば楽勝さ』

「ラッセル様!?ここは戦わずに持ち帰りましょうよ!下手したら……」

『心配ないさロータス。コレに猿が勝てる道理はないよ』

「後生のお願いだから聞き入れてぇええええええええええッ!!」

 

ロータスが何か必死に説得しようとしてるな。見事に受け入れてもらえなかったが。

 

「いいか六号!今回は引き分けだが、次会ったときは……」

「させるかああああああああああ!」

 

六号はハイネに手を伸ばすも……そのハイネは光に包まれると同時に姿を消した。見ればロータスの姿もない。

 

「そうか。ハイネとロータスは転移石を使ったのだな……」

 

また出たよ、ファンタジー鉱石が。名称からしてテレポートできる石なんだろうな。

 

「やったな六号。お宝ゲットじゃねえか」

 

アリスがそう言ったので、オレは疑問に思って六号に視線を向けると……六号の手には引きちぢったような布切れが収まっていた。

……うん、確かにお宝だな。六号にとっての。

 

ピロリロリ~ン♪

『悪行ポイントが加算されます』

 

しかもハイネの精神ダメージがデカかったのか、悪行ポイントが加算されてるし。

 

『ハ、ハイネ……』

 

巨大ロボットに乗り込んだラッセルが呆けた声を出すも……

 

『ハイネを辱しめた猿め!踏み潰してやる!』

 

一気に怒りを露にするかのように、オレ達を踏み潰さんと動き出した。

 

「チェンジカラー、III(スリー)!」

『ガイアカラー!』

「ブラストストライク!」

『ガイアブラストストライク!!』

 

オレはカラーIII(スリー)になると、すぐさま必殺技の蹴りを発動。巨大ロボットの乗り越えようとした足の付け根の後ろ辺りに振り上げるように叩き込む。

 

「ぬぅおおおおおおおおおりゃあっ!!」

 

そのまま力いっぱい脚を振り上げ、ロボットの足を強引に蹴り上げた。

 

『ちょっ!?嘘だろ!?』

 

ラッセルが驚きの声を上げつつ、巨大ロボットはバランスを崩してそのまま後ろへ転倒。壊れたデカイカプセルへと逆戻りする。

 

「よし!今の内に外に出るぞ!ここじゃ戦いづらい!!」

「了解だ!そもそもお前がここで戦ったら俺達が絶対に巻き添えくらうからな!」

 

巨大ロボットが転倒している間に、オレ達はそのまま部屋を後にするのであった。

 

 

 




プロフィール

============
ロータス

Ver.2

あの敗北の後、穴埋めも兼ねて魔王から四天王昇格を言い渡されたが辞退した。
理由はクロスブレードマンと二度と戦いたくないの一点のみ。
その為、できれば魔王軍も辞めたいところではあるが、国の現状から泣く泣く隊長を続けている。
ある意味クロスブレードマンの一番の被害者。

クロスブレードマンの評価:メンタルが弱かった猫耳娘。
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