六号がスノウのふくよかな胸を揉んだ結果、揉まれた本人であるスノウは六号を斬り刻まんと怒りを露に剣を振り回して襲い掛かっていた。
「落ち着けよ。謝る、謝るから」
「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺すっ!!」
六号は逃げながら謝罪するもスノウの怒りは微塵も収まらず、鬼の形相で追いかけ続けている。
「何で隊長は胸を揉んだんでしょうかね……?」
「ヘタレだからじゃないか?」
「その認識で間違ってないだろ。アイツは悪行ポイントをみみっちい方法でしか稼いでこなかったようだし」
ロゼの疑問にオレが憶測で答え、アリスがあっさりと肯定する。
「悪行ポイントってなんだ?」
「悪行ポイントは悪い行いをすることで貰えるポイントだ。そのポイントで高性能な装備を手に入れて自分を強化するんだ。六号はくだらないエロ本で溶かしていたがな」
なるほど。欲しいもののために悪事を働くと。キサラギは実力主義のようだ。
「ちなみに六号は具体的にはどうやって稼いでいたんだ?」
「今のような小さい悪事でだ。だからアイツは設立当初から所属している割に平社員のままなんだよ」
相当長くキサラギに勤めてたんだな六号。
「ちなみに待遇は?」
「手取り十八万。治療用ナノマシンで治すから医療保険はなし。後、今回の任務にかかる出費は全部六号の悪行ポイントで払われるぞ」
「……キサラギもブラック企業?」
「違う。単純に予算がねえんだよ。候補の惑星は腐るほどあるからな」
……六号も苦労してるんだな。少しだけ同情する。味方はしないけど。
「六号様?ちょうどいいところに……」
「ティリス」
「ど、どうしたのです六号様?私の背中に隠れて」
アリスと話している内に、六号は侍女を連れて様子を見にきたらしいティリスの後ろに隠れていた。
「ティリス様?どうして此方に?」
「おいおい、姫様の前で剣を振り回すのか?」
「スノウ?城内での刃傷沙汰は地下牢行きですよ」
「くっ……」
ティリスがそう言うとスノウは悔しげに六号を睨み付けている。
……刃傷沙汰は地下牢行き?あれ?ひょっとしてオレもヤバかった?
「……もしかしてあのままスノウを殴っていたら地下牢行きだった?」
「かもな。まあ、本人も殴っていいとか言っていたし、殴っても注意喚起くらいで済んだだろ」
だとしたら六号の行動もある意味正解だったな。もし本当にスノウを殴っていたら、それを楯にして地下牢送りにされていたかも。
「は!?まさかあの守銭奴はそこまで見越して挑発を!?」
「いや、あれはただの売り言葉に買い言葉だろ。実際、六号におもいっきり剣を振り回していたし」
ですよねー。本当に狙っていたらオレが殴ろうとした時に言う筈だし。
「六号。今後、背中には気をつけるんだな」
スノウは六号に鋭い視線を向けながらそう告げ、その場から立ち去っていく。
あれ、完全に殺る気だな。戦闘中にどさくさに紛れて斬るつもりだ。
「はぁ……たかが乳を揉んだくらいでガチギレするんだもんな」
「いや、普通にキレる案件だろ」
六号の呆れたような呟きに、オレは即座にツッコミを入れる。てか、セクハラで訴えれば一発でアウトだぞ。
「六号様?何故そんな馬鹿なことを?スノウは冗談の通じない子です。スラムのみなしごの身から近衛騎士団の隊長まで上り詰めた真面目な努力家なんですよ?」
え?真面目?単に欲が深いだけじゃないのか?
「てっきり良いとこのお嬢かと思ってた」
六号はスノウの出身に意外そうな反応をする。
良いとこのお嬢様……確かに。見てくれからはスラム出身とは思えないな。
「ところで、なぜ彼処の木が二つに折れているのですか?」
「クロスブレードマンがウォーミングアップで殴った結果です。それも一発で」
六号がそう説明した瞬間、ティリスは驚いたように口元を両手で覆った。
「まあ!クロスブレードマン様は勇者に匹敵するほどお強いのですね」
「嫌です。勇者と一緒に戦えとかコキ使われるフラグじゃないですか」
「そこまで言ってませんよ!?」
勇者に匹敵する強さって……絶対に勇者パーティーに捩じ込む気でしょ。そして勇者はブラック企業の如く全部押し付けて手柄だけ貰うのがお約束だからな!!
王子が勇者ならその可能性も十分にある筈だ!!そうだろ!?
「顔は隠れてるのに、何を考えているか用意に想像できるな」
「ついさっき腐った飯を食わせられていたと知ったからな。当然の反応だろ」
「…………」
全員が同情するような視線を向けている気がするが、同情するなら待遇を良くしてくれ!!
具体的には健康的な真っ当な食事を三食!!
「ところで、お姫様がなんでこんなところに?」
「実は……六号様達の寝泊まりするお部屋に関してなのですが……」
―――夕方。
「まさかの三人一部屋とは……!」
「まあ仕方ないか。一緒だと何かと都合がいいからな」
六号はゲンナリした表情で天井を見上げ、アリスは腕を組んで胡座をかいて受け入れていた。
ティリス曰く、急な雇用だった為に部屋が一つしか用意できなかったので一部屋三人。一番奥にも小さなベッドを追加してるから結構ギリギリだ。
「それでも十分広いけどな」
「いや、このスペースで三人は狭いだろ」
「そうだぞ。むしろどうして広いと思えるんだよ?」
オレの感想に六号とアリスは呆れた表情で即座に否定的な意見を述べるが、それは贅沢というものだ。
「だって椅子とテーブル、タンスに水汲み用のポンプまで常設されるくらいには広いだろ。それに狭いと言うのは高さも含めて寝るスペースしかないことを言うんだ」
「……ああ、そういえばこいつのヒーロー時代の寝泊まりはカプセルホテルだったな」
「それと比べれば確かに広いな。ちゃんと羽を伸ばして寛げるスペースがあるからな……って、待て。お前今“高さも含めて”って言ったよな?そのカプセルホテルの高さは何れくらいだったんだ?」
「四つん這いで移動しか出来ない程度の高さ。シャワーやトイレ、洗面所は外にある共用の一つしかなかった上に家賃は水道代電気代込みで前のアパートの家賃と同じだった」
わざわざ新築で作ったみたいだし。以前暮らしていた築三十年のボロアパートと比べたら帳尻はあっている筈。
「……完全にボッタクリじゃないのか?」
「……新築だから妥当な筈」
「フラグが立ったな。ま、保存食でさえ期限が過ぎたものを誤魔化して渡していたんだ。絶対に裏があるぞ」
アリス大正解。
実は地盤が緩く、地震が起きたら一発で陥没間違いなしの売り手が一切付かなかった土地をタダ同然で購入し、建築工事でさえも手抜きに手抜きを重ねた倒壊間違いなしの欠陥だらけの物件だったのだが、それを三人が知るすべはない。
「ま、さっさと大きい手柄の一つでも上げて、褒美にアジトでも貰っちまおうぜ」
「任務を忘れていないことは結構なことだ。だが、旗色が悪ければ無理せず退却だ。あんまり舐めてると痛い目を見るからな」
「そこは大丈夫だろ。なんたってクロス―――」
ジャキ!
「……肝に命じておきます」
「お前は本当にヘタレだな。にしても……」
六号の態度にアリスは呆れながらも、ヘルメットを脱いでいたオレの顔をまじまじと見つめている。
?何か変なものでも付いているのか?
「髪を切り揃えて髭を剃ったお前の顔は思ったよりブサイクじゃないな。逆にイケメンでもないが」
「一体何を期待していたんだ?」
ちなみにオレと髪は綺麗に切り揃えられ、髭もさっぱりとしている。目の隈は相変わらずだけど。
「それと自分には生殖機能は搭載されてないからどうすることもできんぞ」
「ロボット相手に欲情するかよ!!」
「むしろそんな機能があったらもうロボットじゃないだろ!」
最早ホムンクルスだよ!!いや、一時期巨大怪獣までいたから不可能じゃないだろうけど!!
その巨大怪獣も三時間かけて倒したけどな!!てか、正義の変形合体ロボットがあっさりと何体もスクラップになったからオレが戦う羽目になったし、他のヒーローは手伝ってくれなかったし!!
「取り敢えずもう寝るか……こんなに早く寝れるのは本当に久しぶりだからなー」
オレはそう言って奥のベッドの上で横になると、そのまま夢の世界へと旅立っていった。
「三日も寝ていたのにすぐに眠れるのか。どれだけ睡眠不足だったんだよ?しかも戦闘服を着たまま寝てるし」
「アイツ、本当によく身体を壊さなかったな……」
――――――――――――
―――次の日。
大規模な騎士団が魔族達が集まる場所へと正面から挑もうとする中、オレ達の小隊はその場所から離れた森の中に隠れていた。
「おいっ、お前たち!どうして我々がこんなところにいるんだ!?」
「『お前たちは好きにしとけ』って上のお偉いさんは言っていたからなー。だからこうして此処にいるんだよ」
スノウの苛立ち紛れの質問に、拓けた道を双眼鏡で監視しながら六号はそう言葉を返す。
作戦会議の時、今回の責任者は俺達の邪魔はするなというオーラ発していたからなー。別行動していた方がお互いの都合がいいからな。
「バカかお前は!?普通は敵指揮官のいるところに突撃して手柄を立てんか!!」
「できればあたしも強い敵と戦いたいです。お爺ちゃんの遺言で、この世すべての魔獣の肉を喰らい尽くして最強のキメラになれって」
手柄に固執するスノウだけでなく、ロゼも魔族が集まる場所へ突撃をかましたいようである。
遺言で魔獣の肉を喰らい尽くして最強のキメラになれ……か。
「それなら誰かが倒した魔獣の肉でもいいんじゃないのか?肉だから塩蒔いて焼けば美味しく食えるし」
「それも良いですけど……お肉はやっぱり新鮮じゃないともっと美味しく……」
「完全に腹ペコキャラだな」
「それと今から行うことを考えれば此方の方がいいぞ?なんせ、連中の食いもんを根こそぎ奪うんだからな!!」
六号は悪の組織の人間らしいゲスい表情でそう宣言する。
そう、オレ達がこれからやるのは……魔族の輸送部隊の殲滅と物資の強奪である!!
楽して戦果を上げる……ヒーロー時代のオレには出来なかった素晴らしい方法だ!
「どうして輸送部隊を狙うんだ?弱い奴らを狙っても……」
「お前達は普段から真正面からバカの一つ覚えのように攻めてるだけだろ?それで油断して護衛も何もない輸送部隊を襲って物資の補給を絶ってやろうって魂胆だ」
「腹が減っては戦は出来ぬって言うしな。食べ物と水がなけりゃ連中は撤退するしかないって寸法よ。無理やり本陣に攻めるのもリスクが高いしな」
「連中にとっても絶対に負けられない戦いだからな。余程でない限り、物資の補給が絶たれたら無理せず撤退するだろ」
これはキサラギの仮拠点を落とすのによく使われていた常套手段だ。
オレが仮拠点を襲撃している間に他のヒーローがキサラギの輸送部隊を倒し、拠点放棄へと追い込んでいたからな。
……ずっと一人で真正面から拠点襲撃やらされていたけどな!!
「ついでに奪った食べ物はオレ達で美味しく頂こう。それくらいの臨時ボーナスはいいだろ」
「輸送部隊襲撃で行きましょう!!」
オレの言葉にロゼが嬉々として今回の作戦賛成の立場に回った。
ホント、食欲に正直だな。将来社畜にならないか不安だ。
「一部隊が戦いの趨勢を決める……これこそ大手柄だろ」
「ム……いや、しかし……やはり本陣に突撃するべきだ」
アリスのその言葉にスノウは言葉に詰まるも、それでも考えを曲げようとしない。
「実は降格されたから給料が下がってな……このまま手柄を立てないと愛剣フレイムザッパーのローンが払えず取り上げられてしまう……」
そう言って剣を抱き締めて涙を浮かべるスノウには哀愁が漂っていた。
ギリギリでローンを組んでいたな、コイツ。ローンはもっと余裕を持って組むもんだろ。
「それに関しては六号に任せておけ。手柄を誇張して報告するのは得意だからな」
「ひっぱたいていいか?」
「……確かに。姑息そうな顔をしているコイツなら得意そうだが」
「お前はもっかい乳揉むぞ」
その瞬間、六号はスノウに引っぱたかれた。
「皆さん、来ましたよ」
そうこうしている内に、ロゼの言う通り道の奥からオーク達で構成された輸送部隊が、物資を大量に積んだ台車を警戒心なく引っ張っている。
オークがいるとかこの世界って本当にどうなってるの?ロゼも口から火を吐けるみたいだし。
「護衛の一人もなしか……確かにロクに武器も持ってなさそうだから油断しているな」
「ずっと真正面からしか攻めなきゃ、護衛を付けたり武器を携帯する必要性もないからな。それらは全部安心して前線に投入できるってもんだ」
「それがこちらのチャンスでもあるけどな。この襲撃以降は護衛にも戦力を割かなければいけなくなるから、一度だけで万々歳だ」
「よし……グリム、そろそろ起きろ」
スノウはそう言ってグリムに向かって振り返るも、当のグリムはグロッキー状態だった。
「うう……な、何?目を覚ましたら太陽の下で野ざらしとか……太陽なんて滅べばいいのに……」
「昼夜逆転している人間かよ!?」
「お前何しに来たの!?」
まるで徹夜明けした人間のようなグリムの姿に、オレと六号は声を抑えてツッコミを入れる。
ここで大声を上げて敵に気づかれたら不意討ちできないからだ。
「おい起きろ!今から戦闘なんだぞ!雑魚だがお前の呪いで先制攻撃しろ!!」
「雑魚……それなら私は必要ないじゃない……だからおやすみー……」
「だから寝るな!!」
そんなオレ達の思惑に構うことなくスノウが大声で起こそうとしたので、見事にオーク達に気づかれてしまいました。
「ち、スノウのせいで気付かれた!!」
「私のせいか!?これは寝ようとしたグリムの―――」
「そんなこと言ってないで、もう襲撃かけるぞ!混乱から立ち直る前にな!!」
オレはそう叫ぶと六号とアリスと共に姿を現し、輸送部隊へと強襲する。
「ヒャッハー!逆らう奴は皆殺しだぁ!!」
如何にも悪役が吐きそうなセリフを六号が吐いて台車を蹴っ飛ばした。
……完全に行動が悪役のそれだな。止める気は一切ないけど。
「命が惜しけりゃ荷物を置いて失せやがれ!」
「失せやがれー」
「立ち向かってもいいが……その時は一切の容赦はしないぞ」
アリスがショットガンで威嚇射撃をし、オレは引き抜いた剣を両手で構えて六号の脅しに追従する。
あの機械音声がならない辺り、これは大した悪事じゃないんだろうな。
「なんだか物凄い悪事に加担している気が……」
「これは戦闘員マニュアルの正式な降伏勧告だぞ?」
「まにゅ……?」
そっちもマニュアルあるんだな。あのブラック企業も『正義のヒーローマニュアル』とかあったけど、戦闘が多すぎて読む暇がほとんど無かったんだよな。しかもあまり覚えてないし。
「う、うぉおおおおおおおっ!!」
突然の襲撃から何とか我に返ったオークの何体かが、一緒に載せていたらしい棍棒を手に此方へと突撃してくる。
「フッ―――」
オレは素早く剣を振るい、襲いかかってきたオーク達を綺麗に真っ二つにして骸へと変える。
オークってあんまり強くないんだな。まあ、後方支援の輸送部隊に配属されているから戦闘能力は然程高くないだろうけど。
「さあ、ロゼ!お前の欲しいもの以外は焼き払ってしまえ!!魔王軍にオレ達の恐ろしさを思い知らせてやるのだ!!」
「わーい!隊長ステキ!」
六号の指示にロゼが嬉々として反応している。食べ物がタダで手に入るから当然だろうけど。
「殺ったーーーッ!!!」
「うおうっ!?」
その叫びと共に背後から殺気を感じる。
オレは咄嗟に振り返りつつ剣を振るうと―――
バキィン!
「「……あ」」
オレの後ろにいたのは、半ばから折れた剣を突き刺すように構えていたスノウだった。
「「…………」」
圧倒的に長い沈黙。そして。
「フ、フレイムザッパー……?」
スノウは魂が抜けたようにその場に崩れ落ちた。
「……これ、オレが悪いのかな?」
「いや、お前は悪くないんじゃないか?こいつは俺を刺し殺そうとしてたし」
「寝る前には必ず磨いてあげたフレイムザッパーが……毎日抱いて寝たフレイムザッパーが……あああ……」
六号は擁護してくれるけど、スノウのこの姿を見ていると本当にいたたまれない。
……仕方ないか。
「これ、しばらく貸してやるからもう泣くな」
オレはそう言って自身が使っていた剣をスノウに渡す。使い勝手は違うだろうがその場しのぎには十分だろう。
それにこの程度の連中なら素手でも十分に勝てるし。
「この剣……無駄に重い。切れ味は申し分なさそうだが……」
せっかく貸したのに文句かよ。ならもう一つオマケしてやるよ。
オレは赤色のカードを取り出すと、カラフルセイバーの鍔部分に該当する箇所にそのカードを差し込んだ。
『セイバーカラーチェンジ!ヒートカラー!!』
個別変更用の認証カードにより、カラフルセイバーの刀身が真っ赤に染まる。そして、そのまま流れるように炎を纏っていく。
「刀身から炎が……これは
「どっちでもいいけどこれ以上文句言うなよ?次文句言ったら問答無用で返してもらうぞ」
「もちろんだ!この剣で奴らを斬り刻んでやる!!」
一気に上機嫌となったスノウは両手でカラフルセイバーを構え、一直線にオーク達へと突撃していく。
オーク達は丸腰となったオレに群がってくるも、殴る蹴るで速攻で沈めていっています。
「素手でもめちゃくちゃ強いよな、お前」
「記録だとお約束の殺人パンチとキックもあるからな。スノウの方も生身のくせにやるから、アレが標準なら少し面倒だぞ」
「いや。スノウは元近衛騎士団の隊長だぞ。実力で乗し上がったから標準じゃないだろ。むしろアレで標準なら戦いはもっと均衡してるだろ」
「確かにそうだな」
六号とアリスとそんなやり取りをしながらオーク達を蹴散らし、かっさらう物資以外はロゼの口から炎を吐く【クリムゾン・ブレス】で焼却して貰っています。
グリム?ずっと寝てますが?
こうして輸送部隊を壊滅させたオレ達は、連中が運んでいたいる物といらん物をグリム抜きで分けていく。
「―――ったく。輸送部隊が遅いと思って来てみれば……見事にやってくれたね」
そんな声が聞こえたので未だ寝ているグリムを除く全員が揃って声がした方向である空を見上げると、そこにいたのはグリフォンと呼ぶべき飛行生物であった。
プロフィール
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ティリス
フルネームはクリストセレス=ティリス=グレイス。グレイス王国の王女。
政治を実質的に取り仕切っており、それもあってか腹黒。
六号達の実力を見込んで個人的に雇い入れた。
クロスブレードマンの評価:逆らえない上司になる可能性が高い