「「グリフォン!?」」
上空に現れた存在に対してスノウとロゼが驚きを露に叫ぶ。
あ、やっぱりグリフォンなんですね。ユニコーンといいオークといい、空想生物が多すぎる気がする。いや、別惑星だから地球の常識が通用しないのは当然なんだけど。
そのグリフォンが地面に足が届くか届かないかまで降りてくると、そのグリフォンの背中に乗っていたらしい、二本の角を頭から生やした褐色肌の際どい服を着た女性が降り立った。
……魔族って角と横に伸びた耳が特徴なのか?いや、細かい種族別があるのかも。
「部下に丸投げしたのは失敗だったよ。この惨状はお前達の仕業かい?」
魔族の女がそう聞いてくる間にも、六号はカメラを構えてあらゆる角度から写真を取り巻くっている。
「見たところお前がリーダーだろ?それと、一体何をしているんだい?」
魔族の女の質問に答えず、六号はひたすらに撮影し続けている。
「おい六号。どうせ撮るならそいつじゃなくてグリフォン撮れ」
「自分で撮ればいいんじゃないのか?アリスもキサラギの社員だから悪行ポイントは持っているんだろ?」
「持ってねぇよ。悪行ポイントも自分には加算されないから、何か呼ぶ時は六号のポイントを使うしかないんだよ」
「色々と儘ならないんだな」
どうやらロボットのアリスでは悪行ポイントは稼げないようだ。そういえばそのショットガンも六号のポイントから手に入れてたような気がするし。
「お前もキサラギに入社すれば色々な意味で楽になるけどな」
「だからやだよ。脳にチップ埋め込まれるの嫌だし、洗脳手術を施されるフラグは成立させたくないし」
なんせ、肉体改造でおっさんから美少女に変わることが出来るくらいの技術がキサラギにはあるみたいだからな。それくらいはお手のもんだろ。
「……一体クロスブレードマンは小声で何を話しているのだ?アリスはニホンゴで何を言っているのか分からないし」
「?」
ちなみに周りに聞こえないように小声で会話しています。こんな会話を聞かれたら色々と面倒だし、アリスが用意した設定でごり押しされるのもそれはそれで嫌だし。
「その服装と態度……なるほど、魔族の幹部クラスか」
「へぇ?一目見ただけでわかるのか?」
撮影を続けていた六号の呟きに魔族の女はあっさりと肯定する。
……幹部って露出の激しい服装を着る決まりでもあるんだろうか?あの軍服コスプレ女も色々と激しかったし。
「そうさ!あたしは魔王軍四天王が一人、《炎》のハイネさ!!」
「……うわ」
ハイネと名乗った魔族の女の堂々とした名乗りにオレは心底嫌そうな声を洩らしてしまう。
「そこの全身鎧の奴。今の反応はどういう意味だい?」
「幹部クラスで炎とか、絶対に面倒なレベルで強いに決まっているからだろ」
あの軍服コスプレ女も炎をバンバン放つ上に、腕っぷしも凄かったからな。特に炎と拳の合わせ技は本当に厄介だったし。
「フフ、そうかそうか。あたしは四天王の中でもそれなりに強いからね。それを一目で見抜くとはお前も中々良い目をしているね」
そう言うハイネは先ほどの不機嫌そうな態度と打って変わって、一目で分かるほどに上機嫌となっている。
あ、これ。お約束の流れや展開が大好きなやつだ。
「素直に荷物を返せば命を取らずに見逃してやろうと思っていたけど……輸送部隊を狙う騎士道精神の欠片もない行動もあってお前達は気に入ったよ。いっそ魔王軍に入らないかい?」
勧誘してきたよこの女。
「何をバカなことを!魔族に耳を貸す人間などいるものか!」
「そうです!この
スノウとロゼは真っ先にハイネの勧誘を蹴っ飛ばすが、ハイネは二人に構うことなく話を続けていく。
「人類圏を制圧したら、お前達を人間共の管理者にしてやる。気に入った女はお前達のモノにしていいぞ」
「入ります」
「嘘だ!!」
ハイネの勧誘を受けた際の報酬に、六号は正座で即決。オレは即否定した。
「即決するな六号!」
アリスは六号の頭を即座に履いてた靴で張り飛ばしている間に、オレはハイネに鋭い指摘をさせてもらおう。
「オレは知ってるぞ!この流れは報酬を楯に給料も何も支払わない上に、侵略が完了した後は『約束?まさか本気にしてたのかい?人間は本当にバカだね』と悪どい笑みを浮かべながら切り捨て、用済みと言い放って大勢の魔族で囲んで始末するに違いない!!」
オレのその指摘にハイネはドン引きしている。その反応、さては図星だな!!
「何だと!?俺を騙したのか!?」
「さすが魔王軍の幹部……なんと卑劣な……!」
「ご飯無しのタダ働きなんて酷すぎます!」
オレの指摘に六号達も追従し、一斉にハイネを非難し始めていく。
「そこまでするか!精々あたしの奴隷に―――あ」
ハイネはオレへのツッコミでうっかり本音らしき言葉を喋ってしまい、しまったという表情となる。
ほら見ろ!やっぱり守る気ゼロだったじゃないか!!
「見事に自爆したなコイツ。発想自体は評価に値するけどな」
「おのれ許せん!その胸を泣くまで揉みしだいてやる!!」
アリスは呆れた表情でハイネを見つめ、六号は両手をワキワキさせながら怒りの言葉を叫ぶ。
……スノウとロゼが冷めた眼差しで六号を見ているけど。
「やれやれ……ま、どうせお前達は何だかんだ言いつつも裏切れないヤツらだとは見抜いていたから、上手くいくとは思ってなかったけどね」
いや、普通に裏切ると思うぞ。六号は一切の躊躇いも熟考もなく決断してたし。
オレ?脅しがなかったらとっくにバイトを辞めてたよチクショウ!!
「俺のことは六号って呼べよ、魔王軍四天王《炎》のハイネ」
太股のナイフを抜いて正面に構えた六号の言葉に、ハイネは一発で分かるほど嬉しそうな表情へと変わっていく。
「お、おう六号か。そう!あたしが魔王軍四天王、《炎》のハイネだ!」
本当に嬉しそうにしてるな、アイツ。
「あの女、ウチの幹部と同じだな」
「右に同じく。あの軍服コスプレ幹部も通り名で返すと上機嫌になってたし」
「お約束の流れが大好物なヤツか」
ハイネの反応に六号とアリスと共にそう評価していると、そのハイネが右手に蒼い炎を噴き出していた。
「それじゃあ、このあたしの……《炎》のハイネの力を思い知るがいい!!」
ハイネがそう叫ぶと同時に蒼い炎の球がオレ達に向かって一直線に放たれる。
オレ達は飛んでそれを避けると、地面に着弾した蒼い炎の球は凄まじい爆発を引き起こした。
「やっぱり炎使いだったか。火力自体は向こうが上みたいだ」
「マジか…………俺が《炎》のハイネを引き受ける!お前はグリフォンを―――」
下心満載でハイネに挑もうとした六号だったが、ハイネが乗っていたグリフォンに強襲されてそれは叶わぬ願いとなった。
というか……
「グリフォンが執拗に六号を襲ってるんだが……心なしかオレから離れようとしているようにも見えるし……」
「何で俺ばっかり襲うの!?普通はアッチじゃないの!?」
「野生の本能じゃないのか?クロスブレードマンには絶対勝てないと察しているから、勝ち目のある弱い六号に襲いかかってるんだろ」
「チクショウ!!スノウ!ロゼ!」
六号は涙を浮かべながらスノウとロゼに救援を求めるも。
「この重い炎の剣じゃ相性が悪すぎる!刀身の幅も無駄に広いし使い勝手が悪いから、私は物資を燃やすのに専念する!」
「あたしはその間に美味しそうな
「お前らぁ!!」
憐れ六号。本当に憐れ。
後スノウ、無駄に幅が広い刀身とか言うな。それにはれっきとした理由があるんだぞ。文句ばかり言うなら取り上げるからな?
「よそ見している暇があるのかい?」
そんなオレの態度を咎めるように、ハイネが先ほどと同じ蒼い炎の球をいくつも飛ばしてくる。ご丁寧に避けなれないように飛ばして。
「チェンジカラー、
『ウィンドカラー!緑の色は
オレはカラー
「ちょっ!?流れ弾が此方に来たんだけど!?」
剣があればカラー
《コンビカラー》はもうちょっと様子を見てからにしたいし。
「へえ……この《炎》のハイネの炎を手刀で斬り裂くとはね。アンタの名前はなんだい?」
「クロスブレードマンだ。《炎》のハイネ」
「クロスブレードマンか……それならこれはどうだい!?」
ハイネはそう言うと、先ほどよりも大きな炎の球を両手で頭上に掲げる。
……これ、ヤバくない?どう見ても周りを巻き込む攻撃だよね?
「あれはマズイぞ!」
「あれじゃあたしの
「おいクロスブレードマン、何とかしろ。あれはお前の相手だろ」
「こっちも十分にヤバイんだけど!?」
本当に外野は好き勝手言ってくれるなぁ!!六号はグリフォン相手に善戦してるみたいだけど。
仕方ない。必殺技で相殺してやる!
「ブラストストライク!」
『ウィンドブラストストライク!!』
オレが必殺認証コマンドを叫ぶと、必殺技承認の機械音声が響く。
原理としてはエネルギーが集中するとか何とか言っていたが、これであの炎の球を何とかできる。
「さあ、燃え尽きな!!」
ハイネはそう言って巨大な蒼い炎の球をオレ達へと放つ。
「らあっ!!」
対するオレは裂帛の気迫と共に右足を迫る炎の球に向かって振るう。そこから放たれた突風とまごう程の風圧が炎の球へと直撃し、そのまま掻き消されるように吹き飛ばされる。
「何!?」
驚くハイネに構うことなく、オレは天高く跳躍。そのままプロテクターから吹き出す風で加速しながらハイネに向かって飛び蹴りをかまそうとする。
「くっ―――」
ハイネは咄嗟にその場から飛び下がるも、オレの飛び蹴りが直撃した地面から衝撃波が炸裂。その衝撃を受けたハイネはそのまま吹き飛ばされる。
「蹴り一つであの炎を吹き飛ばすとは……」
「副隊長、すごく強いです!!」
その光景にスノウは唖然とし、ロゼは称賛の言葉を送る。
「やるねクロスブレードマン……あたしの渾身の炎を真正面から破るなんてね。どうやらこの中じゃお前が一番強いみたいだ」
ハイネは立ち上がりながら不適な笑みを浮かべる。
うわ、コイツもバトルジャンキーかよ。あの軍服コスプレ幹部といい、炎使いは何で戦闘好きなんでしょうかね?
「形勢逆転のようだな。このまま私の手柄になるといい!」
いつの間にかスノウがオレの隣に立ってカラフルセイバーを構えている。
「お前、良いとこだけ掠め取るつもりかよ!?この欲深残念守銭奴!!」
「その不名誉な呼び名は止めろ!それと何が残念なんだ!?」
オレの叫びにスノウが食ってかかった直後、地響きと共に地面が僅かに揺れる。
そして後ろを振り向くと……巨体のデーモンらしき存在が金棒片手にそこにいた。
「怪人級……」
アリスがそのデーモンを見てそう呟く。
怪人と幹部……普通に面倒くさい状況だ。
「よし!スノウを囮にして即刻逃げるぞ!!」
「がってんだ!」
「異議なし!」
六号の提案にオレとアリスは賛成の言葉を上げる。一々文句の多いブラック上司に似た守銭奴を囮にしても良心は一切痛まないからな!!
「六号!アリス!この状況でニホンゴは止めろ!絶対によからぬことを相談しただろ!!」
ちぃ、鋭い!!こうなったら、スノウをハイネに向かって投げ飛ばしてその隙に―――
「あ……あれ?」
と考えている間に、デーモンの近くにいたグリムがこの騒動で起きてしまった。
「おはようございます……?」
そんな場違いなセリフを吐いた直後。
グリムはデーモンの持つ金棒で殴り飛ばされた。
潰れた顔。衝撃でバラバラに壊れる木製の車椅子。
隊員の一人が今……目の前で死んだ。
「……………………」
「よおハイネ。雑魚相手に何遊んでんだよ?それとも人間イビりか?それなら俺も交ぜろよ!」
オレが目の前の光景で言葉を失っていると、グリムを殺したデーモンはまるでゲーム感覚のように戦闘に加わろうとしている。
……コイツにとって戦場は命がけの場所じゃなく虐殺ゲームなのか。
「遊んでた訳じゃないよ。それに興も冷めた。後はあんたが好きにしな」
ハイネをオレ達を一瞥してそう告げると、グリフォンに背に乗ってその場から離れていく。
「私がアレの相手をする。貴様らはグリムを回収してこい!」
スノウがカラフルセイバーを構え、オレ達の前に立ってグリムの方へ向かうよう告げる。
「……悪いがそれは聞けないな」
「お前、何を―――」
オレの方に顔を向けたスノウが言葉を詰まらせる。オレはそれに構うことなくスノウの手からカラフルセイバーを引ったくってデーモンの前へと立つ。
「……チェンジカラー、
『ガイアカラー!橙の色は大地をも粉砕する!!』
その音声が響いた直後、緑色に染まっていたプロテクターは瞬時に橙色へと変化する。
「コイツは、オレが殺す……!」
目の前にいるデーモンへの殺気と不甲斐ない自身への怒気を纏ったその言葉に、目の前のデーモン以外は気圧されたように後退りする。
オレとしても此処まで怒りを覚えるとは思っていなかった。グリムのことは婚期を逃した地雷女くらいしか知らなかったのに。
「俺を殺すだぁ?冗談にしても全然面白くねぇぞ……人間。この魔王軍四天王が一人、《地》のガダルカンド様に勝てるとでも思っているのか?」
デーモン改めガダルカンドはそう言うと、背中の翼をはためかせて突風を起こす。
六号達はその突風を受けて両腕で顔を庇うが、オレはそのまま佇んでいる。
「俺の名は覚えたな?じゃあ、さっきの女のようにプチっと―――」
その瞬間にオレはガダルカンドに急接近。パワー重視のカラーフォームでその無防備な腹に左拳を叩き込む。
「が―――」
そしてそのまま腕を振り抜き、ガダルカンドを容赦なく殴り飛ばした。
殴り飛ばされた巨体はそのまま地面を削りながらバウンドしていき、オレはそのままガダルカンドを追いかけていく。
その間にカラフルセイバーから認証カードを引き抜き、刀身も赤から橙色へと染まっていく。
「人間の分際で舐めた真似しやがって!!」
右の角が折れたガダルカンドは地面に金棒を突き刺して何とか制動をかけて止まると、そのまま金棒を引き抜いて円を描くようにオレへと振るう。
オレはその迫り来る金棒を……奴の腕ごと両断した。
「…………」
その光景に理解が追い付かないのか、ガダルカンドは斬られた自身の腕を見つめて硬直している。
そして。
「―――がぁあああああああああああああああっ!?」
理解が追い付いたのか、痛みがようやく頭に届いたのか、ガダルカンドは斬られた腕の断面を押さえて絶叫する。
「テメェ!よくも俺様の腕を!!殺す!!テメェだけは絶対に殺す!!泣こうが命乞いしようが必ず殺す!!楽に死ねると思うなよ!!」
ガダルカンドは怒りを露にそう叫ぶが、それは此方のセリフだと言い返したい。
そっちはグリムを殺したんだ。他のやつに殺される覚悟は……できているんだろ?
「ガダルカンド様!何をして―――!?」
突如聞こえてきた声に警戒してそちらに目を向けると、上空にガダルカンドよりも小さいデーモンが翼をはためかせて近づいて来ているところだった。
「ガダルカンド様!?そのお怪我はどうされたのです!?」
「うるせぇ!それより何の用だ!?」
「は、はい!すでに戦闘が始まっておられますので、急いで戦場にお向かい下さい!」
チビデーモンはガダルカンドの横に降り立つと、手短に要件を伝えてくる。
「そんなのは後回しだ!あっちが負けようが、それはあの小僧の責任だ!!今はこの人間を血祭りに上げる方が―――」
「ですが、戦場に遅れればガダルカンド様の責任となってしまいます!お気持ちはご理解致しますが、我が一族のためにもどうか!」
「……クソッタレ!!」
ガダルカンドは苛立ちを露に地面を踏みつけると、背中の翼をはためかせてそのまま空へと上がり始める。
「覚えてろよ人間!次会った時は絶対に血祭りに上げてやる!!精々その瞬間まで怯えて過ごすんだな!!」
ガダルカンドはそんな典型的な捨て台詞を残してその場から立ち去ろうとする。
「逃がすと思うか?」
少なくともオレはコイツをこのまま見逃すつもりは毛頭ない。
オレはカラフルセイバーの刀身の縦半分を軽く上へとスライドさせてから振り下ろすと、折り畳みギミックによって一メートル近くあった刀身は瞬時に倍となる。
対大型戦用の形態である長剣モードとなったカラフルセイバーの鍔に、緑色の認証カードを差し込んだ。
『セイバーカラーチェンジ!ウィンドカラー!!』
刀身が緑色に染まり、風が吹く。
後は柄にある必殺トリガーを引けば……
「野郎……そこから俺様を斬るつもりか?なら―――」
ガダルカンドは一緒に飛び上がって隣にいたデーモンの腕を掴むと―――そのデーモンを俺に向かって投げ飛ばした。
「ガ、ガダルカンド様!?何故―――」
「チッ!」
急に迫ってきたデーモンにオレは舌打ちしながら斬り裂くも、投げた本人であるガダルカンドはそのまま遥か上空にまで飛んでおり、そのまま向こうの戦場へと飛び立ってしまった。
「あの野郎……味方を何の躊躇いもなく捨て駒にしやがった……」
キサラギでは爆弾や煙幕、火炎放射器やロケットランチャーをブッパして全員揃って逃げていたのに対し、あのガダルカンドは味方を犠牲にしやがった。
グリムの仇討ちに失敗したオレはカラフルセイバーの刀身を元に戻し、待機モードにしてから六号達の下へと帰っていく。
「……クロスブレードマン。アイツはどうなった?」
「……不覚にも取り逃がした。味方をまんまと犠牲にしてな」
戻って早々の六号の質問にオレは感情を抑えた声でそう返す。
「そうか……」
「味方を自分が逃げる為の捨て駒にしたのか。ソイツは悪党としては三流だな」
アリスの感想もそこそこに、オレはグリムの遺体を探して辺りを見回す。この世界ではどんな方法で弔うかは知らないが、丁重に弔ってやりたい。
そんな想いで見つけたグリムの遺体は……カボチャらしき食料で顔を隠されていた。
「……何でカボチャで瞑れた顔を隠しているんだ?普通は布か何かだろ。遺体をあんな無下に扱うとか……バチが当たっても文句は言えないぞ」
「あー……実はな、俺もさっき聞いたんだが……」
六号が何とも言えない表情で何かを告げようとした時、その答えはスノウからもたらされた。
「お前も履歴書をちゃんと読んでなかったのか?グリムはこのぐらいで死にはしないぞ」
「…………は?」
スノウのその言葉に、オレは理解が追い付かずにその場で固まった。
そしてグリムについてスノウから聞かされた後、あの戦いは黒歴史となった。
プロフィール
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ロゼ
人造戦闘キメラであり造られた存在。
沢山食べた魔獣の肉の特性を自身に取り込む能力を有しており、それによって口から火が吐ける。
その見た目と特性から六号とアリスにキサラギのメンバー候補と目を付けられた。
昆虫は即拒否するほど駄目。
クロスブレードマンの評価:社畜となる可能性が高い腹ペコ少女。