香澄は、電車にのり、弦巻家本邸へとやってきた。
なんとここまで来る際に弦巻財閥についての資料を読んできたのだけど、前からキャンプグッズなどの販売を表の顔としている孟司のスポンサーを務めている会社で、その関係は、古くは孟司が発足した当時に資金援助やその他の様々な支援を行ってきた現在の奈良の吉野の富豪、弦巻一鶴という人物との繋がりが始まりとされる。
孟司がディスクアニマルを大量生産できたり、新たに開発できたりするのも弦巻財閥の考古学部門との協力により、明治時代以前の音式神を解析しているからである。
さらに明治から戦後にかけてこの人物は財閥を立ち上げ、財閥解体からも、その権威により逃れ、長年日本の経済を操り、自宅の敷地内に駅をつくることが出来るなんて普通ではないし、本来は私のように未成年の鬼がこう言った任務に駆り出されることはあまりないんだけど、現役の成人した鬼達が駆り出されるのだけど現在は夏のシーズンの盛りであり、circleの鬼達の大半は関東全域の警戒に出ており、王である響鬼さんとその弟子である巴ちゃんは現在山籠りで鍛え直し
の真っ最中な為、不在でありそれに準ずる立場の未来さんも現在は警戒に出ており、現在は吉野より派遣されてきた響鬼さんの現地妻の1人と噂の獅鬼ことキャロルさんが向かっており、キャロルさんが着き次第、斬鬼さんことまりなさんも各地の警戒に向かう。夏の行楽シーズンは鬼にとって、とても忙しい時期なのだ。
だからこそ、今日、私みたいなペーペーが駆り出された訳ですよ。
さて、1人語りも終わりにして門の方をみるとそこにはまるで某ギャンブル漫画から飛び出してきたような黒スーツにサングラスの集団(女性だけ)が待ち構えていた。
「お待ちしておりました。孟司から派遣された鬼の方ですね」
「は、はい本日、護衛任務を受けることになりました。轟鬼です。よろしくお願いします」
「よろしくお願いします。本日、護衛をお願いしたのは弦巻家の令嬢、弦巻こころ様がお友達とハイキングに出かけるのですがそこについ最近、魔化魍の目撃情報が出ていたのです。魔化魍以外のことであれば、我々でどうとでも出来るのですが」
「わかりました。それでは、護衛対象は?」
「こちらです」
黒服の人達に案内されて、部屋に通される。
「ここが……」
「はい、どうぞ」
「失礼します」
香澄が部屋に入ると
「貴女が黒服さん達の言ってた鬼さんね! 、ってあれ、貴女、隣のクラスの確か、そう、戸山香澄ね」
なっ、なな、そこにいたのは私の現在通う学校にて一年ながらにとてつもない存在感を放つ1人の生徒の噂を聞いたことがある花咲川の異空間といわれる生徒がいることをそれがまさか、今回の護衛対象だとは思わなかった。
「いつもは響鬼が来てくれてるんだけど、今回は忙しいみたいね」
「響鬼さんをご存知で?」
「はい、いつもは響鬼様に頼むことなのですが」
なるほど、なんだか響鬼さんの魂胆が見えてきた気がする。
「まあ、とりあえず、今日はよろしく頼むわね」
なんともおさまつなことだけど、護衛対象の中のこころの友達には私のクラスメイトや花女の上級生の姿も見受けられた。そして何より香澄が驚いたのは自分の数少ない鬼関係ではない幼馴染、北沢はぐみもそのメンバーにいたことだった。
「はぐみ?」
「あ、かーくん! 、かーくんも一緒にピクニックに行くの」
「まあ、そんなところかな」
まあ、そんなこんなで、私達は弦巻財閥の所有する山中の別荘にやってきた。(麓では孟司と弦巻財閥が一緒に経営しているキャンプ場がある)にやってきた。
というか、ここ、なんか聞き覚えがあるような。
何処だっけな……、っといけないいけない。こころん達とはぐれるわけにはいかないからね。と急いで5人を追いかけるのだった。あ、念のため、ディスクアニマル放しとこうかな。
一方、その頃麓のキャンプ場には、
「いゃあ〜、ここが噂のキャンプ場ですか〜」
「モカ、遊びに来たんじゃないんだからね」
「わかってますって〜」
とモカと蘭もベースキャンプの設営を始めて、捜索用のディスクアニマルのセッティングを行い、ディスクアニマル達を解き放つ。
「さ〜て、あとは当たりが来るまで待ちますか」
とお茶の準備を始めるモカなのでした。
そして視点は、また香澄達に戻る。
香澄はこころ達5人を追いかけながら警戒に放っていたディスクアニマルとは別の個体のアカネタカを目撃しており、明らかに誰かの仕事とブッキングしちゃってるな。
覚悟、決めとかないとな。香澄はポケットから音錠を取り出して腕につける。
その頃、モカと蘭は、お茶をしながら最中を頬張っていると、2人のもとに先程放ったディスクアニマル達が戻ってきた。
「おっ!」
「帰ってきた」
「それじゃ、みてみますか」とモカと蘭はディスクを再生させていくと
「ん、マジか〜」
「どうしたのモカ、あたりあった?」
「ばっちり〜! 、だけど他の人も来てるぽっいよ」
「それ、ほんと⁉︎、それじゃあ、その人と合流しようか」
「オッケ〜!」と蘭とモカはお互いの装備を持って山へと向かうのだった。
またまた視点は移り変わり、香澄はハイキングのお弁当を食べながら、到着した別荘の庭でディスクアニマル達が戻ってくるのを待っていた。
「んん、来たか」と戻ってきたアカネタカをみるとアカネタカの鼻の部分に蜘蛛の糸がまとわりついていた。
「えと、もしかしてだけどまた土蜘蛛」
なんか最近は蜘蛛にばっかりあってる気がしてならない。
「さてと、行きますか」
黒服の人達に魔化魍のことを伝えると、香澄は魔化魍退治に向かうのでした。
「……あら? 、香澄、何処に行くのかしら?」
とそれを見ていたこころが香澄を追いかけていくのに何もそんなに時間はかからないのでした。
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