戸山香澄は轟く鬼   作:のうち

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第14話

夏、それは鬼にとって1番忙しくなる時期、成人している鬼達は普段は3週間に1度のシフトで鬼の仕事をこなしているのだが、夏の間はそれが週に1度というシフトに狭まるのだ。だけどその3週に1度のシフトは夏の間であっても人型ではない魔化魍も出現するため、その魔化魍に対しては若くして未成年で鬼の名前を襲名したものがそのシフトに入るのだ。

 

 そしてそのシフトが今回、香澄と前回、香澄のサポーターになった花園たえは孟司からの依頼により、とある森にやってきていた。

 

 「それで、おたえ今日の相手は誰だっけ?」

 

「たしか、ヤマアラシだったと思うけど」とおたえはホワイトボードに近辺の地図を貼り、各ポイントに印のマグネットを貼っていく。

 

 「ヤマアラシねぇ〜、久しぶりに弦での相手って感じかな。」

 

「そいえば香澄、最近の相手って蜘蛛ばっかりだったね。」

 

 「そう、復帰して2回くらいだけど全部、蜘蛛」

 

「うう、なんかやだね。」

 

 「私としては川辺や海沿いなんかの化け蟹を相手にして、帰りに少し、海に入っていくとか楽しいんだけどね。」

 

「あ、いいね。それ、今度機会があったらそうしよっか。」

 

 「いいね。でも本当はね。何も関係ない日に有咲やりみりん達ときたいな。」

 

 「そうだね。」

香澄はディスクアニマルの設定をしていく。

一通り終わり、それを起動させていき香澄はいつでも動き出せるように軽く柔軟体操をしており、たえはお茶を入れた後

充電式のアンプを取り出して、ギターケースからギターを取り出す。

 

 「それ、おたえのギター?、ESPのスナッパーのカスタムモデルだよね。」

 

 「うん、そうだよ。でも香澄のランダムスターも凄いよね。何処で手に入れたの?」

 

 「有咲ん家の蔵だよ。」

 

 「有咲の家かあ、どんなとこ」

 

「凄いんだ。有咲の家の倉の地下にあるんだけど、凄い状態のいいヴィンテージ機材を使ってるんだよ。私も見せてもらった時、びっくりしちゃったよ。」

 

 「そんなに良いところなの?」

 

「うん、circleの機材もいいもの使ってるけど、あれは、最新のものにはない良さがあると思うんだ。」

 

「うーん、私も有咲の家、行ってみたくなっちゃったな。」

 

「じゃあさ、これが終わったら行ってみようよ。」 

 

 「そうしよっか」

と有咲の家のことについてしばらくトークしながら、お互いのギターでセッションしつつ、魔化魍探索に出したディスクアニマル達が戻るのを待つ2人、そして探索に出たディスクアニマルが帰ってきたのは2人が昼食の片付けをしていた頃だった。

 

  「中々、当たりが出ないね。」

2人でディスクアニマル達のデータの確認をしていると

 

 「あ、香澄、当たりがあったよ。」と、とあるポイントに放ったディスクアニマルを見せてくる。

 

 「よし、それじゃあ、行ってきます!」と香澄は音撃弦を背中に背負い、魔化魍のいると思われるポイントへと向かうのだった。




 今回も最後まで読んでくれてありがとうございました。
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