戸山香澄は轟く鬼   作:のうち

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第16話

ここは千葉の鴨川の海沿いの街、ここは関東十一鬼の1人は、勝鬼から名前を継ぐことを許された1人の少女、彼女の名前は鳰原令王那、海育ちであり菅の鬼でありその実力は関東一体の孟司の中でも水中戦を得意としている鬼達の中でも腕前は伊吹鬼に迫る実力を持っている。

 だが、彼女は最近そんなおもての顔とは別の顔を持つようになった。それは・・・・、

 

 

  「早く!、パレオ!」

 

  「待ってくださいよ!、チュチュ様!」

 それはレイザースイレンのキーボードととして、本来の彼女とはあまりにもかけ離れた格好をしている為、誰も気付いていない。

 

  彼女はこのパレオという姿を存外気に入っていた。鬼としての自分、学校の優等生、鳰原令王那としての自分に対して窮屈さを感じていた。本来の自分を出すことの出来ない環境から、本当の自分を掬い上げてくれた恩人であり、忠誠を誓ったといっても過言ではない珠手ちゆ、通称チュチュに浸水している。

 

  彼女とチュチュが通りを歩いていると

 

「随分と楽しそうだな。れおな」

と彼女に話しかける男性がいた。

 

  「why?、誰」

 

「せ、先生⁉︎」

 

 「パレオの知り合いなの?」

 

 「まあ、そんなとこだ。」

 

「それで、今日は何のようで」

 

 「何のようなのかはお前が1番わかってるんじゃないか?」

 

 

  「それは・・・」

 

 「お前、これからどうするんだ?、この現状が続くなら・・・」

 

  「でも、わたしには・・・」

 

 「お前がどうなろうが知ったこっちゃない。お前が背負ってる名前の重さを忘れたんじゃないかと思ってな。お前の師匠として、一応の忠告に来てやったんだ。もし、お前が今の鬼の名前や立場を窮屈に思っているのなら」

 

 「いえ、大丈夫です。私は、今のバンドのメンバーとしての顔も鬼としての顔も捨てる気はありません。確かに最近は鬼としての鍛錬や仕事もおろそかになっていることが多かったですから、気をつけます。」

 

  「おう。それとバンドに入ったんなら、何で教えてくれないんだ?、弟子のライブならいくらでも見に行くのによ。」

 

 「いえ、まだ私とちゆだけの駆け出しなので」

 

「そうか、まあ、いつかライブするならそん時は招待してくれ・・・、ん、あれは」と、先生の視界に入ってきたものによってその言葉は遮られる。

 

 「どうしたんですか、先生?」

 

「隠れろ。よく見てみろ、あそこにいる男女を」

 

 「・・・嘘、童子と姫」

 

「ああ、見間違いかも知れねえが、市街地に魔化魍が現れるってケースは聞いたことがあるが、市街地に現れるとなるとオオナマズかいや、今は夏の時期だ。厄介な奴かも知れねえ。れおな、俺は少しあいつらを追って詳しく探ってみる、お前は響鬼達にこのことを連絡するんだ。いいな、ついでに予備のディスクアニマルを貸してもらえいいな。」といって先生はその場を離れるのだった。

 

 「・・・・・パレオ?」

 

「すいません。チュチュ様、パレオは少しの間、れおなに戻ります。すぐに戻りますので」

とパレオはそう言い残して、走り去っていく。

 「パ、パレオどうなってるの?」

と置き去りにされたチュチュは、訳がわからず、既に姿が見えなくなった自分の従者に問いかけるのだった。

 

 その頃、パレオは手持ちのディスクアニマルのセッティングを行いながら電話をかけていた。

 

「はい、はい、そうです。街中に童子と姫が、はい、今、先生がそれを追ってて、それで少し、ディスクアニマルを、はい、タカとワシを1ケースずつ、はいお願いします。」

と要件を伝えて、通話を切り常にポケットの中の音笛取り出して、手持ちのディスクアニマルを起動させていく。

 

それからパレオは先生を追いかける。先生は一応の用心ですぐに場所がわかるようにパレオの携帯に位置情報を随時発信していた。

 

 「今行きます。先生」

パレオは先生のいるであろう場所に向かうのだった。

 

 一方、先生は童子と姫を追いかけていたが、途中戦闘になり、鬼の姿になり童子と姫を追い詰めていた。

 

なんとか、姫を倒したところに不意打ちを受ける。

 

 「うぉっ!」

 

 「あ、あれはやはりオオナマズか胃袋単独で動くとはよ。随分と、今の俺じゃ部が悪いか?」

 

 先生、いや先代勝鬼の発達した巨大な鬼爪でオオナマズの胃袋に向かっていく。

 

 「おりゃぁぁ!」

その胃袋を庇おうとした童子を倒し、肩の巨大なショルダーキヤノン型の音撃管で鬼石を胃袋に撃ち込んでいき、音撃鳴を取り付けて展開させる。

 

 「音撃射・暴風一気!」

だがやはり、胃袋だけでは効かず、逃げられてしまった。

 

 「はーあ、逃げられたか」と頭部だけ変身解除する。

 

 「先生!」とそこに一足遅くパレオが到着した。

 

「来たか、れおな」

 

 「遅くなりました。それで童子と姫は?」

 

「ああ、そっちは倒したがナマズの胃袋に少しやられてな、ちょっと追っかけるの難しいわ。じゃあ、後は頼むぜ。れおな、いや勝鬼」と先生は腰の音撃鳴を手渡す。

 

 「は、はい!」

それを受け取り、パレオは魔化魍の下へと向かう。

 

 それから1時間程した頃、地下道にてパレオはオオナマズの本体と対峙していた。

 

 「追い詰めましたよ。」とパレオはポケットの中に入っている音笛を取り出してそれを展開して笛を吹くとパレオの身体を暴風が包み、それを両手で掻き消すとパレオを音撃戦士関東十一鬼、勝鬼へと姿を変える。

 

 鳰原令王那、ここに改めて勝鬼襲名




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