「流星堂?」
だが流星堂の方にシールは繋がっている。それが気になり、香澄は、門をくぐり、シールの示す方角に向かうとそこには立派な蔵があった。
そしてその蔵の扉は開いていて荷物が出してあり、その中でも香澄の目を引いたのは赤い星形のギターであった。
「え、これってランダムスター?、凄い、こんなところで本物を見ることが出来るなんて」と香澄がそのギターに触れようとした時
「両手を上げろ!」
「え!」
「名前は?」
「戸山香澄です」
「それ本名?、偽名ならとめるよ!」
「お泊まり?」
「ちげぇわ!、捕まえるってことだよ。」
「ごめんごめん、星のシールを見つけて、そこかしこに貼ってあるモンだから、それを辿ってきたらここまで来れたの」
「って、その制服、花女?」
「もしかして、貴女も花女なの?、私、一年A組の戸山香澄、貴女は」
「あ、えーっと」
「有咲、お客様なの?」
「ばあちゃん、出かける前、ちゃんとセキリュティいれてってよ。」
「ありさっていうんだ。」
「あーもー、出てって泥棒じゃないのは信じるからさ。」
「ええ、ランダムスターもっと見せてよ。」
「あんたに関係ないでしょ、さっ、ほら早く出て行かないと本当に警察・・・・」とそう言いかけた時、有咲は手に先ほどまで感じていだ感触が無くなったことに気がつき、振り返るとランダムスターに触ろうとしている香澄がいた。
「出てけ‼︎」
「お願い!、ちょっとだけ、ちょっとでいいから弾かせて」
「うるさい!、いいから出てけ」
「お願いだよ。同じ花女のよしみで」
「う、わかったいい!、弾いたら絶対出てって、そして可及的速やかに、ここのことも私のことも忘れて」
「えぇー!」
「い・い・か・ら!、弾くならさっさと弾け!」
「なら、せめてピックはなんとかするからアンプを貸してくれませんか?」
「・・・・、たっく!、ちょっとまってて」
と有咲は、蔵の中からコードを引っ張って来て、ギターと同じく外に出してあったアンプに繋ぎ、香澄はカバンに入っているピックケースからピックをひとつ取り出す。
「よし!、いくよ!」
香澄は慣れた手付きで香澄の1番好きな、今は亡き父と魔化魍を倒した後のセッションで弾いたあのフレーズを弾く。
「・・・・・、お前、普通に上手いんじゃん」
「ちょっと昔、やってたんだ。」
「ふーん、それじゃ、弾きおわったことだし帰った帰った。」
「ええ!、せっかく会えたのに!」
「そんなにギター弾きたいならライブハウス行けばいいじゃない。」
「そっか、それなら」と香澄は電話を取り出して、何処かにかけるが
「ダメだった予約埋まってるって!」
「なら諦めて帰った帰った!」
「なら、現場百般!、自分の足で探そう!」
と香澄は門を出て行ったギターを持って
「ドロボー!!!」
と香澄を追いかけて有咲も門を出る、だがしかし人間離れした香澄を追いかけ、追いつく頃には有咲はすでにへとへと、というか鬼に変身できるほどの身体能力を有する香澄に追いついた上にへとへとだけで済んでいる有咲が凄いのだろうか?
「ちょ、本当にアウトかセーフかだったら完全にアウトだったよ。」
「ごめんごめん、でも、そんなに無駄でもなかったみたいだよ。」、
と香澄が指を差した方を有咲が見るとそこにはライブハウスがあった。
「ライブハウスspace」
「うん。私も久しぶりに来た。そうだ有咲、せっかくだからライブ見ていこうよ!」
「はあっ!、なんであたしが」
「ごめん、ごめん、この子持ち出しちゃったお詫びに奢るからさ。」
「・・・・・少しだけだぞ。」
2人がライブハウスに入ると
「いらっしゃいって、なんだい香澄じゃないかい。」
「詩船さん、お久しぶりです。」
「まあ、いいさ、理由は聞かないでおく。学生は600円だ。」
「はぁーい!」と香澄は財布から1200円を出して、ドリンクチケットを受け取る。
そして香澄と有咲は今やっているglitter green、通称グリグリのライブを見ることになった。ライブパフォーマンスや演奏の技術なんかも高くて、香澄はドキドキしっぱなしだったを
ライブが終わりその帰り道、一緒に歩きながら
「やっぱりライブってドキドキするなあ、ねえ有咲は、私が一緒にバンドやろうって言ったら一緒にやってくれる?」
「はっ、そんなの知らないから」
「はは、だよね。今日はごめんね。でも有咲とはまた、会いたいからまた、有咲の家にいくよ。、それじゃ!」と有咲の家の前に着くと香澄は手を振って、自分の帰り道へとつくのだった。
それから、香澄はなんだかんだで、毎日、市ヶ谷家を訪れては、有咲と一緒に学校に行くことが多くなった。
そんなある日の放課後、香澄が有咲の家の蔵の掃除を手伝っていると
「なんであんた、そんなに毎回、家に来るの?」
「有咲に会いたいからじゃ、駄目?」
「ギター目当てなら、ここまで続かないじゃん」
「そうかな、まあ、確かに有咲と会うと同時にこの子にも会いに来てるのは間違いじゃないからね。」
「ふん、ギターをねだろうってもそうわいかないからな!」
「そんなことしないよ。」
「で、なんであんた、そのギターに拘るの?」
その有咲の問いに香澄はポケットからロケットペンダントを取り出して有咲に見せる。
「この人は?」
「私のお父さん、ほらここ見てこのお父さんが持ってるギター」
「これって⁉︎」
「そう、ランダムスター、私が生まれる前に借金して売っちゃったらしいから、お父さんがこれを持ってるところをみれるのはこの写真だけなんだ。だから、ここでランダムスターにあった時はすごくびっくりしたよ。そしてその日に少し弾けて嬉しかった。」
「・・・・・」
「まあ、最初の家はギター目当ての気持ちも少しはあったけど、でも毎日、有咲と会ってたら、有咲に会いに来るのが目的になってた。」
「そんなこと言ったってギターは」と有咲はランダムスターの入ったギターケースをしまおうとしたのか持ち上げる瞬間、ケースが壊れて、ギターも勢いよく地面に落ちてしまった。
「ヤベェ!」
「ちょっと見せて、有咲、怪我ない?」
「あたしは大丈夫だけどギターが」
「こっちもあー、弦が全部逝ったね。ネックがそれてる。弦だけなら、私がやってもいいけどネックの反りは本職に見てもらったほうがいいかな。よし、今からちょっと近くの楽器店に行ってみてもらってくるよ。有咲も一応ケースだけ持っていくの手伝って」と香澄は近くにあった布でギターとケースをそれぞれ別で包んで、有咲と2人で近くの楽器店、江戸川楽器店へと向かうのだった。
香澄と有咲がカウンターで受付をしていると
「あれ?、香澄」
「・・・・蘭ちゃん」
「久しぶりだね。香澄、こんな所に来るなんて、珍しいね。」
「誰?」
「私は美竹蘭、香澄の友達、あんたは?」
「この子は、高校に入ってからの友達で市ヶ谷有咲」
「よろしく、香澄がまた楽器店にいるなんて少しびっくりしたから声かけたんだ。」
「私も驚いてるよ。また、音楽に関わろうとしてる私がいることに」
「香澄、中学の時に轟鬼さんが亡くなってから元気がなかった。私
それを気付いて上げられなかった。羽丘辞めちゃうほど、苦しんでたなんて」
「うん、今も私は本当にお父さんが死んでその時にはもう鬼に変身出来たからなし崩し的にお父さんの名前を受け継いだけど、やっぱり、私は駄目なのかなって思ってた。今でも私じゃなきゃ駄目だったのかななんて思ってる割に鬼弦や音撃弦を手放せずにいる。矛盾してる自分がいる、今私ね。今通ってる学校で、バンドしたいなって思ってるの、こんな気持ち、昔蘭ちゃん達と響鬼さん達の所で一緒に弾いてた時以来かなって、大丈夫、蘭ちゃん、・・・私、必ず乗り越えて見せるから」
「・・・・うん、わかった。私も香澄が、ううん、轟鬼が帰って来るのを待ってる。孟子の関東支部所属の鬼、歌舞鬼として、待ってる。」
「え!、蘭ちゃん名前を襲名したの?」
「うん、私待ってるからね。」
と蘭は店を出て行った。
「蘭ちゃん・・・、うん、またね。」
楽器店からの帰り道
「直ってよかったね。」
と香澄がランダムスターを撫でていると
「そんなにそいつがいいんなら持って帰れば?」
「え⁉︎」
「600円、ネットオークションに出品してたんだけど、こんなことになっちゃったから、出品取り下げたんだ。そのキャンセル代」
「有咲!」と香澄は思わず、抱きついてしまった。
そしてギターを弾くのに有咲の部屋となった蔵の地下を使う許可も得た。毎日、一緒に昼を食べるという約束と共に
「そんなこと言わなくても有咲となら毎日一緒にご飯食べるのに」
今回も最後まで読んでくれてありがとうございました。
響鬼や伊吹鬼、斬鬼などは別に出てくるのですがポピパ以外でのバンドメンバーの鬼の変身者やこの鬼がいいなどの要望も受け付けています。感想やリクエストなどがありましたら是非お願いします。
西鬼の変身者
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牛込ゆり
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オリキャラ