天才と魔法科 ―相性悪そうな組み合わせほど実はベストマッチが多い件―   作:ジューク

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どうも皆さん、ジュークです。
はい、やってきました討論会!
待たせました。今回、主人公ライダー登場です!
最初と言えばコイツじゃ、ナイトー!
ま、最初に出てきた主人公ライダーはダブルなんですけどもね☆
というわけで、どうぞ!!


第9話 『狂信的なテロリスト集団とかのボスって大抵ろくな人いないよね』

 討論会には多くの――かなり、と言うか完全に真由美の言い出しっぺな割に――生徒が来ていた。割合としては全校生徒のおよそ半分ほどといったところだろうか。

 

 

 

「如何やら皆さんよほど暇なようですね。もう少しカリキュラムを増やすよう校長に進言した方が良いのでしょうか?」 

 

「市原、冗談を言ってる余裕があるのは良いが、あまり洒落に聞こえないぞ」

 

「これ以上増えたら過労死ならぬ過脳死する人が出ると思いますよ」 

 

「なんですかそれは?」

 

「脳の使い過ぎが死因のことです。今でっちあげた造語ですけどね」

 

「そうですか」

 

 

 感情が読みにくいなぁ、と龍兎は思いつつ、周囲を警戒していた。

 

 

「お兄様、壬生先輩のお姿が見えませんが」 

 

「別の場所で待機してるのかもな。それとも……」 

 

「達也君?どうし――…なるほど、たしかに」

 

 

 摩利は、達也が何を考えていたのか聞こうとして、直前に理解した。

 

 

「ええ、事前に調べ上げたメンバーの半分しか講堂に来てませんね。司波君の思ってる通り、別の場所に控えてるのかもしれません」 

 

「実力行使組か……面白い」 

 

「委員長、ご自分のお立場をお忘れなき用に」 

 

「……分かってる」

 

「(……釘刺さなかったら闘ってたなこりゃ)」 

 

 

 

 達也に釘を刺された摩利は、不貞腐れたように短く答える。龍兎は戦闘狂だなと心の中で呟いた。

 

 

「此方から打って出るのはマズイよな?」 

 

「専守防衛といえば聞こえは良くても、向こうが仕掛けてこない以上此方から仕掛けるのは駄目ですよ」

 

「討論しようって言ったのはこちらサイドなのにこちらから手ェ出したらさすがに不味いでしょ」 

 

「そうですね…――始まります」

 

 

 こうして、真由美対差別撤廃同盟の討論会の火蓋が切って落とされた。

 

 

 

 

      ⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪

 

 

 

 

 

  ――……のだが。

 

 

『二科生はあらゆる面で一科生に劣る差別的な扱いを受けている!生徒会長はその事実を誤魔化そうとしているのではないのか!?』 

 

『今、あらゆるというご指摘がありましたが、具体的にはどのようなことを指しているのでしょうか?』

 

『一科生の比率が大きな魔法競技系のクラブは二科生の比率が高い非魔法競技系のクラブより明らかに予算が手厚く配分されています!これは一科生に対する優遇が課外活動においてもまかり通っている証ではないですか!!』 

 

『それは各部の実績を反映した結果です。非魔法系のクラブであったとしても全国大会などで優秀な成績を収めていれば魔法競技系クラブにも見劣りしない予算が配分されています』

 

 

「………委員長、やっぱ帰っていいですか?」 

 

「なぜだ?」

 

「これもうただの公開論破ですよ。見ててなんか味気が無いというか………まぁ、もうそろそろ終わりそうですけどね」

 

 

 龍兎たちの視線の先では、真由美が最後の一言を言おうとしていた。

 

 

「――…私も今の状況を良くは思っていません。だからこそ、私が生徒会長として開ける最後の生徒総会で、生徒会メンバーの二科生の登用禁止を撤廃する案を提出したいと思います。校則の変更はその生徒総会でしかできないことです。だからこそ、このルールを撤廃することを、私の最後の生徒会長としての成果としたいと思っています」

 

 そう真由美が締め括ると、講堂には生徒たちの拍手の嵐が巻き起こった。そこには一科生と二科生の差はなく、純粋な称賛と期待だけが込められていた。

 

  

    ――……こうして万事解決となるはずだったその時、トラブルは発生した。

 

 

 

      ガッシャアァァァァン!!!

 

 

 突然、窓からガスを撒き散らす手榴弾が投げ込まれる。しかし、服部が魔法で手榴弾ごとガスを外に排出した。

 

 

「風紀委員は直ちにマークしていたものを取り押さえろ!!」

 

 

摩利の指示で、風紀委員たちは素早く講堂にいたブランシュの下部組織『エガリテ』のメンバーを取り押さえる。とその時、外から轟音が響いた。

 

 

「!委員長!!俺外の鎮圧に行きます!」

 

「わかった!気を付けろ!!」

 

「はい!」

 

 

 そう言って龍兎は外に出る。

 

 

「いくぜ!!」

 

 

【ZERO-ONE DRIVER!!】

 

 

【JUMP!!】

 

AUTHORISE(認証完了)

 

 

 龍兎が腰に装着したベルト――ゼロワンドライバーの認証装置――オーソライザーにバッタがデザインされたキー――ライジングホッパープログライズキーを翳すと、はるか宇宙にあるRインテリジェンス謹製の人工衛星『ゼア』からライダモデルが一高に投下される。数秒後、地上にバッタのようなライダモデルが現れ、威嚇するように鳴くと龍兎の周りをジャンプし始める。龍兎がそのままプログライズキーを構えると、ゼロワンドライバーからパワードスーツ――ライズアーキテクターがフォトンとして正面に出現する。そして龍兎はプログライズキーを展開して叫んだ。

 

 

「変身!!」

 

 

【PROG RISE!!】

 

 

【飛び上がライズ!!】

 

【ライジングホッパー!!】

 

A jump to the sky turns to a riderkick.(空への跳躍はライダーキックとなる。)

 

 

 プログライズキーをライズスロットに装填すると、ライズアーキテクターが投影されたフォトンが龍兎を通過し、直後にライザモデルがいくつかのパーツになってライズアーキテクターを纏った龍兎を守るアーマーとなった。

 

 

「いっくぜオォォルゥアアァァァ!!!」

 

 

【ATTACHE CALIBER!!】

 

【BLADE RISE!!】

 

 

 手に持っていたカバンのようなアイテム――専用武器であるアタッシュカリバーを展開し、龍兎はテロリストたちに向かって駆け出した。

 

 

 

 

      ⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪

 

 

 

 

「………取り敢えず、この辺り一帯の掃討は完了した、かな?………ん?」

 

 

 倒したテロリストたちを一ヶ所に纏めていると、龍兎は一つの影を見つけた。一瞬見えたその顔には、見覚えがあった。

 

 

「………ほのかたちの写真にあった…ま、やろうとしてることはわかるけど………ッ!」

 

 

 状況からして、男――司甲は逃げるつもりだと理解した龍兎はライジングホッパー特有の跳躍力で距離を詰めんと駆け出した。

 

 

 

 

      ⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪

 

 

 

 

 

「(早く逃げねば………!!)」

 

 

 甲は犯人として特定されるのを避けるため、人目を盗んで脱出しようとしていた。が、現実はそう上手くはいかない。

 

 

 

「………よう司、今日はもう帰るのか?」

 

「!………辰巳か…この騒ぎだ、部活は休みだろう?だから早めに帰ろうと思ってな」

 

「そうかい。悪いんだが今しまった携帯の履歴を見せてくれるか?」

 

「!?…何で……」

 

「いやなに、簡単な話さ。ウチのボスはちぃとばかし感心しない特技があってな。それでお前が侵入者を手引きした事を自白させてるんだよ」 

 

「ッ!?」

 

 

 自分の身が危険に晒されていると理解した司は、自己加速魔法で辰巳から距離を取ろうとした。が、突如現れた人影のせいで足を止める。

 

 

「司先輩! ご同行願います!」 

 

「お前は二年の沢木!!?風紀委員でも指折りの実力者が如何して図書室に向かってない!?………ならば!!」

 

 

 前方には魔法近接格闘術マーシャル・マジック・アーツ部のエースの沢木、後方には三年の中でも屈指のスピードファイターである辰巳、司は隠し持っていたアンティナイトを取り出してキャスト・ジャミングを発動し沢木を振り切ろうとした。

 

 

 魔法ありきの沢木なら、魔法を封じれば勝てると思ったのだ。だが……

 

 

「いぃぃよぃしょおぉぉおお!!!!」

   

   

   

   

   イ ン パ ク ト

 

 

 

「ごっはあぁぁぁ!!?!?」

 

 

 鋼太郎をジャンプで飛び越えてきた龍兎による不意打ちのキックをモロに喰らい、地面とキスしながら頭からスライディングするハメになった。

 

 

『!!!??』 

 

「先輩。やるなら手早くいきましょ?時間は有限ですよ。特に今みたいな緊急事態だと」

 

「……機丈か?」

 

「はい。すみませんが、この男の始末は任せてもよろしいですか?」

 

「あぁ。元は我々のやるべきことだったからね」 

 

 

 そう言って、沢木と鋼太郎は甲をずるずと引きずりながら校舎に向かっていった。

 

 

 

 

 数分後………

 

 

 

「………お?達也たちだ」

 

 

 龍兎が正門でアイテムのメンテをしていると、校舎から達也、深雪、エリカ、レオ、桐原、そして部活連会頭である十文字が歩いてきた。

 

 

「…どうしたの?」

 

「今からブランシュのアジトに向かう」

 

「………………はいぃ???」

 

「すまないが一緒に来てくれ」

 

「いやいやいやいや、まずなんでそういう流れになったか説明してくれない!!?」

 

 

 達也曰く、壬生たちはブランシュのリーダーである司一に操られていたらしく、壬生の罪を消すためにブランシュの殲滅に向かうそうだ。

 

 

「………ちなみに、移動手段は?」

 

「十文字先輩が車を用意してくれる」

 

「……僕は先に行くけど、一応一人だけなら同行できるよ?」

 

「なに?今すぐ乗り物を用意できるのか?」

 

「はい。バイクですから、同行できるのは俺とあと一人だけですけど、誰が行きます?」

 

「………俺が行く」

 

「桐原先輩がですか?」

 

「ああ。いけるか?」

 

「わかりました」

 

 

 そう言って、龍兎はバイクのハンドルのような装置――アクセルドライバーを腰に装着する。

 

 

【Accel!!】

 

「準備するので、できたら俺に乗ってください(・・・・・・・・・)

 

『………は?』

 

「変………身…!」

 

ドルルン!!

 

ブォォン!!ブォォォン!!!

【Accel!!】

 

ブォンブォンブォンブォンブォブォブォォン!!!

 

 龍兎がアクセルドライバーに専用の『アクセルメモリ』を装填し、ハンドルを捻ると、エンジン音と共にメーターのようなエフェクトが展開される。次の瞬間、龍兎は紅のバイクのようなアーマーを纏う戦士――『仮面ライダーアクセル』へと変身した。そして龍兎はアクセルドライバーを腰から外し、正面に掲げる。

 

 

「はっ!!」

 

 

ガチャジャキキキン!!!

 

 

ドルルゥン!!

 

 

「…どうぞ?」

 

「…………」

 

『(お前(貴方)がバイクになるの)!?』かよ!)』

 

 

 達也と十文字以外の全員の心がシンクロした。

 

 

「早くしてください」

 

「……ったく、わーったよ!!」

 

 

 桐原は頭を数回掻くと龍兎に飛び乗った。

 

 

「振り切りますよ!!十文字先輩。お先に行ってきますね」

 

「ああ」

 

ドルルン!!

 

ギギャギャギャバルルルル!!!

「うおおおおお!!!?」

 

 そのままエンジンを吹かし、桐原を乗せた龍兎は大きく一度ウィリーをすると、タイヤを素早く回転させて一路ブランシュのアジトに向かった。

 

 

 

 

 




さてさて、いかがでしたか?
次回、入学編完結です。
フルスロットルでいきます!
ではでは、CHAO~♪

11月1日で一周年を迎えるのですが、どれがいいですか?

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