天才と魔法科 ―相性悪そうな組み合わせほど実はベストマッチが多い件― 作:ジューク
さて今回、入学編完結です。
九校戦に関してはその内アンケートをとります。
ではでは、どうぞ!!
龍兎と桐原は現着し、近くにいたテロリストたちを薙ぎ倒していた。それが完了して数分後、爆音を響かせながら達也たちを乗せた装甲車が突撃してきた。そして打ち合わせの結果、龍兎は外にいる残党の殲滅を担当することとなり、エンジンブレードで敵を斬り伏せて一ヶ所に積み上げていた。
「…やっぱ向こうに行ったらよかったかな?」
と、龍兎が呟いた時、ドアから一人の男が転げ出てきた。
「ひ、ひいぃぃい!!!」
「………アイツが、司一か…」
「なっ!!」
「逃がすつもりは………あ、達也。深雪も」
「龍兎か」
「なっ!?くっ!!!」バッ
「最後のチャンスだ。投降しろ」ガチャリ
達也はCADを向けて言った。
「………く、ククク………」
『?』
「ふざけるな……貴様ら魔法師ごときに使うまでもないと思っていたが、もうやめだ…」スッ
【WEATHER!!】
『!!?』
「!!?それは!!!なんでお前がそれを!!」
「こうなれば……皆殺しだァァァ!!!」バッ!
【WEATHER!!】
「~~~~ああぁぁぁぁあぁぁ!!!!」
バチバチバチィィ!!!
一がガイアメモリのスイッチを押して右耳に刺すと、白を基調とした怪人――ウェザー・ドーパントへとその姿を変えた。
「そんな…なんでアイツがガイアメモリを……
!!まさか、あの時に落としたやつか!!!」
「………クハハハハ、やはりこれは素晴らしい!!これなら、お前たちごときぃぃぃ!!!」バッ!
バチバチバチ!!!!
「皆逃げろぉぉ!!!」
龍兎が叫んだ瞬間、一から放たれた雷撃が達也たちを襲った。十文字が障壁を張るも、ウェザー・ドーパントの雷撃はそれをすり抜け、深雪に迫る。
「!!!」
「!深雪!!!!」
達也が手を出そうとしたが、間に合わないと思われた。しかし。
「っ!!」バッ!
バチバチバチィィ!!!
「ぐあああぁぁぁ!!!」
「機丈!!」
「龍兎!!?」
「龍兎くん!!!」
雷撃が当たる寸前、深雪と雷撃との間に龍兎が間一髪割り込み、雷撃を喰らった。
「ごめんなさい龍兎くん!!私が避けれてさえいれば………!」
「…いや、元はと言えば疑似メモリを落とした俺の失態だ……ぐっ!!」ガクッ
龍兎はなんとか立つが、受けたダメージは小さくなさそうだった。
「……しっかし、よりによってウェザー・ドーパントとはな………こりゃ、こっちも覚悟を決めないといけねぇ、か……」スッ
ガチャン!!
龍兎はエンジンブレードを捨てて、アクセルドライバーからアクセルメモリを引き抜き、一つの装置がついたガイアメモリを取り出した。
「…全て………振り切るぜ……!!」ガチャリ!
【Trial!!】
ドルルン!!
ブォォン!!ブォォォン!!!
【Trial!!】
パッ
パッ
パッ
パーーー!!!
ギャギャギャギャ!!パアァァァァン!!
龍兎がメモリ――トライアルメモリを挿し込んでハンドルを捻ると、レースのカウントダウンライトのように装置が発光し、龍兎の身体が一瞬黄色になったと思った瞬間、レーシングカーのような機械が龍兎の周りを高速回転し、レーサーのような蒼いスーツに変身した龍兎が現れた。
『!?』
「ほぅ…奥の手があったか………だが!!」バッ!
バチバチバチィィ!!!
「!!」
ギュンッ!!
「はぁぁぁっ!!」ドガッ!
「ぐぉっ!?……なるほど、たしかに速い………だがっっ!!」バッ
一が雷撃を放つが、龍兎は凄まじい速度でそれを躱して一の腹にストレートをぶつけた。一は反撃に蹴りを放つが、龍兎はすぐさま後ろに跳んで衝撃を殺す。
「フンッ!!」
バチバチバチ!!!
一はすぐさま紅い雷光が点滅する黒雲で龍兎を囲った。
「所詮私の前では虫ケラと同じだ!!」バッ!
バチバチバチィィ!!!
「ふんっ!はっ!!はぁっ!!!」ババババ!
「なにっ!?」
黒雲の間で雷撃が放たれるが、龍兎は凄まじい速度でそれを全て躱し、黒雲の包囲網から出た。
「見せてやるよ…トライアルの力を…!」ガチャッ
そう言うと、龍兎はトライアルメモリをアクセルドライバーから引き抜いた。
「…!!ダメよ龍兎くん!!!」
『!?』
と、ここで深雪が龍兎を止める。
「貴方、先日言っていたじゃない!!――」
―――――――
―――――
―――
「………フンフ~ン♪」キュッキュッ
龍兎は机の上で何かを丁寧に磨いていた。
「……!あら、龍兎くん。それは?」
「!深雪。これ?ダブルにデータを集めてもらって漸く完成したんだよ。その名も『トライアルメモリ』。コイツを使えば、ダブルどころか全Rシステムの中でも一、二を争う速度で動ける。んだけど………」
「けど?」
「コイツの『マキシマムドライブ』が欠陥品レベルでね。ボタンを押してからマキシマムドライブまでに、
「そうなの…いつか越えられるといいわね」
「越えられるじゃない、越えてやるさ」
―――
―――――
―――――――
「…あぁ、そうだな。だが、上等じゃねぇか」
『!?』
「今ここで決めねぇでいつやるんだ?
カチッ ブンッ!
龍兎はトライアルメモリのボタンを押して上に投げ、一に向かって駆け出した。
「ぬうぅぅっ!!!」
バチバチバチィィ!!!
「はっ!ふっ!!おぉっ!!」バババッ ドガッ!
「ぐふぅっ!!!?」
「たっ!ふっ!オオオオ!!!」ドドドドド!
「ぐうううううう!!?」
龍兎は一に肉薄して残像を残しながら連続蹴りを叩き込む。その蹴りも、Tの字のような残光を何本も映していく。そして龍兎は一際強く一を蹴り跳ばし、落ちてくるトライアルメモリをキャッチした。
【Trial!! MAXIMUM DRIVE!!】
98
「9.8秒。それがお前の絶望までのタイムだ」
「ぐおおおおおおお!!!??」
チュドオォォォン!!!
龍兎の言葉と同時に、一は爆発した。そして爆炎の中から、満身創痍の一が吐き出される。
「……あり、えな……い…!まだ、終わ、ら…」
息も絶え絶えになりながら、一は身体から排出されたガイアメモリに手を伸ばす。
パリィ…ン……!
「…………!!」ドサッ
しかし、龍兎の必殺技の衝撃でボロボロだったメモリは砕け散り、それと同時に一は倒れた。
こうして、一高を騒がせたブランシュによる襲撃事件は幕を閉じたのだった。
⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪
――……事件から数日後。
「……お兄様。今日で壬生先輩は退院ですか?」
「あぁ。医師が言うには、先日から急に体調が回復したそうだ」
「………」ジーッ
「…使っていないぞ?」
「?ではなぜ………」
深雪はてっきり、達也が固有魔法の『再生』を使って壬生を治したと思っていた。しかし、達也は違うと言っている。深雪は首を傾げつつも、達也、龍兎、エリカ、桐原と一緒に壬生がいる病院に向かう。しかしその道中でも、なぜ壬生が急に快方に向かったのか気になっていた。
「(………いや~、バレなくてよかった)」
尚、その犯人が龍兎だということには深雪どころか全員気がついていないようだ。
「(壬生先輩が回復したのは、昨日こっそり病院に入って『ドクターフルボトル』持たせて振らせたからなんだけどね。ま、言わないほうがいいか)」
「桐原君!達也君も!!」
「先輩、退院おめでとうございます」
「ありがとう。皆のおかげよ」
「さーや、なに言ってんのよ。せっかく桐原先輩いるんだしいいからさっさと告っちゃいなよ~」
「ちょっとエ、エリちゃん!!?」
「(『さーや』に、『エリちゃん』ねぇ……すっかり意気投合してるよね……何があったんだろ……でも)自分は片手で数える程度でしたけど、そういや桐原先輩毎日来てましたよね」
「よね~。目を覚ましてないのいいことに『壬生、すまねぇ』とかカッコつけて言ってたもん」
「てめゴルァァァ!!!!!」ズドドドド!!
「キャーヤバンジンヨータスケテー」タッタッ…
「…………」U
「………」スッ
「!達也。どしたの?」
「…まだ礼を言ってなかったからな。深雪を助けてくれて、ありがとう」
「いやいや、司一の件なら、元はと言えば俺の失態だったんだから言わないでよ。これからはもうちょい危機感持たないといけないなぁ…」
「……………」
―――――――
―――――
―――
「………師匠。どうでしたか?」
「いや~、無理だったよ」
「!?」
「どうやら彼には幻術が効かないみたいでねぇ。かなり頑張ったけど、あれの相手をするのはさすがに僕一人じゃあ難しいよ」
「………………!」
―――
―――――
―――――――
「………………」
「…ん?どしたの?」
「!いや、なんでもない。深雪。行こう」
「はい♪」
「んじゃ俺も」
そう言って、三人は歩き出した。
空は快晴。涼しげ微風がとても心地好い。
さてさて、いかがでしたか?
入学編完結しました。
いや~、結構好評ですね。
あとアンケートでエグゼイドがいいって投票した人なんでですか?
もし必殺技とかの再現期待してるんならもう過脳死しますよ?(震)
まぁこれにて一旦完結。次回をお楽しみに!
ではでは、CHAO~♪
さて、無事に入学編完結したんですが、九校戦編どうしたら良いですかね?
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他の作品どうでもいいから続き書いてくれ!
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さっさと他を投稿しろやクルァ!!(怒)