天才と魔法科 ―相性悪そうな組み合わせほど実はベストマッチが多い件― 作:ジューク
このファンやらローモバやら、いろいろなゲームを楽しめるゴールデンウィークも終わりました(悲)
それでも書いていきます。
ではでは、どうぞ!!
八月一日、達也たちは九校戦に向かうバスに乗っていた。そこに龍兎の姿はない。なぜなら、龍兎は現在Rインテリジェンス本社にいるからだ。
「………」ガシュ-ン
『!』
龍兎が開発室に入ると、中のメンバーが龍兎に気づいた。
『大頭!!』
「一海はいるか?」
「ちょっと待っててください。カシラー!大頭が呼んでますぜー!!」
「ったくわーってるよ」スッ
龍兎と反対側の部屋から出てきたのは、真夏にも関わらず暑そうな茶色いジャンパーを着ている茶髪の男だ。
ここは、Rインテリジェンスの中心とも言える開発〇一課、通称『
そんなマルイチビルダーズは、主に三つのチームで構成されている。カシラと呼ばれる男――猿渡一海がリーダーを務めているのは龍兎のアイデアなどを元にシステムを試作する開発班『北都三羽烏』だ。
「んで、用件はなんだ?」
「例のヤツを取りに来た。今どこだ?」
「例のって………あぁ、アレか。アレだったら
『AIMS』の奴らが試用して、今『ファウスト』の連中が最終調整してるはずだぞ」
「そうか。なら――」
「よーう。龍兎が来たって?」
龍兎が続きを言おうとした時、何やらのんびりとした声が聞こえた。
「惣一か。ちょうど呼ぼうと思ってたんだ」
「そうか。まぁ、コーヒーでもどうだ?」
喫茶店のマスターを彷彿とさせるエプロン姿で現れたのは、壮年より若干若い男性だ。
この男は『石動惣一』。マルイチビルダーズの
「おう。………相変わらずだな。そういや例のRシステムはどこだ?」
「ここだよ」
「お、幻徳………何だそのTシャツ」
「これか?結構良いだろ?」
アタッシュケースを持ってきた男――ファウストのメンバーで惣一の部下の『氷室幻徳』が着ているTシャツを見て、龍兎は飽きれ声を出した。
Tシャツには『(;0w0)オンドゥルルラギッタンデスカー!』
という言葉(?)が白無地のTシャツにデカデカとプリントされている。
誰がどうみてもダサい以外に言葉が見つからないのだが、本人は自分の壊滅的なセンスをまったく自覚していないのが更にめんどくさい。
「おいおいどうした?俺の天賦の才に言葉も出ないのか?」
「ええ。ある意味天賦の才ですよそれは」
「成彰か。大変だな」
「いえいえ、副社長に比べればこのぐらいなんともありませんよ」
幻徳の後ろからひょっこり出てきた眼鏡の男は、同じくファウストのメンバーである『内海成彰』だ。惣一も比較的常識はあるが、ファウストで一番まともなのは彼と言えるだろう。
「さてと………うん、全部揃ってるな」
「しっかし、レギュレーションを落としたRシステム搭載のCAD作ってくれなんて、最初は何に使うのかと思いましたよ」
「アイツらの度肝抜くならこのぐらいはしないと無理だからな。それじゃ、行ってくる」
カチャカチャカチャ シャキキン!!
【タカ!】
【ガトリング!】
【BESTMATCH!!】
【ARE YOU READY!?】
「変身!!」
【天空の暴れん坊!
ホークガトリング!イエーイ!】
「留守番よろしくーー!!」
龍兎は、仮面ライダービルドホークガトリングフォームに変身し、アタッシュケースを持って室内にあるハッチから身を投げると、背部にある
ソレスタルウイングを展開して九校戦の会場に飛んでいった。
⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪
龍兎がいない頃、バス内は緊急事態に見舞われていた。
対向車線の大型車のタイヤがパンクし、火花を上げて道路を削っているからだ。現代のハイウェイは間に強固なガード壁がある為、対向車線の事故は若者にとっては対岸の火事でしか無かった。しかし、タイヤがパンクした事で制御出来なくなっていたのか、大型車はスピンしてガード壁へとぶつかると思われた瞬間、突然残っていたタイヤが跳ね上がり、あろう事かガード壁を大きく飛び越えてバスの車線に飛んできたのだ。
急ブレーキがかかり全員がつんのめる。何人かが悲鳴を上げたが、注意事項を無視してシートベルトをしてなかったからだろう。
バスは止まり直撃は避けたが、大型車は炎上して此方に向かってきている。このままでは衝突必至だ。
「吹っ飛べ!」
「消えろ!」
「止まって!」
「っ!」
パニックを起こさなかったという点はは褒められる事かもしれなかいが、今回のような事態では、それが善しとはとても言い切れなかった。
無秩序に発動された魔法が無秩序な事象改変を同一の対象物に働きかけ、結果的に全ての魔法が互いの魔法を打ち消す『相克』を起こし事故回避を妨げてしまっている。
「馬鹿、止めろ!!十文字!」
「わかっている。が…」
「っ!」
克人は既に魔法発動の体制に入っていたが彼の顔には滅多に見れない焦りがあった。
キャスト・ジャミングに似たこの状況下では、いくら克人でも火と衝突の二つを防ぐ事は無理なのだと摩利は気づいた。
「私が火を!」
「しかしこの状況では!」
いくら深雪が鎮火をするといっても変わらない、と摩利が言いかけた時だった。
【ONE-HUNDRED!!】
『?』
一瞬、何かの音声が聞こえたとバス内の何人か思った瞬間道路に影が映った。
ドッスゥゥゥン!!!!
『!!?』
【FULL BULLET!!!】
上空からオレンジと黒がかった灰色の人影が降ってきたと思うと、緑のフィールドが展開される。そして人影は銃のような武器を大型車に向け、何発もの鷹のような形状のエネルギー弾を発射した。エネルギー弾は意思を持ったように自由な軌道を描いて一発残らず大型車に命中し、フィールド内で爆発した。煙が晴れるとフィールドは消え、大型車は未だ炎上こそしているものの完全に停止していた。
「………!」
深雪は思い出したように魔法を放ち、大型車を鎮火した。
「…もー、俺がいない間に何があったの?」
『!!』
謎の人物が頭部を覆うヘルムの右部分を右手で押さえると、ヘルムが収納され、顔が露になる。
その人物は、龍兎だった。
―――――――
―――――
―――
数分前…………
「…………」
龍兎は九校戦会場に向かって飛行中だった。そしてふと下を見ると、一高のバスを見つけた。
「おっ、みっけ。さっさと合流……ん?」
視線を少しずらし、龍兎は異変に気づいた。
「……事故?…いや、違う!!」
自身の直感に従い、龍兎はホークガトリンガーをビルドドライバーから取り出し、側面のリボルマガジンを何度も回す。
【TEN!!】
【TWENTY!!】
【THIRTY!!】
【FORTY!!】
【FIFTY!!】
【SIXTY!!】
【SEVENTY!! 】
【EIGHTY!!】
【NINETY!!】
【ONE-HUNDRED!!】
「(間に合え!!)」
【FULL BULLET!!!】
「いっけえぇぇぇぇ!!!」
龍兎はホークガトリンガーから何発もの鷹のようなエネルギー弾――バレットイレイザーを放ち、大型車を爆発させて止めた。
―――
―――――
―――――――
「――とゆーわけで」
「なるほど………何にせよよくやった」
「どうもです」
「………………」
その様子を、達也はバスから観察していた。
さてさて、いかがでしたか?
リボルマガジン回している間、アタッシュケースは持ち手を左手に通して持っていますのでご安心を。
さて次回、懇親会ですかね。
ではでは、CHAO~♪
11月1日で一周年を迎えるのですが、どれがいいですか?
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