天才と魔法科 ―相性悪そうな組み合わせほど実はベストマッチが多い件―   作:ジューク

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どうも皆さん、ジュークです。
さぁやって来ました九校戦、開幕です!
ではでは、どうぞ!!



第14話 『天は二物を与えずとか言うけど全然そんなことないよね』

 

 九校戦初日、龍兎たちは朝早くに競技場に来ていた。彼らの目的は今から行われるスピード・シューティングとこの後行われるバトル・ボードの予選、つまり真由美と摩利の出番がある試合だ。尚、この二人が龍兎と達也に何度も試合を逃さず見るよう念押ししていた、と補足しておく。

 

 

 

 そんな中、龍兎は前日の事を思い出していた…

 

 

―――――――

―――――

―――

 

 

 懇親会の後、龍兎は敷地内を散歩していた。CADの調整をした直後だったため、ショットライザーとプログライズキーを持って。

 

 

 しかし、そんな性格が功を奏したのだろうか。龍兎は前方から来る気配に感づいた。

 

 

「(……数は三つ、全員拳銃その他諸々で武装…なんとまー殺意マシマシ、敵意カタメだねぇ…まったく、トラブルには巻き込まれるけど悪運だけは強いよね俺って………)」ガチャリ

 

 

【BULLET!!】

 

 

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【KAMEN:RIDER…KAMEN:RIDER…KAMEN:RIDER…KAMEN:RIDER…】

 

 

 プログライズキーのスイッチを押して展開し、ショットライザーに差し込むと待機音が流れる。そのまま龍兎はベルトからショットライザーを引き抜き、トリガーを引いた。

 

 

「変身」

 

【SHOTRISE!!】

 

 

【シューティングウルフ!】

 

 

The elevation increases(弾丸が放たれる時、) as the bullet is fired.(射角は増大する。)

 

 

 変身し、茂みに隠れた龍兎はこっそりと顔を覗かせる。と、不審者たちの真上に魔法の発動兆候が出た。同時に不審者たちが術者とおぼしき少年に銃を向ける。

 

 

「!!」

 

 

ドゥン!!

 

 

 龍兎は躊躇無くトリガーを引き、弾を放った。ちなみに、この軍用、及びフルチューンのショットライザーは、キャスト・ジャミング対策――龍兎の持つフルチューンモデルはANCHI MAGIC SYSTEMがあるので効かないが――として、グリップに付いているスライド式スイッチで実弾モードとCADモードを自由に切り替えることが可能である。

 

 

 銃弾は不審者の足元に着弾する。龍兎はハワイにて父である龍誠に銃を教わったため、外れることは滅多にない。ではどうして外れたのか。否、外したのだ。何故なら、敵から注意を逸らすだけで後はどうとでもなったからだ。

 

 

 不審者の拳銃はバラバラになり、直後に雷が不審者たちに落ちた。不審者たちは当然気絶し、倒れる。

 

 

「誰だ!」

 

「(………これは出た方がいいよね)」ガサリ

 

 

 龍兎はショットライザーを腰に戻し、ゆっくりと歩み寄った。

 

 

「どうもー………って、達也かい」  

 

「龍兎?何故ここにいる」

 

「そのセリフそのまま返すよ。俺はただ散歩しに来ただけ」

 

「…達也、知り合いかい?」 

 

「ん?あ~、お初だよね。一年A組の機丈龍兎。以後よろしく」

 

「………一年E組、吉田幹比古だ」

 

「幹比古、でいいよね?俺も龍兎でいいし」 

 

「ああ」

 

「………やはり死んではいない。いい腕だな」

 

 

 二人の挨拶を他所に、達也は不審者たちの状況を確認しながら言った。幹比古は自分が褒められたにも関わらずどこか卑屈そうな態度で達也に話す。

 

 

「………でも、二人の補助が無ければ僕はやられていた。本来なら僕は死んでいたかもしれないんだ」 

 

「………阿呆か」

 

「右に同じく」

 

「え?」

 

 

 その通りだ、と言われると思っていた幹比古にとって、二人の発言はかなり思いがけないものだった。

 

 

「俺たちの助けがありお前が敵を倒した。これが唯一の、そして紛れもない事実だ。本来なら?幹比古、お前は何を本来の形だと思ってるんだ?」 

 

「それは……」

 

「まさかとは思うが、どんな手練を相手にしようが、どれほど敵がいようが関係無く、一人で全てを片付ける。そんな事を基準にしてるんじゃないだろうな?」 

 

「そんなのできたら、それこそ人かどうかを真っ先に疑うよ」

 

「もう一度言うぞ、幹比古。お前は阿呆だ」

 

「………達也…」

 

「何故お前はそうまでして自分を低く見せようとする?俺たちにはわからない」 

 

「達也に言ってもしょうがないよ。これはどうにもならない事なんだ」 

 

「ところがどっこい、どうにかなっちゃうんだなこれがまた」

 

「何で分かるんだよ」 

 

「幹比古、お前が気にしてるのは魔法の発動速度じゃないのか?」

 

「……エリカに聞いたのかい?」 

 

「いや、違う。お前の術式には無駄が多すぎる」

 

「……何だって?」

 

「お前自身の能力では無く、お前が使ってる術式に欠陥があると言ったんだ」 

 

「何故君にそんな事が言える!僕が使ってる術は吉田家が長年かけて編み出したものだ!それを一回やそこら見ただけで欠陥扱いするなんて!」

  

 

 龍兎から見て、いかにも温厚な幹比古は激昂した。その様子を見て、龍兎は「吉田」という名前を思い出す。確か、古式魔法の名家と言われている家系だったはずだ。

 

 

「俺には分かるんだよ。無理に信じてもらう必要は無いがな」 

 

「……何だって?」

 

「俺もわかるよ」 

 

 

 幹比古は先ほどと同じ言葉を違う意味合いで使う。この二人が嘘を言うようには見えなかったからだ。

 

 

「俺には視ただけで起動式の記述を読み取り、魔法式を解析する事が出来る。まぁ無理に信じろとまでは言わんが」

 

「俺はRインテリジェンス副社長をしてるから、魔法やCAD、魔法媒体には詳しいんだよね~」

 

「………はぁ?」

 

「ま、Rインテリジェンス代表取締役社長の機丈龍誠は俺の父さんだからね」

 

「………それでそのCADを…」

 

「…それで、コイツらを如何するかなんだが、俺が見張ってるから幹比古が警備員を呼んできてくれ」

 

「わ、分かった」タッタッタッ

 

 

 幹比古は施設の方へ走っていった。

 

 

「俺ももう行くけど任せていい?」

 

「ああ」

 

「そっか、それじゃおやすみ」スッ

 

 

 龍兎はその足で宿舎に向かった。  

 

 

 

 

 

―――

―――――

―――――――

 

 

「………と、龍兎!」

 

「……ほぇ?」

 

「どしたの、ボーっとして」

 

「え?あぁいや、ちょっと考え事を」

 

「?ふ~ん……てかなんでそんなの着けてんの?」

 

「これ?」

 

 

 エリカが指したのは、龍兎に装着されている黄色いアンカーが付いた装置――フォースライザーだ。

 

 

「念のためだよ。会場に来る時にちょーっとトラブルが、ね」

 

「?」

 

「おい、始まるぞ」

 

 

 達也の言葉でその場のメンバーはステージに注目する。

 

 

 直後、試合開始のブザーが鳴った。

 

 

 

 

 

      ⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪

 

 

 

 

 龍兎たちは現在、バトル・ボードの会場にいた。理由は簡潔。真由美の試合が一方的過ぎたのだ。百個のクレーを全て破壊し、堂々のパーフェクト。そのため、龍兎たちは比較的早く摩利が出るバトル・ボードの会場に来れたのだ。

 

 

 そして試合開始と同時に大きな水飛沫が発生した。どうやら大波で自分を加速させようとしたが、却って自爆戦術となってしまったようだ。その上摩利はその波をも利用して独走する。

 

 

 

「………移動魔法と硬化魔法のマルチキャスト。自分とボードを同一視して掛けることで落ちないのか。それに加えて振動魔法、加速魔法も含めて常時三種類から四種類の魔法を同時展開…さすがは十師族にも劣らない才能の持ち主、三巨頭の一角、かな。にしても…これ中々使えそうだな」

 

 

 試合を見る達也たちの横で、龍兎はあるアイデアを何度もこね繰り回していた。 

 

 

 

 

      ⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪

 

 

 

 

 達也は現在、会場にあるホテルの一室を訪れていた。この一室からは、普通の高校生であれば近付いただけで追い返されるような雰囲気が中からかなり漂ってきているのだが、達也は気にせずドアの前に立っている男に声を掛けた。

 

 

「風間少佐、お客様です」 

 

「入れ」

 

「失礼しま………!!?」

 

 

 達也は部屋に入り、絶句した。なぜなら――

 

 

「…お。達也も呼ばれたの?」

 

 

 風間たち『独立魔装大隊』のメンバーと一緒に、紅茶に砂糖を入れる龍兎がいたのだ。 

 

 

 




さてさて、いかがでしたか?
ここで唐突ですが、重大なお知らせがあります。
この5月の1日で、私、ジュークのハーメルン歴はハーフアニバーサリーを迎え、きたる11月1日にはいよいよ一周年を待つばかりです。
そこで、半周年祝いと一周年祝いの先駆けを兼ねて、コラボを募集します!!!

 条件は以下の通りです。


1 ハーメルンにて
  魔法科高校の劣等生
  僕のヒーローアカデミア
  ゆらぎ荘の幽奈さん

  のいずれかを原作としたクロスオーバー小説を当ストーリー投稿以前3ヶ月以内に最新話投稿している方(つまりこのストーリー投稿時から3ヶ月前以内に対象小説の最新話を投稿してる方)


2 対象のクロスオーバー小説の話総数が5話以上である方(プロローグなども話数に含みます)


3 やってもいいよっていう優しい方!【重要】



 もし上記3条件をクリアしていましたら、是非ともダイレクトメッセージの方に


 ユーザー名
 コラボしたい私の作品
 コラボさせる自分の作品
 意気込み


 を書いてどしどし送ってください!
ではでは、CHAO~♪





変身させるとしたらどれがいい?―幹比古編―

  • 桜色の隼 迅
  • 灰の瞬狼 亡
  • 心火撃砕 グリス
  • 黒き蝙蝠 ナイトローグ
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