天才と魔法科 ―相性悪そうな組み合わせほど実はベストマッチが多い件― 作:ジューク
さぁ、新人戦がやってきました!
龍兎君も活躍します!
ではでは、どうぞ!
あとコラボの話が一切来ないのなんででしょう…
私って人気無いんですかね………
九校戦四日目。この日から本戦は一旦休戦となり、今日から五日間、九校戦九日目までは一年生のみで行われる新人戦が開催される。一年のみとは言っても、エンジニアまで一年なのでは無く、選手は一年だがエンジニアは上級生が担当する、というのがのがセオリーだ。
摩利は龍兎のお陰で戦力外こそ免れたものの、大事を取って本選ミラージ・バットは深雪に交代することとなった。
昼過ぎの今、達也たちが今いるのは女子スピード・シューティング、つまり雫の競技がある会場だ。しかし、ここには特徴的な頭髪を持つ龍兎はいなかった。
「………ねぇ達也君。龍兎君どこ?」
「………何やら作業室でやっていたな。男子の試合は午前中だけだし、自分のCADを繋いでいたからおそらく調整だと思うが」
「?………そう」
選手でないエリカはただただ達也の説明に納得するしかなかった。
その当人はと言うと………
⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪
「ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツ――」
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ
目をギラギラ光らせながらCADを繋いだパソコンのキーボードを神速とすら言える速さで打ち続けていた。
「(決勝戦まであと一日……完成率はまだ73%程
………………今日で完成させないとアイツの――
『カーディナル・ジョージ』との試合には間に合わない。雫には悪いが、俺もいろいろと懸かってるんだ)」
『カーディナル・ジョージ』
それは第三高校一年生、『吉祥寺深紅郎』に付けられた異名。
カーディナルとは魔法学で言う『
そもそも、魔法は系統外魔法などの例外を除き、主に四系統八種類ある。それらの種類ごとの魔法にはベースとなる統一された魔法コードがある、というのが『
この数日、真由美や摩利の試合を見て思いついた一つの『カーディナル・ジョージ』に対抗する
「…出来たああぁぁぁぁぁ!!!フオォォォォォ!!!!!」
尚、その日の試合は全てパーフェクトで終らせていた龍兎が秘策を完成させたのはその日の午後11時。完成のあまり奇声を響かせた龍兎は奇声を聞いて駆けつけた警備員にこってりと叱られたそうだ。
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そして翌日、女子スピード・シューティングが雫の優勝で終わり、男子スピード・シューティングの決勝の幕が上がろうとしていた。
「………龍兎、大丈夫だよな…?」
「相手って『カーディナル・ジョージ』よね?」
「ああ。だが問題ないだろう。昨日どうやら、奴に勝つ策が完成したそうだからな………来たぞ」
達也たちの視線の先では、ライフル形態のCADを持った二人の選手――ここまで勝ち上がってきた龍兎と吉祥寺の姿があった。
「……お初、か?『カーディナル・ジョージ』」
「そうだね、機丈龍兎。プロフィールで君がRインテリジェンス社長の息子だと知った時は驚いたけど。まさか、北山選手のCADは君が?」
「さぁどうだろうな。俺の相棒がやったのかも知れんぞ」
「相棒…?」
「………それにしても随分と余裕だな?先に言っておくが、俺はかーなーり、強いぞ?」
「そうか。でも、勝つのは僕だ」
「それはどうかな?」カツ
ジャキッ!!
二人がCADを構えると、スタートのランプが点灯し始めた。
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――…会場、VIP席……
そこでは、二人の男女が会話をしていた。
男性の方は九島烈。十師族の『九島家』の当主の座を引いて尚、日本の魔法師の世界に強い影響力を持つ『最高』にして『最巧』と言われ、『老師』の異名を冠する魔法師。
そして女性の方の名は、四葉真夜。十師族の中でも最強と言われ、『
彼女とその姉である四葉深夜は、かつて烈の弟子として共に切磋琢磨した仲でもある。
そんな二人は、眼下にいる一人の白髪の少年を見ながら話していた。
「……少し荒唐無稽ではあるが、お前の話と、最近のあの会社を見る限り、事実なのだろうな…」
「ええ。………機丈龍兎………そしてあの羽のような白髪………見間違えるはずがありません…」
「しかし、本当に彼が33年前お前を救ったその『エターナル』と名乗る戦士……いや、世間では『仮面ライダー』なのか?」
「ええ。というより『紅い装置が付いたベルト』『白金色のUSBメモリ』そして『機丈龍兎』
………ここまで揃っているのが偶然だと先生は思いますの?」
「………たしかに、偶然にしてはちと出来過ぎているが、彼の見た目はどう説明するのだ?もし、あの時お前を助けたのが彼なら、今の年は少なくとも四十は超えている。それに彼の出生届も本物だ」
「それが引っ掛かっているんです………冷凍保存、成長停止、或いは………時を越えた、なんてのもあり得そうですが」
「………何にせよ、彼には興味が尽きんな…」スッ
烈の視線の先では、今まさに戦いの火蓋が切って落とされようとしていた。
⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪
パッ
パッ
パッ
プーーーーー!!!
「「!!!」」キイイイン!
開始のブザーと同時に二人は各々の魔法を発動させた。スピード・シューティングの準々決勝以降では、紅白の二色の内、決められた方の色のクレーのみを有効範囲内で破壊しないといけない。しかもクレーはかなりのハイペースで射出される。並の腕でパーフェクトは到底出せない。そして龍兎のクレーの破壊方法を見て、吉祥寺は絶句した。
「(……!あれはまさか、十七夜の『
吉祥寺の科学者としての気質故か、彼は小さな、それでいて致命的なミスをしてしまった。
「…!しまった!!?」
そう、龍兎の魔法に気を取られている隙に数個のクレーを逃してしまっていたのだ。
無論、龍兎が使ったのは三高の百家、
『
この魔法は見た目こそ『
まずは移動系魔法でクレーを破壊する。ここまでは基本的だ。しかし、問題はここからである。
破壊したクレーの破片いくつかに硬化、移動魔法を掛けて有効エリアのギリギリに待機させ、それをビリヤードのように使ってクレーを破壊。更に生成された破片のいくつかに硬化、移動魔法を掛けて有効エリアのギリギリに………と、クレーによるクレーの破壊をループさせるのだ。複数の破片を管理する演算能力があってこそだが、それさえクリアすれば破片ごとに掛ける魔法は破片の軽さとループ・キャストで補えるので問題ない。
一つの破壊されたクレーが、裏切ったようにクレーを破壊し、更にその裏切りが鼠算式のように伝播していくことから名付けられたのが『
その破壊は留まることを知らず、発射されたクレーは有効エリアに入ると瞬く間に撃ち抜かれ、破壊活動に参加する。
「これで………フィニッシュだッ!!」
ドパァン!!
最後のクレーが破壊され、結果は100vs95。
正真正銘、龍兎の完全勝利に終わった。
⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪
そして、女子アイス・ピラーズ・ブレイクは一から三位を深雪、雫、エイミィの一高が独占独占するという快挙などがあり、一高の優勝に拍車がかかってきた矢先、その事件は起きた。
――男子モノリス・コードの第二試合で、龍兎たちが四高のフライングとオーバーアタックにより大怪我を負った、と………。
さてさて、いかがでしたか?
次回!お待たせしました、龍兎以外のメンバーが遂に変身します!!
お楽しみに!
ではでは、CHAO~♪
11月1日で一周年を迎えるのですが、どれがいいですか?
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新しい小説投稿
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