天才と魔法科 ―相性悪そうな組み合わせほど実はベストマッチが多い件―   作:ジューク

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どうも皆さん、おひさなジュークです。
今回からタイトル構成変えました。
なんか銀○みたいって意見があったもので。
さて今回、オリジナルライダー登場です!
記念すべき変身者は…本編で!
それでは、どうぞ!

※アイテムは既存の画像を塗装しましたが、肝心のライダー本人は作者の画力の無さのせいで載せられませんでした。悔しい思いますが、どうかご容赦ください。
誰か無償で書いてくれれば文句無いんですがね…


横浜騒乱編
第19話 『天才からの贈り物』


 

        時は八月中旬―――

 

 

 

 

 

 九校戦が終わり、達也から無頭竜の崩壊――というか達也が『分解』でジェネレーターごと文字通り塵にした――の報告を受け、やっとこさ一息着けると龍兎はRシステム開発に勤しんでいた。が、彼にはある考えがあった。

 

 

「…オリジナルのRシステム作ってみるか」

 

 

 そう、世界に元からある(自分が知っている)ライダーではなく、完全に、龍兎が開発者であるRシステムを開発したいと思っていた。

 

 

「無論やろうと思えばできる。そのための天才的(桐生戦兎超えの)頭脳なんだから。ただ問題は、誰にテスターしてもらうか、なんだよねぇ…あ、やべ。間違って押しちまった………ん?」

 

 

 そんな考え事をしつつ、何かインスピレーションでも湧かないかと、端末――私用に使っているビルドフォンを弄っていると、間違えてあるサイトを開いた。そのサイトの画面を、龍兎は思わず覗き込んだ。

 

 

 サイトは九校戦に関するもので、そこにはミラージ・バットで跳んで――否、飛んでいる一人の少女がいた。

 

 

「………これだ!!!」

 

 

 その日の晩、機丈家の地下開発スペースでは誰かに連絡をした後、何かをいじくる龍兎の姿があった。夕食も放ったらかして開発していたが、父の龍誠と母の兎瑠は顔を見合わせて「「いつものことだ(ね)」」と互いに苦笑いしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     ―――一週間後、司波家…

 

 

 

 

 

 深雪がちょうど夕食の後片付けを終えると、玄関のインターホンが鳴った。深雪が応答用のモニターに向かうと、意外な人物が映っていた。

 

 

「?………!…龍兎君?」

 

『やっほー、達也って今いる?』

 

「ええ、いるわ、ちょっと待ってて」

 

 

 龍兎にそう言い、深雪は達也が作業をしている地下に向かった。

 

 

「お兄様。龍兎君が来たのですが」

 

「龍兎が?………あぁ、例のアレか」

 

「?」

 

「いや、なんでもない。すぐに行く」

 

 

 そう言って達也は椅子から立ち上がり、龍兎の応対をするため、上に上がった。

 

 

 

 

 

 

「………それで、どうして家に来たの?」

 

「実はね………はいこれ!」

 

「………これは?」

 

 

 深雪、達也、龍兎がいる司波家の机の上には、丁寧にラッピングされた二十センチ四方と五十センチ四方の二つの立方体の箱があった。

 

 

「遅めの九校戦本戦ミラージ・バットの優勝兼、早めの生徒会副会長就任のお祝いだよ。二つのお祝いだから箱も二つ。どっちから見たい?」

 

「あら、ありがとう。そうね………あら?小さい方から見てもいいかしら?」

 

「あ、そっちから?いいよ」

 

 

 箱が一瞬、ひとりでにカタリと動いたのが気になった深雪は、小さい方の箱を取り、ラッピングを剥がす。そして蓋を開けると――

 

 

『ピイィィィィッ!』

 

「まぁっ!」

 

「ほう…」

 

 

 箱から勢いよく小さな機械が鳴きながら飛び出した。見た目は『クローズシリーズ』の自律稼働ガジェット『クローズドラゴン』とそっくりだが本来黒い部分はメタリックなホワイトに染まっており、黄色の部分は氷を思わせる淡い水色、管の部分は茶色になっている。まるで晴れた日の雪山を見ているようだ。それは深雪の周りをパタパタと数回飛び回ると、深雪の両手にちょこんと降り立ち、そのままもう一度軽快に鳴いた。

 

 

【挿絵表示】

 

 

「この子は?」

 

「ソイツは『フリーズドラゴン』。達也から提供してもらった深雪のデータを使って、クローズドラゴンをベースに創った、正真正銘深雪専用のRシステムだよ」

 

 

 その龍兎の言葉を聞いて、深雪は慌てて達也の方を見て言った。

 

 

「お兄様、今回のことを知ってたんですか?」

 

「ああ。実は…――」

 

 

 

―――――――

―――――

―――

 

 

 

 一週間前、達也が地下で深雪のデータを整理していると、パソコンに着信があった。

 

 

「!誰からだ?………龍兎?」

 

 

 達也は訝しく思いつつ、応答した。

 

 

「龍兎。何の用だ?」

 

『達也にちょっと手伝って欲しいことがあるんだよ。主に深雪関連のお話』

 

「聞こう」

 

 

 少なくとも龍兎なら深雪の害になることはないだろうと思い、達也は促した。

 

 

『遅めの本戦ミラージ・バット優勝祝いと早めの生徒会副会長就任祝いを兼ねて、新しいRシステムをプレゼントしたいんだけど、それに当たって深雪のCADのデータを送って欲しいんだよ。深雪のデータをベースに冷却魔法を補助する働きを付けたいんだけど、ベースのデータが無いと本末転倒だから。勿論、データはそれにしか使わないし、使用後は速攻削除するけど、どう?』

 

 

 

 

―――

―――――

―――――――

 

 

 

「―…ということがあってな。そう言えば龍兎」

 

「ちゃーんと完全削除してあるから安心して」

 

「それならいいが」

 

「と言うわけで、大きい方の箱はビルドドライバーだよ。ちょうど達也とペアルックにしといた」

 

「!!!」

 

 

 龍兎から衝撃の一言を受け、深雪の顔が瞬時に赤くなる。

 

 

「(ぺ、ペアルック!?そそそそ、そんな夢が現実に…!!これで………お兄様と…制服以外でのペアルックが……!!?)」

 

「………えと、深雪さ~…ん?大丈夫?」

 

 

 箱から出したビルドドライバーをカタカタ高速で振動しながら持っている深雪を見て、龍兎は心配そうに聞いたが、どうやら杞憂だったようだ。

 

 

「ありがとう龍兎君!最高のプレゼントよ!!」 

 

「!?そ、そう…ならよかった…あ、そうだ。

ボトルはこの専用の『FD(フリーズドラゴン)フルボトル』を使ってね」

 

「深雪。もしやりたいなら、地下でテストしてみるか?」

 

「ほ、本当ですか!!はい!是非やります!!行きましょう!」

 

『ピイィィィッ♪』

 

 

 ルンルンという擬音が聞こえそうなほど上機嫌な深雪につられ、フリーズドラゴンも深雪の周りをパタパタと飛びながら地下のテストスペースに向かっていった。

 

 

「…僕たちも行こ」

 

「そうだな」

 

 

 達也と龍兎も、深雪のテンションの高さに若干苦笑いしつつ、深雪の後を追った。

 

 

 

 

 

 

 

 

      ⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪

 

 

 

 

 

 

   ――…司波家地下、訓練スペース…

 

 

 

 

「それじゃ深雪、早速やってみて」

「ええ。おいで!」

 

『ピイィィィィッ!!』

 

 

 深雪が呼ぶと、フリーズドラゴンは素早く頭と尻尾を折り畳み、ガジェット形態となって深雪の右手に収まる。そして深雪は左手に持っていた『FD(フリーズドラゴン)フルボトル』を軽く数回振ってシールディングキャップを回し、フリーズドラゴンに差し込んだ。

 

 

【ICE UP!!】

 

【FREE-Z DRAGON!!】

 

【トンカンテンカントンカンテンカン!!】

 

 

 そのままボルテックレバーをゆっくり回転させると、それに呼応してボルテックチャージャーが水色と白に発光しながら回転する。そしてスナップライドビルダーが展開されるが、通常と比べると、成分を流すファクトリアパイプラインや下部のランナーに所々霜が降りている。

 

 

【ARE YOU READY!?】

 

 

 ベルトの問いかけに、深雪は堂々と答えた。

 

 

「変身」

 

 

【WAKE UP ICING!! GET FREE-Z DRAGON!!!YEAH!!】

 

 

 深雪が言うと、スナップライドビルダーがバキバキと霜を砕きながら重なり、大量の冷気を吹き出しながら重なった。そしてそこにいたのは、白のアンダースーツの上にクリアブルーのアーマーを装着した深雪だった。頭部のドラゴンをモチーフとした複眼や口元を覆うマスクは半透明で、表情が見える分女性らしさが増している。そして額には雪の結晶のようなパーツが誇張するように取り付けられている。胸部や脚部はジャストフィットスーツのように深雪の高いスタイルの良さを引き出しており、腰から下は白の生地にクリアブルーの装飾が施された振袖のようなスカートが下りている。ただし、動きやすいように前部のみ膝元までの短さだ。

 

 

 そんな、雪の女神のような姿に変わった深雪を見て達也と龍兎はそれぞれの感想を述べた。

 

 

「綺麗だよ深雪。まるでダイヤモンドダストを見ている気分だ」

 

「そうだな。深雪に似合う、とてもいいデザインだと思う」

 

「ありがとうございます、お兄様、龍兎君」

 

「あ、それと深雪。そのフリーズドラゴンだけど、深雪の成長に合わせて今後改良を加えることもあるかもだから、そこはよろしくね」

 

「ええ、わかったわ」

 

 

 その後、深雪はフリーズドラゴンをかなり気に入ったようで、朝の達也の訓練や休み明けの学校などにも連れ回しており、生徒たちから「深雪に使い魔ができた」という話が広まったとか。

 

 

 




今日のライダー講習会!



「いくよ!第一回、『今日のライダー講習会』!
今回の講師をやらせてもらう、機丈龍兎だ!」

「アシスタントの司波達也だ。龍兎。早速だが、今日のライダーは?」

「今日紹介するライダーはコイツだ!『仮面ライダーフリーズ』!」


・仮面ライダーフリーズ
 スペック

■身長:162㎝
■体重:98㎏
■パンチ力:26t
■キック力:34t
■ジャンプ力:58m(ひと跳び)
■走力:3秒(100m)
■必殺技:ARCTIC FINISH!


「ほう…中々面白いスペックだな」

「深雪のために達也から送ってもらったデータを活用して開発した、新たなRシステム!クローズと比べると、パンチ力は減少した代わりにキック力や脚力を活かした走力などの部分が強くなっているんだ!」

「なるほど。近接戦闘では足技を主体にするということか」

「複合型ではあるけど、一応はキック重視だね。しかぁーし!このフリーズドラゴンの真価はただの格闘だけじゃあない!この仮面ライダーフリーズは、主に冷却魔法を併用した格闘が得意なんだ!各部位に冷却魔法の威力やコントロール精度を上昇させるユニット、『フリーズブーステッドユニット』があって、そこに完全独立思考CADの機能で出力した魔法式を読み込み、拳や脚に増幅させた冷気を纏わせて戦うんだ。冷気だから、戦う内に相手はどんどん体が冷やされ、動きにくくなっていく!更に、頭部の『ポーラーサイトレーダー』で広域魔法を0.1㎜単位での細かい範囲選択が可能になっていて、広域冷却魔法を更に使いやすくしてある。これらのユニットは、達也から送ってもらったデータを使用することで完成したんだ!」

「なるほど。仮に戦うなら冷却魔法に対する対抗策も必須ということか」

「それも生半可なものではなく、最低でも深雪の制御力や干渉力を上回るレベルじゃないといけないんだ。そして、この仮面ライダーフリーズのガジェット、『フリーズドラゴン』もまた、深雪と同じように学び、成長していく。もしかしたら、いつか進化する…かも?」

「今後の活躍に期待、ということだな」

「そうだね。今日のライダー講習会はここまで!また次回の講習会を楽しみにしててくれ!」

11月1日で一周年を迎えるのですが、どれがいいですか?

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