天才と魔法科 ―相性悪そうな組み合わせほど実はベストマッチが多い件― 作:ジューク
今回はジオウ風!そしていよいよ騒乱編最終回!
なんか良い感じになる気がする!
ではでは、どうぞ!!
「はあああああ!!!!」
ッ
シ
ュ
ラッシングブラスト
エリカはショットライザーを使って必殺技を放つ。警察官である門下生たちや
今の呂剛虎は『
龍兎が呂剛虎と戦っていた時に使っていたゼロワンドライバーは『フルチューン』モデルである。そのため軍用を軽く上回るスペックを誇っている。なのでダメージが通常より多く感じるのだが、今レオとエリカが使っているのは精々軍用より少し高い程度に抑えてある。これは龍兎の
「力加減を間違えてうっかり人の命を奪わないようにしとかないと」
という考えを反映した結果だ。そのため呂剛虎がある程度耐えられるのは至極当たり前のことなのだ。
だが、三人もただでは済まない。レオは勇敢にも呂剛虎と肉弾戦を繰り広げ、エリカはその隙を縫ってラッシングチーターのアーマーの力で普段では再現不可能な加速からの超火力の『山津波』を叩き込もうとしている。そして摩利は二人の息が少し切れたタイミングで剣術や魔法による援護と撹乱をしている。そのため攻めきれないのは呂剛虎も同じだった。
しかし、まだ高校生である彼らには体力、精神的に少々荷が重かったようだ。
「あぐっ!!?」
「!?うおっ!!!」
呂剛虎の一撃をモロに喰らい、そのまま飛ばされたエリカをレオがギリギリでキャッチする。しかし、エリカのアーマーからはバチバチと火花が散っている。その上、エリカが見ている耐久値を示すゲージは短く真っ赤になっており、中々に危ない状態を示していた。
「エリカ!西城!!くっ!」
二人に意識を向けていた隙を突いて呂剛虎が襲いかかるが、摩利は間一髪で躱した。だが、その額には脂汗が滲んでいる。魔法を少し使い過ぎたのだろうか。
「………………」
満身創痍の摩利に呂剛虎が獰猛な笑みを浮かべて更に追撃しようと拳を構えた。いよいよ復讐ができる。その喜びを噛み締めんと呂剛虎は拳を振りかぶり――
バスター
ダスト
「グオオオォォォッ!!!??」
――右側から放たれた砲撃を受け、左に吹き飛ばされた。
「これって………!」
エリカとレオが砲撃が来た方を向くと、そこにいたのは………
白髪の少年――機丈龍兎がそこにいた。
「「龍兎!!」くん!!」
「龍兎君!?どこに行ってたんだ!」
「すみません。近くの義勇団の協力をしてまして、さっき終わったところです………さて」
龍兎は改めて呂剛虎に向き直った。
「数日ぶりだな、呂剛虎。お望み通り、復讐対象その1が来てやったぜ?」
「………!!」
一度ならず二度までも自分に苦杯を舐めさせた張本人を見て、呂剛虎の顔はみるみる内に歪んでいく。しかし、龍兎は不敵に笑ってポケットから一部が黄金色に輝くプログライズキーを取り出した。
「お前を止められるのはただ一人、俺だ!!!」
「はぁっ!」
龍兎が黄金色に輝くプログライズキー――
シャイニングホッパープログライズキーをゼロワンドライバーにオーソライズさせると、衛星ゼアからデータがレーザーのように転送される。その光を展開したプログライズキーで受け止めると、魔法陣のような光が現れた。カギを回すようにキーを捻るとその陣がガチャガチャと回転し、上に小さな子供のようなバッタを乗せた、光輝く大きなバッタが顕現され、威嚇するように大きく鳴いた。
「!!……デカい…!」
「っ!!」
龍兎がゼロワンドライバーにキーを差し込むと、ビームエクイッパーから虫取り網のような光が出現し、ライダモデルを捉え、龍兎の背中に持っていった。と、網は球体となってグルグル龍兎の周りを立体的に回転しながらスーツを形成していく。その光が弾けると、スーツの腹筋部分がパンプアップし、身体中にネオンイエローの模様が入っていく。そして胸、肩、目からそれぞれ三対のバッタの足が現れ、折り畳まれた。こうして龍兎は『仮面ライダーゼロワン:シャイニングホッパー』に変身した。
「ふっ!」
「ハアァァーーッ!!」
「ぐぅっ!!?」
「ふぅんっ!!」
「ぐがあぁぉっ!!?」
龍兎は装填されたプログライズキーを押し込むと、そのまま呂剛虎に飛び蹴りを当てた。それで呂剛虎が吹き飛ぶと、まるで瞬間移動をしたかのようにホログラムのような残像を残しながら攻撃を続け、呂剛虎を計二度蹴り飛ばした。
「グゥゥゥ………!?」
「お前だけは、絶対ここで止める…!!」
龍兎は右腰のホルダーにしまっていたライジングホッパープログライズキーを取り出し、四回連続でゼロワンドライバーに当てると、再びシャイニングホッパープログライズキーを押し込んだ。
「はっ!!」
「グガァァァッ!!!」
【シャイニングメガインパクト!!】
「ふあァァッ!ほっ!はぁっ!!」
「グアァァァッ!!?」
そのまま龍兎は呂剛虎に駆け出してジャンプすると、呂剛虎の周囲に五つのシャイニングホッパーのようなホログラムが現れ、その内の一つからいきなりキックが叩き込まれた。当然呂剛虎は反応できずに吹き飛ばされるが、先程と同じく瞬間移動のように先回りして別方向に蹴り飛ばし、仕上げに空高く蹴り上げた。呂剛虎の身を守る白虎甲にはその蹴りの度に皹が入ってきている。しかし、呂剛虎もただでは終わらせない。
「ア"ア"アアガア"ア"アァ"ァァ"!!!!」
言葉にならない奇声を上げ、呂剛虎は照準など捨てたように滅茶苦茶な拳撃を四方八方に放った。魔法によるその拳撃は空気を殴り、衝撃波となって辺りを無差別に攻撃する。
「うおおおお!!はぁっ!!!」
「グガッ!!?」
「はっ!ほっ!!だあ"っ!!!」
しかし龍兎は、その衝撃波を踏み台にして呂剛虎に迫る。龍兎に足蹴にされた衝撃波は爆弾のようにその場で霧散した。
「とぁっ!!!ふぁぁぁーーーっ!!!」
「おおおおお………!!!!」
「だああぁぁーーーーっ!!!」
「ぐおおおおおおおおおおお!!!!????」
龍兎が最後に放った必殺技によって呂剛虎を守っていた白虎甲は腹部が完全に破壊され、余波で呂剛虎は地面に叩きつけられて意識を失った。
「………………勝った、のか………?」
「………~~~いゃったあぁぁ!!!」
「……まったく、なんてやつだ………」
「皆~~!ちょっと速すぎ………って、え?」
レオは自分たちが勝ったということに未だ実感を持てず、エリカは変身が解除された体で両手を上に掲げて喜び、摩利は龍兎の強さに呆れつつも称賛を送った。真由美はCADの準備や微調整がようやく完了し、いざ出陣としたタイミングで既に決着が着いていたことに茫然としていた。
そして、国防軍独立魔装大隊の武装のパワーと達也――『
しかしその翌日の十月三十一日、鎮海軍港は巨済島要塞の向こう側に集結した大亜連合艦隊の旗艦に対して放った達也の『質量爆散』により、艦隊は島ごとこの世から消滅した。
後世の者はこの日を揃ってこう言い表す。
それは魔法こそすべての兵器に勝る最強の武器であり、また、今まで日本だけにその存在が知られていた人智を超えた存在――
仮面ライダーが、世界に知られるキッカケとなった日である。
「さて、この本によれば、世界にその名を轟かせることとなった存在たる『仮面ライダー』。しかし、なぜそれは今までその存在が日本だけに留まっていたのか、創った本人たる龍兎の『夢』とは何なのか、そう、彼の願う夢とは………おっと、先まで読み過ぎてしまいました。では、また次の歴史でお会いしましょう」
11月1日で一周年を迎えるのですが、どれがいいですか?
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新しい小説投稿
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他の方とのコラボ(したい人はDMを)
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特にしなくていい