天才と魔法科 ―相性悪そうな組み合わせほど実はベストマッチが多い件―   作:ジューク

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どうも皆さん、ジュークです。
デイリーランキング54位に入りました。
嬉しい話です。
読んでくださる皆さんの為、書いていきます。
今回は風紀委員会としての活動です。
今回はアイツが出ます。
ではでは、どうぞ!!


第6話 『バトル要素あるラブコメかその逆って少なくとも一人はめちゃくちゃ強いけど生活力皆無な美少女いるよね』

    ――……風紀委員本部にて

 

 

「少し散らかってるが、適当に腰かけてくれ」

 

「これは………」

 

「………ひっでぇ……」

 

 

 達也と龍兎の二人は決闘――という名の新商品お披露目会――に勝ち、晴れて風紀委員となったので、その本拠地であるごみ屋しk……もとい、風紀委員室に来ていた。尚、この部屋は生徒会室から直で来れる。

 

 

「はぁ…委員長、この部屋を片付けても?魔工技師志望としてこの状況は少し看過できません」

 

「魔工技師?君の腕でか?」

 

「国際基準では、取れてC級ライセンスですよ」

 

「自分はそもそもCADに触れるのは日常茶飯事ですから。この状態は見過ごせません」

 

  

 そう言って二人はテキパキと片付け始める。

 

 

「すまないな」トン

 

「机の上に座るのは行儀悪いですよ」

 

「おっとすまない」

 

 

 謝罪してきたが、反省してるつもりがなさそうなので、龍兎は切り替えて掃除を続ける。

 

 

「委員長。これの中身を見ても良いですか?」

 

「構わんよ……そうそう、達也君を風紀委員会に勧めたのはイメージ改善の意味もある。君が風紀委員に入ってくれれば、二科生からの反感も減るだろ」 

 

「その代わり一科生からの反感が増えそうですがね」

 

「同感」 

 

「一年ならそう悪しき風習に染まってないだろ」

 

「ところがどっこいなんですよね………」 

 

「ええ。昨日いきなり認めないと言われました」 

 

「森崎か? 彼は教職員推薦で風紀委員に入る事になっている」 

 

「なるほど……えっ!?」

 

「ほいっと」パシッ 

 

「すまない」

 

 

軽く流しそうになった達也だったが、その意味をすぐに理解して操作中の端末を落とした。ギリギリで龍兎がキャッチしたので問題はなかったが。

 

 

「意外だ、君でも慌てるんだな」 

 

「それは、一応人間ですから」

 

「人間誰でも慌てたりはしますよ。てか、アイツ入れたら達也入れる意味無いんじゃ…」

 

「そうか?」

 

「いや、「そうか?」じゃないでしょうよ…」

 

「戻りました委員長!逮捕者ありません!」

 

「姐さん、戻りまし………ありゃ?姐さん、こりゃ貴方が片付けたんで?」

 

「……………」コツコツ

 

 

スパァン!!

  

 

「ごふっ!!?」

 

「わークリーンヒットだー(棒)」

 

「その言い方をやめろと何度言ったらわかるんだ鋼太郎!」

 

「わかりましたからそんなポンポン叩かないでくださいよ姐さ……委員長。……ん?ソイツら新入りですかい?」

 

「そうですけど?」

 

「………へぇ。紋無しですかい」

 

「辰巳先輩!その表現は禁止用語に抵触する恐れがあります!この場合は二科生と言うべきかと!」 

 

「お前ら、そんなんじゃ足元をすくわれるぞ? 此処だけの話、さっき服部が横にいる生徒に足をすくわれたばかりだ。二科生の彼は相棒らしい」

 

 

 摩利の発言に、入ってきた二人――辰巳鋼太郎と沢木碧はさっきまでとは違う意味で達也たちをジロジロと見てくる。そして、鋼太郎が口を開いた。

 

「ソイツは逸材ですね」

 

「は?」 

 

「風紀委員は一科生である事の優越感に浸ってるばかりのヤツじゃないんだ。アタシがこう言った性格だからね。真由美も十文字もそういった意識の少ないヤツを推薦してくれる。まぁ、教職員枠のヤツはそうはいかなかったがね。だから君にとっても此処は居心地が良いはずだよ」 

 

「あぁそうだ、三年の辰巳鋼太郎だ。よろしく」 

 

「二年、沢木碧です」スッ 

 

「一年の司波達也です」パシッ

 

「(………ん?なんで離さないんだ?)」  

 

 そろって出された手を握り、自分も自己紹介をした達也だった。しかし龍兎は、沢木が達也の手を離してくれないのに疑問を覚えた。

 

 

「十文字さんと言うのは、課外活動連合会、通称部活連の会頭の事だよ。それから、自分の事は苗字で呼んでくれ。く、れ、ぐ、れ、も、名前で呼ばないようにな。無論君もだ」

 

 

 その瞬間に達也の手に凄まじい圧力が掛かってきた。龍兎の耳にミシミシと幻聴が聞こえるほどのパワーで。

 

 

「分かりました、沢木先輩」

 

 

 しかし達也は手首を細かく捻って、握られた手を素早く解く。その体術に、沢木より辰巳が驚いた。

 

 

「へぇ、大したもんだな司波。沢木の握力は百キロ近いってのによ」 

 

「魔法師の体力じゃありませんね……」

 

「そうか?」

 

「(………だめだこりゃ)」 

 

 

 

 

 

      ⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪

 

 

 

 

 

 

 数日後、部活勧誘期間が始まり、龍兎と達也は集まってすぐに森崎に絡まれたりしたものの、パトロールを始めた。

 

 

 

「………さて、どこに行こっか…ん?」

 

 

 龍兎がスタスタ歩いていると、第二小体育館に向かう達也とエリカがいた。どうやら見回りに行くようだ。

 

 

「………どうせだし一緒に行くか。おーい!!達也ー、エリカー!」

 

「ん?あっ、龍兎くんじゃん!」

 

「パトロールはいいのか?」

 

「それこっちの台詞だよ。第二小体育館行くんでしょ?一緒に行こうよ」

 

「いいね!早く行こっ!」

 

 

 そう言ったエリカに、達也と龍兎が続いた。

 

 

 

      ⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪

 

 

 

 

 第二小体育館では、剣道部が演習をしていた。

 

 

 

「ふーん、魔法科高校なのに剣道部があるんだ」

 

「何処の学校にも剣道部くらいあるだろ」

 

「ところが、そうでもないんだなこれが」 

 

「そ。魔法科高校では、剣道じゃなく剣術をやる生徒の方が多いから、剣道部は珍しいのよ」 

 

「そうなのか、剣道も剣術も同じだと思ってたよ」 

 

「本当に意外ね……達也君は武器術の腕も相当だと思うのに……あそっか!達也君って武器術に魔法を併用するのは当たり前だと思ってるでしょ!ひょっとして魔法以外にも、闘気とかプラーナとかで体術を補完するのが当たり前だと思ってるんじゃない?」

 

「ちょいちょいエリカ、ボリューム下げて」

 

「へ?……あっ」

 

 

 急にエリカが出した大声に反応して、周りから少しキツい視線が集まった。

 

 

「当たり前じゃないのか? 身体を動かしてるのは筋肉だけじゃないんだぞ?」

 

「達也君には当たり前でも、他の人にはそうではないのよ…………にしても……」 

 

 

 その視線の先で、レギュラークラスの女子が綺麗に一本を決めていたのを見て、二人は感嘆の息を吐いた。鮮やかに決まったかに見えたのだが、エリカは何やら不満そうにしている。

 

「……どしたの?」 

 

「だってさ、台本通りの一本なんてつまらないじゃない?これって演習じゃなくて殺陣だよ殺陣」

 

「いくら真剣勝負だとは言っていても、仕方ないんじゃないか?」 

 

「何でよ?」 

 

「本当の意味での真剣勝負は、要するに殺し合いだからな。そんなものを学校で見せる訳には行かないだろ」

 

「たしかに。それで新入生がドン引きしたら勧誘どころの次元じゃないからね」 

 

「……二人とも大人なんだね」

 

「思い入れの違いだと思うが」

 

「価値観の違いもあるんじゃない?………てかなんかマズイ展開になってるのは気のせい?」

 

「「?」」スッ

 

 

 龍兎たちの視線の先では、二人の生徒が何やら言い争っていた。

 

 

「…………って、あの二人!」 

 

「知ってるのか?」 

 

「まぁ、直接の面識は無いけどね。女子の方はさっき話したように全国女子剣道大会準優勝の壬生紗耶香で、男子の方は桐原武明、コッチは正真正銘剣術の関東大会チャンピオンよ」 

 

「全国大会には出てないのか?」 

 

「剣術大会で全国戦があるのは高校からなの。だから関東チャンピオンでも十分凄いのよ」

 

「なるほど」

 

「……感心してるとこ悪いけど、早く行こう」

 

「ああ」

 

 

 そう言って、達也と龍兎は争いの起こっている方へ向かった。

 

 

 

      ⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪

 

 

 

「桐原君!如何して大人しくしてられないの!」 

 

「おいおい心外だぜ壬生。俺は剣道部のデモを手伝ってやったんだぜ?」 

 

「見え透いた嘘言わないで!貴方が先輩に暴力を振るったと風紀委員に知れたら、最悪貴方一人の問題では済まないのよ!」 

 

「暴力?お前こそ何を言ってんだ?俺は面の上から竹刀で叩いただけだぜ?それで気を失ったのはソイツが未熟だからだろ」 

 

「…如何やら口で言っても分からないようね」 

 

「へぇ。なら如何するんだ?」

 

「(………うっわ、一触即発だなぁ…)」 

 

 

 桐原と言う男子が暴力を働いたのか、それとも剣道部の人間が弱かっただけなのかは、その現場を見てない二人には判断出来ないし、ここまで盛り上がってるのに水を差すのも無粋だと思って達也は一旦傍観する事にした。尚、龍兎は既に腰にCADを着けている。

 

 

「ここまで口で分からないって言うなら剣で分からせてあげるわよ!」 

 

「おいおい、剣道で剣術に勝てるつもりか?可哀想だから魔法は使わないでやるよ」 

 

「魔法ありきの剣術で、純粋に剣の道を磨いた私に勝つつもりなの? 自惚れもそこまでいくと滑稽よ」

 

 

 互いに互いの競技を貶しあってるようにも見えるが、二人はいたって真剣だ。三人にもその事は分かっていた。

 

 

 

「始まるな」 

 

「そうね……」

 

「個人的には壬生先輩に軍配かな?」 

 

 

 辺りが静まりかえり二人が構えた……と思ったら桐原がいきなり壬生の面を狙った。防具は着けてないので当たれば怪我では済まない可能性だってあるのだ。

 

 

「いきなりね」 

 

「あれはブラフだな。桐原先輩に面を打つつもりは無い」

 

「同感。ただ、それは悪手だね」 

 

 

 二人には桐原の面は壬生が避けることを見越した牽制だと思えた。実際に決めにいくなら途中で勢いを殺したりはしないからである。

 

 

「準優勝でこれなら、優勝者はどれだけ凄かったんだ?」

 

「これ以上ってちょっと想像つかないな」

 

「違う……アタシの見た壬生紗耶香の剣はこんなレベルじゃなかった」

 

 

 目の前で繰り広げられている剣捌きを見て、二人は純粋に驚き、感心していたのだが、エリカの驚き方は二人とは少し違った。

 

 

「たった二年で此処まで腕を上げるなんて」

 

 

 驚きながらも、好戦的な視線を隠しきれてない所をみると、エリカはきっと彼女と戦いたいんだろうなと達也は思ったのだった。龍兎は見ないフリをしている。

 

 

「どっちが勝つと思う?」

 

「壬生先輩だろ」

 

「あ、やっぱそうだよね」 

 

 

 エリカの質問に、達也は一瞬の間を開ける事なく答えた。龍兎はそもそも壬生が勝つと思っていたようだ。

 

 

 

「理由は?」 

 

「技を制限して勝てるほど、二人の実力に差は無い。そして桐原先輩は面を狙えない分更に不利だ」

 

「そうだよね。桐原先輩はあんなこと言ってるけど、どこか躊躇してるとこがある」 

 

「なるほど……」

 

 

 二人の解説に、エリカは納得したようにしきりに頷く。と、そんなやり取りをしてる間に互いが決めに掛かった。

 

 

「「!!!」」

 

 

     バシイィィ………!!

 

 

「桐原先輩の小手は浅いな」

 

「その上壬生先輩のはかなり深い」

 

「二人の言った通りだったね」 

 

 

 僅かの差で壬生の突きの方が深く決まっている。正式な試合でもこの状態は壬生の勝ちだと判定されるだろう。

 

 

「諦めなさい、桐原君。真剣なら致命傷よ」

 

「………真剣だったら?そうか壬生、お前は真剣勝負をお望みか?なら―――」ピピピッ

 

 

 負けを認めるように壬生が言うと、桐原は不敵に笑い出した。そして腕に巻いてあったCADを操作して、魔法を発動する。

 

 

キイイィィィィィ!!!

 

「なんだこれ!?」「うっるさっ…!?」

 

「そぉらっ!!」ブンッ!

 

「くっ!!」チッ! 

 

「如何だ壬生、これが真剣だ!そしてこれが、剣道と剣術の差だ!」ブォンッ!

 

「達也!振動系魔法の『高周波ブレード』だ!」

 

「ああ。止めよう」

 

「ラジャ!『ビートクローザー』!!」

 

 

 龍兎がそう言うと、音声認証システムが作動して腰に着けたCAD――ビルドドライバーから一本の剣――ビートクローザーが顕現される。それを持って、龍兎は二人に割り込み、桐原の高周波ブレードがかかった竹刀を受け止めた。

 

 

「はい、ごめんなさいね!!」ガギィン!

 

「な!!?誰――うおぉぉっ!!?」グオッ!

 

 

   ドガァァン………!

 

 

「…お粗末さまです」

 

「使い方がおかしくないか?」

 

「な、なんだあいつら?」

「おい、アイツ二科生だぞ!?」

「嘘だろ?二科生で風紀委員?」

 

 

 二人を、正確には達也の肩を見て周りが騒ぐ。

 

 

「…こちら第二小体育館。魔法の不適正使用による逮捕者一名。多分肩イってると思うんで担架をお願いします」

 

『了解した。すぐにそちらに向かわせる』

 

「ありがとございまーす」

 

「おい!?なんで桐原だけなんだよ!?剣道部の壬生だって同罪だろ!!?」

 

「魔法の不適正使用により、桐原先輩には同行をお願いします」

 

「俺らのお仕事は校内での魔法の不適正使用の取り締まりですから」

 

「ふざけるなよ!後輩と雑草の分際で!」

 

 

 剣術部員の一人が龍兎に殴りかかろうとした時だった。

 

「来い!『クローズドラゴン』!!」

 

 

    ヒュン!

 

 

「うおっ!?な、なんだ!!?」

 

『ピイイィィィ!!!』カシャッ!

 

 

 突然、窓から掌サイズの胴体が異常に太い龍――クローズドラゴンが剣術部員の前を掠めた。そのままクローズドラゴンはガジェットになって龍兎の手に収まる。

 

 

「ふっ!!」カチャチャチャチャ シャキン!

 

【WAKE UP!!】

 

【CROSS-Z DRAGON!!】

 

 

【トンカンテンカントンカンテンカン!!】

 

 

 龍兎はガジェットとなったクローズドラゴンをドライバーに挿し込み、横にある『ボルテックレバー』を回転させると、龍の雄叫びのような音声と共にすぐ横にあるエネルギー生成機関である『ボルテックチャージャー』が虹色に輝きながら臨界駆動を始める。すると、クローズドラゴンに挿し込まれたドラゴンフルボトルの中の『トランスジェルソリッド』がボルテックチャージャーによって顕現された超高速ファクトリーである『スナップライドビルダー』に流れ込み、二つのドラゴンハーフボディと龍を模した追加アーマーを形成する。

 

 

【ARE YOU READY!?】

 

 

「変身!!!」

 

 

 

【WAKE UP BURNING!!! GET CROSS-Z DRAGON!! YEAH!!】

 

 

「な、なんじゃそりゃあああ!!?」

 

「あ、Rシステム!?」

 

「ビビんな!!市販モデルだろ!虚仮威しだ!」

 

「魔法で吹っ飛ばせ!!」

 

「市販モデルかどうかはは試せばわかるさ。一つ言っておくが、今の俺は負ける気がしねぇぇ!達也行くぞ!逮捕者のバーゲンセールだぁぁ!!」

 

「ハァ………っ!!」ダッ!

 

 

龍兎は面倒事に巻き込まれると人格が変わるな、

と思いつつ、達也は龍兎に続いて襲いかかる剣術部員たちを迎撃した。

 

 

 尚、この数分後に剣術部員は桐原を除いて外の運動場に全員纏めて龍兎の手によって犬神家状態になった、とだけ補足をしておく。

 

 

 




さてさて、いかがでしたか?
もうすぐUA10000回突破しそうです。
今回出てきたのはクローズでした!!
クローズもかっこいいですよね。
てかビルドに出るライダーにダサい奴います?
話逸れますけど、これ元は他の作品の気分転換で書いたんですがなーぜかすっごく好評なんですよね。ありがたい話です。イヤホント。
さて次回、本格的にテロリストと交戦するかも?
ではでは、CHAO~♪

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  • ひとっ走り付き合えよ! ドライブ
  • アンク、いくよ! オーズ
  • ノーコンティニューでクリア! エグゼイド
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