逃がさないスズカと逃げるマヤと逃げられないトレーナー 作:エアジャガーる
有馬記念
GⅠ 中山 芝 2500m 内 16人
年末最後の日本レースの大一番。
年末最後のレースが中山大障害とかいうなんともパッとしないレースだったのを「どうせなら日本ダービーを超える世界レベルのレースにしたるんじゃい!」とレースオタクを拗らせていたご隠居こと有馬頼寧が一念発起して中山レース場を劇的ビフォーアフターした上で開催したレースである。
一回目は新装版中山レース場の杮落としとして、前代未聞の直接ファン投票による選抜という形式で出走ウマ娘が決まる形式で開催された“中山グランプリ”というタイトルだったが、頑張って開催した有馬頼寧がその年明けに満足したのか突然死んだので、功績を讃えるために“有馬記念”と改題された。
レースは知らないし中山がどこだか知らないけど有馬記念の名前は知っているという人がいるほど、言わずと知れた年末の祭典。
ジャパンカップやホープフルステークスの煽りでちょっと規模は縮小気味だが、それでも世界最大規模のレースであり、国際機関の格付けではジャパンカップ(3位)、天皇賞秋(4位タイ)、安田記念(7位タイ)に次ぐ10位と国内でも権威あるレースである。(2020年調べ)
どんぐらいの権威あるレースかわからない人にもわかりやすく言うと、マスコミが大好きな凱旋門賞(11位タイ)やジャパンカップがついで扱いで本命として挑まれる香港カップ(16位タイ)より上である。
ブリーダーズカップ・クラシック(14位タイ)やケンタッキーダービー(16位タイ)を見るに、ただの数字遊びだろとか言わない。
有馬頼寧も今の中山を見て草葉の陰で泣いてるだろとか、心で思っても某栗東の白い最強なあの人みたいなノリで言っちゃいけないよ。いいね?
『各ウマ娘のゲートイン完了、出走の準備が整いました……スタートです!』
アイネスフウジンがまず1番手、後ろにメジロマックイーン、1バ身空けてその後ろにビワハヤヒデ、外めにスーパークリークが並ぶ。
後ろにはウイニングチケットとシンボリルドルフ。
その外にナリタブライアン、内め後方にメジロライアン。
その後方にナリタタイシンが追うレースとなった。
ポケットから出てなだらかなコーナーから始まり、特に乱れはない。
アイネスフウジンとメジロマックイーンがやや伸びる以外は落ち着いたレースとなっている。
『先頭はアイネスフウジン、その後ろにメジロマックイーン追走、ビワハヤヒデ、スーパークリーク、その後ろに二人続いてここまでが先頭集団です』
最初の観客席前ストレート。
一回目の中山の坂でふらつくようなウマ娘は、この有馬記念に呼ばれることはない。
この坂が牙を剥くのは二周目、決着の時だ。
山なりの坂からのコーナーを曲がりながらのダウンヒル、アイネスフウジンがメジロマックイーンとの間の差をやや伸ばす。
メジロマックイーンとビワハヤヒデはそのままの距離でレースを進め、やや出遅れ気味だったスーパークリークがコーナーで外に膨らむ。
『後方集団はシンボリルドルフ、内にウイニングチケット、後ろ1バ身空けてメジロライアン、その外ナリタブライアン、その後方にナリタタイシンが追走!』
その後ろに何人か挟んで、シンボリルドルフとウイニングチケットが並ぶ。
シンボリルドルフの後ろをメジロライアン、外めにナリタブライアンが睨み、最後方の集団先頭に変わらずナリタタイシン。
コーナーを出た平坦なストレート。
中山での勝負を作るのはこのストレートからだ。
メジロマックイーンが徐々に3バ身先のアイネスフウジンへと迫る。
その2バ身後ろからスーパークリークもジリジリと上がり始める。
ビワハヤヒデはその後ろでスーパークリークに離され始める。
ストレート終わり間際の1ハロン。
ここで、シンボリルドルフの内からウイニングチケットが一歩引いた。
シンボリルドルフが前に出る。
そして、シンボリルドルフがやや内に入る。
シンボリルドルフの後ろに付けていたナリタブライアンの前が開く。
コーナー入り際、先頭を走るアイネスフウジンにメジロマックイーンがついに接近する。
ここで、スーパークリークがついに加速を始める。
一人だけ力の違う足音が聴こえそうな力強い足で、スーパークリークの進出が始まる。
ビワハヤヒデから二人挟んだその後ろ、ナリタブライアンがコーナー入り口で仕掛ける。
シンボリルドルフの外からナリタブライアンが飛び出そうとしたのを、シンボリルドルフがわずかに外に出て牽制をかける。
その内をシンボリルドルフの後ろに下がっていたウイニングチケットが少しだけ突き上げる。
それに気付いたシンボリルドルフはそのままウイニングチケットに蓋をするように競り合い加速する。
ナリタブライアンがシンボリルドルフの外に並ぶ。
ナリタブライアンが並ぶのを確かめたウイニングチケットが下がる。
ここで前にいた二人に追い付き、二人の間をシンボリルドルフが、外を回ってナリタブライアンが、そして下がってシンボリルドルフのコースをなぞってウイニングチケットが追走し、そのまま開いたシンボリルドルフの内に二度切り込む。
シンボリルドルフとナリタブライアンの空いたところをメジロライアンが突こうとした後ろから、ためていた脚を爆発させたナリタタイシンが貫く。
『ここでナリタタイシンも仕掛けに入った!後ろから大混戦、先頭集団に四人の追撃がかかる!』
いろいろな事情で締め切りが18時45分、決着が21時になりました。レースの予想、がんばって当ててくださいね!
有馬記念、1着は誰だ!?
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メジロマックイーン
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スーパークリーク
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アイネスフウジン
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ナリタタイシン
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ビワハヤヒデ
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ウイニングチケット
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ナリタブライアン
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シンボリルドルフ