飛鳥「失礼します!」
俺は五十嵐飛鳥。今から空軍の面接を受けるところだ。
面接官「座ってくれ」
面接官「君に聞くことはたった1つだけだ、やる気はあるかな?」
飛鳥「はい!やる気は十分です!」
面接官「よしわかった、君は採用だ」
まじか!昔からの夢だった飛行船空軍に入れる!
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それから俺は、巡航飛行船「ビーネ」に配属されることになった。これからは飛鳥三等兵だ。
そして、敵のハイヴ共和国に侵攻をすることになった。今日はその侵攻の日..
索敵兵「敵艦隊発見!!」
艦長「総員攻撃準備!急げ!」
俺の配置は..40mm2連装機関砲だ!
ズドドドドン! (うおっ!反動が!) スドドドドン!スドドン! バゴォォォン
まずは一隻...
-----それから全隻沈めて..-----
搭乗員1「そこの新入り、やるじゃねえかお前!」
搭乗員2「そんなこと言って、お前は【風切り】の一人じゃねえか」
飛鳥「【風切り】って..プロの中のプロって言われてるあの風切りですか!?」
搭乗員1「【風切り】、か..【風切り】なんて良いことは何もねぇッ!!」ギュッ
搭乗員1「何が..何が【風切り】だッ!【風切り】じゃねえッ!何が「エース」だよッ!」ガン!
何だ..?彼には何かあったのか..?
搭乗員2「おい、ちょっと落ち着け、熱くなりすぎだ」
搭乗員1「あぁ、すまねぇ新入り、わざといってるんじゃねぇんだよな...すまん、今日はもう寝るわ..」
搭乗員3「よう、あいつの地雷、踏んじまったのか?」
搭乗員2「搭乗員3か、ああ、踏んじまったよ..あいつ....いや、殆どのエースには【風切り】とかの、いわゆる【エース】を意味することを掘り下げることはタブーなんだ、次から気を付けろよ?いつもは優しい奴だから、宜しく頼むぜ?」
飛鳥「えと、あーっと...こちらこそすみません、不謹慎かも知れないんですが、あの人のお話が聞きたいです..」
搭乗員2「はは、あいつの話が気になったか?いいよ、話してあげよう。でも、本人には秘密だぞ?」
飛鳥「はい、ありがとうございます..」
あれは遠い昔..あいつが27歳くらいのころ..だっけ?
あいつは飛行船の搭乗員と、結婚してた。いわゆる職場結婚ってやつかな。
でも、ここは軍だ。
あいつの嫁さんは、銃弾を喰らって死んじまったんだよ。しかも、あいつが見てないところで、だ。
その嫁さんの遺言は、「どうか悔やまないで」だった。でも、あいつは未だに悔やんでるんだ。
俺がもっと鋭く見てれば、俺がもっと早く敵を沈めれば....ってな。
え?どうしてそこまで分かるか、って?あいつとは大分長い付き合いだからな。
まぁ、その地雷をあんたは踏んじまった。まぁ、お前さんは悪くねえよ。エースには誰だって憧れを持つものだしな。
搭乗員3「あれからもう4年か、早いな」
搭乗員2「いや、"まだ4年"だぜ、あいつは死ぬまでこれを忘れねえよ。」
搭乗員3「そうだな、あいつの傷は深い」
翌朝.....
搭乗員1「新入り..じゃなくて、えーっと...」
飛鳥「飛鳥、五十嵐飛鳥です」
搭乗員1「飛鳥か、昨日はすまんなかった」
飛鳥「いえ、昨日は私も至らないところがありました、申し訳ございません」
搭乗員1「いや、昨日は俺が悪かった。そういうことにしておいてくれ」
飛鳥「はい、搭乗員1さんがそういうなら」
搭乗員2「いやー、よかった。丸く終わったみたいだね」
搭乗員3「ああ、そうだな」
搭乗員1「お、そろそろ基地じゃないか?」
搭乗員2「いやー、今回も長かったねえ」
搭乗員1「飛鳥は疲れただろうから帰ったらもう寝な」
飛鳥「はい、今日は帰ったらすぐ寝ます..」
帰投後...
飛鳥「はー、疲れた...シャワーも浴びたから今日は寝よう....」
zzz...zzz...
続く
うーん、文を書くのってムズいですね、頑張ります!