僕の気絶後、事態は急激に収束へと向かった。
【アストレア・ファミリア】はヴィトーさんを捕らえ、【ロキ・ファミリア】はヴァレッタさんを捕らえた。
他の
自爆の危険性はアイルズの【
まぁ、ようは完全無欠の勝利で終わった。
あと、ここだけの話、エレボス様がたくさんの男神様達に
うん。楽しそうでよかったです。(遠い目)
とりあえず、僕が気絶していた間の出来事はこんなものでいいだろう。
ということで──
「宴会やでーーーーーー!!!!!」
「「「「「イェーーーーーーイ!!!!!」」」」」
ロキ様の声を皮切りにたくさんの人達が騒ぎ出す。
場所は『豊穣の女主人』。元【フレイヤ・ファミリア】の団長であるミアさんが経営している店。店員はシルさんもといフレイヤ様やアーニャさん、何故かお手伝いをしているリューさん。
いや、なんで
そう思い、リューさんに尋ねると、
「シルに捕まりまして……。一応、臨時という形で仕事しています。途中からは普通に参加するつもりです」
との事だ。図らずとも前世と同じで酒場の店員になったリューさん。お疲れ様です。シルさんに捕まったら、絶対離してくれないので頑張ってください。
ちなみに今酒場にいるメンバーは、
僕、アイズ、リヴェリアお姉ちゃん、メーテリアお母さん、アルフィアお義母さん、アリアドネ、アイルズ、ロキ様、フィンさん、ガレスさん、アストレア様、アリーゼさん、リューさん、輝夜さん、ライラさん、アミッドさん、ヘルンさん、ヘイズさん、オッタルさん、アレンさん、ヘディンさん、ヘグニさん、アルフリッグさん、ドヴァリンさん、ベーリングさん、グレールさん、シルさん、アーディさん、シャクティさん、ガネーシャ様、ヘルメス様、アスフィさん、エレボス様、ザルド叔父さん、ヴィトーさん、ヴァレッタさん。
こんな感じだ。後から何人か来るらしいが、今はこんなものだ。
ザルド叔父さんとオッタルさんとガレスさんは飲み比べをしている。ザルド叔父さんとガレスさんは分かるんだけど、オッタルさんもそういうタイプだったんだ……。樽ごと持ち上げ、一気飲みのみしている。ちなみに飲んでいるのはドワーフの火酒。めっちゃキツいやつである。
【アストレア・ファミリア】の人たちはリューさんのウェイトレス姿を見て、弄っている。リューさんの真っ赤になった顔が可愛い。あっ、リューさんが羞恥に耐えきれなくなってアストレア様に泣きついた。アストレア様がリューさんの頭を撫でていると、アリーゼさん達も次々とアストレア様に抱きついている。アストレア様は仕方のない子達ねと言いながらそれを受け入れていた。
【フレイヤ・ファミリア】の男性達はミアさんの料理を次々と食べている。オッタルさんが絶賛していたため、【フレイヤ・ファミリア】の幹部達も興味があったようで、特にガリバー兄弟達は美味い美味いと言いながら猛烈な速度で食べている。
フィンさんはヴァレッタさんに捕まり、勝負を持ちかけられている。勝負の内容としてはチェスで、負けた方は明日の書類仕事をするとの事だ。だけど、僕はフィンさんがそういう遊戯で負けたところを見たことがない。ヴァレッタさんもよく諦めないよな〜。
ガネーシャ様が「俺が、ガネーシャだ!」と言うとヘルメス様が大笑いし、ロキ様に「うっさいわ! ボケ!」と蹴りをかまされている。それをシャクティさんがやれやれといった表情で見ている。ガネーシャ様って、真面目な時は真面目なのに、どうしていつもただのうるさい神にしかならないんだろう?
エレボス様はヴィトーさんと何やら話し合っているようだ。どちらも楽しそうだし、険悪でないなら良いんだけど。というか、さっきヴィトーさんに会った時、何やら陶酔したような表情で見られたんだけど。大丈夫? 何か変なスイッチ入ってない?
アミッドさん、ヘルンさん、ヘイズさん、アスフィさんはいわゆる苦労人の集まりで若干暗い雰囲気で愚痴の言い合いになっている気がする。この四人はこれからもこうして集まることがあるのだろうか。
各々が楽しんでいる中、僕は──
「おかあしゃ〜ん。えへへ〜」
絶賛、酔わされていた。
「よしよし。ベル、こっちにおいで」
メーテリアお母さんが腕を広げて僕を呼ぶ。
僕はそれに誘われて覚束ない足取りでメーテリアお母さんの元へと向かう。無事に着くと、メーテリアお母さんは僕を抱っこして、自分の膝に乗せて、ギューッと抱きしめる。
どうしてこうなったのかというと、
「ベルさん。お疲れ様です。こちらをどうぞ」
そう言って、シルさんが僕に飲み物を渡してくれた。
それが酒なのは一目瞭然だったが、だからといって飲めないわけではなく、並大抵のお酒ならば、僕の
そう、僕は油断していたのだ。
それがどれだけキツいお酒で、僕は並大抵のお酒しか無効できないという事を分かっていなかったのだ。
よって、僕はシルさんの──いや、多分アイズ達も含めての──思惑通りに酔ってしまったのだ。
『英雄達の大宴会』はまだまだ始まったばかりである。