あえて勢いで書き散らしたのでそのまま投稿です。
当作品は勢いでお召し上がりくださるのがお勧めです。
「やっほーキング、さっきぶり」
「キングちゃん大丈夫? 体調不良って聞いてた、けど……」
ライブ会場にセイウンスカイとスペシャルウィークが入ってくる。
もちろん汗を流し、ジャージに着替えた綺麗な状態での入場だ。
出迎えたのは未だに泥と汗まみれのキングヘイロー。
彼女は舞台の上で振り付け確認を行っていた。
一心不乱といった様子で二人が声をかけるまでその存在に気付かなかったほどだ。
「あら、お二人そろって、ようこそ」
「と、とにかく元気そうでよかったです」
「そーだねー、この調子でインタビューもやってくれたらよかったのに」
セイウンスカイの皮肉をしれっと流しながら降りてくる。
食いついて来ない、と僅かにセイウンスカイの眉間にシワが寄る。
「お二人には迷惑をかけてしまったわね」
「私は平気です! キングちゃんにはいつも助けられてばっかりなので!」
「そういうこと言われると私からも強く言えなくなっちゃうんだけど?」
黄金世代の中で一番キングヘイローの手を煩わせているのはサボリ癖のあるセイウンスカイだ。
サボろうと隠れるセイウンスカイとそれを探すキングヘイローの攻防は学園関係者ならばほとんどの人間が目撃していることだろう。
ともあれ礼儀としてキングヘイローは一度しっかりと頭を下げる。
改まって畏まられると開き直れないのがセイウンスカイという少女だ。
もういいよ、と手を振って話を流してくれる。
「……でもこれだけは聞かせて欲しいな」
不意に真剣な表情と声が来た。
セイウンスカイの珍しい顔にスペシャルウィークが何故かびくつく。
キングヘイローは髪を払って腕を組む。
いつもの聞く体勢を整えてから視線で続きを促した。
「“帰ってこい”って何?」
スペシャルウィークはその時、びしりと空気の固まる音を聞いた。
聞き間違いかと思って周囲を見渡したが何の意味もなかった。
ただたた表情の抜け落ちたキングヘイローの顔を直視したくなかっただけである。
「……盗み聞きだなんて一流のやることではないわよ」
「お生憎様、こちとら生まれも育ちも庶民なもので」
ごまかしは許さないとセイウンスカイがゆったり尻尾を揺らす。
しばらくの無言が続き、白旗を上げるようにキングヘイローがため息を零した。
「そうね、お二人には迷惑をかけてしまったのだし、話しておくわ」
なんてことのないようにキングヘイローは語り出す。
母親からトレセン学園に通うことを反対されていること。
重賞レースに出るたび負け続けて、才能がないのだから帰ってこいと言われ続けていること。
ようやく勝てた今回も結局は帰ってこいと言われてしまったこと。
「あの人はね、私に走って欲しくないのよ」
「そんなっ」
スペシャルウィークにとってその話は想像を絶する世界だった。
彼女にとって母親とは自分の全てを受け止めてくれる存在である。
レースどころか北海道からも飛び出てトレセン学園に通うことまで応援してくれた。
そんな母親にもし仮に一度でも“レースなんて勝てないのだから諦めて帰ってこい”だなんて言われた日にはどうなってしまうのか想像もつかない。
というかもし自分がそうだったらと少し想像しただけで足が震えてしまっている。
青ざめた顔が彼女の心境そのものだ。
「……」
セイウンスカイもスペシャルウィークほどではないが親に反対されたことは特にない。
むしろダメで元々、“勝負の世界を知ってこい”くらいの気持ちで送り出されたのを知っている。
期待など全くされておらず、彼女を明確に応援してくれたのは祖父だけだった。
その祖父に皐月賞を取れたと報告できた時はどれほど誇らしかったか。
あの菊花賞を最後まで走りきれたのは祖父へ菊花賞のトロフィーを見せたいという思いがあったからこそ。
だから、ようやく勝てたと報告して“じゃあさっさと帰ってこい”と言われたキングヘイローの気持ちを察することはできない。
勝利を自分のことのように喜んでくれる母親も、自分以上に喜んで誇らしい気分にさせてくれる祖父もいない。
ではどうして彼女はまだここに立っていられるのか。
セイウンスカイはそれを問わずにはいられなかった。
「なら、キングは走るのを止める?」
「うぇ!?」
その言葉に驚愕しているスペシャルウィークだがどれだけ努力しても報われないのならば、それそのものを止めてしまうのは充分あり得る結末だ。
「どうかしらね」
「止めちゃうんですか!?」
「今は何も考えられないの。
ぐちゃぐちゃしすぎてて、今判断を下したら何かを間違えてしまいそうだわ」
そこまで言われればインタビューに顔を出さなかった理由も分かる。
本当に彼女は今、分水嶺にいるのだ。
引退するのか、続けるのか。
その結論を出さないことにはインタビューなど答えられるはずもない。
だからそれを先送りにして、とにかく菊花賞を最後まで終えようというのだ。
そのために彼女はここに立っている。
「……そっか。分かった、もう聞かない」
「ありがとう」
「いいよ、こっちそこ盗み聞きしちゃってごめんね」
「ホントよ! もー!」
いつもの雰囲気に戻った二人にスペシャルウィークは付いていけない。
同年代との付き合いが少なく、元々判断の早い方ではない彼女は未だに脳裏に母親から冷たくあしらわれる自分の姿がこびりついている。
うまく切り替えができないでいた。
「き、キングちゃんは……寂しくないんですか?」
聞いてすぐに自分はバカだと思った。
寂しくないわけがない。
だというのにキングヘイローは悲しげに笑った。
「寂しくはないわ」
「え……?」
「昔から私に構ってくれる人じゃなかったもの」
乳母だけは譲らなかったそうだがキングヘイローが乳離れをしてすぐに仕事へ復帰し、キャリアを積み重ねてきたのが彼女の母、グッバイヘイローだ。
それも家族のためだと理解しているキングヘイローは寂しかったけど我慢できたし、彼女を育ててくれた使用人たちはとてもよくしてくれた。
父親だって愛してくれている。
これで不満なんて言ってはいけない。
そう思って育ってきた。
やがて携帯端末を手に入れたことでキングヘイローの世界は大いに広がり、母親の活躍を知った。
結婚を機にレースを引退したグッバイヘイローだが残っている当時の活躍は全て見たし、今の仕事にだって興味を惹かれてあれこれ調べるのが楽しくて仕方なかった。
だから憧れた。
あれが私のお母様なのだと自慢だった。
その憧れに近づこうと必死に努力して……努力した結果がこれだ。
憧れがキングヘイローの心を引き裂いた。
「寂しくはないけれど、痛いの」
「キングちゃん……」
「でもこの痛みは私とお母様だけのお話、ファンのみんなには関係ない。
ファンの人たちはたくさん応援してくれたわ、だから私もファンのみんなに応えてあげるのよ!」
どれだけ辛かろうがファンの期待に応えようと必死になるキングヘイローの姿にスペシャルウィークは一流を見た。
これが最も強いウマ娘の姿なのだと尻尾が震える。
「うだうだ悩むのはその後……だから手伝ってくれるかしら?」
「はい!」
両手を胸の前で掴み、力強く返事をする。
この人を少しでも支えたいと思ったから。
この人と一緒に走れることを凄いと思ったから。
スペシャルウィークはこの時初めて、共に走る者の大きさを知った。
隣で腕を組むセイウンスカイもまた同じ、ライブに対して今まで以上に本気になれそうだった。
「よくってよ。貴方たち二人には私の隣に立つ権利をあげる! おーほっほっほっ!!」
「いやいや、キングにもらわなくたってその権利は持ってるよ」
「頑張ります!」
そうしてようやく三名の意識が揃う。
時間的な都合でリハーサルは一回だけだったがこの三人にはそれで充分だった。
_____ヘイロー―――――
「すごかったね! キングちゃん本当にすごかったんだよー!」
「うん……すごかった、ね!」
この会話も何週目だろうか。
元気いっぱいにはしゃぐハルウララに釣られていつもより声を張っているライスシャワーに周囲はほっこりしっぱなしで何週目だとかはどうでもよくなった。
むしろ無限に続けばいいとさえ思う。
レース会場で泣き出すほど騒いだハルウララは体力を使い尽くしたのか、短い眠りについていた。
彼女が静かだったのは寝てる間だけである。
起きた後はライブ会場に向かいながらずっと興奮しきり。
絶えず尻尾が揺れ、キングヘイローの取り巻きたちはハルウララが迷子にならないようにフォローしつつも興奮に当てられて心地よさの中にいた。
ようやく掴んだ我らが王の栄光に夢心地のままライブ会場へ。
毎度のようにそこそこいい席に座ることができた。
これも我らが王のお心遣いによるものである。
「ウララ先輩、そろそろ静かにしないと怒られちゃいますよ」
「うわわ、怒られちゃったらキングちゃんのライブ見られない?」
「かもしれません」
「ウララ静かにします! ………………ぷふぁ」
「あのね、ウララちゃん、呼吸はしてもいいんだよ?」
「そうなの!?」
いつもの調子のまま公演の時間が近づいてきた。
ちなみに取り巻きメンバーはキングヘイローをキング、あるいはキングちゃんと呼ぶのに対してハルウララはウララ先輩と呼ぶ。
実はキングヘイローが“私のことはキングと呼びなさい!”と言ったのが始まりなのだが先輩と呼ばれないのをちょっぴり寂しがっているぞ!
「あ、暗くなりましたね」
誰となく呟けば周囲の明かりが落ちていく。
ポツポツと光源が消えて急速に暗くなり、沈黙が降りる。
闇を割くような
普段には見られない演出に何事かと注目がスポットライトの先へと集まる。
注目を浚うようにして現れたのは今宵の主役キングヘイローだ。
泥臭い姿は微塵もなく、磨き上げられた美がそこにある。
「お集まりの皆さん、ごきげんよう。
今日は私の都合で皆さんを振り回してしまったみたいでごめんなさいね。
ウィナーズサークルでお話できなかった分だけ、ここで時間をもらったの。
短い間だけだから聞き逃すんじゃないわよ?」
肉声とスピーカーから響く二重音響はライブならではの体験だ。
ハルウララはこの一年で何度か経験してきたが演奏のないキングヘイローだけの音の空間はまるで彼女に抱きしめられているかのような初めての感覚を覚えさせた。
お耳の先から尻尾の先までキングちゃんだ!
妙な感動をしつつキングヘイローへと熱視線を注いだ。
「まずは取材班の皆さん、インタビューの件、ごめんなさい。
トレセン学園と交渉をして改めてインタビューの場を設けることをここに誓うわ。
日時は別途連絡を回させてもらいます」
ぺこりと優雅に一礼。
それはライブ会場というより歌劇の舞台のようだった。
「そしてファンの皆さん、これまで待たせてしまったことを詫びるわ。
このキングが王座に就けたのは皆さんの応援あってのことよ。ありがとう」
また一礼。
今度は顔をあげてからのウィンクというおまけ付き。
そのウィンクで取り巻きメンバー全員が心臓を押さえて俯いた。
他にも全体の二割ほどが同じようにしてうめいている。
ううっ、シンプルに顔がいい……ッ!
アグネスデジタル! 死ぬな! まだ始まってもいないぞ!
「そしてスペシャルウィークさんやセイウンスカイさん、他の娘のファンの人たち。
貴方たちには特別にこのキングのファンになる権利をあげるわ!
このライブでハートを浚っちゃうから、覚悟してなさい!」
それだけ言って横断幕の裏に隠れてしまう。
数秒後、幕が左右に割れていき、舞台が数多くのライトに照らされる。
それがライブ開始の合図だった。
_____ヘイロー―――――
巨大なスピーカーを模したセットに立つのは三人のウマ娘。
全員が染み一つない勝負服を身に纏い、意気揚々とステップを刻む。
レースの時の真剣な表情とも違う、張り詰めた表情はその根底に楽しさを滲ませている。
そこにはキングヘイローとセイウンスカイがウィンクを交わし合う余裕さえあった。
ライトの演出とシンクロした手振りでマイクを掴む。
キングヘイローは大型マイクへ口づけをするかのように口を開いた。
「光の速さで 駆け抜ける衝動は」
「「何を犠牲にしても 叶えたい強さの覚悟」」
ハモるスペシャルウィークとセイウンスカイの歌声。
その音圧が観客たちを叩く。
「no fear」
「一度きりの」
「trust you」
「この瞬間に 賭けてみろ 自分を信じて」
息ぴったりの掛け合いとダンスに観客たちは目を離せない。
バックダンサーへと視線をやっているのは極僅かだ。
ダンス自体はベーシック。
基本通りの動きは優秀なお嬢様然としていてキングヘイローによく合っている。
彼女こそが主役だと誰もが分かるダンスだった。
実際かつてセンターとして歌ったことのあるサイドの二人はもっと奔放だった。
皐月賞でセイウンスカイが歌った時はダンスの改変が数多く見られたし、フラッシュも多彩で原曲を良く知るファンこそ惹き込む意外性抜群の曲であった。
日本ダービーでスペシャルウィークが歌った時は体をダイナミックに動かして全身で輝いていたのを今でもよく覚えているファンは多いだろう。
「時に運だって必要と言うのなら」
セイウンスカイがマイクを持って前へ。
ここでダンスアレンジが入り、彼女のファンは沸いた。
並びかけるスペシャルウィークもマイクを手にダイナミックに動き出す。
「宿命の旋律も引き寄せてみせよう!」
本来はセンターが歌う旋律をスペシャルウィークが掻っ攫い、二人センターを陣取る。
サビに入る瞬間、ドラムに合わせて会場の色が一変する。
黄色から赤へ。
そして消灯。
音と光が消える僅か一拍。
「走れ今を!!」
キングヘイローの歌声が会場を切り裂いた。
叫ばずにはいられない情熱が観客たちに湧き上がる。
そうするのが当然のように両腕を振り上げ、叫び声をあげた。
「「「まだ終われない 辿り着きたい場所があるから!」」」
白く輝く舞台で音と音がぶつかり合う空間の中、スペシャルウィークが再び前へ躍り出る。
「その先へと進め!」
立ち止まる暇などない。
辿り着きたい場所があるのならば進むしかない。
その思いがファンの胸を揺さぶる。
「涙さえも強く胸に抱きしめ」
「「そこから始まるストーリー」」
そう、始まるのはこれからだ。
涙も勝利も、この舞台でさえ始まるための終わりでしかない。
「果てしなく続く winning the soul!」
クラシック級の終わりはシニア級の始まり。
それを歌うこのwinning the soulはクラシックの勝利者がシニアへと挑む挑戦歌でもある。
彼女たちを追い続けたファンたちにとって特に菊花賞のwinning the soulはその意味合いが強い。
時代を象徴してきた彼女たちの新たな船出を声援で祝福するのだ。
短い間奏をファンの声援が埋め尽くし、曲は二番へ。
マイクを手にしたキングヘイローがまた口づけを落とす。
「目指した景色は前にしかない that's all」
「本当の情熱とは」
「貫き通す意味の証」
それはキングヘイローを追い続けたファンは涙なしに聞けないフレーズだ。
どれだけ負けようとも決して首を下げずに最後まで戦い続けた彼女こそ情熱の生きる証明だろう。
「shout out」
「ありきたりの」
「fight on」
「プロセスなんて壊すんだ 自分を示せ」
瞬間、キングヘイローがデュエルディスクを展開する。
彼女がデュエリストという事実を知る者はこの会場に一人しかいないため、観客の全員が呆気に取られた。
今までがお嬢様然とした丁寧なダンスだったのも相まってこの演出は想定外のもの。
まさしくありきたりのプロセスを破壊した瞬間だった。
「儚い現実に嘆いた言葉は」
歌うセイウンスカイの背後に風帝ライザーが現れ、緑色の風をまき散らす。
「想いを宿して 一歩踏み出した!」
続くスペシャルウィークの背後に光帝クライスが現れ、恭しく頭を垂れた。
そして再度サビへと入るために消灯するのだが、まるで光が光帝クライスに吸い込まれるようにして消えていく。
一拍の空白に差し込まれたのは召喚音。
どの帝が来ると身構えた彼らが見たのは暗闇に浮かぶ光の環だった。
「鳴り止まない 胸の奥で待ちわびた鼓動 届かなくても 笑われても 進め!」
翼の生えたカエルがキングヘイローの頭の上に座し、それを当たり前のようキングヘイローは歌う。
二人は見るからに強力なモンスターを従えているが己はそうではないと、そう言いたいのか。
何割かの観客はそう理解したが、デュエリストたちは彼女の真意を理解している。
一歩踏み出したのならばどれほど笑われようとも、届かなかろうとも進むのだと。
それを象徴するかのようにカエルが跳ぶ。
「握りしめた悔しさの残像は ゴールへ導くストーリー」
そのカエルは虚空で光の残像となり、ライブ会場に新たな帝を呼び出した。
炎帝テスタロスの降臨である。
「その足止めるな winning the soul!」
劫火がステージを飲み込み、赤熱した世界に光帝クライスの光が差し込んだ。
側から吹く緑の風が光と交わり、炎と拮抗する。
激しいダンスに呼応して帝たちが猛り、ぶつかり合う。
「追い続けた答えが 心惑わしたとしても」
セイウンスカイが腕を振るえば風が吹き荒れる。
「助走つけて 飛び出すのさ」
スペシャルウィークが三つ指立てて笑顔をまき散らせば光が風を押し込めた。
「今がその時だ!」
二人を割るようにしてキングヘイローが一回転。
マイクスタンドを振り回し、びしっと止まって高笑いのポーズを取れば笑うようにテスタロスが気炎を上げた。
三者はそれぞれの色をライブ会場全体に散らしながら踊る。
「「「掴め今を 変えたいなら 描いた夢を未来に掲げ 恐れないで挑め!」」」
自分こそが主役だと三人が並び立ち、高らかに歌う。
何一つ恐れることなく前へ進めと、夢を追いかけろと歌う。
観客たちに指差し、次はキミたちが追いかける番だと発破をかける。
「「「走れ今を まだ終われない 辿り着きたい場所があるから その先へと進め!」」」
三体の帝がお互いを討ち合い、光となって散りゆく。
そうだ、次へ進む前には今を終わらせなければならない。
皐月賞、日本ダービー、そして菊花賞。
それぞれの頂点に立ったこの三人にとってはドローゲーム。
これこそが今年のクラシックの終わりの姿だった。
「涙さえも強く胸に抱きしめ そこから始まるストーリー」
散った彼らの残滓を掌で掬いながらキングヘイローが前へ出る。
一歩下がった位置でセイウンスカイとスペシャルウィークがお互いを支え合うようにして立ち、キングヘイローへと並び立つ。
またしてもこの形。
「果てしなく続く winning the soul!」
三人が並び立つこのスタートラインこそ果てしなく続く道の始まりだった。
「「「「「woh! woh! woh!」」」」」
観客たちが声をあげれば応えるように拳を突き上げる三人。
瞬間、暗転。
そして光が埋め尽くす。
大歓声が会場を駆け抜けた。
歌詞をじっくり眺めて思う。
やはりwinning the soulはキングヘイローの持ち歌では?
大盛況のまま幕を下ろしたウイニングライブ。
全てを終えてホテルで息をつくキングヘイロー。
彼女はどのような結論を出すのか。
そして今回出なかったジャックに出番はあるのか。
次回、『オイラたちの戦いはこれからだ。明日勝つ為に寝るぞ―――ッ!!』にアクセラレーション!