食の覇道   作:Hira@コス

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なんか前話のタイトルが二話になってたので修正しました



二話

チュンチュン

 

「ん?ふあぁ~もう朝か~よく寝た・・・」

 

鳥のさえずりを聞きながら栄翔は目を覚ます。昨日は長距離の飛行機による移動や学校から寮への移動、その後の料理など疲れることが多かった。そのためか風呂に入った後ベッドに寝転がったところですぐに眠りに落ちてしまった。

 

「そういや朝飯とかどうすんだろ?・・・ま、ふみ緒さんに聞けばいいか」

 

今まで栄翔は朝食や夕食、時にはおやつなどを自分で用意することも少なくなかった。そもそも修行をするために店や家などの施設にお世話になっていたのだ。泊めてもらう代わりにということで家事をするのは必然ともいえる。

とりあえず着替えを済ませ、洗面所で顔を洗った後食堂に向かうと厨房から魚の焼けるいい香りが漂ってきて栄翔の鼻腔をくすぐる

 

「ふみ緒さんが作ってくれてるんですね」

 

栄翔が厨房を覗くとふみ緒が朝食を作っていた。

 

「言ってなかったかい?飯は基本アタシが作ってるよ」

「あ、そうなんですね。了解です」

 

この極星寮では朝、昼、夜の三食は基本ふみ緒が作っている。だが住んでいる寮生はさすがは遠月学園の生徒というべきか、常日頃料理の研究や宴会の料理を作っているため、生徒の料理がふるまわれる機会も多い。

 

「さ、ちゃっちゃと食べちまいな」

 

そう言いながらふみ緒は出来上がった朝食を持ってくる。机には白米に味噌汁、焼き魚にお浸しなどいかにも日本らしい献立が並んでいる。

 

「いただきます。モグッ おぉ、おいしい・・・」

 

久しぶりの日本らしい朝食に栄翔は舌鼓をうつ。ふみ緒は長い間曲者が集う遠月学園の極星寮の生徒に料理をふるまってきたのだ。美味しくないわけがない。

 

「ごちそうさまでした。おいしかったです」

「あいよ」

 

そして栄翔は朝食を食べ終え、部屋に戻った

 

「とりあえず午前中は荷物の整理でもするか」

 

 

_________

______

___

_

 

大きい家具などは寮に用意されているため、荷物の整理も大体終わった。昼食も食べ終えたため、お世話になった人に久しぶりに電話をすることにした。

 

RRRRRR

 

『兄様!?』

「うお!シーラか?いきなりでかい声出すからびっくりしたよ」

 

電話に出たのはシーラという少女。15歳ながら薙切インターナショナルの研究スタッフを務める少女で、優れた大脳生理学の知識と味覚センスを買われ統括者である薙切レオノーラに直々にスカウトされた天才少女である。

 

『ご、ごめんなさい・・・でもほんとに久しぶりだったから・・・』

「あ~それは悪かったね・・・修行した時以来だから一年ぶりくらいかな?」

 

栄翔は修行をしている際に彼女が勤めている薙切インターナショナルにも世話になっていた。その際に懐かれてしまったのだ。

 

『そうだよ!連絡してって言ったのに全然してくれなかったじゃん!』

「いや、ほんとにごめん・・・あの後も世界中まわって修行してたし・・・」

 

実際、世界各地を回って修行をしながらその時世話になっている人の手伝いをし、自分で料理の研究も行っていた。その上時差があるため連絡することが難しかったのは確かだ。だが電話ではなくメールをすることはできたはずだ、それに気づかずしなかったのはまずかったと思い栄翔は謝る。

 

『それはわかってるけど・・・それでも!寂しかった・・・』

「ごめんね・・・でももう日本に帰ってきたから!」

『え!?』

 

たしかに忙しいのはわかっていた。だがそれでもやはり寂しいものは寂しいのだとシーラの声が沈むが、日本に帰ってきたと聞くと驚きの声を出す。

 

「明日からまた遠月に通うんだよ」

『ということはもうこれからはずっと日本にいるの!?』

 

シーラは栄翔の返事に喜びを隠せないような声で聞き返す。

 

「まあ今のとこはそのつもりだよ」

『やった!』シーラナニシテルノ?

 

とりあえず修行もある程度できたし、高校は義務教育ではないため在学中はここにいる予定である。そのことを伝えると奥から違う少女の声が聞こえてくる。

 

『あ、ベルタ。今兄様とでn』オニイサマ!?カワッテ!『あ、ちょっと!』

『お兄様!久しぶり!』

「お、ベルタ久しぶり。連絡できなくてごめんね」

 

シーラと変わって栄翔に話しかけてきたのはベルタ。シーラと共にレオノーラに直々にスカウトされ、研究スタッフとして働いている15歳の少女である。

 

『ほんとに寂しかったんだから・・・だから・・・またたっくさん愛でて!』

『わたしも!』

「なんか言い方が・・・」

 

こうやって栄翔に懐いていたり、一応同い年(言動などから年下に見えるが)なのに兄のように慕っているのには理由がある。

この二人と栄翔が初めて会ったのは約1年前修行の一環で薙切インターナショナルで働いてる時だったが、もちろん最初は普通に話していた。そして栄翔が話しかけたり仕事を手伝ってるうちにそれなりに仲良くなり、そこで2人に料理を作ることになったのだが・・・

 




ベルタとシーラめちゃめちゃ好きです
可愛いしスペックやらキャラやらもっと出てきてくれてもいいと思ってたんですけど

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