もちろん全部がかぶってるわけじゃないですけどそのおかげでめちゃめちゃ困ってます。
私が料理に詳しいわけではないから自分考案の料理をたくさん書くのも難しいしどうしたものか・・・
最初の予定ではオリ主の料理は自分で考えたり、他の作品や実在する料理を主に使って、所々難しいところは原作のものを使う予定だったんですけど・・・
もう開き直って予定通り進めてもいいのかしらん・・・?
始業式当日の早朝。栄翔は学園に歩いて向かっていた。だがいくら極星寮が学園から離れていて到着するまでに時間がかかるとはいえこの時間からだと早く着きすぎてしまう。
「始業式前に来てほしいだなんてどうしたんだろ」
なぜこんな早い時間から登校しているのか、それは栄翔の言葉の通りとある人物に呼び出されたからだ。
確かに今から会う人物と栄翔は久しく会っていないため、挨拶したいのは確かだ。そもそも栄翔は近いうちに自分から会いに行く予定だった。なのに始業式があり、挨拶も頼まれているという朝から忙しい日に呼び出されてしまった。わざわざそんなときに呼び出さなくてもいいじゃないか。そんなことを考えてしまうが今現在向かっている以上何を言っても仕方ないことだ。そう自分に言い聞かせ、今日久しぶりに会う友人達や新しく出会うであろう学友、始業式の挨拶のことを考えながら栄翔は学校に向かって歩みを進めた。
「久しぶりだね」
栄翔が扉を開けると椅子に座っていた人物が立ち上がりながら声をかけてくる。場所は遠月学園内の執務室。一般の生徒では所持することができないくらいに広く、置いてある机やソファなども高そうな綺麗なものが揃っている。
「お久しぶりです。2年ぶりくらいですかね、司さん」
栄翔を呼び出したのは遠月学園3年生の司瑛士。白色に輝く髪が特徴的な静かでクールな雰囲気を持つ美青年だ。
「お変わりないようで。お元気そうでよかったです」
「ありがとう。平神は見ないうちに結構変わったな」
2人は栄翔が海外に出る前、つまりお互いがまだ中等部生だった頃に知り合い、そこから互いに料理の腕を高めあっていた。
「そうですかね?」
「ああ、背だって伸びたし前は眼鏡なんてしていなかっただろ?」
そう、今栄翔は眼鏡をかけている。まだ中学一年の頃は眼鏡は掛けていなかったため、司は現在の栄翔を見て少し新鮮さを感じた。
「ああ、これですか。暗い中でも料理本読んだりしてたからか視力が少し落ちちゃったんですよね」
栄翔は昔から一回熱中して集中してしまうと周りのことを忘れてそれにのめり込んでしまうことがあった。栄翔がまだ小さいころは体力が少なく途中で寝落ちしてしまうため夜中まで続くということはなかった。だが、中学生にもなり体力もある程度着いた頃に修行先で尊敬できる人たちのレシピや技法がまとめられた資料や論文に出会ったのだ。つい熱中してしまい夜中まで本や資料を読む機会が大幅に増えた結果、視力が少し落ちてしまった。
「なんというか平神らしいな」
昔からしっかりしてはいるがどこか危なっかしかったり、放っておけない印象を栄翔に持っていた司は栄翔らしい理由に笑ってしまう。
「それで尊敬できる人が眼鏡かけてたこともあって自分もかけてみたんですよ。まあいつも掛けてるわけじゃなくて気分でコンタクトにするときもあります。なんならコンタクトの方が多いくらいですかね。おしゃれの一環って感じです。その人も料理人はおしゃれも必要だって言ってましたしね」
「なるほど。いいと思うよ、似合ってる」
「てかそんなことはいいんですよ。なんでこんな始業式前とかいう時間がないときに呼び出したんですか?」
似合っていると言われて喜びつつも朝ここに来る時に考えていたことを尋ねる。
「いやぁ、この春から平神が帰ってくるって知ったから話したいと思ってね。ほら、平神も日本に帰って来たばかりでこれからは忙しくなるだろうし、俺も立場上たくさん時間があるわけではないからさ」
「ああ、そういえば司さん達十傑入りしたんでしたね。しかも司さんは一席。さすがです、おめでとうございます」
「ありがとう。だが──」
十傑──正式名称を遠月十傑評議会。これは遠月学園独自の学校内組織のことである。十傑は遠月学園において学内評価上位10名の生徒たちによって構成される委員会であり、学園の最高意思決定機関である。この遠月学園では多くの事柄が生徒の自治に委ねられているため、学園組織図的に総帥の直下にあり講師陣ですら口出しすることができない十傑があらゆる議題を合議によって決定する。また、十傑の席は学内評価一位から順に一席、二席……と割り振られていく。
つまりその委員会の第一席に任命されているということは司は遠月学園内で一番優れた料理人ということになる。だが──
「平神がここに残っていたらわからなかったがな」
十傑は先ほど述べた通り学内評価によって任命される。任命される基準は学校の成績、学園への貢献度、イベント等での評価などがあるが最も重要視されるのは食戟の勝敗である。
だが栄翔は中等部二年の頃から海外に出ていて学園にはいなかったので学内評価自体は無いに等しく、食戟も行うことができなかった。つまり、いくら栄翔が中学一年の頃から司と競い合えるほど料理の腕前が非常に高かったとしても十傑に入ることは難しかった、というかできなかったのだ。だが、もし栄翔が学園に残っていた場合その料理の腕でぐんぐんと学内評価を伸ばしていっただろう。そうなると十傑の席次が今と同じかはわからなかった、栄翔のことを認めている司はそう言ったのだ。
「あはは、そう言ってもらえるなんて光栄です」
「まあもしもの話をしてもしょうがない。これからはまた平神がここに通うからね。また共に料理ができるのを楽しみにしてるよ」
「俺も楽しみにしてます」
「よし、再会の挨拶も済んだ。こんな時間に呼んで悪かったね」
「いえいえ、俺も久々に話せて楽しかったです。それじゃあ失礼します」
「ああ、またな」
栄翔は司に頭を下げると扉を開け部屋を出た。そして始業式に向かった。
原作との違いとしてこの作品の司先輩は原作のようなエゴイストっぽさを結構抑えてあります
中等部時代に栄翔切磋琢磨で来ていたのが主な理由です
名前を出していいのか不明・・・というか出さないほうがいいと思うので出しませんが毎話誤字脱字の修正をしてくださっている方ありがとうございます!
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