暗殺(しない)少女ですが、なにか?   作:lkjhg

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第3話 のんびり

えー、こちら渡辺夜陰です。

中継というわけではないのですが、現在見ている状況を実況したいと思います。新しく勇者に選ばれたシュレインくんはどうやらエルフの里に向かうらしくエルロー大迷宮を通って行くつもりのようですが、入り口は帝国の軍に監視されていて近づけません。海底に入り口があるらしくそこから突入するみたいです。そして、今、皆水着です。もし私が男だったら興奮してるんだろうけどスタイルいい女しかいないから嫉妬しかわかない。ていうか大丈夫?割と近くに魔物いるっぽいんだけど。あ、崖から飛び降りた。いってらっしゃ〜い。私もあとから転移で追いかけるから頑張ってねー。

 

「暇だねぇ」

[暇ですねぇ…]

「この世界が壊れるか否かの状況だってのに平和だよねぇ。」

[仕方ないですよぉ〜。スキル『禁忌』をLv10にしないとわかりませんからねぇ。そもそも滅多に獲得できるスキルじゃないですし人族は宗教団体が禁忌持ち粛清?してますから気づかなくても不思議じゃありません。]

「それはわかってるけどね。まぁ事実を公表すると今の宗教が全部破綻するからねぇ。けどなー。」

[納得がいかないと?]

「んいや。納得も理解もできてる。私が人類を滅ぼそうとしてることも理解してる。だからこそ、なんでそんなに人間を守りたいんだろうなぁってね。この世界の女神様。」

[それはまさしく神のみぞ知る、ですね。]

「だね〜。」

 

私も人間だよ。

だからと言って必ず人間の味方をするわけじゃない。まぁ魔族の味方ってわけでもないけどさ。アリエルちゃんと白ちゃんの味方なだけだからね。私は敵対してこなければ殺すつもりはないし友好関係を結ぶメリットがあれば譲歩もする。今回の敵はエルフと人。控えめに言って一騎当千なんだよー私。白ちゃんがもう一人増えて物理(小太刀)で殴りに来るって考えてみて。もう相手に勝機がないんだよ。白ちゃんは遠くからとか分体をとおして邪眼で殺すことが多いみたいだけど私は前線に出ることのほうが多かった。

 

「予定変更して迷宮出て街につくまでのんびりしない?」

[別にいいですよ。今回の依頼は監視であって護衛じゃないですし。]

「じゃあ実体化して」

「はい。っと空気を久々に吸いますね。」

 

収納魔法から丸テーブル、椅子を2脚とティーポット、カップ、お菓子を取り出す。

 

「じゃあティータイムと洒落こもう。」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

流石に布団で寝たいので転移で魔族領にある自宅へと帰った。するとスマホがどこからともなく現れた。

 

『元気してますかー?夜陰さん。』

「ちょっとびっくりしたんだけど。」

『めちゃくちゃに強い夜陰さんでも驚くことがあるんですねー。』

 

クスクスと笑っている。

てか邪神も笑うんだな。

 

『そりゃ私だって感情くらいあります。』

 

ほっぺた膨らませてぷくーって起こってるの目に浮かぶよ。

 

「それで?何か話でもあったりする?」

『話というか愚痴ならたくさんありますよ。仕事したくない。ゲームしたい。仕事したくない。仕事したくない。って感じです。』

「いやいや世界を管理する立場にありながら仕事したくないってだめでしょ。」

『ずっと書類作業で外へ出られない私の気持ちわかります?』

「ひきこもり気質な癖に?」

『あうっ。それいわれると耳が痛いです。では今回はこの辺で。またあいま…』

 

最後は何があったの?ねぇ?私の最初の神様のお友達なんだけど?後ろから刺されたとかないよね?あの教室で起きた唐突な爆撃にも対応してたんだから大丈夫だよね?

まぁいいか。しぶといだろうし。

 

[彼女は何がしたかったのでしょう?]

「まぁ愚痴を言いに来たのは本当だろうね。あとは人肌恋しいとか、かな?今度会いに行こう。」

[あの方が人肌恋しい、ですか…。あんまり想像できないです。]

「私も顔には自信がないこともないけどDとか白ちゃんは別格だからなぁ。スタイルいいし。」

[ずっと身長低いのがコンプレックスですよね。百数十年前から。]

「おかげで子供料金で色々できるからいいんだけどねー。戦闘時には油断もしてくれるからメリットの方が多いけどね。でもスタイルいい人見ちゃうと憧れるのは変わらないね。」

 

なんだかんだ私も女の子なんだよ。どうでもいい?あっそうですか。

 

「いつになったら戦えるのかなー」

[バトルジャンキーがにじみ出てますねぇ。抑えてくださいよ。]

「そうは言っても戦いこそ私の生きる場所であると言っても過言ではないし。」

 

先生元気かな。

先生が持っているスキル:生徒名簿で私の安否が分かるらしいのは驚いた。先生は軽い感じがするがその実生徒のためにあちこち走り回ってるから憎めないんだよあの人。この世界に来て初めて会った時は先生が気絶しかけたのは面白かったな。私が転生せずに自力でこの世界にきたってこととか魔法が使えるよーって事を話したんだよ。『先生そんな規格外の子がいたとは知りませんでしたよー?』って苦笑いしてた。もちろん先生に地球へ送ってもらえないかと言われたけど無理だと言った。今は自由に行き来できるけど何人も送るリソースはないし義理もない。それに先生にもう人じゃないのに地球に行ってどうするの?と聞いてみれば『あははそうでした。しっかりきっちり区切りをつけるべきですね。ありがとうございます。渡辺さん。』って言ってた。その時以来接触はないけど多分問題ないだろうって放置してるんだと思う。保護という目的で私たちクラスの人間を確保しまくってるのは引っかかるけどね。悪意は感じなくて、先生として生徒のためを思って動いてるって感じだった。

 

[どの世界の先生もみなさんちゃんと先生してますよね]

「してるね。うん。すごいよ。先生って。」

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

あれから数日。

山田くんことシュレインくんにつけていたマーキングが地図上で街に入ったので転移した。

 

「うっわぁなんだこのオカルト教団の街。」

[女神教の街みたいですね。色々な宗教を私たち見てきましたけどこれはなかなかですね。]

 

スキルを女神様に捧げよ!

是非とも女神教を信仰しましょう!

 

などなど。街をパッと見た感じ人間性は優しい、親切な人が多い印象。いい感じの宿屋を聞けばいくつか教えてくれるし旅人さんには安くしとくよって言ってくれたり。多分宗教の話になったらみんな性格が変わるんだと思う。

というわけでこの街の観光はすごく楽しいものだった。

肝心のシュレインくんたちはというと若干空気がピリピリしてたね。無理もない。今自分たちの味方はほとんどいないし追われているからね。私は挨拶がてら顔出したよ。微妙な顔されたけど。

 

「やぁやぁ元気かな?シュレインくん。」

「え?は?渡辺さん?」

「学校はどうしたんですか。」

「やめたよ。学ぶものもなかったし。」

 

とまぁこんな感じ。見知らぬ盾持ちが増えててその人は私のことがっつり警戒してたね。

 

「どうしてこの街にいる?」

「観光ですよ。」

 

それで私は本題を切り出した。

 

「さて、一国の王子様と貴族のお嬢様がこんなところにいるのはどうしてかな?」

 

一気に空気が張り詰めたよ。

そうなると楽しくなってくる。

 

「盗聴防止の結界と認識阻害の結界張ってるから気にしなくていいよ。」

「何者だ?貴様。」

「君たちとは次元の違う人間。とでも言っておくよ。」

「意味がわからない。目的はなんだ。帝国の関係者か?」

「切り込むねぇ。目的は君たちの監視。この世界の大きな出来事の中核にいる君たちのね。あ、先に言っておくと私の趣味みたいなものだよ。どこの所属でもないのは理解してくれると嬉しい。」

 

無所属はもちろん虚偽だけどまさか人間が魔族側に肩入れしてるなんて思わないでしょ。

 

「どこからついてきたの?」

「まぁエルロー大迷宮を通る前からかな」

「ほとんど最初じゃないか・・・」

「じゃあエルロー大迷宮を通ったんですの?」

「いや。転移魔法使えるからそれを使ったよ。」

 

先生が呆れてため息ついてる。周りの人は絶句してる。

 

「エルロー大迷宮なら一番下まで行ったよ。暇だったし。そこの地龍ともやり合って仲良くなったよ。」

 

今度は先生も絶句。

地龍って話せばわかるからいいやつだった。多少頭が硬いというか騎士道精神?が強かったけど。負けたから殺せーって。くっころはいらないよ。

 

「強すぎませんか?渡辺さん。」

「先生には話したけどみんなが死んだあの事件の生き残りは私ともう一人だったからね。」

「もう一人?」

「それについては秘密だよ。彼女が面白くないって言いそうだから。」

 

この辺でお開きにしたよ。なんか一緒に行くことになったけど。私基本的に助太刀する気はなかったんだけどなぁ。暇になるよりはマシ、だね。




いやほんと驚きました。星10初めてでしたんでこれは書かねばならないと思い書きました。アニメでイメージ補完しつつやっていきますので投稿ペースはゆっくりになると思います。実はヒロアカと無限の剣製の短編SS書いていましてアニメ第一期分の話で書いています。が、先に思いついた最終話を書いたせいで途中の執筆があまり進まないんですよね・・・。まだ投稿していませんが見かけて気が向いたら読んで見て欲しいです。それでは、また。
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