神の力?イイエ、ヤベーイ奴の力です   作:アカリマシン

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3話 ゲンムのデータ取り

「あ…?もう朝か…」

 

目覚めて、布団から起き上がる。ホントにぐっすり眠れたお陰で今日も気分が良い。

階段を降りて居間に向かい、コーヒーを淹れてテレビを見ながら飲む。

 

 

『完成したぞぉ!マイティアクションXのゲームカセットがなぁー!』

 

そんな声と共にこちらに飛び出してきた黎斗。しっかし、早いなぁ……ん?カセット?

 

「ちょっと待て?カセットってどういう事だ?」

 

『ん?あぁ、簡単な事さ。潰れそうな会社を買収して、新しくゲンムコーポレーションを設立したのさ!』

 

「……はぁ!?」

 

 

作り上げたって…こいつ、一夜にしてそれをやったのかよ!?

いやいや…可笑しいだろ?たった一夜で…頭可笑しい…。

 

 

『そして、早速マイティアクションXのプロトタイプを作ったんだ。

早速だが、プレイしてくれ。』

 

 

俺は、ゲームカセットとゲーム機を渡され…朝飯ら食べてはいないが後ろからの圧力に耐えきれず、仕方なく遊ぶことになったのだが……

 

 

 

 

「何だよこれ……面白すぎるだろ!」

 

 

実際にやったことすら無いので、どういうのかは分からなかったが普通に面白い。

これが、お世辞とかではなく本当に面白いのだ。

 

 

「(黎斗は天才ゲームクリエーターでもあるからなぁ……こんな面白いものを作れて当然か…。)」

 

俺は早速、感想を言おうと後ろを振り向いたら…黎斗が頭を抱えていた。

 

 

『駄目だ…駄目だ駄目だ…この程度ではこのゲームは愛されない…。

もっと機能を改善しなければならない。まず動きをもっと軽やかに……ブツブツ』

 

 

一人でブツブツ言いながら考え出していた。まあ、彼はゲーム作りに対しては誰よりも熱い人だから…そうなるのも無理はないね。

さて…朝飯を作って食べよっと。

 

 

『やはり……実際に見て動きなどを確かめるしかない…。翔平、君にも手伝って貰おう。』

 

 

その瞬間、黎斗が俺の体に入り込んできた。俺の目が一瞬だけ紫色に光り、直ぐに元に戻る。

これは、俺と黎斗の意識が交代した合図だ。

 

 

 

「試運転と行こうか…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……あれが、シンフォギアか…是非ともデータが欲しいところだね。」

 

 

黎斗は、自分なりにシンフォギアについて調べていた。あのノイズに唯一対抗できる兵器…と言うところまでは分かっている。

 

「(だが、あれが何処までの性能かは分からない。だからこそ、確かめる必要がある。

それにシンフォギアのシステムをガシャットとして産み出せれば…)」

 

黎斗は少し笑った後、シンフォギアと言う者を纏った二人の少女がノイズを相手に戦っていた。

歌を歌いながら…。

 

 

「歌を歌っている…?ふむ…ドレミファビートのガシャットを作るためのデータ集めにもなりそうか…?」

 

 

そう言いながら黎斗は『ゲーマドライバー』を取り出して腰に装着する。

プロトマイティアクションXガシャットを起動した後、ドライバーのガシャットスロットにセットする。

 

 

マイティアクションX!

 

 

レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム? アイム ア 仮面ライダー!

 

 

更に、ドライバーのレバーを開いてレベルアップする。

 

 

「グレード2…」

 

 

レベルアップ! マイティジャンプ!マイティキック!マーイティーアクショーンX!

 

 

黎斗は、かつて人類を脅かした仮面ライダーの一人…『仮面ライダーゲンムアクションゲーマーLv2』へと変身した。

 

 

「……」

 

ゲンムは、ガシャコンバグヴァイザー・ビームモードを装備して二人の少女の元へと向かっていった。


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