Moon Knights IS~Prayer of a Rabbit Fury~外伝 境界の虹   作:アマゾンズ

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戦いの続き。

清浄の騎士の覚醒した姿を見せ、凶鳥の化身とぶつかり合う。


第二話 Moon Three Knights

一夏とシュートの戦いを見守る政征、雄輔、タ=バサ、そしてタバネの四人。その中でタバネだけが何度も何度もありえないと口にし続けている。

 

「嘘でしょ・・・?シューくんが完全な防御に回るなんて・・・」

 

「残念だけど、目の前で起こってる事は現実だよ。こちら側の『いっくん』はそこに居る騎士の二人に、徹底的に鍛えられたからね」

 

「・・・・っ」

 

「並行世界は無数の可能性。その中で彼は『己を鍛えてくれる相手が居て、めげずに自分を鍛え続け、自分の矛盾に苦しみながらも本当の信念を持った織斑一夏』なんだよ。もっとも、ラフトクランズ・クラルスを動かすために必要な要素であるサイトロンの波動は、私が作った装置で浴びせ続けたけどね」

 

「彼は本当に別人なんだね・・・。後で謝らなきゃ。それと同時に個人的に聞きたい事があるの」

 

タバネが聞きたいことに関して、タ=バサは感づいていた。彼女もまた『篠ノ之束』という存在、最も聞きたい事は一つしかなく、それを口にする。

 

「もしかして・・・箒ちゃんの事かな?」

 

「やっぱり、私だもの解っちゃうか・・・どうなの?『こちら側』の箒ちゃんは」

 

「こっちの箒ちゃんは私の名前に頼る事なく、剣道にも固執せず、そこの騎士の2人にコテンパンにされても文句一つ言わずに鍛錬を続けてるって聞いてるよ。それに自分の中に目標も持ってた。今は分からなくても、これから見つけ出して行きたいってね・・・。だから、私は第四世代のISを箒ちゃんに託したよ」

 

「あの子が!?信じられない・・・・」

 

「『そちら側』の箒ちゃんはよほど酷かったんだね・・・今度、姉権限で会わせてあげる」

 

「う・・・うん」

 

タバネからすれば忌むべき記憶である妹の箒、だが『こちら側』では信じられない程の成長を見せているようだ。特に精神面での成長が自分の知る箒以上でもあると。会いたいが会いたくない、そんな気持ちが己の中で葛藤として渦を巻き出す。

 

「無理に会う必要はないよ?自分の中で納得してから、ね?」

 

「うん・・・」

 

そんな中、模擬戦をしている二人の戦いがより一層激しさを増していた。防御から一転、シュートが反撃に転じている。

 

 

 

 

推奨BGM[スーパーロボット大戦OGMDより『Moon Knights』]

 

 

「4連装ミサイルランチャー、マイクロミサイル!ターゲットロック!同時発射!」

 

「くううう!弾薬の雨か!」

 

一夏はシールドクローを掲げ、オルゴン・クラウドSによってシュートからの攻撃を防御している為に近づくことが出来ない。ラフトクランズの主な戦闘方法は近接戦闘だ。それに加え、一夏の射撃はあくまでも牽制であり、相手を倒すには至らない。

 

「これで、どうだ!!」

 

マグナ・ビームライフルによる精密射撃、この一撃はシュートにとって自信のある一発だった。

 

「っく!」

 

だが次の瞬間、ラフトクランズのスラスターの緩急によってスナイプ射撃を機体の状態を反らす事でダメージを最小限にしていたのだ。無論、どんなに訓練を積んだ相手であろうと最小限のダメージを負いながらの回避など出来る事ではない。これは一夏がニュータイプとして覚醒しているが故だろう。

 

「何!?」

 

「今だ!オルゴンクロー!展開!!」

 

「しまった!?があっ!?」

 

「捉えた!!」

 

「ぐああああああああ!!!」

 

オルゴンクローに捉えられたシュートは、そのまま飛び上がったクラルスによってアリーナの地に上空から叩きつけられ、そのまま引き摺られていく。

 

更に上空へ投げ飛ばすと同時にオルゴン・クラウドを使用して転移し、投げ飛ばされたシュートの背後へ周り、上に引き裂くように攻撃した後、そのまま地へと叩きつけるように攻撃した。

 

「ぐっ!がぁ!?な、なんだ・・・この・・・威力!?」

 

「オルゴン・マテリアライゼーション!!」

 

一度、反撃の糸口を見つければ賺さず攻撃してくる『こちら側』の『一夏』は正に戦士であり、騎士そのものだ。正々堂々とあろうとするものの、情け容赦のない攻撃すらも戸惑い無く使ってくる。

 

「また、ソードか!」

 

「この武器が一番、俺に合うんだ!」

 

オルゴンソードは刀身部分のエネルギーが結晶化している物で、非実体のロシュセイバーで切れるはずなのだが、僅かに残留しているオルゴンによってそれが不可能になっている。

 

「ぐうううっ!!(行け、リープ・スラッシャー!)」

 

「っ!?」

 

一夏は自分の頭の中に嫌な予感がよぎり、急いで間合いを離した。その瞬間、4つの扇状のパーツが射出され、それらが連結しサークル状になるとビームを纏い高速回転をし始めこちらへと向かってきた。

 

推奨BGM[スーパーロボット大戦α、α外伝より『VANISHING TROOPER』]

 

「くっ!ランダム軌道の自動攻撃武装か!」

 

「リープ・スラッシャーを回避し続けている、だと!?」

 

シュートにとって目の前で信じがたい事が起こっていた。軌道を読めるはずがないリープ・スラッシャーを『一夏』が回避し続けているからだ。だが、ほんの僅かな隙を見つけ出し、突撃と同時にある武装を使った。

 

「Gインパクトステーク、セット!くらえええ!!」

 

「なっ!?ぐああああ!!」

 

クラルスに衝撃が走り、一夏は吹き飛ばされてしまう。Gインパクトステーク、グラビティ・インパクト・ステークとも呼ばれ、重力波によって衝撃をパイルバンカーのように相手に与える物であり、至近距離からの一撃は機体にダメージが大きい事だろう。

 

これには遠巻きに見ているタバネはシュートの勝利を確信していた。だが、騎士の二人はこれで終わるはずがないといった表情をしており、タ=バサは何かのデータを取る為の記録装置を作動させている。

 

「流石だ・・・けれど・・・俺も、三人が見てる前で負けられないんだよ・・・!」

 

瞬間、クラルスから淡い光が僅かに出ており、その正体は騎士の二人とタ=バサだけが知っている。

 

「俺に・・・クラルスに力を貸してくれ、ユニコォォォン!!!」

 

推奨BGM[ガンダムUCより『RX-0』]

 

一夏が叫ぶとラフトクランズ・アウルンと似たクラルスのツインアイが強く輝き、装甲の展開可能となっている部分が次々に展開していき、展開した部分が一瞬のみ赤く輝くが変化していき、輝きがオルゴンと同じエメラルドのように発光しながら、一夏の顔をラフトクランズの頭部が覆った。

 

「な・・・!?変形?いや、変身したのか!?」

 

 

 

 

「な、何あれ!?クラルスの姿が変化したよ!?」

 

「あれが、クラルスのもう一つの姿。U N I C O R Nモードだよ。やっとデータが取れる」

 

「U N I C O R Nモード!?」

 

未知の機体変化にタバネは驚きを隠せずに、暴れそうになるのを必死に堪えていた。ただでさえ、この世界の『織斑一夏』がレプリカといえど騎士の機体であるラフトクランズを使い、機体を輝かせ更には姿を変化させたのだから無理はない。

 

「『Universe Nnature Infinity Constitute Optimum Rreconciliation Nerve』[無限の宇宙において自然の調和を構成する神経]という名目で私が作り上げたプログラムによって変化した姿だよ。最もキッカケがないと、今の所は変形できないようだけど」

 

「なに・・それ・・・」

 

「それにね。ユニコーン・システムのプログラミングを書き込む際、『白式』の意思を反映させてあるの。だから、ラフトクランズ・クラルスには『白式』の意思も有るんだよ。今はクラルスの意思と融合してるけどね」

 

「!!!???」

 

タバネの理解が追いつかない出来事の多さに彼女自身、言葉を失ってしまう。未知のシステム、更には『白式』が形を変えて生存している事、『こちら側』の自分は己自身なはずなのに遥か先の技術と錯覚できる程の技術力の違い『織斑一夏』の実力などなど、己の世界ではありえない事を直視せざるを得なかった。

 

 

 

 

 

「一角獣の名前を叫んだだけで・・あんな姿になるのか?」

 

「これなら・・・!うっ!!」

 

またしてもソードライフルをライフルモードに切り替えると同時に、先程までとは違い僅かにチャージされ、その瞬間にオルゴンの結晶と同じ色をした一筋の光の筋がシュートに向かっていく。

 

「なっ!!」

 

それを回避することは出来たが、僅かに掠めた4連装ミサイルランチャーが余波だけで破壊されてしまった。その威力は最初に繰り出してきた単発のオルゴンライフルの威力など問題にならない。

 

「反動が・・・相変わらず、凄い・・・それでも!!」

 

次々に放ってくるが、それを回避し続けるシュート。だが、回避の仕方が最小限ではなく大振りになっていた。ユニコーン・モードを発動した影響下でのみ使用可能となるオルゴンマグナムの威力を武装が破壊された事で、看破した為だ。

 

「何故・・・!何故だ!?」

 

「なんだ、シュートから何か流れ込んでくる?これは・・・怒り!?それだけじゃない、苦悩、『向こう側』の俺や織斑先生に対する不信感、世界に対する呆れ?まさか・・・これは・・・シュートの?」

 

「何故、お前は俺の心を暴こうとしてくる!?」

 

ロシュセイバーを抜き、クラルスへと斬りかかるリュミエール。まるで、己の内を暴かれたくないと言わんばかりに攻め込んでくる。一夏はこれが自身の能力の弊害なのかと戸惑う。自分は相手の心の本当の意味を理解してしまう。蹴り技でロシュセイバーをその手から蹴り飛ばし、間合いを開く。

 

「そんなつもりはない!!俺はただ・・・!」

 

「黙れええええ!!」

 

頭部10ミリバルカン砲の牽制をシールドクローとオルゴン・クラウドSによって防御したが、シュートの猛攻は止まらない。これはもう模擬戦ではなく、実戦レベルの戦いへと突入している。

 

「お前に俺の心の内を暴く資格などない!!!」

 

「まさか・・・シュート、自分の怒りで機体に飲まれているのか!?もう戦いを止めろシュート!!これ以上戦えばその機体の因縁に引きずり込まれるぞ!!」

 

「それがどうしたああああ!!」

 

「ダメか!俺の言葉じゃ届かないのか!?俺は人の心を覗く気なんてないのに!」

 

一夏はクラルスのソードライフルとクローシールドという唯一無二の武装を投げ捨て、無手でシュートへ向かっていく。手を伸ばし、両腕を掴み強引に戦闘を止めようとする。

 

「離せ!!お前は、お前はああ!!」

 

「もういい、もういいんだ!!もう模擬戦は終わったんだ!戦う必要はない!!」

 

「っ!!」

 

「タ=バサさん!戦闘終了の合図を!!それからもう一人のタバネさん!シュートの機体を強制解除して下さい!!早く!!」

 

「!わ、わかったよ!」

 

「う、うん!」

 

二人は急いで模擬戦を終了させた。タバネはシュートの機体を自分の小型端末からアクセスし強制解除させ、その影響でシュート本人は気絶してしまう。クラルスのユニコーン・モードが解除され、装甲が閉じていく。一夏はシュートを抱えてアリーナから出ていき、騎士の2人に協力してもらい彼を医務室へ連れて行くとベッドへ寝かせた。

 

「シュートから感じた因縁・・・シュートが使う機体、リュミエールからだった。あれは・・・機体のモデルとなった機体、凶鳥と呼ばれた由来、暴走事故・・・隕石落下による技術の革新・・・色々なものが見えた・・・」

 

「シューくん!!」

 

「別世界の方のタバネさん、かな?大丈夫ですよ。容態は安定してるし、今は落ち着いて眠ってます」

 

「そ、そっか・・・良かった」

 

「それじゃ、俺は行きますね?恋人同士の邪魔は出来ませんから」

 

「え・・・・」

 

医務室に突撃してきたタバネだったが、シュートの容態は安定していると聞いて安堵した。同時に『こちら側』の人間に明かしていないはずの事を『こちら側』の一夏に見抜かれていた。模擬戦の最中でもシュートは自分の内側を覗くなと喚いていたのを思い返す。

 

「『こちら側』の彼は一体・・・超能力者なんて事はないよね?」

 

 

 

 

 

 

一方、一夏はタ=バサのラボに足を運んでいた。シュートの機体の事もあるが、それ以上にユニコーン・システムを改良できるかもしれないとの事で連絡を受けたのだ。

 

「ユニコーン・システムを改良できるって、本当ですか?」

 

「うん、改良といってもいっくんの意志をプログラム本体への伝達を多少良くするだけに過ぎないけどね」

 

「それだけでも十分ですよ」

 

「ふふ、ありがとう」

 

タ=バサはコンピューターのキーを叩き続けている。そんな中で政征が模擬戦の中で違和感があった事を話し始めた。

 

「一夏、シュートが模擬戦の中で荒れていたようだけど何かあったのか?」

 

「ああ、俺が迂闊だったんだ。ユニコーン・システムの影響でシュートの心の中を覗くような真似をしちゃったんだよ」

 

「なるほど」

 

「まだ、ニュータイプとしての感覚を制御出来てないのか」

 

「ああ、そのせいでシュートの心に負荷をかけるばかりか、アイツの機体にある因縁まで見てしまった」

 

一夏としてはそんなつもりはなかったのだが、相手の心の内を覗く真似をしてしまったことに苦悩している。それは覚醒した自分の力を制御でき無い事も1つの要因だ。

 

「物事を正しく理解する力・・・とか、人類の革新とか、宇宙に適応した人類とか、他者を理解できる人とか書かれたりしてるようだけど自分としてはどうなんだ?」

 

「俺は・・・物事を正しく認識する力として考えているよ。けど、それが相手の心を見てしまう事にも繋がっているって今回、ハッキリわかった」

 

己の力に自惚れず、どうすれば良いかを相談する姿はまさに苦悩の表れだろう。かくいう騎士の二人も一夏が相手の心を覗いてしまうなど初めて聞いた事だ。

 

「だから、こっちが考えている事を簡単に察しているような行動をしていたのか」

 

「ああ、俺はそれが正しいと思って行動してた・・・けれど、結局・・・人を傷つけているだけだった」

 

「正しい行動が、必ず人を救うとは限らないからな」

 

「そうだよな・・・俺は覚醒して調子に乗っていたのかも。アイツは・・・シュートは別の可能性を持った人間だ」

 

一夏は頭を抱えて悩んでいる。会社に来る前にニュータイプという言葉を調べてみたが、この世界であっても架空の概念であった。初めてユニコーン・システムを発動させた時に聞こえた自分と似た声。自分と変わらないのに絶望の中で希望を見出そうとし続ける決意、もしも出会えるのならば出会ってみたい・・・。出会って、ニュータイプに関して教え欲しいという気持ちが強かった。

 

「(『母性と『父性』・・・それを知って人は初めて己の存在を確立出来る。だが、一夏には両親が居らず、それでも『母性』はタ=バサさんから『父性』は食堂の巌さんから受け取っている様子だ)」

 

「(そして俺と政征という異物によって、ニュータイプという進化を遂げた。だが、進化したが故に悩み苦しむ。ニュータイプは宇宙に適応だけじゃなく、人と人が理解し合うという事・・・)」

 

政征と雄輔はそれぞれ、一夏の悩みに対する答えを考えている。だが、それは二人にも出来なかった。二人は別世界から転移してきた。両親はもとより、本来の世界にいる者達には二度と会う事は出来ない。かけたものを補う事は決して出来ない。

 

なぜこのような事を二人が考えてしまうのか?それは、たった一度の奇跡、自分達も一夏と同じニュータイプと同等の存在となり、臨海学校において想いの力によって守った事があったからだ。

 

それだけに、ほんの少しだけ一夏の苦悩が分かるが、その答えを出す事は出来ない。

 

 

 

 

 

それと同時に医務室においてシュートは目を覚ましていた。だが、あの模擬戦で自分が感情的になってしまった事を考えていた。

 

「クラルスから発せられていたあの光・・・俺の心に入ってきた。俺は自分が知られるのが嫌で・・・」

 

「シューくん・・・」

 

「俺はあの時『こちら側』の織斑が恐ろしかった・・!心だけじゃない、俺という存在そのものを知られそうになって」

 

「シューくん、私の話を聞いてくれる?」

 

「え?」

 

「私ね、タ=バサから読ませてもらった彼女のIS論文に気になる項目があったの」

 

タバネにしては珍しく、飄々とした雰囲気がない。まるで、何かを知って決意を固めたような雰囲気だ。

 

「ISには意志があり、その意志と共に合ってこそ、本来の性能を発揮する。その論文を読んで私は衝撃を受けたの」

 

「それと、俺の話に一体何の関係が・・・」

 

「シューくんが『こちら側』の『織斑一夏』を恐れたのは恐らく、愛機でありパートナーでもあるリュミエールの意志だったんだと思う。シューくんそのものをリュミエールが意志を伝える為の翻訳機として取り込みかけたのを見抜いて、彼は模擬戦を強制的に終了させたのかもしれないね」

 

「!・・・ISの意志、そんなものが」

 

「正直に言えば私も怖いよ。彼だけじゃない・・・騎士と言われてる二人も怖い」

 

「『こちら側』の織斑はあらゆる人の死や悲しみを受け止めてきたんだろう・・・そしてあの感性によって常人以上に悲しみや憎しみ、色々な感情を受けてとめてしまうんだろうな。それに負けない精神、自分の中にある揺るぎない決意を持っている」

 

「そうだね、もしも・・なんて言いたくはないけど『向こう側』の彼も『こちら側』と似たようになっていたら違っていたのかもね」

 

あらゆる可能性を体現している並行世界。その中で二人は『織斑一夏』の良い方向の可能性を見る事になった。自分達の世界の『織斑一夏』の可能性はほとんど失われている。だが、それ以外の可能性はまだまだ残っているはずだと思えるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

その頃、『向こう側』から逃走してきた人間。『こちら側』には無かった組織グローリーキングダムの残党の一人である。コードネームはHierophant、その優しそうな容姿と仮面のように張り付けた優しさを使うことで偶然にも転移装置の場所を研究員に教えられており、それを利用して並行世界へと逃げてきたのだった。

 

「私は此処で再起を目指す・・・先ずは戸籍を作らないといけないわね」

 

そうして彼女はこの世界での行動を開始した。この世界の女性利権団体を利用し、己自身が望む世界を作り上げるために。




次回は出陣です。

ニュータイプとしての一夏は悩みっぱなしで人と付き合うのが怖いのを隠しています。

ユニコーン・システムの弊害という一面も彼は気づきました。

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