マルゼンスキーと付き合いたい!   作:アマザケ

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果たしてマルゼンスキーに連れられたお店とは!?


告白大作戦 中編

まぁ想像はついてたよ。だってマルゼンスキーだもの。やっぱり

                *イタ飯

のレストランだ。店名はBuono(ヴォーノ)。確かイタリア語でうまいとか美味しいって意味だったっけな。随分と年季が入った見た目だがもしやバブル期から続いてるのだろうか。

と、そこでマルゼンスキーが

「じゃーん!どうトレーナー君!やっぱりナウでヤングなランチと言えばイタ飯よね!」「このお店インターネットで評価高いのよ!なんと星4.4!」

それは普通にすごいなと思い

「なぁマルゼンスキー、ちょっとレビュー見せてくれないか?」

と尋ねる。マルゼンスキーからスマホを借りレビューを見たところ...

 

若かった頃を思い出す。美味しいお店(50代女性)

20代の頃、妻と初めてのデートでいったお店で当時は30代くらいの女性が切り盛りしていたが今日行ったときも変わっていなかった。私達のことも覚えていてくれて味も文句なしの最高のお店(50代男性)

 

案の定バブル期から続いてるようだが全て美味しいと書いてあった。まぁマルゼンスキーが選んだお店だし間違いはないんだろう。

「どう?レビューにはなんて書いてあった?」

今度はマルゼンスキーが訪ねてくる

「どの人も美味しいって書いてあるよ。入ってみようか」

 

俺たちが店に入ると60代後半くらいの女性が出迎えてくれた。おそらくこの人がレビューに書いてあった人だろうと考えつつ案内してもらった席にマルゼンスキーと向かい合う形で座る。

「いらっしゃい。この店に若いカップルが入ってくるなんて久しぶりねぇ。ゆっくりしていってね」

と言われメニューと水を貰う。お店の人も厨房へ戻り彼女と二人きりになる。メニューを二人の間に置き

「マルゼンスキーは何食べる?」

と聞いたものの反応がない。何事かと彼女の方を見てみると無茶苦茶赤面していた。耳たぶまで真っ赤だ。おそらくカップルと言われたのが恥ずかしいのだろう。普段は明るい彼女だが恋愛耐性は皆無のようだ。可愛い。

「おーいマルゼンスキー。お店の人待たせるのも悪いし早く決めよう。」

と言うと

「あっメンゴ!ちょっと考え事してたわ」

いや照れ隠し下手か!まぁ俺が言えたことじゃないんだが...可愛い

いまだ恥ずかしそうなマルゼンスキーだったがメニューを見た途端いつもの調子に戻ってきたようだ。

「わー!すごい!全部美味しそう!ティラミスもナタデココもあるじゃない!私はこのスパゲッティにしようかな!デザートはティラミス!」

ここのメニューは全部写真がついていてどれもおいしそうだ。

「じゃあ俺はマルゲリータにしようかな。デザートはナタデココ。」

食べるものを決め先程の店員さんを呼びオーダーを言う。店員さんが

「OK!デザートは食後に持ってくるわ。」

と言い、去ろうとするとマルゼンスキーが

「なる早でね!」

と言う。店員さんは親指を立てウィンクして戻っていった。

それから彼女と雑談をしつつ待っていると料理が運ばれてきた。

「わー!写真で見るより断然美味しそう!」

「あぁ。見てるだけでよだれが出てきそうだよ。」

すると突然マルゼンスキーがスパゲッティを巻いたフォークを向けてきた。まさかこれは!

「ほらトレーナー君!口開けて!あーんしてあげる」

何!何だと!可愛いとかカップルって言われただけで赤面していた彼女が何の恥ずかしげもなく!あーんをしてくれるだと!?

「あれ、食べないの?さっき食べたけどチョベリグだったよ?」

まさかこれは間接キスか!?とここで完全に俺は赤面してフリーズしてしまった。と、次の瞬間口の中にケチャップのような味が入ってきた。

「どう?美味しいでしょ!」

此奴!口開けたまま固まった俺に食べさせてくれただと!お可愛い奴め!

ようやく体の意識が戻ってきた俺は逆にピザをアーンしてほしいとねだられた。少し恥ずかしかったがアーンしてあげると彼女がすごく喜ぶので何だかんだお互いにあ~んさせまくった。意外と慣れるもんだなと考えているとデザートが運ばれてきた。無茶苦茶美味かった。そして案の定あ~んさせあった。

「私達傍から見たらカップルなのかしら」

突然マルゼンスキーが恥ずかしげもなく言い出した。

「水族館ではすごく赤面してたのにもうはずかしくないのか?」

少しからかってみる

「あの時は周りに人がいたでしょ?でも今は二人きりだから!」

なるほど。どうやら二人きりになると甘えてくるのか。3年間一緒にいたがデートはこれが初めてだから知らなかった。

「二人きりになると甘えてくるのか。そういうのはズルい。可愛すぎる」

今度は真面目に可愛いと言ってみる。どんな反応をするのだろうか

「うふ。ありがとっ!」

やべぇ。からかおうとした俺が死にそうなんだけど。何この生物、可愛いかよ。

「ほんとに恥ずかしげもなく言ってくれるな。俺のことからかってる?」

「あららバレちゃった?でもトレーナー君のことは心から信頼してるし!」

「まっ!そういうふうに言ってくれると俺も緊張がほぐれてありがたいよ」

「あら?緊張してたの?」

まぁそりゃ今日告白しようとしてるんだから緊張するわ、とは言えず

「女子とデートなんてしたことなかったからな」

と適当に言っておく。まぁ女子とデートとか初めてなのは本当だけど

「本当のこと言うと私も少し緊張してたの。私達3年間ずっと一緒だったじゃない?夏合宿のときにお祭りとかには行ったけど最初からデートって言って出かけたことはなかったし」

確かにそうだ。何度も彼女とはお出かけしたりプライベートでもあってきた。お祭りもカラオケも行ったがあくまでトレーナーとウマ娘の関係、親睦を深めるのが目的だったのだ。それが今回は完全にデート。誘った理由は優勝記念ではあるがデートしようと誘ったことがなかったのだ。

「今回のデートでね、私やっぱりトレーナー君といると楽しいって改めて実感したの。もっと君のこと知りたいって!」

あれ?なんか少し告白ムードになってきてね?

「それでねトレーナー君!その!よければ」

「待ってくれマルゼンスキー!少しトイレ行ってきていい?」

危ねえ!うぬぼれかも知んないけどあれ絶対告白だろ!間違い無い!絶対相思相愛じゃん!

一人トイレに篭り考えていた俺は焦っていた。正直に言おう!付き合えるならとっとと付き合いたい!だが!俺は...自分の口から告白したい!今まで何度も彼女とお出かけしてるがそれらは全て彼女から誘ってもらったものだ。

だからこそ、このデートは俺から誘ったのだ。告白しようとしていたデートの途中で相手の女の子から告られるとか男としてダサすぎる!

本当は夜にいい感じの夜景を見ながら告白しようと考えていたのだがこうなったらその前に告白するしかない!そうとなればいい場所を探さなくてはならないと思いスマホで近くの場所を調べる。

こっここならいい感じのムードで告白できそうだ!実はこのレストランは海から徒歩5分の場所にあるのだが近くにデートスポットとして有名な砂浜があるようだ。

決めた!ここで!俺は!マルゼンスキーに!告白する!!!

決意を決めた俺はトイレを出て彼女のもとに向かう。

 

「おまたせ。そろそろ会計してお店出ようか。」

そうして会計をすませ俺たちは店を出た。

「なぁマルゼンスキー。ここから徒歩5分の場所にきれいな砂浜があるらしいから行ってみないか?」

「う、うん分かった!行こっか!それにしてもあのお店チョベリグだったね!」

 

こうして話しているうちに俺たちは砂浜についた。

「わぁ本当に綺麗ね!砂は白いし海もすきとおってる!ねぇトレーナーk!」

申し訳ないと思いながら彼女の言葉を遮り面と向かって彼女に話しかける。

「マルゼンスキー。大事な話があるんだ。オレたちの今後について」

 

勝負は今。ここで決める。

 

4話へ続く〜

 

 




*の用語説明
イタ飯・・・イタリア料理。バブル時代に流行った呼び方。

最後の方が急ぎ足になっちゃった
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