マルゼンスキーと付き合いたい!   作:アマザケ

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マルゼンスキー。
大事な話があるんだ。
オレたちの今後について。

勝負は今。ここで決める。


告白大作戦 後編

砂浜についた俺は彼女に話しかける。

「大事な話があるんだ。俺達の今後について。」

「え...え?どうしたの突然」

 

鼓動が早まっていくのを感じる。体温が高まり体が火照る。深呼吸をするも息は落ち着かない。それでも俺は今、ここで彼女に想いを伝えると決めた。なかなか出ないかすれた声達を集めて一言はっきりと伝える。

 

「マルゼンスキーさん。好きです。俺と付き合ってください。」

 

空と海は青く透き通る。俺は今、想い人に正直な気持ちを伝えた。この空と海にも負けないくらい透き通ったこの気持ち。刹那白い砂が巻き上がる。俺は思わず目をつむり、再び開けると先程までいた場所から彼女は消えていた。だが視界から消えていたわけではない、彼女のキレイな首筋が見える。おそらく彼女は俺に抱きついているのだろう。

 

「はい!よろこんで!」

 

泣いているかのようなかすれた声で彼女は返事をしてくれた。鼻の奥にツンと塩っぱい匂いが突き抜ける。これは潮風だろうか、それとも彼女の涙か、はたまた俺の涙だろうか。答えはわからない。でも分からなくていい。今はそんなことより彼女からの言葉を喜ぼう。俺はついに愛する人と付き合うことができたのだ。

 

時刻は午後2時過ぎ。一日で最も暑い時間だ。きっと太陽が俺たち二人を熱く応援してくれているのだろう。それから潮風が俺たちを冷静にさせてくれた。

 

「改めてよろしく。マルゼン」

「こちらこそよろしくね!カズ君!」

「ってカズ君ってなんだよ!」

「カズ君こそマルゼンって何?」

「いやせっかく付き合えたから特別な呼び方してもいいかなって」

「私もそう思ったのよ!チョベリグじゃない!」

「でも学園ではその呼び方するなよ?色々めんどくさくなりそうだし」

そう。俺たちは付き合ってると言っても学園ではトレーナーとウマ娘の関係だ。別に恋愛禁止とかはないが周りにバレると面倒だろう。

「むー。分かったわよ。でも周りに人がいなかったらカズ君って呼ぶから!」

そんなこんなでバカップルぽい話をしつつ俺達は恋人繋ぎをしながら砂浜を歩いた。

 

そして時刻は午後7時。すっかり日も落ち砂浜デートを終えた俺達は街に戻ろうと電車に揺られていた。

「なぁマルゼン。夕飯どこで食べたいとかある?」

「私の手料理!」

「へ?」

「何?せっかくの恋人一日目なんだから手料理振る舞わさせてよ!」

マルゼンスキーの自宅なら行ったことあるし手料理も食べたことあるがデート終わりに料理させるのは流石に申し訳ない。

「デートして疲れてるだろ?夕飯はどこかで食べに行こうよ」

「いや!絶対に作るわ!マブい女って思われたいもの!」

どうやら決意は硬いようだ。ならお願いしよう。

「それじゃお言葉に甘えようかな」

 

そうこうしているうちに駅についた俺達はまたもや恋人繋ぎでマルゼンスキーの家に向かった。そしてスーパーの前を通る瞬間マルゼンスキーが大きな声を出した

「タンマ!ねぇ夜ご飯の具材買ってきてもいい?」

「もちろん。買った荷物は俺が持つよ。」

という訳でスーパーで買い物し改めてマルゼンスキーの家へ向かった。

 

しばらくすると彼女の家についた。駅を出てから既に30分は経っているのだが個人的には5分くらいに感じた。やはり楽しい時間は早く過ぎ去っていくものだ。

彼女が料理を作ってくれている間俺は部屋の整理を頼まれていた。もしかして手料理振る舞うって言ったのは俺に部屋の整理をさせるためなんじゃと考えつつ手を動かす。そうして部屋の整理が終わったとき丁度料理も出来上がった。

手だけササッと洗い、彼女と対面しながら食卓を囲む。

「やっぱりマルゼンの手料理はうまそうだな。」

「ふふん当たり前でしょう。腕をブイブイいわせながら作ったわよ!それじゃ」

「「いただきます!」」

なんとなく予想はしていたのだがやはり俺達はアーンさせあった。このほうが美味しさが倍増するからしょうがない!と頭悪そうなこと考えていたらいつのまにか食べ終わっていた。

するとマルゼンスキーがジュースの入った1つのコップを出してきた。

「じゃじゃーん!特製のレスカよ!」

個人的にはすごく嬉しいのだがすごく突っ込みたいことがあった。

「なぁマルゼン。このストローはなんだ?」

彼女が渡してきたコップに吸口は2つでハートの形をした一本のストローが刺さっていた。

「どうしてこんなストロー持ってんだよ!」

「さっきスーパーで買っちゃった!」

おいスーパーなんてもん売ってんだよ!だがまぁいい。俺はマルゼンとの間接キスは何度もやってるからなと意気込み飲み始めた。だがこれはヤバかった。何がやばいかって?

前を向くと数センチの距離にマルゼンがいるんだよ!ここまで間近で彼女の顔を見たことなかったのでつい見とれてしまうのだ。

そんな最高で鬼畜な食事を終わらせたのだが時間はすでに9時半になっていた。

「ごめんマルゼン!もう時間がやばい!俺そろそろトレセン学園に帰るよ!」

慌てて帰ろうとする俺をマルゼンが引き止める。

「まってカズ君!送っていくよ!」

これは正直助かった。こんなときは彼女の愛車のスピードがありがたい。ということでお言葉に甘えることにした。

「さぁカズ君飛ばすわよ!」

彼女がアクセルを踏み込む。ごめん!前言撤回!やっぱり速すぎるぅぅ!と心のなかで叫ぶ俺を横目にマルゼンはどんどんスピードを上げる。夜で車通りが少ないからいいものの絶対に警察に引き止められるスピードだった。

 

だがそのおかげもあってすぐにトレセン学園についた。

「マルゼン今日はすごく楽しかったよ!またデート行こうな」

「うん。私もすごく楽しかったわ!それと、告白してくれてすごく嬉しかった!」

その瞬間彼女がこちらに走ってくる。

「これは今日のお礼!」

そう言うと彼女は俺の頬にキスをした。

「え?」

突然のキスに俺は本日二度目のフリーズをしてしまう。え?俺キスされたの?

嬉しさと突然のことに対する衝撃についていけず脳が使い物にならなくなる。

「それじゃバイビー!」

そう言うと彼女は車に乗り込み帰宅してしまった。

俺は未だに体と脳が動かない。その後10分後にたづなさんに見つけてもらうまで俺はこの状態のままだった。

 

自室についた俺は改めて喜びを実感する。

うきうきでお風呂に入りパジャマに着替え今日撮ったマルゼンとの写真を見ようとナウでヤングなスマホをつける。その瞬間俺は寝落ちしてしまった。今日ほど楽しかったが疲れた日は人生で初めてだ。

 

俺はマルゼンスキーと色々なところでデートする夢を見ながら深い眠りに落ちるのだった。

 

5話へ続く〜

 

 

 

 

 




頑張って死語勉強します。
次回付き合いたい編最終回です。
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