化物らしく、人間らしく   作:照坊主

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描写がヘボい・・・勘弁してください


戦闘だ!!

性を曹 名は仁 字は子孝 真名は立華

 

某吸血鬼と同じ『命を代価とする力』を持っている

つまりは取り込んだ命の分だけ生きながらえることができる

 

これが俺の全て、取り込んだ命を使い潰しているとんでもないろくでなしだ

 

「あ~、この一杯のために生きてるもんだよなぁ」

 

絶賛飲酒中でもある

 

「旦那も好きですねぇ、酒屋で飲めばいいのにこんな場末の屋台なんざ来て」

 

「こういうのは風情ってのを楽しまなきゃいけねぇんだ」

 

「このおんぼろ屋台に風情がありますかねぇ・・・」

 

「大将と屋台があるから風情があるんだ、違いねぇ」

 

「はは、そいつはなんとも・・・」

 

苦笑いする大将、飲み続ける俺、今日は新月で星しか見えない夜空

風情があると思うんだがねぇ

 

「そういや旦那は腕は立つ方ですかい?」

 

「んー・・・まぁ、立つっちゃ立つけどなぁ・・・どうしてだい?」

 

唐突だな、なんだ、戦争でも起きるのか?

兵隊にならんのは知ってると思ったんだが

 

「いやぁ、仕入先の商人が護衛を探してましてねぇ」

 

「おいおい、探すまでのものじゃ無ぇだろ、こんだけでかい町なんだ」

 

陳留だったっけ?この町の名前

こんだけでっかいなら、護衛専門の連中ぐらいいるだろ

 

「いやはや・・・そう思うじゃありませんか」

 

「そうとしか思えないんだが」

 

「腕の立つ奴ってのは大抵兵隊になっちまうんですよ」

 

「ああ・・・まぁそりゃそうだよな」

 

兵隊にいたほうが安定して金を稼げるし、何より護衛なんかよりずっと安全だ

 

「で、残った連中は兵隊にもなれねぇようなやつらでして」

 

「あー…そりゃ、問題だな」

 

「ってなことで旦那に頼みたいんですがねぇ」

 

ふむ、それはともかく

 

「一体、どれくらいもらえるんだ?」

 

世の中金だよ、姉貴!!

偉い人たちにはそれが…わかってるか、うん

 

「これいっぱいの銀は確実ですがね」

 

そういって俺の持ってた財布を指差す大将

 

「よし、乗った」

 

迷わず乗る俺、金ってのは大切だが、何より人付き合いも含まれている

 

何より大将の面子ってものもある、受けねばなるまい、うん

 

「そういや旦那」

 

「ん?」

 

「仕事の斡旋所から弾かれたって本当ですかい?なんでも兵隊以外の仕事を紹介してくれてなかったとか…」

 

「…言うな」

 

人付き合いって本当に大事

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「~♪~♪~」

 

鼻歌を歌いながらガタゴトと揺れる馬車に身を預ける

 

同乗者はちっこい子供、ヨーヨーを拡大したようなのを持っている

 

「あの…」

 

護衛の帰りに拾ったみたいだ、あの商人夫妻は結構なお人よしみたいだ、もっと金くれねーかな

 

「あ…あの!」

 

「ういうい、何かね嬢ちゃん」

 

しかし、うるさいなこのガキ

 

「その…歌ってる歌ってなんですか?」

 

「ん?気に入ったのかい?」

 

「え、あ、はい、楽士さんが歌うような歌じゃないので」

 

「楽士のやつらの歌とは違うさな、コイツは貧乏な俺が適当に作った歌だよ」

 

ってか、この嬢ちゃんいいとこの子か?楽士の歌なんざ早々聞けるもんじゃねーぞ

 

「えっと」

 

「つまりは、今作った即興ってこった」

 

「そ、そうなんですか」

 

「そういうこと」

 

「…」

 

「…」

 

このやりとりは三回目、内容は違うが必ずだんまり、ぜってーまたやるで

 

「あ、あの」

 

ほら来た、飽きないね、この子も

 

「護衛の方なんですよね」

 

「そだよ」

 

「それならその、武器は…」

 

今の俺の格好はボロ着の上に皮のマントを羽織った状態、剣は質が悪いのは使いたくないから買わない、高いんだよアレ

一本買うだけでひと月は飲んで暮らせる、馬鹿じゃね?作ったやつ

 

「なくても大丈夫だぁよ」

 

「…え?」

 

「だか「止まれ!!!」お、来た来た」

 

止まる馬車…ひふみよひふみよ…ざっと20人程度か

 

止まった馬車から出るといかにもって奴が10人程、後は前の方にいるみたいでほかに雇っている連中の相手をしている

 

「ああ?なんだテメエ、お前も護衛か?」

 

「まぁ、そだな」

 

「へっ!嘘つけよ、短刀のひとつもぶらさげてぎゃぶ!!!」

 

面倒なので貫手で頭を貫く、ついでに左手側のやつの腹を掴み持ち上げる

 

「な、や、やめろ!!降ろせぇぇええええええ!?!?!?」

 

肉だけ引きちぎって投げ捨てる、内蔵が飛び出ているが頭が状況に追い付いていないようだ、叫びながら虫のようにもがいている

 

そいつの頭を踏みつぶし、残りに向き直る

 

「ひ…あ…ば、化物…」

 

「正解だ、虫けら、褒美に一息に潰してやるよ」

 

無敵モードだ、派手にやらせてもらうとしよう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少女とも呼べるべき彼女が見たのは、正しく地獄であった

 

大の男が纏めて数人串刺しにされ、持ち上げられてはバラバラにする

逃げる者には黒い犬がどこからか飛び出し、足に噛み付いては処刑人の元へ連れて行く

 

処刑人は耳に響くような高笑いをしながらゆっくりと頭を踏み潰す

 

狩人が獲物になる、そういった光景は少女とて何度か見てきた

だからこそ言える、これは違う、と

彼らは狩人ですら、獲物ですらない

 

処刑人の首に槍が刺さる、刺さったまま処刑人は斬首刑を執行する

処刑人の胸に剣が生える、生やしたまま処刑人は胴を寸断する

 

高笑いが続いてる、楽しくて楽しくて堪らないよ、と言うかのような高笑いが

 

彼女は気づいた、この光景を知っていることに

処刑人の笑顔をどこかで見たことに

 

 

彼女の村の子供が、蟻の巣を潰していた時の笑みだ

 

 

彼女は動けなかった、動いてはいけないと思った

動けば、虫と判断されるかもしれない

 

ならば私は、石木になろう、瞬きもせず、身じろぎもせず

何もしない、石木となっていよう

 

彼女の頬に獲物の臓物がぴしゃりと叩きつけられる

それでも彼女は何もしなかった

 

自らがそれになるのを、少しでも動くことを、本能が拒んだのである

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガタゴトと揺れること無く止まった馬車、カーカー無くカラス、唖然とする商人、青ざめているその婦人と乗り合わせた子供と生き残りの護衛、そして…

 

「かー!まずいわこいつら、いいもん食って無ぇなぁ」

 

命を取り込んでいる俺である

具体的には足から血を啜っている

 

「あ、あんた…一体」

 

「んー?化物だよ、化物…あぁ、安心しなって、敵にしか使わんよ」

 

「そ、そうかい…」

 

未だに唖然としている商人、いやぁ、肝が太いわこいつ、流石大将の紹介だ

前見た奴は小便垂れ流しながら命乞いしてたもの、まぁ、当然だわな

 

「ぐ…ぅ!」

 

「あらら?」

 

賊のくせにしぶといことで、土手っ腹に穴が空いているのにまだ生きようとしてる

 

「お前は…」

 

作りこそ荒いが、頑健そうで分厚い峰をした青龍刀を杖替わりにし立ち上がる

大した根性だ、腕もそれなりにあるんだろうな

なんで賊やってんだ、仕官すればいいのに、そーすりゃ死ななくて済むのに

 

「お前は…お前は何だ!?」

 

それを俺に聞くか、面白いな

 

「俺か?見てわからんか?化物だ」

 

見たまんまだ、分かるでしょ

 

「血を吸う化物・・・僵屍(キョンシー)か!?」

 

「惜しいな、血を吸うわけじゃない、命を取り込んでいるんだ、それに俺は死んでいない」

 

本当に…こんなに教養があるなら仕官しろよ、貧乏な農民上がりじゃ知らんぞ、僵屍なんて言葉

 

「命を…取り込む…まさか」

 

「まぁ、どうでもいいだろ、そんなことは」

 

「聞いたことあるぞ…大秦(ローマ)からの商人が言っていた」

 

聞いてねぇやこいつ、もういいや

 

右手で頭を全力で叩く

 

「真祖の…吸血…!!」

 

体はドサりと崩れ落ち、俺の右手にはびっくりしたままの男の顔が収まってる

 

「はぁ…士官すりゃよかったのによ」

 

首から上だけの顔に話す、本当にわからん世の中だ、コイツより馬鹿なのが官職についてるのによ

 

 

頭を放り投げ

 

「死体にゃ勿体ねぇ」

 

と青龍刀を拾い上げ馬車へと歩く

 

「さ、行こうぜ、急がねぇと門がくぐれなくなる」

 

「あ…はい!」

 

再起動した商人が馬車へと向かう、切り替えが早いのは助かる、護衛の連中やさっきのガキはまだ固まってやがる

 

乗ってた馬車に向かう途中でガキの肩に手を置く

 

「…ひっ!?」

 

おうおう、さすがにビビるよなぁ

 

「さっきの答えだ」

 

「え?え?」

 

顔に臓物でも引っかかったのか血だらけになった顔に疑問を浮かべている

 

「虎の武器は爪、狼の武器は牙、人の武器は知恵、化物の武器は?」

 

「あ…と」

 

「正解は『全身』だ、殴ろうが蹴ろうが何をしようとも絶対の一撃となる」

 

唖然とするガキ、純然たる事実だ、大抵殴れば済む

 

「…な、武器なんていらんだろ」

 

言い捨てて馬車へ乗り込む

 

続けて乗ってくるガキ…大した肝だ

 

「…クカカッ」

 

「っ!?」

 

笑い出した俺に警戒するガキ、構わず笑う

強いねぇ、人間、強いふりをしている俺とは違う

そう思うと愉快でたまらず、また笑い出す、今日はうまい酒が飲めそうだ

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