あるウマ娘と名トレーナーの息子   作:レオパルト

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突如、ウマ娘の二次創作を書き直したいと思い、書き上げた作品です。前の作品の読者もぜひ読んでください。タグにはネタバレするので担当ウマ娘の名前は載せていません。


就任とスカウト

その昔、ウマ娘のトレーナー界で噂の敏腕トレーナーがいた。名前は宮代裕美と言い、彼女は「皇帝」シンボリルドルフを筆頭とした数多くの有名なウマ娘を育て上げた。しかし、彼女はある日突然、担当ウマ娘の育成を他のトレーナーに引き継ぎ、姿を消した。彼女の失踪後、彼女について黒い噂がたった。中には彼女がトレセン学園から永久追放されたという噂がまであった。しかし学園サイドはこれを完全否定した。それから数年が経ち、トレセン学園に一人のトレーナーが現れた。その名前は宮代凌太と言い、数年前に失踪した彼女の一人息子だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トレセン学園理事長室

 

俺は母さんと同じウマ娘のトレーナーになった。今年度からトレーナーとしてトレセン学園に勤務することになったが、今年は応募数が少なく合格者は横にいるトレーナー界の名家、桐生院家の御令嬢と俺しかいなかった。そして今、勤務初日に理事長室に挨拶に行き秋川やよい理事長と会っている。

 

「歓迎!我がトレセン学園は宮代凌太トレーナー、桐生院葵トレーナー、二名を歓迎する!」

 

「は、はい!ありがとうございます!」

 

「よろしくお願い致します!」

 

「案内!そこにいるたづなが学園を案内する!」

 

そうして全身緑の服を着た、駿川たづなさんの案内の元、レース場に到着した。トレーナーはまず今日の選抜レースで担当ウマ娘を一人スカウトし、専属トレーナーとして担当ウマ娘のレースをサポートする。そのため多くのトレーナーがスカウトのためレース場の周辺に待機しているのだが、俺は横になぜかいたシンボリルドルフ会長と会話していた。

 

「君は次の第11レース、誰が勝つと思う?」

 

「そうですね、俺は4番のオグリキャップ、5番のタマモクロス、10番のミホノブルボン、この三人の誰かが勝つ可能性が高いですね」

 

「なら君は誰をスカウトする?」

 

「彼女たちの走りで決めますよ、例えそれが一位で無くても。将来性が大きいウマ娘を俺はスカウトしたいので」

 

「そうか、なんだか懐かしいな。やはり君は裕美さんの息子だな。私もその理由でスカウトしてもらったよ。選抜レースの時、体調が悪い状態で無理を押して出走したんだ。本調子じゃない私は4着だった。他のトレーナーが1着のウマ娘に殺到してる中、裕美さんだけは私の体調を心配してくれた。あのことがあったから今の私がいる。裕美さんには本当に感謝している。君にも期待している」

 

そう言って会長こと、シンボリルドルフは去っていった。レースの開始を待っていると同期の桐生院トレーナーと白毛のウマ娘が現れた。

 

「探しましたよ宮代さん……」

 

「桐生院さんこそ、どこにいたんですか?もうすぐ選抜レースが始まりますよ」

 

「あ、私はスカウトをしていました。紹介します、こちらは私の担当ウマ娘のハッピーミークです!」

 

白毛のウマ娘がペコりと頭を下げる。こちらも頭を軽く下げる。

 

「宮代さんは誰か、狙いのウマ娘はいますか?」

 

「俺は彼女たちの走りを見て決めるつもりだ」

 

「なるほど、さすがは宮代トレーナーの息子ですね!あ、そろそろスタートするみたいですよ」

 

レースが開始され、各ウマ娘が一斉に走り出す。そして第四コーナーを回ると俺の視線は一人のウマ娘に釘付けとなった。逃げウマ娘のミホノブルボンは大きくリードをつけて最後の直線に入ってくる。差しウマ娘や先行ウマ娘が上がってくる。しかし、ミホノブルボンはもう一度加速し、差をつける。これはミホノブルボンは1着となるのは目に見えた。しかし、ただ一人だけ馬群から抜け出し、一気に先頭のミホノブルボンを猛追するウマ娘がいた。そして徐々にリードが2バ身、1バ身と縮まっていく。残り100mでそのウマ娘は脅威の末脚を見せて先頭のミホノブルボンを差し切る。しかし、ミホノブルボンも負けじともう一度、差し返す。そのまま並んでゴールインし、写真判定にもつれ込む。俺はそのウマ娘をスカウトするため、多くのトレーナーがミホノブルボンに殺到する中、そのウマ娘に近づく。写真判定の結果、ミホノブルボンのハナ差で勝利となりより一層、ミホノブルボンにトレーナーが殺到する。この選抜レースでは1着のウマ娘にのみトゥインクルシリーズに出る権利が与えられる。つまり1着以外はデビューはまた次の機会となるため、デビューする権利がある1着のウマ娘にのみトレーナーのスカウトが殺到しやすい。特にレース前から期待されていたウマ娘ともなると、そのスカウトの数も多くなるのは必然だ。実際、優秀なウマ娘の多くは最初の選抜レースで1着をとる事が多い。故に、2着以下のウマ娘は見向きもされないことが多い。事前に名前が売れているとある程度、スカウトもあるらしい。しかし、そのウマ娘は余り有名ではなくスカウトしようとするトレーナーも俺以外、いなかった。

 

「いい走りだったよ、俺は君をスカウトしたい。俺は宮代凌太。 君、名前は?」

 

「私は……ナリタブライアンだ」




やっぱ三冠ウマ娘に対抗するには三冠ウマ娘一択ですね。ナリタブライアンは作者がかなり上位で推しているウマ娘です。作品が気に入って頂けたら感想をお願いします。作者のモチベーションに繋がります。後、次回からはもう少し短いはずです。
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