浅井三姉妹のバカな日常外伝 仮面ライダーボマー 作:門矢心夜
カクヨム版にて投稿している、浅井三姉妹のバカな日常五周年記念作品(建前)
初「本音は?」
心夜「ただ仮面ライダーが書きたかったんです……ごめんなさい(本音)」
美咲「良いから本編始めますの!」
プロローグ
新学期が始まる数日前。
一人の科学者が、とある私立高校に教師としてやってきた。
校名は蘇我高校。
滋賀でも有名な、実力者……所謂強い不良達の巣窟だと聞いている。
県外からも、この高校に入るために引っ越してくる者がいるらしい。
そしてこの高校で強い者は、喧嘩が人間離れしているそうな。
そうだとするならば、自分の研究にうってつけ。
そう思って、この高校に就職を決めた。
「……」
彼女の研究は、主に人間の進化に関するものだ。
突然変異体と呼ばれる人間が、千人に一人の確立で生まれる事がある。
特徴として、そう呼ばれる人間は大抵、何かしら常識から外れた力を持って生まれてくるという事だ。
その突然変異体は、大体は先天的な素質によって生まれてくる。
実際この滋賀では、そう呼ばれる人間が多数存在するらしい。
そういう噂をよく耳にする。
情報を得ると言っても、この研究は公に明かしてはいない為、情報元は大抵都市伝説のサイトなどではあるのだが。
確かそのサイトでは、四人の人間が紹介されていた。
某漫画の宇宙人の如き戦闘力を持つ少女。
手にした銃器によって、戦闘力が左右される少女。
木刀から魔法を放つ少女。
身体がバラバラ死体に変化しようと、元に戻る再生能力を持つ少女。
実を言うと、彼女は一つ目の少女を探している。
それが何故なのかというと、彼女にある悲劇をもたらしたとされる少女と特徴が同じだからだ。
その悲劇は、今より数週間前に遡る。
端的に言うなら、彼女は自分の幼馴染を突然変異体と思しき者に殺された。
少し歳の離れた、優しい男の子。
それなのに、誰かに殺されてしまったのだ。
未だに幼馴染が誰に殺されたのかは分かっていないが、その理由は幼馴染の死体にあった。
刺し傷でも、銃で撃たれたわけでもなく、幼馴染の身体には大きな穴が空いていた。
それも、拳骨一つ分の。
凶器も特定出来ず、どう考えても拳で貫かれて殺されたとしか思えない、あり得ない死にざまだったのだ。
そうなると、一つ目の少女の可能性が高い。
彼女がしたいのは、復讐だ。
もしもその少女がこの街のどこかの生徒なら、ここの強者達の誰かがそれを知っているかも知れない。
幸い、この高校の生徒達は、他校生をも自分達の支配下に置こうとしているらしい。
不良漫画のような高校だが、その方が好都合だ。
もうある程度、自分の研究は完成に近づいている。
あとは誰かに実験台になってもらうのみだ。
「私が必ず、そいつを地獄に送るから」
そう言って……彼女は蘇我高校の門をくぐった。