浅井三姉妹のバカな日常外伝 仮面ライダーボマー 作:門矢心夜
「副会長!」
「蒲生……」
「お前私が殺す予定だった美咲を殺したんだから、一号譲るっすよ」
そう告げる蒲生の身体は、何かがおかしかった。
右半身の筋肉が不自然に隆起し、冷や汗をかいている。
「副会長、その身体……」
「ああ山内ちゃん、私強くなったんすよ」
右腕の血管を浮き出しながら、笑みを浮かべて言う。
「山内ちゃんも良かったら見てくっすよ」
※※※
「おいおい、もうあいつ飲んでったのか?」
「ああ。ついさっき一号を倒すと言ってね」
遥が笑みを浮かべながら、明人の身体の二号にそう告げる。
遥の視線の先には、中身の薬品が飲み干されたフラスコが置かれていた。
「君も欲しいだろう? 少しばかり待ってくれ」
菫の言葉に、二号は両腕を広げて問う。
「てかあいつ大丈夫だったのかよ」
「そうだね……今の所はだけど」
菫は怪しく笑む。
※※※
蒲生はソードドライバーに形が似たベルトを腰に装着する。
『アークソードドライバー!』
ベルトから起動音が聞こえる。
端末を取り出し、ボタンを押す。
『ARC SWORD DRIVE READY?』
端末を構えて、苦しみながらも呟く。
「変身……ッ!」
端末を取り付けると、ベルトから禍々しいオーラがあふれ出し。
負荷が掛かった機械音が鳴り響く。
『ARC……COMPLETE!』
そのまま禍々しいオーラが、蒲生の身体を包み込む。
身体を蝕むかのように。
「くっ……ああああああッ!」
蒲生の身体にも負荷が掛かり、悶え苦しみながらも、上空から降る剣の柄をとった。
「はぁ……はあ……ッ!」
蒲生は剣の怪人……いや、剣の怪人・改とでも言うべき姿に変化し、その剣を構える。
荒い息を吐いてから、その口を開く。
「もう負ける気がしないっす……この力があれば……!」
裕太以外の二人がドライバーを取り出す。
『SMASH DRIVE READY?』『FLAME SHOWER DRIVE READY?』
端末を構えてから、二人で叫ぶ。
「「変身!」」
端末をベルトに取り付ける。
『『COMPLETE』』
それぞれ火炎放射器怪人と、サック怪人へと姿を変えてから、剣の怪人・改へと駆けだす。
「ああああああッ!」
叫び声を上げながら、剣の怪人・改がサック怪人を狙う。
剣の怪人系列の特徴である超高速移動で距離を詰め、勢いよく吹き飛ばす。
「ぐあッ!」
サック怪人は鉄柵に叩きつけられる。
「……ぐっ……」
攻撃しながらも、身体への負担は大きく……苦しそうに呻く。
「あああああああああああああッ!」