浅井三姉妹のバカな日常外伝 仮面ライダーボマー   作:門矢心夜

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第百十三話

「ヴィーダ!」

 

 成音が屋上に降り立ったグングニルを見て叫ぶ。

 

「ナリネ、ユウタ、イチゴウ、ダイジョウブ?」

「何とかね……」

「アトハヴィーダニマカセテ!」

 

 ヴィーダがそう告げながら、槍を構える。

 

「ヴィーダ……」

 

 裕太が申し訳なさそうに顔を地面につけながら言う。

 

「コノヒト……カラダアブナイ、タスケナキャ!」

「まさか人形にまで心配されるとは思わなかったっすよ……」

「ヴィーダ、これ使って!」

 

 成音がグングニルにフレイムシャワードライバーを手渡す。

 

「ナリネ、アリガトウ!」

『フレイムシャワー!』

 

 端末から音声が鳴り、斜め左上に右腕を伸ばしてから叫ぶ。

 

「ダイヘンシン!」

『CHANGE FLAME THROWER』

 

 グングニルが光に包まれ、姿が変わっていく。

 仮面ライダーグングニル フレイムシャワーフォームへとその姿を変えた。

 

「スグニ、オワラセル!」

 

 火炎と共に姿を消したグングニル。

 すぐに剣の怪人・改の背後に現れ、まず回し蹴りで吹き飛ばす。

 

「こりゃまずいっすね……こっちも本気で……ぐっ……」

 

 そこで剣の怪人・改の限界が訪れる。

 変身解除まではいってないが、明らかに身体への負荷で動けなくなっていた。

 

「まだ……倒されるわけにはいかないっす……美咲と戦うまでは……!」

 

「おいおい、俺に黙って出てった割にその程度かよ」

 

 突如聞こえた一つの声。

 

「期待外れにも程があるってもんだ」

 

 足利明人の身体に憑依しているもう一人の二号が、どこからか屋上に姿を現す。

 

※※※

 

「おい、使いこなせないならとっととそれ置いて帰んな」

「嫌っす。アンタには美咲の首も一号の首も渡さないっすよ」

「そう言うのは自由だけどよ」

 

 明人二号は変身すらせずに、剣の怪人・改を蹴り飛ばし、ベルトごと吹き飛ばして変身解除させる。

 

「お前にそれが出来んのか?」

「あっ……ああっ!」

「ま、まだ俺もこの痛みになれちゃいないが……」

 

 よく見ると、明人の身体も筋肉が不自然に隆起している。

 

『アークソードドライバー!』

 

 ベルトを腰に装着してから端末を取り出して、立ち止まり。

 俺に顔を向けた。

 

「おい俺」

『な……んだよ……』

 

 俺が押さえ込んでいた人格を何とか表に出して呟く。

 

「もうそいつの身体を自由に出来ねえみてえだし、こっちこいや」

『……確かに、もう潮時かも知んねえな』

「それに、俺はやっぱり一人の方が良いよな」

 

 俺の身体を使い、二号は明人に向かって光を放つ。

 俺の中から何かが抜け落ちる感覚。

 その後、明人は目を輝かせて言う。

 

「これは……そうか。どうやら上手くいったみたいだな。変身」

 

 明人は天高く手を掲げ、禍々しいオーラを放つ剣を受け取り。

 剣の怪人・改へと姿を変えた。

 

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