浅井三姉妹のバカな日常外伝 仮面ライダーボマー   作:門矢心夜

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第百三十八話

 結局何だかんだ美咲も残り続け、閉店時間が迫り。

 裕太と一号、そして美咲や他の従業員と共に掃除をした後、裕太と一号はタイムカードを押してそのまま帰路へ。

 

「ひとまず、裕太さんと一号さんは問題なさそうですわね」

「そうみたいだな」

「……」

 

 裕太が一号に笑みを見せると、一号は少し目を逸らす。

 

「二人はこれからどうするつもりですの?」

「俺は久しぶりにマンションに帰るわ。冷蔵庫の中身とかヤバそうだしな」

「俺は美咲と共に帰る」

 

 横目で一号を見る裕太。

 

「取り敢えず家に行くのは一号さんだけですのね」

『~♪』

 

 着信音に設定しているファイズフォンの音が鳴る。

 相手は狩野遥。

 

「はいですわ」

『六角美咲、蒲生が目を覚ましたぞ』

「本当ですの?」

『ああ。だが案の定、私を見てすぐに襲い掛かった。ガスドライバーはこちらの手にあるから、もう抵抗は出来ないが……来てくれるか?』

「今から行きますわ」

 

 美咲はそう呟いて通信を切る。

 

「蒲生さんが目覚めましたの。今から蘇我高校に行きますわ」

「俺も同行した方が良いか?」

 

 一号が美咲にそう問う。

 

「いや、これは私と蒲生さんの問題ですの。私一人で解決させてくださいな」

「……分かった」

「大丈夫ですのよ一号さん。私が心をぶつければ、きっと……」

 

 少しだけ自信を失くしそうになる。

 けど、失くしたら……きっと凄く後悔する事になるだろう。

 だから今は、やるしかない。

 

「行ってきますわ」

 

 美咲は駆け足で、その場をあとにする。

 

※※※

 

 科学部の部室の扉を開け、飛び込むようにして入った。

 そこには、拘束された蒲生と……それを見張る狩野遥の姿があった。

 

「来ましたわ」

「ああ。少し手荒だが、こうしておく事を許してくれ」

 

 遥が汗を掻きながらそう告げる。

 

「やっと来たっすね六角美咲」

 

 蒲生が餌を見つけた肉食獣の如き顔で美咲を見る。

 

「久しぶりですわね、蒲生さん」

 

 美咲は真剣な顔でそれを見つめるが、蒲生が唾を吐き捨ててから言う。

 

「何すかその顔、私を馬鹿にしてんすか?」

「……」

「まあそうっすよね。一度は倒したわけっすから。上から目線でも仕方ないっす」

 

 美咲は少しだけ考え、遥に告げる。

 

「遥さん、蒲生さんにガスドライバーを渡してくださいな」

「な、何を言っている!」

「……」

 

 美咲は遥に目だけ向ける。

 遥がそれを察し、ドライバーを美咲に渡す。

 

「蒲生さん、これを手に表に出てくださいな」

「……」

 

 拘束を解かれ、ドライバーを再び手にした蒲生が美咲を睨みつける。

 美咲はそれに構わず、真剣な眼差しで見つめた。

 

 

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