浅井三姉妹のバカな日常外伝 仮面ライダーボマー   作:門矢心夜

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第百五十二話

 

 白髪の裕太の姿をしている二号を見つめていると、二号がふざけた態度でこう返す。

 

「ああこれか……どうだ? イケてるだろ? お前の大好きな裕太が、痛々しく白髪に染めたって思うと」

「貴方と裕太さんでは月と鼈ですわ」

 

 受け取り方によっては馬鹿にしているような気が……と成音は心の中で呟く。

 怒る美咲をよりも少しだけ前に出て、二号に対して笑みを浮かべて告げた。

 

「平井を洗脳したの、アンタ達なんでしょ? それに他の生徒達も」

「正確に言えば、こいつらは洗脳じゃないがな。ただ少しだけ、人工脳波で身体を乗っ取っただけだ」

「へえ……でも、こんな雑な洗脳であたし達に挑むって事は、アンタの作り主は相当焦ってるみたいね」

「……バレちゃあ仕方ねえな」

 

 二号も少しだけ弱った顔を見せるが、すぐに笑みを取り戻す。

 

「だが、まだ俺達が負けるとも決まったわけじゃねえ。流石のお前達でもこの数相手は少し荷が重いんじゃねえか?」

「……」

 

 口を開き終えた二号の隣に、美咲と成音にとっては見覚えのある少女が現れる。

 

「後藤さん!」

「後藤!」

「ああ……紹介が遅れたな。こいつがお前に代わる新しい生徒会長だ」

 

 後藤の様子も、平井と同じだ。

 瞳から光が消え、右半身の筋肉が薬の副作用で不自然に隆起している。

 そして腰には、アークソードドライバーが。

 

「六角美咲を排除……それが新しい生徒会の方針」

 

 後藤が静かにそう呟く。

 

「後藤さん、今目を覚ましてあげますわ」

 

 美咲は端末を操作してから閉じる。

 

「変身ですわ!」

『COMPLETE』

 

 爆弾を握り潰し、爆風を浴びて仮面ライダーボマーへ。

 

「どうやらやる気は十分みてえだな。一旦ずらかるぞ」

「……」

 

 二号が指を鳴らすと、後藤と共にどこかへ消えてしまう。

 

「待ちなさい! 逃げるんですの!?」

 

 と言うや否や、体育館に立つ他の生徒達もベルトを取り出して装着する。

 全員が端末を操作して、口を開く。

 

「六角美咲……山内成音を……排除する……」

 

 同じくらいの声質で、生徒達がそう呟きながら変身。

 アーミーや火炎放射器怪人、騎兵怪人やサック怪人。

 様々な種類の怪人に変身する生徒達。

 

「やるしかないですわね」

「あたしも手伝うわ」

 

 そう言って、フレイムシャワードライバーを装着する成音。

 

『FLAME SHOWER DRIVE READY?』

 

 端末を閉じてから、静かに呟く。

 

「変身」

 

 ベルトに端末を取り付ける。

 

『COMPLETE』

 

 炎に包まれる成音。

 その身体を火炎放射器怪人へと変えてから、銃口を敵に向けた。

 

 

 

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