浅井三姉妹のバカな日常外伝 仮面ライダーボマー   作:門矢心夜

155 / 311
第百五十四話

 

 数こそ多かったが、そこまで問題はなかった。

 あの洗脳されていた平井よりも劣る、人工脳波で乗っ取られた生徒達はどんどんボマーと火炎放射器怪人の手によって変身解除され、少しずつ数を減らしていく。

 

『『FINAL DRIVE!』』

 

 ボマーと火炎放射器怪人が二人で端末を操作して、ベルトに取り付ける。

 束になって襲い掛かる生徒達目掛けて、必殺技を放つ。

 

「ライダータイフーン!」

 

 広範囲回し蹴りのライダータイフーン。

 そして火炎放射器怪人の爆炎放出。

 向かってくる怪人達を一網打尽にし、周囲の生徒達の変身を解いていく。

 

「一旦距離を取りますわよ」

 

 残った生徒達を体育館外におびき寄せてから、ボマーは普段使用を禁じている技を使う。

 

「成音さん離れてくださいな!」

「分かったわ」

 

 火炎放射器怪人が距離をとる。

 ボマーはゾンビのように向かってくる怪人達に飛び込みながら端末を操作し、ベルトに取り付けた。

 

『EXPLOSION DRIVE』

 

 ボマーが白い光に包まれながら、ボムビットと共に怪人達の群れへと突っ込み、大爆発で怪人達を四方八方へ吹き飛ばす。

 ボマーは残った怪人達から距離を置いた場所で蘇生し、もう一度バットを構えた。

 

「あともう少しですわ!」

 

 そう思っていたのも束の間。

 ボマーの前に、三体の剣の怪人・改の姿が。

 

「えっ……うわあっ!」

 

 ボマーが大きく吹き飛ばされる。

 

「会長!」

 

 ボマーに叫んだ火炎放射器怪人も、同じく剣の怪人・改に囲まれた。

 

「何よこれ……」

「山内成音、排除」

 

 聞き覚えのある声。

 剣の怪人・改に変身している者は全員恐らく、生徒会の面々だ。

 

「なんのこれしき……生徒会のナンバーワンの私がここで倒れるわけにはいきませんわ!」

 

 もう一度立ち上がってから、バットを構えなおす。

 苦戦しながらも、何とか剣の怪人・改の猛攻に対応しようとしている。

 

「あ、あたしも!」

 

 端末を取り出して、ボタンを押す。

 

『FLAME WAVE DRIVE』

 

 ベルトに取り付け直してから、拳を思い切り地面へと叩きつけた。

 

「はあッ!」

 

 拳から炎が、波を描くように放出され……自分の周囲を大きく吹き飛ばす。

 

「くうっ!」

 

 意外にも、剣の怪人・改達の実力は二号が使っていた時よりも低く、ボマーの奮闘であともう少しで倒せるという所まで追いつめる。

 

「さあ、これで終わりですわ! 私が眼を覚まさせてあげますの」

 

 ボマーが端末を操作しようとしたその時。

 

「! 会長!」

「ぐあッ!」

 

 そこに、何かが降り注いだ。

 ボマーのボムビットにも似ていた、黒いダイナマイト型の。

 

「……」

「も、もしかして……」

 

 ボマーが少し離れた場所で復活してから、飛んできた方を見る。

 火炎放射器怪人も同じように。

 

「黒いボマー……ですわ」

 

 ボマーの目線の先には。

 黒と赤系統の色で構成された、ボマーの黒版とも言える存在がいた。

 

「この姿で会うのは久しぶりだな。六角美咲」

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。