浅井三姉妹のバカな日常外伝 仮面ライダーボマー   作:門矢心夜

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第百五十八話

 落ち着いた後、蘇我高校の部室に仲間を全員呼ぶ事になり。

 まず成音が呼んだヴィーダが真っ先に到着。

 

「ナリネ!」

 

 ヴィーダはまるで子犬のように、成音の身体へ飛びこむ。

 

「ダイジョウブダッタ?」

「うん、何とかね」

 

 成音も反射的に頭を撫でる。

 美咲は裕太と一号を呼んだが、諸事情で来られないという連絡が入った。

 

「裕太さんと一号さんは来れないみたいですわね」

「ああ。彼らは今、足利明人の監視をしているようだからな」

「え?」

「言い忘れていたな。実は足利明人は菫の所から逃走して、今は裕太の部屋で眠っているようなんだ。薬の副作用に苦しんでいるにも関わらず、彼は治療を拒否している。まだ菫達が何かを仕掛けた可能性が高い故、監視をしてもらっているのだが……」

「……ッ!」

「お、おい!」

 

 遥の話の途中で、美咲は部室の外へ走り出す。

 

「まったく……」

 

 遥が腕を組みながら言う。

 

「会長、明人の事も気にしてたみたいだしね」

 

 成音は仕方ないかと言わんばかりの顔でそう呟く。

 

※※※

 

 裕太の部屋に到着するや否や、勢いよく扉を開けて明人に近付く。

 

「明人さん!」

「……み、さき……」

 

 明人が何とか、美咲の手をとる。

 その右腕の筋肉は不自然に隆起し、片目も赤へと変化していた。

 

「まだ生きてましたわね……」

「当たり前だ。この副作用を乗り越えて、俺は更に強くなってみせる。あいつがこんな状態の俺の身体を使いこなしたようにな……」

 

 明人は何とか笑みを作って言う。

 

「蒲生さんも明人さんも……どうしてそこまでして……」

「お前が強くなったのも、俺はずっと見ていた。お前が一度死んで強くなるのなら、俺も同じような事をしなければ意味がないからな。薬に頼っているというのは少し罪悪感があるが、この戦いについていく為ならば、少しでも戦力として通用する方が良い」

「……」

 

 裕太が告げる。

 

「ずっとこの様子だ。何とか説得してくれないか?」

「明人さんが望まないのに、それは出来ませんわ。明人さんは薬の副作用に打ち勝って、力を振るい続けた二号さんに勝ちたい。そうでしょう?」

「そうだ」

 

 明人が静かに告げてから続ける。

 

「だが安心してくれ。お前と戦う時にこの力を使う気はない。戦いが終わったら、この力を捨てるつもりだ」

「分かりましたわ。ただこれだけは約束してくださいな」

「なんだ?」

「私は命を捨ててまで、それに拘る事だけは避けて欲しいと思ってますの。危険だと思ったら、すぐに治療を受けてくださいな。私に勝つ為だけに死ぬのは許しませんわよ」

「……ああ」

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